Jul 31 23:55

31日。夏の学校に行って気分転換に皆で山を散策していると 熊が出てきて、どんどん餌食になるのだが 僕たちはそれを当然のことだとおもっているらしく平然と散策を続けている、 という夢を数週間前に見た。

先週はぐうたらしていたのでレポートがまるで進んでいない。 というわけで今日は一般相対論のレポート。静的球対称解って共形図式が機械的にわかるのだそうで、Einstein - de Sitter 解の計算など。


Jul 30 23:14

30日。朝9時に学校に行って、図書館の開いたところで文献を数ページコピー。ピアノを弾きに行くと、ホールが様々な楽器の音でごった返しているいつもの夕方とは違って、人が誰もいない。

昼食後群上の調和解析のゼミに顔を出しに行く。U(n)上の類関数を群上で積分したものは、極大可換トーラス上に制限して行列式を掛けて積分することになるが(Fadeev-Popov trick!)、御本に従わずに物理屋らしくU(n)その他にあからさまに計量を入れて具体的に計算するとそれは Πi<j|ei-ej|2 に比例することは暗算で判るが、前につく定数はわからない。一方ご本に従うとその係数が

n!=∫…∫Πi<j|ei-ej|2Π(dθi/2π)
と別の道で判る。さて上記等式を別の方法で計算すりゃ完成だが、闇雲にやるとなかなか難しい。話を聞きながらだと判らなかったが、帰りの地下鉄のなかで気がついてみると高校生でもできる。

帰ってくると物性夏の学校のテキストがやっと届いていた。なかなか充実している。


Jul 29 23:48

29日。また無意味に徹夜してしまった。おまけに正午まで起きていて、5時まで寝る。院試までには何とかしないと。徐々に暑くなってきた。上弦の月を見る。

眠れないので夜中のうちに1999年と2000年と2年分解いてしまった。といっても2000年分は編集作業の間にかなり既にやってあったので、案外すぐ。

5時からピアノを弾きに行く。1時間半ばかり。

で、U君のリクエストでイジングモデルのモンテカルロが目で見える Perl-Tk スクリプトを1時間かけて書くが、奴実行できる環境だったろうか?うちのマシンにスピードを会わせてあるので、中身をいじって皆様適切にサイト数を変えてください。一時間のうち40分は一箇所 $spins->[$i][$j] と書くべきところを $spins[$i][$j] と書き間違えていたのを発見するのに費やされた。


Jul 28 23:19

28日。今日も涼しいが特に悲しくない。昨日はあのあとすぐ眠ってしまって、正午まで寝ていた。以上から分かるように昨日の「悲しいのは涼しいからだろう」というのは間違いで、むしろ眠たさが悲しさに思えたのだろう。これまた根拠は薄弱だが。

3点セットに意外な反響があった。もっとましなものを食えとか、すべて半額なのが哀れを誘うとか。

例の曲、だいたい楽譜は読み終える。難しいところが遅くなる。

昨日書くつもりだったが眠くて忘れていた。大学で Physics World (イギリスの物理学会の雑誌) を読んでいると、こんな記事を発見。日本も理学部陰陽道科でも作りましょうか。

遅れた予定は取り戻さねばならぬので、1997と1998と2年分解く。案外時間を食う。特に間違いを発見できなかった。これは集中力が落ちているからに違いない。自由電子模型でスピンを忘れるという全く同じミスを過去問を解き始めてから2回してしまったのでかなりショックだ。


Jul 28 00:09

27日。論文を読んでいると朝になってしまい、昼に起きてから大学で調べ物をして、夕食を取ってから家に帰ってくる、ここまでは活動的だったのだが、どうもその後そこはかとなくもの悲しく調子が出ない。秋の始まりのように涼しいからに違いない。

というわけで、今日は過去問を解いていない。


Jul 26 23:06

26日。昨日の雨のお蔭で過ごしやすい。

Hofstadter の話を聞こうと思って約束せずに人に会いに行くも、目的の人はおらず。そのかわり E さんが願書を書いていたのに遭遇、おいまだ間に合うのか、と聴くと、数理は今週が提出だそうな。また大戸屋に行って鳥からを食う。

今日は1996年の過去問。なぜかこの年は難問ぞろいだ。水素原子、一次元周期ポテンシャル、ローレンツ変換、自由粒子の統計力学、原子核の散乱、液滴模型、メンデルの法則、folding の熱力学。

精度良く多項式の零点を求める方法を教えてください。

SL(2,Z)が(n,m)に行列として、またτに一次分数変換として働くときに |n+mτ|2/Im τが不変である内在的な説明を教えてください。


Jul 25 23:28

25日。昨日に引き続き、昼の2時ごろ徐々に曇って雷雨。今日のは激しい。

1995年の過去問を解いた後、学校へ行く。 地球の歳差運動は、こまの自由回転をあてはめて計算すると周期は300日程度だが、 天の北極が動く効果とは全く別だそうだ、という話をなぜか聞く。J.L. Cardy et.al. NPB205, 1-26(1982) をコピー。これはなかなか感動的だ。解読中。しかし quoted by 't Hooft で「't Hooft の論文に書いてある」という意味になるのだろうか。

帰りに植物園の横を通ると、涼風が心地よかった。


Jul 24 23:16

24日。昼はハンバーガー、チーズバーガー、フィレオフィッシュの三点セットだ。一回で飽きる…

今日は1994年の過去問をする。半日以上かかるわけも無いが、これしかしていないのは如何なものか… これまた毎年似た問題ばかりで、飽きる。

物理の図書館が閉まる直前に学校へ行く。食事の後、7月から閉館時間の延びた総合図書館で涼もうと重いパソコンを持って行ったにもかかわらず、夏休み時間になっていたためこれまた閉館直前、すごすごと帰ってくる。


Jul 23 23:25

23日。夕焼けが雄大だった。月が細かった。

夕食に駅前まで行くと見たことのある自転車が止めてあった、案の定店屋に入ると奴がいたので一緒に飯を食う。

今日は1993年の過去問をする。半日以上かかるわけも無いが、これしかしていないのは如何なものか…


Jul 22 23:02

22日。今日から群上の調和解析のゼミをやっている人たちがいると聞きつけて、参加しようかしまいかと集合場所と時間を聞いてあったのだが、目を覚ますととっくに時間が過ぎていた。というわけで参加しないままになりそうだ。

真夏だから暑いのだが、雲が真夏でない。

日が沈んだ直後あたりに、ピアノを弾きにでかける。1時間ほど弾くがあまりに暑く、根を上げて本郷通り沿いの店に入ると、日曜日なのに某理論研究室の院生がそろって食事をしていた。

1992年の過去問をする。空間2次元でデルタ関数型引力ポテンシャル中の束縛状態という、マニアックな問題があってなかなか。


Jul 21 23:06

21日。自転車屋に行って修理してもらっているあいだカレー屋に行った。帰って昼寝。

電話があったので駅前で待ち合わせて夕食。席に着いてから立ち上がるまでずっと、彼が量子モンテカルロをやろうとして上手く行かなかった点を教えてもらって、どう回避するか議論していた。負符号問題だけでなく複素数になってしまうとか、測りたい量が経路積分に変換する際に挟んだ完全系で対角化されていない場合どうするかとか。

昨日今日と何もしなかったが、夏休み気分もいい加減にしないと…


Jul 20 23:21

はつか。朝かなりの地震。

ふらふらと借りてきた本など眺める。

相転移をマイクロカノニカルに考えるのは慣れないので難しい。今日は一次相転移するとわかっている系の状態密度を Wang-Landau に従って計算させてみたが、転移点近くで何かが起こっていて良くわからん。


Jul 19 23:45

19日。夏学期の講義はおしまい。自転車の前輪の空気がほとんど無くなって、これはパンクだと思いつつ、仕方ないので大学まで乗って行き、生協でポンプを借りて空気を入れるも、一日乗り回して家の100メートルくらい前でまた空気が突然抜けた。これはやはりパンクのようだ。

今日提出のレポート、友人のを見せてもらうとまことに物理的で、数値計算に偏ってしまった自分のレポートを反省するしだいだ。まあ、僕自身そういう人間だから仕方が無いのかもしれんが…

学科のビアパーティがあったのだが、先輩のお誘いでゼミに行った。 J. Cuntz, CMP57,173(1977) の内容がわかるように準備からというお話。対称化も反対称化もしない生成消滅演算子有限個のなす作用素環(をちょっといじったもの)の性質を扱う。先輩の修論は生成演算子に群が作用するときにどうなるか、という内容だったそうだ。ついでに Hofstadter 問題についてそちら方面からのコメントを貰ったので、考えてみよう

A. Sokal による Monte Carlo の講義録を印刷する。


Jul 18 23:03

18日。昨晩は夜中に結局雨が降った。

今日は朝からレポートを書いていていい加減飽きたので、気分転換に3時ころパソコンを抱えて大学の図書館まで移動して、またレポート。おおよそ仕上がったところで6時、夕食を摂ったあと、大学でネットに接続を再び試みる。実は前回はあのあと同じ症状が家から繋いでも出るようになったので設定を数日前の状態に戻したのだったが、今回はなぜか上手くいった。非常に快適だ。ひたすら数値計算の結果を MPEG に変換する。

9時に総合図書館を出ると頬に水を感じた。空を見上げると時々稲光で雲があかるくなる。急いで家に帰る。10時〜10時半ころ大粒の雨が降った。お蔭で涼しい。

Mathieu 方程式の安定性を計算した。岩波公式集3巻 p.242 と御比較願いたい!


Jul 17 23:17

17日。場の量子論のテストだったが、場の古典論のテストだった。すっかりみんみん野郎が増えた。

昨日はポケットのお札が底をついたのを思い出せる状況ではなかったので、食堂に入って思い出して冷や汗を流す。結局有り金はたいて、うな丼を食べる。

いい加減木曜提出のレポート、ネタは貯めていたが一文字も書いていなかったので、昼食後さっさと帰る。あとはひたすらレポート。皆10ページ書いたというので、ひとつ話題をでっち上げるべく Hofstadter 蝶をやる。残念ながら PC 買い換えて Mathematica 使えないので、自前で C++ で最低限の多項式および行列演算を実装してちょうちょの絵を書かせると、クロックが速くなったのも加えて Mathematica のときより格段に速い。調子に乗って三角格子に拡張せんとするも、正方格子のときより一箇所煩雑になるのを回避する方法が見つからず、縦横のホップの強さを換えるのでお茶を濁す。

雷さんがごろごろ言っているが。


Jul 17 09:32

16日の日記。15日の午後8時に起きてからずっと周期的ポテンシャルが弱い場合の表面準位の個数を勘定していると朝焼けになってしまい、寝ずに学校に行く。

朝の8時から1時間半ばかしピアノを弾いた後、10時から量子光学のテスト。このあたりまでは起きている時間を考えて下されば判るように何ともなかったのだが、午後の講義から巣鴨の大戸屋へ行くあたりは眠くてかなわなかった。結局6時半ころ家に帰って即睡眠を開始し、今朝の8時まで寝ていた次第。定時に日記を書かず心配を掛けました。

現在は朝おきて風呂に入ってパンを食べて、大学に来て図書館で涼んでいる所である。

大戸屋で N に鳥から夏野菜カレーを食べさせた。


Jul 15 23:05

15日。朝の5時まで数値積分で遊んでしまった。12時まで睡眠、カレー屋に行き、帰ってくるも畳んだ布団の上で縮こまって2時から8時まで昼寝してしまう。まあ日が沈んでからのほうが過ごしやすいのだが、もう少し規則正しく生活しなければ。

起きてすぐ夕食に行く。鉄板の加熱のし過ぎでテーブルの上でみるみる付け合せの野菜が焦げていくので水をかける。もうもうと蒸気が上がる。

12日に契約を更新したので、またこの日記の閲覧状況を確かめているのだが、どうやらネットマンションでマンション名が domain name に入るものがあるようだ。気味が悪い。

田舎では夏の夜も月が無い限り空は真っ暗だ。僕の実家のように、大阪の街のへりの田んぼの中の新興住宅地だったりすると、「今日も街のほうの空は明るいねえ」ということになる。東京に出てきて夜空を見上げると、昼と同じようにのどかに白い雲が浮かんでいた。天の川は七夕の日にしか見えないんだよね?と子供が言ったという笑い話があるけれど、理科教育の破綻を嘆くよりは、まず夜空の明るさを問題にするべきだと僕は思う。ご本を読んで知っているより、余程正しい反応ではないだろうか。

夕食のいきかえりに星空を見た。明るい星はぽつぽつとは見える。


Jul 14 23:27

14日。とにかく暑い。

Windows 標準の音楽再生ソフトには、かけている曲にあわせて画面に絵を書く機能が備わっているのだが、その中にどうやら奥行き時刻、横軸周波数、縦軸その時刻のその周波数のパワーを表示してくれているものがある。弦がソロで単音の旋律を弾いているところなど、倍音が等間隔にするどく立っているのが如実にわかって、なかなか面白い。という話を大学にノートを持っていた日に音楽をかけながら U にしていると U いわく、オシロスコープを見て音楽を楽しめるとは、全くこのことだなあ、と。

レポートに関係して、1次元の時間依存 Schroedinger 方程式を数値積分した。朝組み始める前は、面倒だから差分法でラプラシアンを計算するか、と始めてみると案の定高周波成分が硬くて発散する ; 仕方が無いからスペクトル法使うか、でも運動項取り除いたルンゲクッタ書くのはうざいんだよな、ユニタリティも保障できないし…と嫌々書いていると、どうも少し書き直せばルンゲクッタが綺麗にまとまりそうに思えた。反省すると、線形微分方程式なのだから指数関数を計算すればそれでよいのだ。という訳で e-iKΔTe-iUΔT をそれぞれ対角化して計算することにした。

すると発散は無くなったが grating にあたると速度が速くなって grating を通り抜けてしまうというバグに遭遇。これは波数 -N/2〜N/2 とすべき所を 0〜N とする典型的なバグだ。以上ですべて上手く動くようになった。しかし結果は理論的に既に判っていることばかり、ま、楽しかったからいいだろう。

(註) 硬い … e-at は a の実部が非負ならば絶対値が大きくても振る舞いは良いはずなのに、テーラー展開を有限項で打ち切ると精度が異様に悪くなることを指して言う。特にラプラシアンは a ∝ k2 なので、空間方向の分点を多くするほど状況が悪化する。硬さを生じると判っている部分を紙と鉛筆で解いてしまってからプログラムすると処理できるが、当然書くべき量は増える。


Jul 13 23:04

13日。駒場に移動するのが暑くてかなわん。地下鉄で扉の横に張ってあったポカリスエットの宣伝、飛び出して見えてなかなか面白い。

今日の談話会は理研で開発した MDGRAPE-2 という2体相互作用多粒子系専用計算機の話。時代だけに新会社を設立したそうな、PCIカードで一枚200万円也。その後は山上会館で本家の GRAPE-6 完成記念講演。こちらはほぼ Newton 力専用。中学か高校のときに日経サイエンスで M 先生の記事を読んだ記憶がある、時のたつのは速い。

8時過ぎに夕食を終えて食堂から出てくると、黒い空に白い雲が浮かんでいた。都心で無ければ味わえない、東京の夏の風物詩だ。

昨日日記を書いた直後、また僕が若年性痴呆じゃないかと思わせる出来事があった。風呂のなかで、

よし、アイスがひとつ冷凍庫に入っていたはずだから風呂上りはアイスを食べよう
と決めてあがってきて、

そのあとつい願書の確認をしてしまったので、さて冷凍庫をあけて探すとアイスが何も無い。これは変だ…と思って部屋に戻ってくると、枕のところにアイスが転がっていた。何日前に持ってきたのか、とびくびくしてみるも、まだすっかり凍ったままなので、どうやら「あがってきて」と「そのあとつい」の間に取って来ていたらしいのだが…


Jul 12 23:25

12日。くわっと晴れて暑い。蝉も増えてきたようだ。風が強く、植物園の横を通ると木々の音がすさまじい。

いろいろ悩んだけれど結局このネット接続業者を今年も継続することにした。

院の願書を書く。郵便為替を買いに行くと B ちゃんに会った。流石世の中狭い。写真を撮ると気合を入れすぎた所為か顔が怖くなってしまう。しかしそんな事務的なことよりも希望研究テーマが問題なのだった。

図書館で ∫1010√(x2+y2)dxdy を計算するのが流行る。

1999年の専門科目の2番の解答が間違っているという話なので、皆様チェックお願いします。


Jul 11 23:15

11日。梅雨明けとは言うが、相変わらず夕空は秋だ。

誰かが上手く行ったと聞くと確かにすぐ上手く行くものだというのを体感した。期待通りに動かない原因はずっと estimated density of states の更新が早すぎるせいだと思っていたら、そうではなくて histogram の更新のタイミングが間違っていたのだ。これは物理からプログラムへ焼きなおす段階での間違いなので、愚かなことは救いがたい。兎も角、KK君は素晴らしい。まだ改良の余地はあるが。

珍しく大学にノートパソコンを持っていったので、ネットのケーブルを450円はたいて買って繋ごうとしたが、門の設定は上手く行って dns も解決してアメリカのサイトまで ping が通るのに、ssh も telnet も lynx も通らないというわけの判らぬ状況に1時間半費やすが解決せず。


Jul 10 23:27

とおか。宇宙論ゼミお開きというわけで、参加者皆で先生にそのあたりの怖そうなお爺さんのやっている鮨屋に連れて行ってもらう。ごちそうになりました。時期が時期なので、進路に関していろいろ助言をもらったり。色々と精神的に動揺したので帰る前に1時間ばかりピアノを弾く。指先からぎゃーとかうぉーとか言いたい気分だったが、即興は出来ないのでなるたけ感情の起伏の激しい曲を弾いた。といっても久しぶりだったので滅茶苦茶だったが。

結局ゼミでは Peacock の 1章(一般相対論の復習) 3章(一様等方宇宙) 9章(ビッグバンの諸過程) を読んだことになる。はじめの甘い予定では11章のインフレーションもやるはずだったのだが、時間オーバーだ。

microcanonical monte carlo が上手く行ったという話を聞いたので、も一度やってみようかと思うが、今日は疲れたので後回しじゃ。


Jul 9 23:19

ここのか。夕空は夏らしくない。むしろ秋のようだ。クーラーが効きすぎて変温動物の僕としてはつらかった。明日はきちんと上着を持ってゆこう。

現代実験物理最終回はフェムト秒レーザーの話と中性子過剰核の話。院をでて少しだけ分野を変えたときの話を聞けてとても有難かった。

世の中には大根おろしを嫌いな人もいるようだ。

万年筆のインキを買った。


Jul 8 23:15

ようか。つい夜更かしして朝の4時になると鳥の声。 良く聞こうと扇風機を止めると隣の家のクーラーの室外機の音がした。

夕暮れからピアノを弾かんと本郷へ向かうが、アルバム写真を撮るため昼ホールがつかえなかったらしく、時間が順延になって9時までブラスバンドが練習というわけで、すごすごと引き下がる。構内におしろいばなを見つけた。白と赤の。

諦めてお茶の大戸屋に行って、とり唐と夏野菜のカレーソースを食べた。これは旨い。

家に帰って洗濯物を取り入れようとするが、パンツは乾いていなかった。密に干し過ぎたか。

2πのべきが本によってまるで違うので頭が混乱する。同じ定義を用いている本が2冊としてないのはどういうことだ。


Jul 7 23:12

たなばた。生協の食堂には数週間前から笹がかけてあって、ご自由にこの短冊に書いてつるしてくださいというわけで色々なお願いが読めて面白いのではあるが、彼氏がほしいというのと彼女がほしいというのが両方かかっているのを見ると、人生に矛盾を感じるのであった。

高校で英語を教えていただいた H 先生がなくなったというメールが駆け巡った。先生、お蔭様で読むのには困りません。遠いのでお葬式に並べないのが心残りだが、旅行を愛していた先生の魂が神戸に局在していることも無かろう。

今晩も涼しい。月曜の現代物理入門という講義は、オムニバス形式でいろいろな先生が最近の発展を喋るのを聞くのだけれど、一人選んで3ページ程度にまとめてレポートを出せということなので丁稚あげていた。いつもと違ってわからない話を聞き書きで書かねばならぬが、「だそうだ」「のようだ」の羅列がいい加減嫌になったので思い切って全文断言調にしてみるといかにも聞きかじっただけのことを羅列するやな野郎のようで虫唾が走った。


Jul 6 23:13

むいか。今日の駒場の講義が休講のような気が昨日して、?君に確かめたのだが彼も知らんというので、行ってみると案の定休講だった。僕は予定はメモに残さなくても確実に覚えている絶大な自信があったのだけれど、最近すかっと忘れてしまうことが多く、これが勉学に没入しているからであれば問題ないのだが、若年性痴呆だと困ったことだ。

夕方7時ころ、ざあっと音がする。恵みの雨だ、と思ったとたん音が小さくなってしまったので、堕落してクーラーを付けて寝転がっているとどうもいつに無く良く効く。しとしととではあるが降っていたのだ。


Jul 5 23:01

いつか。月を隠すぐらいの厚さの雲が流れていて、月食がはじまっていることになかなか確信がもてなかった。

大学でも蝉が鳴いていた。昨日のと同じ鳴きかただけれど、どうもクマゼミでもない気がするが、ミンミン野郎でもないように思う。

郵便局の振込み処理機械は、この前電信振替した経験から考えると口座番号から向こうの名前を割り出せる筈なのに、今回用紙を投入して処理させたら番号を確かめるだけで相手の名前を出してこなかった。どうなっておるのだ。

木曜だけ午後の予定が無く暇なのではやく帰ってクリーニング屋に取りに行くも、木曜は定休だった。

やっつけるべきレポートが多いが、新しい本があると読んでしまう。


Jul 4 23:05

よっか。植物園近くでくまぜみが鳴いていたような気がした。

胃の調子は平常に戻っているようだが、食後すぐは気が気でない。はっきり言って暑い。存在を許しがたいぐらい暑い。と言いつつ学校ではクーラーの程よく効いた部屋に居たので、東京の暑さの一因であったわけだが。ようやっと夕食をお腹に優しそうなものに出来た。

統計物理のレポートに、 Langevin 方程式を伊藤積分で解釈した場合とストラトノビッチ積分だと思った場合との結果の相違を確率積分とは何たるか自習した後数値計算で確かめよ、というお題が出たので図書館を漁るとまさによさそうな本を発見するも、5月の頭にすでに N が借りた形跡あり。先見の明。皆で「積分がやばいから伊藤積分とか言う重い道具がいるんだろ、そんなやばい積分が計算機で出来るものか」といぶかしむ。

7月になったので買った Anderson の Basic Notions が届いた。

あしたは月食らしいですね。


Jul 3 23:12

みっか。月が光っている。雨は諦めた。

昼はまた胃の調子が悪い。食後に机の上で胃を下にして横になっていると「なんという格好をしているのだ」と言うので、食中毒で死ぬ直前の仏陀の真似だと言う。

それでもゼミ中にはコーヒーをブラックで2杯飲んでしまうし、ゼミ後の食事も見本が並んでいるところではお腹に優しそうなものを心に決めたつもりが、食券販売機に向かってボタンを押すまでの一瞬別のことに意識が向いてしまい反射的によく食べる味わい定食を選んでしまう。今日の味わい定食は指を広げた手のひらでやっと覆えるサイズのチキンカツだ。四苦八苦して胃に入れるも(まさに栄養こそ僕に必要だ)、どうしても7切れのうち一切れが入らず残してしまった。僕のために死んだ鶏には悪いことをした。

しかし大きなほうはいつになく頗る健康的だから、直に良くなるだろ。


Jul 2 23:07

ふつか。月と火星がきれいだが、帰るころには雲が薄く出てきた。

今日は観測的宇宙論の話と、配列望遠鏡による宇宙線観測の話。その後先生に連れられて4人で本郷通り沿いの喫茶店でありがたいお話をアイスコーヒーの上で聞く。8時で店じまいなので某君とまた本郷通りの食事屋へ。脂っこいのを食べ終わってから、昼は胃の調子が悪かったのを思い出したが、大丈夫のようだ。

朝出かける前に計算を走らせておくにあたって、先日の教訓から扇風機の風がノートに直撃するようにしておいた。上手く動いているので一安心だ。データ 20x20 点のうちもう115x20 点取ったから、計算は朝には余裕で終わっているはずだ。