29日。楽しい連休も終わりか…ふみゅー。
今日は晴れて暑いくらいだった。夜になって雲が出てきたようだ。昼の祖母からのメールで、大阪は曇りだとあったから、それが流れてきたのだろうか。田舎では今日は鶯が鳴いていたらし。
コーヒーを買う。
今日は [gt]roff のドキュメントを探して読んでみたりもした。TeX と比べてどうなのだろうか。eqn の説明書が見あたらない。
Atiyah の講義録の終章で示唆されている方法で、インスタントン解から ADHM データを求める方法はその数年後に出来ていたそうだ。さて、コピーでもするかな。
28日。月が丸い。
昨日と同様よく晴れる。洗濯は昨日済ませた。
Milnor-Stasheff を眺めていてふと思い出して Springer東京の「数」を本棚から取り出して眺める。 Hirzebruchの書いた第11章だけ異様だ。矢張僕にはまだ近寄りがたかった。それ以外の章は数学好きのお子さんのいるご家庭には自信を持ってお勧め出来る一冊なのだが…
本棚を漁っていると(おそらくAtiyahによる)ADHM構成の講義録が出てきたので眺めてみる が、さっぱりだ。
花の写真を変えてみる。これは何という花かご存知の方があれば… デジタルカメラの特性のせいか、裸眼でみるよりかなり青く写っている。
昨日26日の日記を今書く。そもそも一昨日まで日記の日付を間違えているし。
昼から駒場でAQFTの講義。Reeh-Schlieder の定理の証明を聞く。九後の教科書などだと引用だけしてあって証明は略されているので聞けて有り難いが、さて九後の本では Hilbert 空間の内積が "indefinite metric" の場合が必要だから、適用できるかは疑問だ。建物の通用口前の広場の楠が花を咲かせている、どんな香りかと思って確かめてみるが特には。指ですりつぶすとほかの部分と変わらぬ香りなのだが…
渋谷まで歩いて、本郷に地下鉄で移動。農学部のいり口で妖しい香りがするから何だと思えば椎の花だった。栗の花のにおいとも似ているのだろうが、実際に匂ったことが無いからわからない。
4時から教室談話会。Si基板上に Ag など載せなどして電流を流すと動いていろいろパターンが出来る話。古典格子ガス模型で計算機実験してある程度再現できるらし。ただ模型に入力すべきパラメタの第一原理的理解は殆どまだだということ。
6時から素研の新入生歓迎会ということで歓迎される。Kが大人気だった。10時半ころお開き、片付けてさて帰ろうかと思うと2次会という話、そちらには出ずに僕は帰ってくる。
24日。朝少し寝坊して8時を過ぎてしまった。学校へ向かう頃には雨がぱらつき始め、一日しとしとと降る。頗る冷える。久しぶりに風呂にお湯を張ってぬくもってみる。
昼のあき時間に区役所で用事を済ませるためひとっ走りしようと自転車の鍵を探すも見あたらず。あきらめて徒歩で往復す。
集中講義の内容はまあごく在り来たり、ただYang-Mills のゴーストの運動項でさえ変てこなので量子異常が出ないかしらと多少疑問に思ったので食後先生の居室でしばらく話を聞いてもらう。昔考えたことがあるとか、即座に的確な指摘。
まあ理論物理だから未解決問題を沢山積み残したままみな"前進"しているわけで、そのような問題に集中することなら現在の僕の知識量でも出来るのではあるが、Polchinski も読まねばならず… などと訴えると
ただ、それでは読み終わった頃には conventional な考え方しか出来なくなっているかもしれないわな。とのお言葉。難しいところだ。
さて失せものの鍵は、先生と両手をズボンの後ろポケットに入れて議論している際に指先に引っ掛かった。
なんじゃもんじゃの木は、「ヒトツバタゴ」と言うのだ、と思う。朝に名札を読んだっきりの僕の記憶が確かならば。
古典ゲージ場における幽霊場てふ論文がPRLにあがっているが、中西-Lautrup のB場を導入すると運動項が逆を持つ、だから数値計算にも使える、というそれだけの論文。不思議だ。それは兎も角として、B場の運動項がこれでは ∂μB∂μB となっているので怪訝に思って中西の原論文にあたってみると確かにそうなっているのだ、さて彼の教科書では既に運動項は単純に B2 になっているので、いつのまに主義をかえたのやら。
23日。朝8時前に一度眼を覚まして、さて今朝は晴れているし講義もないし週末雨模様で出来なかった洗濯でもするか、と考えながら二度寝してしまい、気がつくと昼食の時間も考えれば大学へ急がねばならぬ時間。我ながら学習能力が無い…
なんじゃもんじゃの木に花が咲いた。幹に掲げてあるプレートに「別名:ナンジャモンジャノキ」とあった印象が強烈でそれしか覚えて帰ってこなかったが、どうも聞くところによると自生しない木を一般に呼ぶ俗称であるらしく、あまり情報にならず申し訳ない。はじめ道に細く白い4枚の花弁をもった可憐な花が散っていたので見上げて木の花だと知ったのだけれど、この写真だとブレと逆光のせいでモコモコとした花盛りの様子しか伝わりませんね。
さて今日の場の量子論の講義は、聞くも涙語るも涙の Show-(Utiyama-)Yang-Mills 場の発見秘話。しかし内山先生の「一般ゲージ場論序説」の序文には感銘を受ける。
22日。昼食時に薬学部の先輩に偶然ご一緒する。
ゼミの時間まで昼寝することにする。天候が良いので、建物の前の霧島つつじの植え込みに接してある石のベンチに仰向けに寝て目を閉じる。陽が射して肌には暑いぐらいだが、丁度風が吹いていて心地よい。目を閉じていても雲の動きがわかる。植え込みのそばだけあって小さな虫が僕の体の上を歩いてゆく。起き上がってみると蟻さんを数匹背中で押しつぶしてしまったようで、悪いことをした。
ゼミは穏当に終わった。随分前にやった、ladder を足すと Schroedinger 方程式が出る話など。N君お得意の Landau 崇拝…
すぐ夕食に行って家に帰ってじっとひとつの事を考えていた。いまもずっと。
今日は何日だか知らないが兎に角月曜日だ。雨はあがったが空には黒い雲が動いている。
帰ってくるころには空も開けて夜空に上弦の月が輝いていたが…
こないだの冷たい牛乳に懲りてホットミルクにしてみる。
先輩のD論発表練習会に顔を出した。全然わからんが、自分の4年前を考えるとああなれなくもないのかもしれない。
21日。朝7時に一瞬眼を覚ましたときにはまだ地面は乾いていたのだが、次に眼をあけると雨であった。強弱はあるもののそれからずっと降り続いて、この時間になっても案外降り続いている。存分に濡れたようだが…
午前中は何もする気が起きず寝た。夕方5時ごろやっと頭が回るようになって、コピーだけして溜まっていた論文に目を通す。自分なりの仕事が出来るように早くなりたいものだが、そう簡単にも行くまい…
クォーク星発見かも知れぬの原論文をつい先ほど発見したので書き留めておく。批判的に読めるほど基礎知識が無いので如何ともし難し。
19日。今日は駒場へ。夕方は誠に良い天気だったが、夜になって雲が出てきた。
帰りに代々木公園の横を通ってタンポポの綿毛を沢山見つける。先週よりは減ったように思うが。さて折角だから撮ろうと思って鞄を探すもカメラが無い。家においてきたようだ。
甘菜。ベツレヘムの星とも呼ばれるとか、その他英名に sleepy dick というのもあるらしいが、さてこの花のどこが sleepy なのか判らないし、どこが dick なのかはますます判らない。「大犬のフグリ」みたいなものか。
また、昨日「一割増」と書いたものの、統計的に有意か気になったので去年の7月からの一日あたりの(robots を除いた)読み込まれ数をグラフにしてみた。微妙なところだ。
18日。ほかのことに専心したくて、家に帰って日記を書く気分でないときもある。ただこの24時間はこのページの読み込まれ回数が通常に比べて一割増のようで、どうもご心配掛けました。
16日の日記の日付も間違っていると指摘いただいた。
さて、ここ数日日記に飾ってあるこの花の名は甘菜というそう。これまた自分で調べたわけでもなく、どうも有難う。
夕方月が細く西に懸かるようになった。
15日。暑い。Tシャツで歩いている人をよく見かける。
昨日書いたジャスミンだが、マンションのベランダから垂れているというのは思い違いで、二階建ての民家の壁を占領しているのであった。隣に新しげなマンションが建っていたのと混乱したのだろ。
M1のゼミ。疲労。
夕食時に京都からうちの院に来た某君とご一緒する。なんでも京都では○ちゃんと知り合いだったとか、世界は狭い。
Spin-statistics 定理の証明で anyon などはどうなるのだろうか。Chern-Simons 入れて書き直せば何も conflict は無いが気になる所だ。complexified SO(2,1) の構造が違うのだろうか。
15日。汗ばむ陽気。夜自転車で大学から帰ってきてあまりに暑いので、半裸になって冷えた牛乳を飲んでから熱いシャワーを浴びて出てくると環境の激変に驚いたのか、しばらくトイレを往復する破目に。
大学への途中に藤棚が数箇所あって、見ごろだ。フェンスに見事にジャスミンが育っていて、甘い香りを漂わせていたり。そういえば本郷通り沿いにマンションのベランダの2階ぐらいから地上まで垂れている見事なジャスミンの株があったように思うが、そろそろ咲いているのだろうか。滅多に通らないが、明日でも行ってみようか。
某くんと色々話をした。
Coleman-Weinberg の計算を N と頑張る。繰り込み群方程式はゲージによるのだろうか…
13日。久々に晴れて気持ちが良い。洗濯物をベランダに干す。
アヤメの写真のアニメーションは色々な方から酔うとご指摘を頂いたので昨日止めた。
写真を変えてみる。ハナニラのようでもあるが、実家にあるものより花びらが細いようにも、また花のめしべのあたりも異なって見え、どうも別の種類だと思う。ハナニラの英名は、spring starflower だとか、直接的だけどいい名前だと思う。
しばらく田崎さんの日記を読むのを失念していたので、まとめて読む。ナウシカは原作の後半でかなりのどんでん返しがあって腐海の役割もかなり違ってしまった。
計算機実験については、幸か不幸かひも理論は(それを物理と呼ぶか数学もどきと呼ぶかは別としても)計算機に載るほど成熟していない。よって、計算機ぶん回すだけという論文は無い。そういう意味ではこの分野も年老いていて若いわけだ。確かに、物理系への理解を深める手段としては計算機実験は不足かも知れないが、理論の役割には実験データとつきあわせるべき数値を提出するというものもあり、それは現在の紙と鉛筆では到底無理だという場合もあろう。そういう場合に計算機に載せられるという情況は一種うらやましく思える。
R.E.Borcherds による場の量子論の講義録が math-ph にあがっていたので眺めてみたりする。くりこみが Epstein-Glaser 風だ。Kreimer の影響があるようにも思うが、文献表がついていないので何とも言いがたい。
先週の何曜日だっけかに注文していた Bott-Tu と Milnor-Stasheff が届いたが、全然開いていない。
勉強のところは色を変えてみているのだが、この配色だとこちらが目立って逆効果か。
12日。朝は雨がしとしとと降っている。かなり濡れていたのではないだろうか。
朝の院の講義は学部と共通で去年単位を取ってしまったのでそれほど急がない。8時まえに一度起きていろいろしてからまた11時ごろまで寝る。
昼からは駒場へ。河東先生による algebraic QFT の講義の第一回。Operator algebraic を略して algebraic というのは誤解を招くと思う。Wightman らの axiomatic QFT の正統的な後継が constructive QFT と algebraic QFT のわけだが。今回の講義では時空の領域ごとに定まっている観測量の代数たちの構造から大域対称性の群を復元するという Doplicher-Haag-Roberts の理論をする。人間による大域対称性の認識のそもそもの可能性の証明みたいなもので、偉大な結果だが、実際に我々が様々な大域対称性を見出してきた過程は、別に実験結果をDHRの方法で処理したのではないわけで、とちょっと見当の外れた分析をしてみる。先生によれば Doplicher はイタリア人で、本人はドプリカーと発音していたそうだ。だがロバーツはドプリヒャーと呼ぶらしい。さて、ゲージ理論などは Wilson loop のせいで Araki-Haag の公理系のなかの isotony を満たさないように思うが、いかがなものか。
院生になったので校費で沢山コピーしてみる。
「ほっぺ」と「ひっぷ」の音が似ているのは、見た目が似ているからだろうか。
駒場から新宿まで歩く。学校は八重桜が満開だった。代々木公園の端の斜面はたんぽぽの綿毛がほんとうに沢山あった。ひとつずつ吹いていれば一時間でも経ってしまいそうなほど。
11日。昨日に引き続き空は薄く曇って肌寒い一日。シャツにタートルネック、その上に薄い上着を着て丁度いいぐらいだ。雨がぱらつく。
午前は物性の講義。これからの若者がハバードモデルを研究することを全否定する発言が出てU†が困った顔をした。
午後はしばらくNと昨日のむにゃむにゃについて議論。
その後は我らが藤川先生による経路積分の集中講義。水素原子が解けるだとか、いろいろ面白いことあり。
日経を読んでいると NASA が quark star を見つけた、などという記事を見るが、さて原論文はどこだろう。quark star と neutron star を外から区別するのはとても難しいという話も聞いたことがあるので、どの程度信憑性のある話なのだろうか。
10日。昨日に引き続き空は薄く曇って肌寒い一日。シャツに長袖カッター、その上に薄い上着を着ても暑くない。
夕食時に久しぶりに航空の某に会って、前から頼んであったのだがちょうど良い機会なので彼の卒論のコピーを貰ってきた。どうも有難う。
午後の場の古典論の講義での先生の途中でむにゃむにゃコメントしたのが授業後大論議を引き起こした。
9日。ちょっと今日は早めに日記を書いてみる。
朝から薄く曇って青空は見えぬ。暖かかったので薄着してゆくが、昼に雨が通って少々それでは寒くなった。まあ建物の中に居る間は問題はないのだが。帰りの自転車が冷たかった。というわけでさっさと風呂に入ることにする。
本日は先学期の実験の引継ぎ。本来ならその研究室に進学したであろう院生がするべき所だろうが、僕も実験パートナーも理論に進んだから僕がせねばならぬ、まあ好きでやっているのだから問題は無い。
8日は新学期初日。研究室で鍵やらコピーカードの使い方やらアカウントの発行やらM1ゼミの日程決めやら事務的なことをして(貰って)いると存外時間を費やす。天候はどうだったっけ?
皆様こんばんは。新学期早々のどたばた等ですっかり日記を書くのを忘れておりました。私まだ生きておりますので悪しからず。明日まとめて更新します。
6日。あやめの花が咲いている。つい今、雨がぱらついて急に空気が冷たくなった。
某先輩がNHKの公式見解を引用した上で
> 不況などで元気のない日本社会に対する応援の意味がというコメントを下さったので、プロジェクトX話。
> 強い番組なので、日本人でないと成立しません。
> ちなみに、日本人じゃないと視聴率がとれないハズなので、
> 国営放送じゃなくて民放だったとしてもダメでしょう。
そもそも「あいつら」と「俺たち」に分けて考えるというのは気分のいいものでは無いが、ひとを奮発させるには、例えば「我々」で無い人々のやりとげた例をあげて、あいつらに出来るのなら俺たちにだって、と言わせる方法もあろう。地理的に近い人たちにやりとげたひとがいたのだ、というのでは元気を出すのではなく、(なぜ慰めになるかは理解したくないが)慰めを得るだけに終わる可能性も高い。であるから、奮起させる為を追求した結果の題材選択ではなく、奮起を名目とした自慰的国粋主義的感情が隠れていると見るべきではないだろうか。
などと考えて、芥川がむかし
倭寇 -- 倭寇は我我日本人も優に列強に伍するに足る能力のあることを示したものである。我我は盗賊、殺戮、姦淫等に於ても、決して「黄金の島」を探しに来たと書いたのを思い起こす。なんとも元気の出る言葉ではないか。西班 人、葡萄牙 人、和蘭 人、英吉利 人等に劣らなかった。
なんでもゼミで喋るためのネタを考える。素研の予定と衝突しないかがわからないので何時になるかはわからないが。
4日。夜のうち雨が降ったお蔭か、空が澄んでいる。Tシャツに長袖一枚羽織っただけで出掛けた。ちょっと薄着にすぎるかとも思ったが、春の風が気持ちよい。今日は大気が生ぬるいとまではいかない。
最近業者が来て安田講堂周りの大木連中を丸裸にしている。どうしてこう頑張って冬のあいだに芽を準備していざさあ葉をだそうというところで枝を激しく刈り込むのだろう。手入れについては全然知らないから、これが正しいのかも知れんが、可哀想でならない。常緑樹にしても、別に幹がチラりと見えるようになって色っぽいわけでもなく、ただ痛々しい。
なんだか鼻血が出た一日。
おまけに茶柱まで立った。
3日。とあるやんごとない理由により日記を書くのが遅れた。
今日も暑い。めずらしく大学に朝の9時に出勤して論文のコピーなどし家に真昼に戻ってくる。いかにも新入社員という風貌の団体と散々すれ違う。
久しぶりに植物園の横を昼に通った。染井吉野はもう終わりだが、流石は植物園だけあってまだ満開のものも。満開であっても葉の出ているものもあればまだのものもある。
最近はつつじも咲き始めつつある。去年は咲き始めたところでしばらく雨が無いのがつづいたため、我らがプレハブ棟の前のコンクリ植木箱に植わっていたつつじが悲しいかな枯れてしまったのを思い出す。毎日横を通っていたのであるから、恥ずかしがらず僕が水をやっていればこんなことにはならなかったはずだ。しかし悔やんでも仕方がない。今度そのような場面になったときに、きちんと水やりをするのが重要なのだ。
2日。朝8時頃起きたはずが、あと一時間と思い目を閉じると13時。我ながら情けない。あつい昼だった。
いい天気なので洗濯物。ベランダに干す。
卒業式のときに航空の某と、プロジェクトXの登場人物が、日本人である必要はないはずだ、という点で一致したのを思い出した。国営放送の限界だろうか。