31日。ずっと今日は11月1日だと思っていたのは秘密だ。徐々に天気が下り坂の模様。帰りは降りそうに思えてハラハラした。
集中講義4日目。ちょっと早めに駒場について図書館に入ってみるとS先輩と遭遇、歓談。
講義を聴いていて、M理論をクラインの壺 x R8,1で考える、というネタを思いついてボスに相談してみるものの、家に帰って調べてみると当然ではあるが論文が出ているという罠。
最近M1部屋で流行っている角運動量オモチャを東急ハンズで探してみるも見当たらず。どこで手に入るだろう?
30日。このひと月で随分肌寒くなったものだ。
本日も集中講義。なかなか楽しい。ちょっとしたネタを思いついたのでボスに聞いてみると調べてみたら?と大笑いされた。
さて本郷へ移動。なんだか電車の中でB1の背が急に高くなったので怪訝な顔をしていたら、どうも上げ底の靴を履いていたらしい。駒場から本郷へ行くには、溜池山王で銀座線から南北線に乗り換えるのが一番簡便な由、B1に教えてもらった。この年になるまで知らなかった。
さて、調べてみると、既に論文がある気配…
29日。秋だ。夜が肌寒くなってきた。集中講義二日目。
Intrilligator-Leigh-Seiberg仮説というのがよくわからない。Gates-Grisaru-Rocek-Siegelの一部をコピーしてみたり。むう…論文読んで判ったつもりになるのにすこし違うmatter contentになると途端に計算できないのは何もわかっていないということじゃな。
28日。今日は駒場でボスによる集中講義。講義という形態で紐の話が聞けるのはとても有難い。
すっきり晴れて夕焼けが綺麗だった。いつのまにか下弦の月。
本郷に戻って食事をしていると航空の某君に捕まって流体の数値計算の話を聞く。一体何時間食堂にいたのだろう?
帰りしにU†にすれ違う。何でも来月の11日に経済物理の国際会議が日本であるとか。
さて、風呂に入りますか。
26日。うーむ、という感じですね。雨。
U†の論文が出版されたりとか、某親友から形になってきたORTOの話を聞いたりとか。暇があったらこのページもORTOつかってみたい。
勉強だけしていても仕事は出来ない、と散々先輩に言われてそれは尤もなんですけど。さてこれからどうなって行くのでしょうか。
深夜にこれまた親友からメールがあって、高3のときのノートを解読したりもした。いろいろ病的な連続関数を作る話。自分がまるで成長していないのを感じる。
というのは兎も角、うちの父が書いた文章が『地理』に載りました。宣伝は親孝行でしょうか親不孝でしょうか。
今日も物理三昧。晴れて気持ちがいい。秋の空。菊の花。朝永さんも読んだという「キリストにならいて」を借りてみたり。
ひさびさに教室談話会に出てみるとひさびさにU†に会う。この曜日のこの時間には紐の文献紹介が入っていて出ように出られないのだが、今日はこちらを選んでみた。物性のほうも談話会の話者が物性理論でなければゼミが入っているという噂、せちがらい世の中である。まあ、視野を広げるべきか蛸壺を極めるべきかというのは我々の究極のテーマではあるが、M1なんだから特化してさっさと論文を書けるようになるべきだという声がする。
U†と夕食、四方山話。
今日もDijkgraaf-Vafa関連の論文が2つあがっていた。いろんな先輩方/同僚にこうこうこうすれば論文のネタになるのではないかと聞いてまわってみると、皆様口を揃えて面白そうだね、やってみれば、と有難いお言葉なのだが、考え直してみるとなかなかそうも上手く行かないのではないかと。いつも口先だけの立川であった。
23日。昨日今日は随分すずしい。部屋のガリレイ温度計が久しぶりに動きを見せた。一枚服を増やす。
21世紀はじめの素粒子の10年を振り返る、というタイトルの論文があった。なかなか楽観的だ。ネットのどこかが未来に繋がっているんですかね。
22日。いい天気。夕焼け雲が綺麗だった。
今日はWess-Baggerゼミ。Central chargesのR変換性で紛糾。解決せず。
今日でていたDijkgraaf-Vafa関連の論文は何一つわからなかった。
20日。今日も一日降ったり止んだり。どなたかの日記にもあったが相変わらず半袖で過ごせるおかしな気候だが、それでも暖かいほうじ茶を違和感なく飲めるのだからすこしは秋は来ているのだろう。
ふらふらと古い論文など眺める一日。Phys.Rev.Lett.の最近のあたりをめくって見たりもする(といっても、紙をめくる訳ではなくネット経由で見るのだけれども)。今年になって随分視野が狭くなったものよと慨嘆す。がんばってPRLのabstractぐらい眺めるようにしたいものだけれど。
17日。
昨日今日と Dijkgraaf-Vafa 関連のよく似た論文が二本、如何にも書きそうな人たちによって出ていたが、本質的には Vafa と共同研究者の一連の仕事の中に含まれていた内容だったと思う。参戦するにはまだ早い?ので傍観しているけれども。
16日。昨晩は日記を書いたあたりから俄かに雷様がゴロゴロ言いはじめ、日付のかわるあたりはバケツをひっくり返したように雨を降らせていたものの…
朝起きてみればお日さまは何もなかったような顔をしてサンサンと照っている。
今日の午後は随分久しぶりに研究室公式のM1ゼミ。非常に和気アイアイと笑い声の絶えない楽しいゼミであった。
今日は食事の後も皆と散々議論をして鞄を持って帰宅。少々遅くなって心配かけました。
15日。さて、新しい一週間ですね。気持ちよい秋の一日だが、少々気温が高いか。風がある。銀杏の葉が舞いはじめていて、並木の下にはぎんなんを拾っている人がいる。
フォアグラにされる鵞鳥のように論文を読んでいると(といっても自分の意思でやっているわけだけれど)、なんだか言いあらわしがたい不思議な頭の使い方をする。
意図的ではあるが鞄を学校に置いて帰ってきてみる。帰るときには太ってきた月が朧げに見えた。さて、明日どうやって本を持ってゆけばいいのだろう?
13日。あいうえお。秋の青天に誘われて外を歩くと、日のあたる叢にはシジミ蝶が何匹もひらひらと舞っているのであった。月もいつのまにやら上弦の月。
部屋の片付けに邁進す。
コピーした論文のリストだが、気合を入れて一部電子化してみる。Wittenの論文はかなり蒐集したつもりなのだが、まだ4割程度しか終わっていないのを認識して愕然とす。そりゃ確かにまだ紐になってからの論文は殆ど何も読んでいないけどさ…
11日と12日。最近気分の浮き沈みが激しいのが心地よい。
昨日は昼はいろいろ論文を流し読みして、夕方から大学へ行き論文を印刷して多少同僚と議論した後帰ってくる。hep-th/9905015, hep-th/9911112 は個人的には非常に素晴らしいと思った。これが3年前か、と思うも、もうこの日記を書き始めていたので、長いような短いような。
今日は家で引きこもりだ。
こんな欺瞞に満ち溢れた日記を続けて何になるのかと思わなくもないが、継続は力なりということで、めげずに続けようと思う。
10日。秋晴れで自転車をこぐと気持ちが良い。
履修届を出したついでに先学期の成績表を取ってくると、オンラインでは成績のついていた必修の理論演習が成績未報告になっていたのだが、はて。
安藤編「コホモロジー」を飛ばし読む。その他今日は色々飛ばし読みの一日。
世の中なかなか一筋縄ではいかないけれど、僕は楽観的にしかし細心の注意を払って歩いていくだろう。
9日。今日は家でお勉強。
こう日本人が連続して賞を得ると、ウン十年でウン十人ノーベル賞を出すという国の宣言が、基礎科学にではなく選考委員会へのロビイ活動に金を使うという宣言であったかとも思えなくもない。
僕の持っているのと別の人の弾くイザイを聞かせてもらった。違うものですねぇ。
8日。一日曇って、ときどき雨がぱらぱらと。丁度家を出発するときに降りだす。覚悟して長い傘を持って歩いたものの、結局ほとんど使わず。有難かった。
大学にピアノの楽譜を持っていくのを忘れてしまった。
今年のノーベル物理学賞はニュートリノおよびX線天文学に。小柴先生は相変わらず物理学科でよくお見かけする。
7日。月曜は朝から駒場で講義があるので駒場を目指す。8時ごろはまだ雨がじゃあじゃあ降っていたのに、10時になるとすっかりあがって、青い空に秋の雲が綺麗だ。
準備の行き届いた見事な講義で感動す。午後は数学科で紐のカラビヤウの話。
さて、3時半から't Hooft氏のセミナーがあるので急いで戻るも、山の手が「神田秋葉原間で線路に人がはいった」とかで停まってしまい冷や冷やす。結局すぐ無事保護されたようで、よかったよかった。
't Hooft先生は温厚そうな紳士だった。噂に聞いていた通り、スライドの(おそらく自作の)アニメーションの凝っていることよ。
6日。昨日から一泊二日で草津に行ってきた。電車に乗っていくら進んでもなかなか都会から脱しないのは少々興ざめだが、列車が吾妻線にはいると車窓からは峡谷の景色。草津口をおりてバスで山の中に上ると頗る涼しい。紅葉がそろそろ始まっていて、2週間もすれば見ごろか。おじさんおばさんがうじゃうじゃ入れば若いカップルもうじゃうじゃいる。
名物湯畑を撮ってきたので貼っておこう。泉源のこれがこうなってこう流れ落ちる訳だ。これは豪快だ。
4日。今日も春のように暖かい。大気が濁っているのは残念だ。
とある人がここの日記を発見していたそうで。恐縮です。
今日は案外の時間ピアノを練習できた。剣玉が異様に流行っているのは良いことなのだろうか?
3日。まだ天気の良かった朝のうちに洗濯、乾いて取り入れた後に学校に行く。ぎんなんが臭う季節。
某に刺激されてとりあえず Euclidean Taub-NUT を見てみる。明日はGibbons-Hawkingでもあたってみるか…