Jan 1 00:15

kitpgoldenkongozan

あけましておめでとうございます。

大晦日はおせちのお煮染めの味付けの手伝いをしていた以外はピアノばかり弾いていました。夕方から兄夫婦が帰省、にぎやかな正月になりそうです。


Jan 31 23:14

今日は一日活動して疲れました。朝は 't Hooft 先生の講演に出席、昼は雑用を種々こなし、夕方は先生方につれられて 't Hooft 先生と不忍池はたの鰻屋に行き、そのあとは明日の床のワックスがけにそなえて研究室の大掃除でした。社会人のみなさんはこれぐらい毎日ですよね。うむ。甘えていては行けない。

今日は jr さんの博士論文審査会もあって、公開審査のあいだ聞いていたのだけれども、昨年聞いたのに比べると緊迫感をより感じた…自分がその年に近づいているからだろうな。

't Hooft 先生と食事の際いろいろお話ができて良かった。太陽もブラックホールも、物を投げ込めば熱輻射になって出てくるではないか、違いはなんだと聞いたら、本質的に違いは無いということで、我が意を得たりという感じである。師の Veltman 先生とパンチカード式コンピュータで2ループ計算させた話やら、真空なのに場が値があるとは何事だ!といわれて対称性を犠牲にして場の原点をしぶしぶずらしたという話など、当時の話を聞き出してみるとなかなか熱がこもっていらっしゃった。

新 PowerBook が出ましたが、このお城どこの城? CGでしょうか。それともこんな幻想的な城が残っていましょうか。


Jan 31 00:14

大学では風邪が非常に流行っていて、気をつけないといけませんな。

昨日はどんよりと曇っていた。今日は非常にいいお天気で、気持ちよく洗濯が出来た。が、夜になって徐々に雲が。

Non-topological string (semi-local string とも言う) ってご存知ですか。分厚い hep-th/0501185 を眺めていて知ったのですが、vacuum manifold に一見 π1 が無いのに energetics で string が出来るという話らしい。典型例は Nielsen-Olsen vortex で、複素スカラー場ひとつにワイン底ポテンシャルを入れてゲージ化すれば、真空はナイーブにはワイン底の S1 だから渦糸が存在するけれども、ゲージ不変な量だけ考えれば真空は一点だからその π1 はゼロだろう。これはあまりに退化した例なのだけれども、もうすこしまともな例は複素スカラー場を N 個にして、diagonal な U(1) だけゲージ化しておくと、ナイーブな真空は S2N-1 で、ゲージ不変なパラメタ空間は CPN-1 で、どちらも π1 を持たない。しかし、結合定数のパラメタによれば、S2N-1→CPN-1 のファイバーの S1方向に巻いた 渦糸が安定になるのだとか。これが発見されたのが 1991 年だとかいうのだから驚きである。勿論以上の話ではゲージ場の強さもゲージ不変だという話を無視していたので、π1が無いというのはこれまたナイーブに過ぎますが、兎に角渦糸は π1(G/H) で判るというモットーを鵜呑みにするのは良くないという話だ。

というのは勉強になってよかったけれども、この hep-th/0501185 のおしまいの、F-theory の 3brane - 7brane 系の semi-local string の moduli で Wolf の homogeneous quaternionic manifold を説明するというのは眉唾だな。

あと、 Lumo の blog によれば、大栗さんは Berkovits の pure spinor の計算をすべて follow したそうだ。流石は大栗先生… topological string が pure spinor formalism の一例であると大栗先生は Lumo に言ったそうであるが、BCOVに目を通した人は皆、BCOV が NSR 形式であるように見えて、 holomorphic anomaly の導出の部分は超リーマン面ではなく普通のリーマン面の退化しか扱っていないことを知っている筈だ。Ooguri 先生のコメントがこれ以上のことを意味する…たとえば、 hybrid formalism を 10次元の pure spinor formalism 内に構成した、とかならば非常な進展であると思う。Caltech のかたで僕の日記を読んでいる人もいらっしゃるようなので、それとなく先生に聞いておいていただけませんか? 恐れ多いので僕の名前は伏せて。

さて、そろそろ寝ます。


Jan 29 01:49

さて、今週もおしまいです。木曜は昼はK助手のインフォーマルセミナー、夕方は東海岸のH大の C 女史のセミナーでした。Black Ring の計量は…難しい。

金曜は昨日に引き続きK助手が文献紹介。Dabholkar の Heterotic on T6 の fundamental string のエントロピーを sugra 側で higher derivative を入れて Wald 式にやる話。M2のS君が、流石K助手は二連続で発表が控えていてもキャパら無いですねと感嘆していた。キャパるというのはその人の処理能力(キャパシティー)を超えてしまって立ち行かなくなる、の意。そんな言葉の略語がなぜうちの研究室に存在しているかは謎だ。

明日は駒場でM2のみなさんの修論発表会。もう自分がその試練をくぐりぬけてから一年になるわけだ。非公開審査では何故かADHM構成の詳細とそこへの Lorentz 群の作用について根掘り葉掘り聞かれた記憶がある。

ところで、東海岸はH大のS研究室は、まるごと半年間中国のハンゾウに移転するらしい。


Jan 26 23:27

自分への戒めのために恥をさらしておくと、今日は午前の10:30から東工大で議論の予定だったのですが、昨日夜更かしをしてしまい、目覚ましを叩き止めてしまったらしく、夢を見ながら何かおかしいなと思って時計をみると丁度10時。東工大のほうに詫びの電話を入れてから急いで電車で向かうが30分遅れになってしまった。まるで駄目だ。おまけに先ほど家にかえってきて玄関の扉の鍵をまわしてみると逆に閉まってしまったではないか。

議論のほうは予期せず非常にはかどって良かった。あまり関係ないかもしれませんが…とはじめた話題が何故か案外いろいろと広がりを見せた。議論はやはり欠かせないものだ。


Jan 26 01:36

月曜は晴れ。火曜は徐々に曇って夜から雨になった。

なんだか忙しい。夜になって家に向かうとそこここで道路工事をしている。年度末だから仕方が無い、のだろうか…

今日は … さんがお国に帰るということで鉄板焼きを食べにいった。鱈腹食べた。

多数のパソコンの特定のフォルダの中身をネット経由で自動で同期してくれるという .Mac の仕組みを愛用して、家と大学で同じファイルをいじって作業をしている。さて昨日日付が変わったあたりから明け方までそのサーバーがおかしくなり、大学に居たときに更新したファイルを触れず非常に困った。普通に昼には回復していたので、ちゃんと朝型の生活であれば問題なかったのだろうが…兎に角便利な機能だからといって依存しすぎてはいけないですね。

大学でドット・マトリクス・プリンターの為のシンフォニー第二番という話で何故か盛り上がった(ように思ったのは僕だけかもしれないが)。演奏しているところのビデオの生真面目さが良い。


Jan 23 23:36

今朝から久しぶりに空は曇って、日が沈むとみぞれが降る。一時は白い雪が街灯に照らされて舞っていたけれども、また雨に戻ってしまった。

これこれこういうことが出来るはずだ、と思って文献をあたったら矢張り既に仕事があった。残念!まあそのあたりの勉強が捗ったから良しとするか。

家の蜂蜜が底を着いたが、寒いので週末は家に引きこもってしまって買いにいっていない。蜂蜜のためだけに地下鉄に乗ってしまうと往復代が買いたいものの値段と近くなってしまって…かといって雪雲の下の自転車は寒い。ほかに用事があればいいのだが…

今や公衆電話を使う人も珍しいかと思いますが、NTTがICカード公衆電話に切り替える方針を撤回して磁気カードに戻すことにするとか。ICカード型は使ったことが無いな。導入は1999年だったそうです。


Jan 23 01:13

4次元の幾何学とゲージ理論を学ぶのは限りなく楽しい…自分に何かできるかというのは相変わらず大きな問題だけれども。思いつくことがあってもそれを実現するだけの基礎的素養が(未だ?)ない。そして詳細に住む悪魔を処理出来なければ何にもならないのだ…

iPod がズボンのポケットに入っていたのを忘れて、床にズボンを脱ぎ捨ててあまつさえ上から踏んでしまった。踏んでしまってから顔面蒼白になって使ってみると一応普通に動いているようだ…が iMac につなぐと異音がして異様に転送が遅い。あまつさえ二度もカーネルパニックを出してパソコンをリセットする羽目に。なんとかフォーマットしなおしたら今は使えているようだ。何事も丁寧に扱わないといけませんね。反省。iPod 瑕とりセットがあるものだから逆に多少傷ついても良いかと思ってしまっていた自分を発見す。

夕食を摂りに外に行ったら図らずも親友の N 君と遭遇。近況など話す。同じ階の隣りの研究室なんですが、それだけで接触が減ってしまうものだな。


Jan 22 00:44

徐々に春の気配。紅梅がほころんでいた…咲き乱れていたと言ったほうが正しいかもしれない。実家の近くの梅の木立はどうだろう。

タイタンにはメタンの雨が降り、川となって流れ、氷の大地を削っていると判ったらしい(大地は水の氷でメタンの氷ではないそうだ)。

所謂 Toric hyperk&amul;hler mfd は滅多に toric では無いらしい。名前で惑わされていてはいけませんな。論文によっては「Toric hyperkähler では如何にも誤解を招くから hypertoric という用語法を使う…」としているものもあるけれども、あまり変わらないような。


Jan 20 23:14

今朝は J さんが北大からいらっしゃって、うちの先生と四方山議論。僕も加えていただいていろいろと話す。また本日は博士論文の発表の練習会があった。

さてその議論のための計算を終えていなかったので昨晩は夜な夜な Mathematica を回していた。まあ5時間は寝たのですが、眠いので早めに帰ってきた次第。

今日出ていた論文を眺めていると「最近 A. Sen は…」とあって10年前の論文をひいていたが、10年前は「最近」に入れてよいのだろうか。


Jan 18 22:50

昨晩は夕食後研究室の皆さんと 3D ジグソーパズルに興じてしまった。540ピースの地球儀である。母が父の誕生日プレゼントに買ったものを僕が実家に帰ったときに奪ってきてしまったのだけれども、5人掛かりで並列にやって4時間掛かったから、ひとりでやった場合の労力を知るべし。途上完成図。大洋のところが非常に大変であった。いろいろな孤島を知った。Tristan da Cunha 島ってご存知ですか。

今日は朝から東工大へ。丸ノ内線が信号故障でダイヤが乱れていて困った。地下鉄なのに駅間で停車されると圧迫感があって困った。

どんどん些事にうつるが、あまりに big.or.jp に来る迷惑メールが多い(〜一日30通)のでそちらは携帯への転送をしばらく前に止めた。さて数日たつと急に迷惑メールが減ったのだが、big さん対策をしてくれたのだろうか。

後輩が修論提出直前にパソコンを壊して泣きそうになっていたのをみて、自分もデータのバックアップをしておきたいなぁと外付けハードディスクを買おうと思った。これが一週間前の話であって、まだ購入していないのだから困ったものだ。


Jan 16 23:49

雨は日が暮れるまで降り続いた。

仕方が無いので雨の中洗濯。また、あまりに髪が伸びたので散髪にも。美容室のポイントカードを取り出して眺めてみると、前回行ったのは8月下旬だ。そりゃ伸びた筈である。てっきり秋に一度行ったような気がしていたのだけどな。頭が軽くなった。

春の学会のプログラムを眺めていたが、会場 YD と XE だけでなく、宇宙論 XJ のほうにも弦理論関連の講演がポツポツあるようだ。ふむ。

ホイヘンスの送ってきた Titan の表面の画像は素晴らしい。海岸線を上空から眺めたように素人目には見える写真などもある。


Jan 16 00:00

昨日の夕方は NB 君による Aganagic-Ooguri-Saulina-Vafa の文献紹介。勉強になった。論文のネタを思いついたような気がするが、実現可能かなぁ…

さて日付の変わるあたりから雨がふりはじめ、徐々に雨足を強めつつ一日中降り続く。雪になるという予報だったが残念ながらそうは行かず。

部屋に高く積み上げてあった論文の塊が崩れて大変だった。


Jan 14 13:00

ここ数日はあまりに空が青い…

おとといは朝から東工大に行って議論、昼からは駒場の H さんがセミナーだったので僕も後ろで聞いていることに。明快な説明だった。馬鹿な質問にもいろいろ答えていただいて有り難かった。

昨日は昼食会、S さんのセミナー。プロジェクターの調子がどうも悪いようで、突然電球が消えて慌てて再設定している間 discussion session となることが二回ほど。旧友との再会を祝して助手さんがたは仕事後飲みに行った。あのようになりたいものだ…

日付が変わるころに研究室の火災報知器が鳴る。最近は誤報が多くて困るが、帰るにも良い時間であるしさっさと逃げた。外から眺めてみたかぎりでは別段火災ではないようだったが…


Jan 12 09:02

みなさまお早うございます。

昨日は中央大でセミナー。よく知っているNさんと I 先生が沢山質問してくださったので気持ちよく進めることが出来た。夕食まで奢っていただいてこれ以上いうことがあろうか。春日の中華料理屋に行ったが、なかなか旨い。エスプレッソマシーンがあってこれは羨ましい。

その後は本郷にもどって、多少計算など。今日は東工大にいって議論の予定。よく晴れて気持ちよい。

Mac Miniが出た。良いほうのモデルにメモリを512Mにすれば、僕には十分な性能、それで8万円弱ですか。 実際僕のいま使っているノートパソコンより性能がかなり良い。まあ特にいま買う必要がないので…

むしろこのプレゼン用品が欲しい今日この頃である。昨日の発表は pdf をプロジェクタで表示して、大学の備品の Logicool Presenter を使ったのだが、やはりページを進める為にパソコンの所まで歩かなくてよいのは素晴らしい。

ま、そんなことより勿論問題は内容なんですがね。ガジェットオタクですいませんでした。


Jan 11 01:56

一応昨日予想した時間に第ゼロ稿は出来たのだが…あまりに単調で、どれだけ目の覚めている人でも一瞬で眠りに落とせるに違いないトラペに仕上がっている…

まあとりあえず寝て明日もうすこし弄ります。駄目さを開陳しても仕方ありませんね。

今日は夕方までずっとパソコンに向かっていると目が疲れたので、大学まで滅多に通らない道をわざと選んで自転車で行き、またそこでトラペを作成。スピガでほうれん草と牡蠣のピリ辛スープスパゲッティを食べた。体が温まった。


Jan 10 00:04

セミナーの準備を後回しにしていたらかなり危険な事態に。まぁ明日のこの時間には出来ているであろうが…それにしても単調なトラペだ。でも、曲がった6次元空間の絵なんか描けないから仕方が無いよね…さらにそれがフラフラ4次元時空の各点に依存して形を変えている様子なんて…心眼で見てください。しかし、式と文字だけとは言え、配置はもっと工夫出来る筈だ。

勉強してレビューをしているだけなら楽でいいんだけれども…しかし、勉強だけなら猿でも出来る。猿は野山で自立して生きていけるのだから、こういうふうに言葉を使うのは失礼か。


Jan 9 00:50

取り立てて書くことの無いここ数日であるが…

衝動的に CD を一枚購入。Jochum 指揮の "Carmina Burana" 。正月帰省していたときにTVで冒頭がBGMに使われていたので…冒頭以外ははじめて聞いた。クライマックスの Ave Formosissima には心が動かされた。歌詞を引用しておく:

Ave formosissima,
Gemma pretiosa,
Ave decus virginum
Virgo gloriosa,
Ave, mundi luminar,
Ave, mundi rosa,
Blanziflor et Helena,
Venus generosa !
何度聞いても感動する。あまりその箇所ばかり繰り返して聞くのもいかがなものだろうが…


Jan 6 23:52

今日は修論の提出期限であったはず。だが昼に雨がぱらついて寒かったので大学に顔を出さなかった…家でひたすら来週の中央大でのセミナーの準備をする。

昨晩は夜中の2時ぐらいまで修論おいこみ中の皆さんと議論したり原稿を見せてもらってコメントしたりなどしていた。そんなことだから生活習慣が乱れているのだな…


Jan 5 01:22

今夜の東京は冷える…と明日の天気予報をみると、今日より7度ばかり低い由。道理で寒いわけだ。

今日は新幹線で東京へ。祖母と一緒に新大阪まで出る。祖母はその後に親戚の家へ新年の挨拶に行くついでだ。大阪も東京も雨と言う予報だったように思うが、朝の時雨は徐々に止んで、名古屋をすぎるあたりで青空に変わる。雪を頂いた見事な富士を見ることができて僕は満足した。夕暮れ前に東京について、お茶まで快速、ちょうど聖橋にバスが来ていて構内まで直通であった。新大阪から直接実家にもどるのと新大阪から大学まで来るのが似たような時間ではないか。


Jan 4 00:02

今日は叔母の一家が我が家に来たので大騒ぎであった…いとこの3歳の息子と2年ぶりに顔を合わせた。公園にいって遊ぶ。 なんとか公園から連れて帰ると、もっと遊びたかったと泣きわめいて皆困っていた所、うちの母が話に割って入って一瞬で彼の心を公園からそらせて泣き止ませてしまった。全くこれは見事だった。大学で児童心理を専攻していただけはある…それを最大限応用して僕と兄は育てたと自慢する母であるが、そう聞くと自分がなんだか人工的なもののように聞こえて微妙な感慨を覚える。


Jan 2 23:55

正月も二日目…

東の山並みにはまだ雪が残っている。青空にぽっかりと雲が浮かんで心地よい。すこしばかりサイクリングに出かける。川沿いに走らせると河原で凧を揚げる家族の姿がそこここに見える。電信柱も無く、風もほどよく、凧は蒼穹に舞い上がっていた。

そのあと最近できた高速の下の道を通って丘陵を横断。このあたりは丘陵地の東斜面西斜面にいろいろな会社が新興住宅地を開発しているのだけれども、開発されきらない緑も案外残っていて、そのあたりをぶち抜いて堺から奈良へ抜ける高速が出来たのだ。自宅から直線距離にすればそれほど離れていないだろうあたりを走るが、深山幽谷という雰囲気だ(ひとつ尾根を超えれば向こう側の斜面はもう宅地のはずだ)。丘陵を南北に通る未舗装の細道があって、昔よく父とサイクリングで通ったのだが、高速を造った際に派手に山が崩されていてそもそもその山道の入り口のあるべき一角の山が無くなっていた。