Jun 30 00:24

え〜、スーツケースは無事うちに届きました。昨日の夜のうちに成田に到着して朝のうちに宅急便が。このように無事に届いた場合は、むしろ成田から家までが軽くてありがたかったぐらいです。お詫びとして、この先一年間有効のKLMの航空券の25ユーロ分のクーポン券まで貰ってしまった。

今日は家で休憩。時差もほぼ解消された模様。部屋がちらかっていたので掃除と洗濯と。乱雑さが半減した。


Jun 28 11:14

さて27日は日本に移動。Edgar-Quinet から Denfert-Rochereau に出てCdG空港へ。 いつも使っていたRER B線の南行きは、のどかな田園地帯を走るのだけれども、空港への北行きは所謂都市郊外の荒れた感じがするところであった。空港で本といい加減な土産を買ってまずはアムステルダムへ。アムステルダムでは乗り継ぎ時間が 1時間しかなかったので急ぎ気味に移動するが、特に問題なく成田行きへ乗ることが出来た。飛行機の中ではとなりに座った初老のご婦人といろいろお話。あまり寝なかったがすぐに到着した気がする…

とここまではよかったのですが、荷物が待てど暮らせど出てこない。結局僕の荷物は出てこず、baggage claim のところへ行ってみると、パリの同じ便からアムステルダム乗り継ぎで成田まで来た人がもうひとり荷物が出てこなかったらし。KLMの担当者によると、どうも短い乗り継ぎで人が乗れても荷物が乗れない場合はあるらしいが、こういう場合は明日の同じ便で届くことが多いとのこと。成田から家まで重い荷物を運ぶ手間が省けたということだ。

スーツケースがなくなることを危惧してノートPCと携帯の電源を手荷物にいれておいて良かった。電源は買えばいいとは言え、数日充電不足で使えないというのは嫌だから。

まあ明日出てくれば良いし、でてこなければ僕の身代わりに悪い運命を引き受けてくれたということかな。


Jun 26 21:49, Paris

たとえフランスにいてもよく似た日が続くと日記も滞りがちになります。

24日はまずは Verlinde 先生の話のつづき。 Poisson sigma model の disk correlator と superconformal quantum mechanics の duality の話でしたが、よくわかりません。ふたコマ目は Strominger 先生で、今回は 2次元 string は自由フェルミオンで掛けるのでその表示を用いて black hole 蒸発など時空のドラスティックな変形が string でどう見えるかの話でしたが、議論が噴出。

最終日の講義は、まずは Douglas 先生で、前回にひきつづき vacuum counting の話、今回は具体的な数値をいろいろと。Conifold 点が好まれるのかどうかというと微妙なところ。二コマ目は Berkovitz 先生で、twistor string の Berkovitz タイプの解説。いろいろ微妙な点があるが、解説は判り易し。午後は Hull 先生の話で、パッチの貼り合わせの際に diffeo だけでなく t-duality も使ってよいことにした場合どうやって解析するかというお話。

さて、木曜の夕食は、先生が昔エコールノルマルにいたときによく使ったと言う Edgar Quinet の日本定食屋にいったが、経営者が変わっていて焼き鳥屋になっていた。とにかくパリ左岸に restaurant japonais は沢山あるけれども、兎に角どれもこれも寿司屋兼焼き鳥だ。

土曜は一応これもうちのボスに薦められた St Louis 島の有名なアイスクリーム屋さんに寄ってからポンピドゥーセンターの現代美術館へ寄っただけで早めに帰ってくる。アイスクリームは非常に美味しかった。が St Louis 島は少々建物が建て込んでいて観光化されすぎていていかがなものであった…

今日は夕食は Léon de Bruxelles という189?年創業のムール貝屋さんに行ってきた。といってもパリ中にあるチェーン店らしいが…お値段も手頃だし。鍋一杯のムール貝にデザートに(ここではゴーフルと呼ばれていたが)ベルギーワッフルを食べて 13ユーロ也。


Jun 23 22:35, Paris

22日は朝から雨。講義の一こま目は、僕のボスが N=2 Liouville の話。S-行列が一見 2乗しても 1 にならないように見えるが実はなるのだという話が全聴衆を苦しめていたようだ。その次は A. Strominger 先生、こないだの Black hole entropy と top. string の関係の話だが、説明がのんびりだったものだからあまり進まなかった。みなさんでいつものように Aux Pyrénée に食事に行って、午後は Vilenkin 先生による Cosmic Superstring の話。昔の話は heterotic だったが近年の type II モデルで考えるとどうなるかという話だったが、すこぶる面白し。微妙だがとりあえず観測に掛かっているかもしれない candidate があるらし。午後は隣駅の Orsay の駅前のカフェでなぜかビールをうちのボスと Y さんと飲んで四方山話をす。夕食は Y さんとパリの本格的でないインド料理屋に行く。案外美味しかったのに人があまり入っていなかったのは不思議だ。パリにまで来てインド料理を食べようとは思わないのだろうか。

本日は朝は雨がぱらついていたが徐々に晴れる。晴れてからはしばらくかなりの風になって研究所構内に木の枝が散乱するほど。街路にはさくらんぼやら色々な実が枝から落ちて転がっている。これまで実がなっていることに気がついていなかったが、じっと気をつけて見てみると様々な木に若い実が実っている。

一こま目は Maldacena 先生。2d Black Hole を KKK 的に解析すると一見 entropy がありそうだけれども、じっくり寄与している表現毎に分解して microstates をしらべると実は無いんじゃないかという話だったように思う。次の Polyakov 先生の話は難しい。あれよあれよという間に conformality が示されてしまったらしく煙に巻かれてしまった。Central charge は半径の関数でどうなるんだと質問が出ていたが曲率で展開できると答えがあっただけで具体的な数値は教えてくださらなかった。午後は Moore 先生。M理論の C場の量子化に CGG の項がどう効くかという話。

午後はうちのボスのノートPCを研究所のネットワークに繋ごうとして果たさず。同じ ethernet port に僕のは繋いで使えていたので、設定の問題のはずなのだが… ボスと夕食をとって帰ってきた。

今日は一日花粉症でひどい目にあった。鼻のかみ過ぎですこし血が出るほど。


Jun 21 23:32, Paris

日曜日のその後。日記を書いたカフェのある広場から適当にあるいていると、国立中世博物館なるものがあるので入ってみる。ステンドグラスやら中世の王様の王冠やら指輪やら、また丁度その建物がローマ時代の浴場の上に建っているのでその地下の展示やらなかなか気に入った。お土産を多少買う。昼は早々に切り上げてホテルに戻り、夜は聖エフラム教会でのバッハの無伴奏チェロソナタの演奏会に行った。歩いていたときに道に宣伝のポスターが貼ってあったのだ。小さな教会であるが内装は素朴でそれでいて素晴らしい。演奏者は僕よりすこし上ぐらいの年齢で、それほど名の知れた人ではなさそうであった。最前列に、顔と髪の毛の色から判断するに演奏者の弟と妹らしき人が座っていた。パリでは珍しい黒の直毛の一家であった。

というわけで充分観光をしてしまった一日であった。月曜の朝は J. H. Schwarz 先生による pp-wave limit からの leading order のずれを gauge/gravity の両側で比べる話。計算は消耗ではあるがやっていることは判りやすい。次は H. Verlinde 先生で、AdS5xS5 の GS 型作用の構成、その Yangian の構成の復習など。 昼食を挟んで、昼は N. Berkovitz 先生による multiloop pure spinor の話。まとめてご本人による解説を聞けてよかった。そのあとはうちのボスの部屋で(speaker には IHES の部屋が与えられるようだ) Yさんの最近の論文の解説を日本人の皆さんで聞いた。

その後は Y さんと K さんで Montorgueil 通りまで行って夕食。あまり日本人から見るとフランスらしからぬもの(子羊のステーキとフレンチフライ)を食べたが、 K さんの持つパリのガイドブックによるとメジャーなものである模様。デザートにアイスの一種らしい La Parisienne とかいうものを頼んでみたら苺のシャーベットに度数の高いお酒に浸るぐらい浸かったものが出てくる。これは所謂あれに使うものではないでしょうか。僕が食べてどうするのだろう。

さて今晩はフランスは音楽の日ということで、食べ終わってホテルに戻るまでが一苦労だった。パリ市街のそこら中が日本の大学の学園祭のような状態になっているといったら判ってくださるでしょうか。そこここに屋外ステージができて爆音でアメリカ音楽がかかっていて人通りがとんでもない。勿論若者が多いけれども案外老年のかたも外に繰り出していていつもの数倍の人出。ホテルに戻っても遠くの大通りからまだ音楽が聞こえてくる。


Jun 20 11:45, Paris

こちらは20日の日曜日の午後になろうかというところ。先日は午後から晴れたので一応凱旋門の下まで行ってChamps-Elysée大通りを歩いてみたが、人が多すぎて閉口。萎えて Virgin Megastore に入って CD 買おうかかうまいか悩んでいた。夕日を背にした大通りの写真でもどうぞ。

日曜日はとりあえずあまり観光はしないつもりなのだけれども、遅くホテルから起きだしてブランチをどこかのカフェで取ろうと散歩す。Luxembourg公園のまわりに D-Day からフランス解放までの写真が大通りにそって展示されていたので興味深く眺める。まわりには白人の老人の方もちらほら見える。この中にはこれらを実体験した人もいるのだろう…

Place de la Sorbonne で 無料無線LANつきのカフェがあったのでそこに入ってこうやって日記を書いた次第。また雲行きが怪しくなってきたなぁ…

ひとりで暮らしている分には、東京もパリもあまり変わらない。もうちょっと言葉を勉強すればパリのほうが快適かもしれない。ただ、いまは早く日本に帰らねばならない気もしている。


Jun 19 16:02, Paris

18日。朝の一つ目の講義は MRD 先生で、vacuum counting に関するphilosophical な話と、こないだの Denef-Douglas-Florea の解説。Witten による非摂動効果の解析に flux がどう影響するかについて多くはコメントできないとか、なぜなら自分がその仕事をやっているのではなく Kachru-Trivedi-etal. から話を聞いたからだという。いずれ論文は出るものと思われる。

二つ目の講義は M. Green 先生。IIB の R4 補正の SL(2,Z) 変換性とそれの AdS/CFT での対応の話であったが、まず 10次元の超場が平然と出てきたのに唖然とした。D-instanton の分配関数が自然に出てきて、N=4 SYM 側の instanton measure とも合うというのだから恐ろしい話だ。

3つめの講義は昼食の後に、Dimopoulos 先生による high energy supersymmetry の話。Gross先生とのやり取りが面白かった。susy は GUT scale のすこし下ですぐ破れて、Higgs が一つ軽いのはまぁなんとかなっているのだろうと期待するというモデルであるが、wino zino とちがって gluino は squark を通じてしか崩壊できないので寿命が長くなって、丁度 gluino は LHC で大量に生成されるから、面白い実験結果が期待できるという話であった。

19日は土曜日で会議はおやすみ。あいにくの雨。昼前から Musée d'Orsay に行ってきた。印象派の有名なののの実物をいろいろ見た。。森での食事とかいう正装の男性と裸の女性が林のなかで食事をしているのがありますが、美術書でなくそのものが飾ってあるのを見ると確かに物議を醸しそうな絵だった。

印象派の階で集中力を使い果たしてほかは非常にいい加減。美術館内のレストランで昼食。部屋の内装がとてもきらびやかで、入ってみて良かった。


Jun 18 09:10, Paris

17日は Denfert-Rochereau まで歩いて電車で IHÉS へ。講義は前半は J.H. Schwarz 先生による pp-wave 上の light-cone string field theory の話。後半は Gross 先生による昨日の話のつづきで、おしまいになって非常に盛り上がった。普通に Witten's cubic OSFT をすると (27/26)2のせいでタキオンの作用は激しく nonlocal になるところをどうやって locality を回復するかという話で、基本的なアイデアは string field を Σi φi(xcenter of mass)|i> と展開するかわりに Σi φi(xmidpoint) |i> と展開することにする。こうすると interaction は manifest に local になるわけだが、勿論沢山問題もある。しかるにそれはなんとか処理できる、という話で、近々論文になるのではと思われる。聴衆の M. Green 先生との丁々発止のやりとりが興味深し。

今日はお昼は IHES からバイキング形式で出た。厳密な統計力学をやってらっしゃる M さんと話す。

そのあと le Guichet のホテルまで多少確認に。午後は F さんと Y さんといろいろ物理の雑談をしたあと、Fさんと韓国人の皆さんにつれられて Orsay の街の料理屋さんに行った。なかなか旨し。エスカルゴを食べたが、普通の貝ですね。テラスの席で食べていたのだが、食べ終わった頃には日が沈んで空も暗くなりはじめていた。こうなると夏時間のフランスではもう10時前なわけで、パリ市内のホテルまで戻ると11時。メトロで Edgar-Quinet まで戻るが頗る安全そう。

IHÉSではすこし前まで給料は100ユーロ札の束で渡されていたとか。100ユーロのような高額紙幣はふつうのお店では受け取ってもらえなくて困るそうだ。


Jun 17 09:27, Paris

15日。Yau 先生の話は、昔の"Stringy Cosmic Strings"の拡張で、S3の上のT3 fibrationでCalabi-Yauを作るにはどういうデータが要ってどういう方程式に帰着するかという話。parabolic affine sphere とかいうものが出てきたが僕には難しい。Moore 先生は陽気なアメリカ人だ。non-susy C2/Zn の localized closed string tachyon を RG flow で解析する話。Glsm で書くと IR には Coulomb branch もあって、もとのfractional braneのうち幾つかはそちらへ行ってしまうから無視できないのだが、時空の解釈はなんなんだろうねぇとおっしゃっていた。

どうでもいい話ですが、IHESのパソコンは半分 Mac である。秘書室には flat panel iMac が。帰りにパリの大通りを歩いていると小さな子が iPod を持っているのも見た。盗まれないか外国人の僕のほうが気にかけてしまう。僕のは海外でそれほど沢山の gadget を管理できる余裕がないので日本に置いてきたけれども。

モンパルナス大通りに小さな CD 屋さんがあって安売りをしていたのでカザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲を買った。嫌なこと困ったことも忘れてしまいそうな追憶の音だ。

16日。今朝は勇気を出して Edgar-Quinet からメトロでDenfert-Rochereau まで行ってみたら何のことは無く、少なくともメトロ6番線の列車は RER B線のより余程窗麗だ。

今日はネクラソフ先生の「pay-back day」だそうで、講演者は二人ともネクラソフ先生の指導教官だ。昔散々黒板の前に立たされていじめられたから今日は逆に黒板に立って話をしてもらうのだとか。後半に話をした L. Okun 大先生も「なぜニュートリノの話をこんなところでするように頼まれたのかずっとわからなかったが今や明らかだ」と笑っていた。話のおしまいは KATLIN という tritium decay のエネルギースペクトルの測定からニュートリノの絶対的な質量を測る話だったのだが… さて前半の D. Gross 先生は osft の歴史の話。

今は Harvard の Yさんに会う。指導教官のYau 先生のほうはもう中国に帰ってしまったとか。

しかしこちらでは伝説的な偉い人ばかりで萎縮してしまう。


Jun 15 08:41, Paris

M. Green 先生の講義は… その後のFigueora-O'Farill 先生の講義は、どれぐらい沢山のSUSYがあると時空が homogeneous になるかという話および一般的な KK reduction をした際にどの程度古典的な susy が保たれるかという話など。

IHÉSにはいまFさんが居らっしゃった。Harish-Chandra にいく前に3ヶ月寄っているのだとか。喋っているとFさんが Nekrasov 先生に紹介してくれたので、めでたく初日に議論できることになった。途中で Nekrasov 先生が D. Gross を迎えにいくことになってしまったけれども、こちらの要点は伝わった模様。

真昼の太陽の直射は暑い。朝の肌寒いときに電車の中の皆さんよく半袖で居るなぁと思っていたがこういうわけであった。Yvette川を渡って le Guichet まで歩く。長閑な田舎町だ。帰りは Denfert-Rochereau から歩いてみる。途中のパン屋でフランスパンに野菜とチーズを挟んだのを買って食らいつく。パリ中心部に宿を取っていると、どこに観光にいかなくともこうやって街を歩くだけで十分観光だなぁ…中途半端な郊外に宿をとっているとこうは行くまい。やはり会場のすぐ側かパリの真ん中かどちらかだな。

RER B線の北側はスリがでて危険だという話だが、今日南側を乗った実体験ではたいしたことは無い模様。みなさん寝てるし。列車内で身なりの良い白人がサックスを吹いてチップを要求するのが謎だけれども…

さて、今朝も Port-Royal から電車に乗ろうと思うといつのまにか道を間違って気がついたら Denfert-Rochereau の駅前。国際キャッシュカードも使ってみた。


Jun 14 08:32, Paris

皆さんこんにちは。巴里は Bures-sur-Yvette からお伝えしています。セミナーの開始が9時だと思ってきてみたら9時45分からだったので時間を持て余している。

13日は朝から成田へ、アムステルダム経由でパリまで。KLMを使ったのだが、食事はこないだのアリタリアのほうが良かったかな。12時間のフライトだが、前日徹夜したので食事以外は殆ど寝ていた。お蔭で長くは感じなかった。ハリーポッターのビデオを見ようとしたがそれも全部は見られないぐらい。

アムステルダムからパリまでが多少面倒だった。スキポール空港で飛行機の出発が遅れたのと、CdG空港で不審物騒ぎがあったので到着したのに降りられなかったのとあわせて、予定より1時間遅れで到着。しかし日が沈むのが遅いので特に気にならなかった。空港バスでモンパルナスまで、車窓からパリのなかの軽い観光が出来た感じだ。

今朝は6時に起きて、RER B線の Port-Royal から Bures-sur-Yvette まで。小鳥が鳴いて心地よい。朝は涼しくて長袖でちょうど良い位だ。さてこれから M. Green 先生のレクチャーです。


Jun 11 14:36

水曜は昼間は洗濯物をしたりスーツケースを詰めたり。夜になってスピガへ直行してパスタを食べる。月に一度の半額セールだったので非常に混雑している。その後大学によっていろいろ。

木曜は昼過ぎから大学へ…テルアビブ帰りのSさんのセミナー。物理の内容より、イスラエルの現状のほうに興味があってその話ばかり聞いてしまいました。

半年まえに先輩が言っていたが面白くないとお蔵入りしていたネタを他の人が論文で出していた。論文を殆ど読まなくても内容がわかる。

今日は下宿の契約更改に行ってきた。また、携帯とパソコンをつなぐケーブルを兄に貸していたのを届けてもらった。わざわざ届けてもらったのは非常に恐縮だが…

ちょうど数日前の日記に書いた、自己双対の微妙なところを解決した論文が今日出ていた(Cariglia-Lechner, hep-th/0406083)。

さて、もいちど学校にいってきます。


Jun 9 01:03

月曜日は夕方まで雨。今日はあまり降らなかったが、太陽は滅多に見えなかった。

とうとうあきらめてパリのガイドブックを買った。観光にいくわけではないので、こういうのは買うまいと思っていたけれども、無くては右も左もわからなかろう。

どうしても海外にいくとなるとふわふわしてしまっていけませんね。身の回りで同僚が次々と論文を書いているのをみていると焦燥感のようなものも感じるが…感じていてこんな風に日記を書いて黄昏れていてはいけないのではあろうけれども。

ところで、ノートパソコンの電源サイズの、持ち運びできる無線LAN基地が発売に。実家に帰って自分の部屋から internet に繋ぎたいとか、出張でLAN端子はあるけれども無線LANまでは無いようなホテルに泊まるときとかには非常に便利と思われるので、一個購入すると思われる。しかし、こんな internet ジャンキーしか買わないような niche な品物を発売して何を考えているのでしょうか。

とこんなこと書いていずに計算したほうがいいんでしょうけれども…


Jun 6 21:59

昨日あんなことを日記に書いたら今日から梅雨入りだとか。朝遅く目覚めたら曇って雨がしとしとと。夕方には一度あがってモクモクとした雲の向こうに青空が見えたけれども。今日の夕食もカレーでした。

いつのまにやら6月になっていたので日記のページを変えないと。すっかり忘れていた。

さてヒョンなことから D-brane の Wess-Zumino 項の曲率結合のところの導出を勉強した。D3 brane の場合は自己双対性のせいで微妙で完全には導出されてないとか(Cheung-Yin, hep-th/9710206)。勿論それ以後の論文で解決しているかもしれませんが。あとは mirror 対称性の2パラメタモデルのお勉強。古典的な結果だが、偉大だ…

弦理論は深いし勉強は楽しいけれど、なかなか論文のネタにはなりませんね。うむむ。


Jun 5 21:22

木曜日は夕方から大学へ。海外旅行保険を契約。

金曜日は南部先生が本郷にいらっしゃったので素研のメンバーはぞろぞろと池之端の鰻屋へ。末席に連なってうな重を食べた。

今日は実家の畑から新じゃがいもがとどいたので、新じゃがらしい料理をすればいいものの、そういうレパートリーも無いのでとりあえずカレーをつくってお腹いっぱい食べた。

何を食べたかの話しか書いていませんね。フランスでポスドク経験のある某先生の話によると、パリのとある大学のカフェテリアは昼間からフルコースだったそう。ワインも好きなだけ飲んでいいので、下手をすると午後は研究にならなかったりするらしい。

しばらく雨が続いて紫陽花もガクアジサイも色づいてきたからこのまま梅雨になってしまうのではないかと思っていたけれども、ここ数日はすっかり晴れて暑いですね。午後2時ごろに外を出歩いていると日射しだけでなく空気まで暑く真夏のようだ。空は青く雲もない。