28日。ちょっと急用で日記を書くのが遅れます。あしからず。
27日。曇って月はぼんやりと見えるか見えないか、という所。と書こうと思ったら、今はまるで見えない。
大学へ久しぶりに行く、多少コピーなど。Phys. Rev. Lett.を見ていると、こんな論文が出ていた。こんなことがまだ明白にされずに残っていたのか、という感慨も一部あるが、明快で良いですね。
某量子流体研究室の某と昼すれ違ったので帰りに実験室に遊びに行って夕食を共に摂る。実験中にブレーカーが落ちて四苦八苦していた。原因はカップラーメンの湯を沸かしていたポットにあった。
26日。月が綺麗だ。明日あたり満月だろうか。
ユダヤ戦記は今朝読了。The elegant universe は読む気は相変わらず起こらない。
The Piano Shop のほうは、筆者がまたピアノのレッスンに通いだすところになって少し気まずくて読みすすめられずにいた。ちょっと勇気を出して読んでみる。
保江なんとか氏がブルーバックスに最近いろいろ書いているのを偶然本屋で手に取る。「Excel でわかる金融工学」を眺めてつい買いそうになるも、その隣の「Excel でわかる量子力学」にまた Nelson 流の量子力学が宣伝されているのをみて、買うのを止める。
Wick 回転したときに Majorana 性はどうすればいいのだろうか。ご存知の方はご教示ください。
25日。珍しく朝はやく起きた。朝食のパンを買いに小道を歩いていると道にはみだして置いてあるプランターに、昼顔のようなピンク色の花が一輪朝の露に濡れていた。いったいなんという花だろうか?
何でもゼミで何かしゃべるかなあ、とネタを考える。一日中、伊予柑を食べていたような気がする。
24日。ショスタコービッチの「24の前奏曲とフーガ」を聞く気分だった。
最近僕の消化器は頗る健康なのだが、こんどは親しい知人が腹の調子が悪いらしく、しばしば胃の弱くなる僕としては激しく同情するのであった。
23日。雲が増えてきたが、暖かい一日。のんびり自転車をこいでいると通り過ぎる家の庭の梅がちょうど見頃だ。かえりにまた植物園の横を通ってみたら、今日は世間的にも休日だからか、訪れる人でほのかににぎわっていた。
どこぞで開かれた第16回生命情報セミナーなるものに出席した某にノートを見せてもらう機会があったが、bio-informatics といえば聞こえはいいものの(少なくともこの回に関しては) informatics の対象として biological data をとっているだけで、あまり生物だという特性は内容に関与していないように思えた。例えば astrophysics なら使う physics にしても astro 独特の香りがするものだろうが、そういう香りが感じられなかった。まあこれ自身無意味な観察だ。
hd を de-fragment すると PC の起動が頗る迅速になった。嬉しい。
22日。のどかな春の一日である。近くの家のハクモクレンがほころんできた。
家で昨日コピーした文献を読む。式の煩雑さにくらくらする。
日経夕刊のコラム「モードの方程式」で、なぜか Brian Greene の本をひいて 数学/物理におけるエレガントさと服飾におけるエレガントさの比較があったので驚く。
21日。昨晩は日記を書く少し前にコーヒーを淹れてしまって、お蔭で4時まで眠れなかった。物理のことを考えたり、ほかのことを考えたり。Mass gap の存在と、カラー閉じ込めは別問題だとはじめて認識す。
朝食を済ませた後、昼まで寝る。大学へ行って昼食、ピアノをすこし練習した後、図書館で文献を漁る。
夕方からは何でもゼミでI先輩のA.-S.指数定理の熱核による証明(物理の人には、藤川法の数学的正当化と言ったほうが判り易かろう)を聞く。飲みに行かず普通に食事に行っただけなのだが、話が先週より1時間長かったので、家に着く時間は変わらない。
今日は秋の雲だった。
19日。吸い込まれそうな快晴。洗濯してベランダに干す。
Elegant Universe が届いたが、真面目に読む気がしない。
28日に神戸でパーティがあるので、そのあたりからしばらく帰省するつもりだったのだが、指摘されてみると確かに3月の2日に奨学金をいただいているところのお別れパーティがある。すこし前から帰省すればいいだけかも知らんが、東京にはここしばらく手の離せない重要事があるので、どうすべきかなかなか難しいところだ。
18日。朝からピアノを弾きに大学に行く。青い空に雲が浮いている。論文をチェック。
にわかに掻き曇って青空がなくなったので急いで家に戻る。珍しく昼に小石川の植物園のわきを通ると、見事な梅園がある。いちどゆっくり見にゆこう。
夕方池袋までスーツを受け取りに行く。また青空が増えてきたようだ。買った店が改装中で存在しなかったので西武の長いフロアをしばらくおろおろする。
折角なのでコーヒー豆を買う。今回はモカにしてみた。いい趣味/自分なりの趣味を育もうにも、まずどのようなものがあるのか知らねばお話にならないだろうから、しばらく毎回違うものを買ってみようと思う。
さて帰りしに淳久堂に寄る。いまだ届かぬ Elegant Universe を眺めてみたり、Smolin の Three Roads to Quantum Gravity と比べてみたり。結局文庫のところでヨセフスの「ユダヤ戦記」をつい買ってしまうが、訳者序を読むとこれから数ヶ月おきに7巻まででるのだそうで、それはおおごとだ。
昨年、μの異常磁気能率の精密測定が精密理論計算と2.6σずれてちょっとした騒ぎになったが(まあ2.6σでどうというのも問題ではあるが)、計算で一箇所符号の間違いがあったのを訂正した結果、ずれは1.3σになってしまったそうだ。Hayakawa-Kinoshita の論文(hep-ph/0112102)は、現今の精密計算がどういう状況であるかの怖さを知りたい人は一読するとよい、かもしれない。
17日。昨日おとといと朝8時に起きたのでこれは正常な生活のはじまりの兆しかと思いきや、今日は11時まで寝てしまった。
久々に曇っている、昼からは雨がぱらつくが、激しくは無い。
借りてきた論文集をふらふらと眺めている一日。
16日。珍しく朝8時から起きると、一日が長い。いい天気なので布団を干す。起きるのが遅いいつもだとうわ布団か敷布団かどちらかしか干せないけれど、今日は2回に分ければ両方ほかほかするまでゆうゆう干せる。
家でコーヒーを淹れるようになって数日は、帰って玄関の扉を開けるたびに部屋にコーヒーの香りがすると思っていたものだが、いつのまにか気にならなくなった。慣れというものは恐ろしい。
節分の日に注文したご本がやっと届いた。「パリ左岸のピアノ工房」という本。趣味でピアノを弾く人には、著者がたまらなく羨ましく思える本。惹き込まれて読み通すような本ではないけれど、静かな感慨あり。ピアノを弾く人の心境を知りたい人も読んでみると良いかも知れない。
15日。昨日とかその前飲みに行ったときなどのように、日記を書くのが定時に遅れると如実にこのページの被読込回数が増えるのは、毎日(楽しみに、かどうかは兎も角として)こんな僕の日常を観察してくださる方が案外いらっしゃるということだろう。どうも有難う。
朝は先週頼んだ屋外湯沸かし器の修理がやっと来た。きさくなお兄さんでいろいろ世間話す、壁のコントローラもこれまでのスイッチ式から液晶の現代的なのへと変化、これまで壁の中へ10本ちかくコードが繋がっていたのを3本くらいにしているので、えらく減りますねえ、と聞くと、最近はデジタルで情報を送るから信号線が一本でいいのだ、と。なるほど。
昼からのろのろと本郷へ向かい、仁科記念講演でもあり学科談話会でもあるものを聞く。演者は戸塚先生、この秋の Super-Kamiokande の事故の経緯と、原因究明のための誘爆実験のビデオなど。というのだけでは勿論無く、現今のニュートリノ質量測定のお話。自虐的でいて攻撃的なジョークが聞いていて心地よかった。
いちど実験室に行って arxiv をチェック、その後夕食へ。エレベータを待つところから西の空が見えるのだが、いつのまにやら三日月になっていた。12月21日とまた偶然同じ面子になる、また某の観察眼の鋭さに感嘆す。
14日。先々週借りた本の期限が来たので、昼前から駒場へ向かう。梅園もそろそろ見頃で、風向きによれば駅のホームまで香りがただよってくる。
代々木公園の桜はまだ咲いていた。写真を日記に貼ろうと何枚も撮ったのだが、如何せん出来が悪い。場所は以前書いた筈だから、不思議を自分の目で見たい方はご自分で歩いていただければよい。
特に自分の専門の勉強をする気も湧かないので(そんなことを公言してはいかん)新宿某所の Séminaire Nandémo で先輩の話を聞く。レムニスケートの5等分を実際にバリバリ計算して確かめよう、という古典的な話。途中で「近世数学史談」の朗読が入るなど、感動的であった。現代的観点からのまとめのところはさっぱりわからなかったけれど。
その後、別の先輩がアメリカへ再度旅立つということで、送別会と称して大勢で飲みに行く。 終わって帰ってくると丁度日付が変わる。
13日。今日は学校には行かず、家にいた。
夕方また某友人に連れられて近くのパスタ屋に夕食に行く。何故かマキャベリの君主論を借りて帰ってきた。注文した本が届く気配も無いことだし。
問題のクープランの墓も徐々に上達している気配だ。
12日。帰りの道は寒かった。つい先ほどかなりの地震があった。
実験のレポートをボスに提出。これで全くの春休みだ。夕食時にたまたま S 研で実験中のふたりに会う。ああ書いてあったが君は海外には行くのか。との質問だが、この春はその予定も無く。
そのかわりではないが、もう一冊本をアマゾンに注文した。黒木さんが推奨していたけれど、紐の本で「売れて当然」なものが書けるというのが信じがたく聞こえ、訳者の林一にしても、大昔 "The Emperor's New Mind" の訳が結局わからず原書を買った記憶が生々しいので。原書を買うことにするが、最近は UK 版を買うのが為替の関係上安上がりのようだ。僕が読んだあとなら、他に読みたい人が身近にいれば貸します。
春休みをどう過ごすか、だが、丁度一年前試みて挫折した数値シュミレーションを頑張ってやってみるかな、というところか。
11日。朝は快晴。昼間は晴れたり曇ったりしたけど、夜は一面の星空。といっても、2月の11時ともなると冬の星も西へ傾いてしまっているのだけれど。
今日が祝日であるということを朝の8時前に指摘されるまですっかり忘れていた。また(学部生で入館用カードを貰っていないから入れないにもかかわらず)間抜けにも大学へ行くところであった。
昼は某友人に呼ばれて昼食に行く。1ヶ月に渡る大ヨーロッパ旅行の計画について語ってもらった。彼以外にもいろいろ聞いているが、案外皆この春休みに海外に遊びにいくようだ。海外から遊びに来た友人を東京案内した、という話も聞いたし。
残りの時間はレポート三昧。昨日の時点では図版は面倒なので手描きするつもりだったが、上記某友人に説得されて、線画は tpic で描いた。とりあえず書き上げたつもり。
うちの兄は寡黙な人間なので、年末年始など家に帰っていると、母や祖母の質問にもあまり返答せず黙っているのだが、しばしば母や祖母は諦めて「これこれはこういうことなんか?それともちゃうんか?」とそちらで返答まで用意して首をどちら向きかに振らせることで会話しようとするのであった。そんなときいつも兄は憮然たる顔つきをしていたのであるが…
最近僕自身あいての考えを決め付けて話をする傾向があるらしいと(上記某友人とはまた別の)某人物に指摘されて、かつ指摘されてもなかなかなおらないことまで更に指摘される始末で、今日、はっと身近な例を思い出したのでここにこう書いた次第だ。身近に例があるからといって許されるわけではないから、改善すべく努力せねばならぬ。
9日。瞬間湯沸かし器の調子が悪いので大家さんに言ってガス屋を連れてきてもらった。この下宿を建ててから変えていない為の老朽化によるものだとか、数日かかるらし。
台所の上の蛍光灯を換えたり。
朝は快晴だったが、晴れたり曇ったり。夕食を食べに行ったときはいつになく雲が白かった。食べに行った時間がいつもより早かったからだろうか?
8日。暖かい春の日 --- 夜は冷える、これは部屋の模様替えで風の流れが変わったからか、そもそも外が寒いのだろうか ---
飛行機雲が綺麗に(おそらく両翼の端から起因しているであろう)2本の筋にわかれて見えるのに出会う --- 写真に取ろうと準備しているうちにそれは丸い沢山の輪っかへと姿を変える ---
7日。雲が動いて日が射したり隠れたり。
とうとう母の主張に折れて池袋までスーツを一式あつらえに行く。物理学者は上着を着ずにネクタイをしないのが正装だというのに…
10時頃から部屋の模様替えをしているとこんな時間になってしまった。
6日。すがすがしい早春の一日。まだ眠くなるほどの春ではない。
やっと晴れたので洗濯。昼から大学へ行って、図書館へ行って、ピアノを弾く。このあたりは毎日同じだ。
一年前に書いた冬の桜が咲いているのを毎日見ていたのだが、今日書き留めておく。去年より3週間は早い。この冬の暖冬を物語っている。
5日。空は一面雲に覆われている。折り畳み傘をかばんに入れて大学へ向かう。
生協で中古CDフェアをやっているので、ショパンのノクターン全集(アラウ演奏)を買った。
ホールへ行ってピアノの練習。もう一台のほうでとても腕の立つ知人が弾いていたので彼が行くまでは邪魔せず本を読みながら演奏を楽しむことにする。
さてしばらく練習。外を眺めると雨が降り出したようで、このピアノを誰かのために弾いて、そうしてその場で聞いて貰えるようになる日はいつくるのだろうか、などと考えながら。
図書館でしばらく論文を眺めたあと、書籍部をふらつく。蓮実養老なんとか、という対談集があって立ち読みしてみる。目に留まったのは、養老さんがなぜ自分が解剖なんかやっていて食っていけるのか疑問に思っていたのを竹中平蔵に教えてもらった話や、蓮実さんが例の盗撮事件で犯人を平手打ちしたかったと言っている話など。僕は買わないが、読むと面白いと思う。
帰るころには雨はあがっていた。スーパーに寄って蜜柑7つと紫いもデニッシュを買うと所持金が100円を切る。
こんなことばかり書いているとお前は物理しているのか、と問うだろうが… 今はまた雨だ。
4日。昼からのろのろと大学へ出掛け、図書館で「数理物理通信」誌から多少コピーなど。
夕食を取っていると旧友に随分久しぶりに出会ったので大学の近くの飲み屋へ繰り出した。進路とか、近況とか、共通の知人の噂話とか。丁度 BGM に高校の頃はやっていた曲が流れ、ウルフルズの歌とか聞きながら懐古に浸っていると11時になってしまった。まだまだ話すことは尽きないように思えど、日記を書くのがあまり遅れると心配してくれる人もいるようでもあり、家に帰ってくる。雲は頭上を覆い、薄いところからかろうじて黒い空が見えるかといったところである。
3日。節分であるから家から鬼を追い出して福を呼び込まねばならぬ。実家からわざわざそのための豆を送ってきたので是非とも行わねばならぬが、現時点ではまだだ。
今日は朝から一日雨であった。夜になってようようあがってきた。
練習中のクープランの墓を、通して指示の1/3くらいのスピードで詰まり詰まり2度弾いたら非常に疲労してほかに何もする元気がなくなった。
書籍部でみつけて気になっていた小説なのかなんなのかの原書をアマゾンで注文してみたが、いつ届くのやら。
2日。とりたてて何をする気も起きず、家でぼぉっとしている。
今日は一日不思議な雲だった。夕日が赤かった。
やさぐれた、という単語は意味が判るようではっきりとはわからないので、手元の国語辞典をひいてみたが載っていないようだ。それでもネットにはこの単語は氾濫している。