Mar 31 00:24

火曜日は多元のKさんのセミナー。位相的弦理論の二パラメタ拡張の話。Local P1 x P1 で上手く行っているのだから強い状況証拠だと思う。J さんもいらっしゃっていた。

今日は週末学会だったので、夕方まで家にいて洗濯物。随分あたたかくなった。今日はとうとうセーター無しで大学に行った。

夕食後サッカーをみなで観戦。右翼的ではある。

不調だったノートパソコンの復旧がやっと終わった。片手間にのんびりやっていたら案外時間が掛かった。バックアップしたあと物理フォーマットして不良セクタを認識してもらったつもりにして、もういちどデータを丸ごと書き戻しただけ。一応動いているようだ。


Mar 28 23:37

昨日で学会は終了。柏で KEK の皆様やら謎なメンバーでカプリチオーザに行った。

今日は昼から現象論の文献紹介を聞きにいった後、部屋の席替えが徐々にはじまったのを手伝ったり。これを期に、混乱していたイーサネットの配線を整理。いらないケーブルが多数にょろにょろと床を這っていたのを取り外す。その他不調のノートパソコンのHDDをバックアップなど。

本日は雨。毎年桜の咲こうかというころは天気が安定しない。


Mar 27 00:55

本日も学会。T さんの招待講演の Higgsless standard model はなかなか面白し。どうも僕は 「Higgs 効果」という名前の付け方から演繹して、Higgs = massive vector に喰われている would-be Nambu-Goldstone scalar と思っていたため Higgsless で電弱対称性の破れが起こるとは此れ如何にと思っていたが、なんのことはない、現象論では(線形表現ならえてして複素表現なので) would-be NG boson についてくるもう一つの scalar のことを Higgs と呼ぶのだ。実際加速器で探しているのはこちらの Higgs ですね。であるから Higgsless model は喰われる NG を非線形σモデルで供給するというだけ。繰り込み不可能性はカイラル摂動論的に処理する。というわけで、純粋に場の理論的観点からはそれほど驚くべきことではないが、観測にかかる(後者の意味での) Higgs を持たないようなモデルを現時点での実験と矛盾せず作れるというのは興味深い。

さて、帰りは北千住乗り換えで根津へ出てみる。楽翠荘で夕食を食べて上顎をやけどした。

大学へ来てみると、ノートパソコンのハードディスクが異音を立てて使い物にならない。よくもまあ一昨日の学会では問題なくつかえたものだ。とここで、バックアップ用に外付けHDを買おうと考えていなくはなかったことを思い出した。月曜には買おう。


Mar 26 00:22

今日も千葉は東武野田線運河駅まで学会に出かける。坂井グループによるセッションを聞く。ひとつの発表は僕も噛んでいるわけだが、他の人の話を全て聞いているわけではないので。ただ、一応基本的な枠組みを把握しているので発表を聞くだけでかなり理解できた気がする。i 君による共著論文の紹介は基礎的なところからキチンと説明するという流れだったが、僕がやるなら大胆に前半を削ってダイナミクスに話を絞ったかなと思った。

その他の発表もなかなか面白い。ゲージ理論は古典理論だけでも深いということだな。市大グループの話もキチンと勉強してみたい。

昨日は学習院の T 先生に聞きにきていただいて恐縮であった。すこし覗きにいったが、非平衡基礎論のセッションは連日満員御礼だ。

また、昨日の昼休みは I 先生 S 先生に連れられて N 君と 「JPSJ の今後」というセッションに参加したが、意外に興味深かった。まずJPSJ編集部の方のプレゼンの上手いのに感心であった。聴衆が笑いに包まれることもしばしば。また、impact factor に関連して論文の引用の半減期が Journal, Progress, PRB, PRD などグラフで示されていたが、素粒子分野の半減期の短かかったこと!末永く引用される論文を一本でも書きたいものだ。

キルギスでもここ数日革命騒ぎがあったが、アカエフ大統領が国外に逃亡した模様だ。こういう意味では Bush 政権の目論見は成功しているということだろうか。


Mar 25 00:31

学会は朝が早かったが、なんとか無事到着。東武野田線が単線になるかというぎりぎりの所だ。今回から OHP シートでなくパソコンを繋いでプロジェクターで発表が出来るようになった。自分の発表はまるで上手くなかった。クリップで止める無線マイクをつけるのに手間取って慌ててしまって、非常に焦って喋ってしまった。一昨日に練習を聞いてもらったときに短かめだったので少々内容を追加したにもかかわらず、それでも早く終わりすぎてしまったように思う。プレゼンの道は険しい。


Mar 23 23:19

golden

昨日は備品の廃棄など。雨がぱらぱらしていた。イタリアから戻ってきた N 君といろいろと話す。立派なベネチアの仮面を研究室のお土産に買ってきてくれたので、早速かぶって廊下を歩いてみる。あとミント味のチョコレートもお土産であった。石鹸を口にいれているようだ…といっても石鹸を口にいれたことは有りませんが。夜に Y 君に学会の発表の練習を聞いて貰った。鋭い指摘だった。

今日は雨。電車で行く。学会へ行くための準備など。通えるのは良いが、朝6時半には起床しないと…というわけで今日はもう寝ようというところ。


Mar 21 23:55

昨日はとりたてて何もせず。家でお勉強。

今日はあまりの晴天に誘われてサイクリングへ。まず都電沿いに王子まで行き、徐々に隅田川へ近づく。荒川遊園のあたりから川沿いに下って都電終点の三ノ輪橋まで行く。言問通りに出て言問橋を渡り、金色のオブジェを眺めながら吾妻橋を逆に渡る。一応雷門を見てから言問通りへ戻り、あとは道なりに鴬谷を越え根津まで。大学によって皆様と食事に行った。花粉がかなり多かったようで、それほど花粉症でない僕も大学に到着してしばらくは鼻が出て頭がくらくらして参った。


Mar 20 00:47

暑さ寒さも彼岸まで。というが、全くその通りだ。春はお彼岸よりもお水取りを基準にするようにも思うが…

夕食をだれかと一緒にしようと大学まで行く。根津のインドカレー屋に行った。旨い。

毎日同じことを書いているが、興味深い論文が沢山あるものだ!


Mar 19 00:22

日記をしばらく書かないと途端に日が過ぎてゆく。

物忘れが激しいのかもしれないが、16日は特筆すべきことはなかったように思う。どうだろう。

17日は昼に B. de Wit さんのセミナー。ブラックホールのエントロピーをグラビフォトン補正付き N=2 超重力で計算する話。非常に pedagogical な内容で勉強になった。食事は皆でピグへ行く。

今日は僕が文献紹介。最近出た Ooguri-Vafa-Verlinde の hep-th/0502211 であるが、聴衆の鋭い指摘にたじたじである。そんなに判ってらっしゃるのなら僕に紹介させるまでもなかった気もするが、勉強になったし、皆様の議論の場も提供できたということでよかったのではないか。

文献紹介に関連していろいろ勉強したが、(なんども同じことを書くけれども)面白い論文というのはいくらでもあるものだ。思わず Denef さんと Papadopoulos さんの文献を全検索してしまった。弦理論専攻に限ってさえもその論文が万人に面白いというわけではなかろう、むしろ僕の興味、動機で理解できるというべきか。

今日の夕食は、日本にたまたま帰ってきてらした本郷 OB 西海岸の N さんとご一緒する。久しぶりの生協の食事は非常に旨いらしい。助手さんとの雑談を横で聞いているのが為になった。曰く、アメリカの誰々はどこに年何億で雇われた、誰々はこんな風に何でも知っていて実際に接していると萎える等。

気分転換というか、現実逃避というかで、久しぶりに(まるで勉強と関係のない)パソコンのプログラムなどしてみる。

こんなことをしているから朝起きる前に、先生に「お前は場の理論をこれしかわかっていないでいいのか」と叱責される夢をみるんだろう。何故か指導教官でない先生に怒られた夢だった。


Mar 16 00:32

う〜む。とりたてて表立って書くことも無し。時間は静かに流れるのみ。


Mar 15 00:43

日曜日は家で大人しくしていた。月曜は大学へ行くも、イタリアへ行った人やら KEK の研究会に行った人やらで非常に人が少ない。良いような悪いようなである。

0+1 次元の一般共変な理論というのは簡単に理解出来るものかな。とくに局所的に超対称性を持たせるとどうなるのだろうか。Superparticle の文献は沢山あるだろうから、それを読まなくてはならないか…


Mar 13 00:38

さて、土曜日。こんなにのんびりしていていいのかというほどのんびりしてしまった。

世の中には面白い論文がまだまだあるものだな…と、来週の金曜の準備をしていて。

蜂蜜を切らしたので丸の内まで買いに行く。今回はルリジシャ(borragine)にしてみた。

帰りに大学によってみるも、殆ど誰もいらっしゃらず結局さみしくひとりで夕食をとった。


Mar 12 00:25

いろいろと書かなくてはならない書類がある。

昨日は研究室に届いた新パソコンの設定をした。なかなか宜しい。

今日は雨が降る。3月末で研究室を去る先輩方の送別会であった。楽しく飲む。

携帯の機種変更をしようか数ヶ月迷っているあいだに値段が下がったようだ。これまでの契約期間も伸びたのでその分も安くなっている。問題は満24歳以下ならキャンペーンで更に3000円安くなるのだが残念ながらそれはもはや通用しないというところだ。


Mar 9 23:43

今日は家で相変わらず計算。なんとか学会までには間に合いそうだ。

というのはいいのだけれども、文献紹介を 3/18 もしくは 4/1 にすることになっていて、少々計算が遅れているので 4/1 にしてくださいと助手さんにお願いしにいこうと思っていたところが、今日 email で 3/18 にセミナーをすると案内が流れてしまったのであった。

二倍勉強して 3/18 日に文献紹介もするか、頭を下げて日付変更のメールを送っていただくか悩ましいところだ。

外を歩くと鼻がぐしゅぐしゅ言って、家に戻ってきてもしばらく頭がぼおっとする。軽い花粉症のように思われる。


Mar 9 00:45

今日もあたたかい。自転車をこぐのが気持ちよい。どこかすこしサイクリングに出かけたいぐらいだ。天気予報によれば、また週末にかけて少し寒くなるらしいが。

学会が迫ってきたこともあって、日がな一日計算。

携帯電話を機種変更したいという欲望がまたムラムラと沸き上がって、さてどうしようかというところだ。


Mar 8 00:57

今日は暖かいという予報なので、上着を薄く手袋無しで出かけてみた。風がすこし冷たいがむしろ心地よいぐらいだ。

論文 hep-th/0503033 が eprint arxiv にあがったので、共同研究の至った経緯を僕の観点から書き留めておきたい。

秋の学会で東工大坂井学派の皆様によるセッションがあったのは皆様ご記憶に新しい。さて、その際にそれぞれの方の発表の質疑の時間に毎回質問するという厚顔なことをして認識出来たことは、wall の場合は様々な topological sector が貼り合ってひとつの moduli space をつくりあげているということであった。Instanton などでこんなことが出来れば皆泣いて喜ぶはずなので非常に興味を持ち、早速その日の夕食は東工大の皆様の後ろについて飲みに行くことにした。そこでひとつ聞いた未解決の疑問は、 wall はいつでも Lagrangian submanifold の中のみを流れるのであろうかということであった。

さて東京に戻って東工大と往復し議論しながらこれが示せないかといろいろ試したうち、徐々にこれは index theorem と vanishing theorem の問題であると理解できた。ある日、眺めていた数学の文献に「反例がポーランド学士院紀要のこれこれに載っている」とあるのを発見し、実際簡単に反例を作れることがわかり、この時点では皆様困ったことになったという認識であったと思う。

そこを切り開いたのが gauged linear σ-model で具体的に wall 解を計算した東工大の皆様で、これによって vanishing theorem を破って外に流れ出す wall は隣りの Lagrangian submanifold を普通に流れているのだという認識が得られた。また、具体的に wall の energy density をグラフに書いてみると、これは数学の困った問題ではなくて、面白い physics を含んでいるということが目で見てわかるようになった。Atiyah-Hitchin の monopole 散乱で moduli 上の geodesic だと思うと単に測地線の方程式を解いているだけだが、具体的な monopole の profile の発展と解釈すると非常に豊かだというのの余次元を低くしたものだと思っていただいていいかと思う。

兎に角、はじめは単にマニアな数学的な話だと自分でも思っていたものが、豊かな物理を含んでいるとわかって非常に目出度い話だった。はじめに共同研究を始めたときとは方向性が変わってしまって、もとの目的はまだ果たさずであるが…

こんなふうに学会などを契機にして共同研究をまたさせて貰う機会があれば有り難いと思う。


Mar 6 23:53

家でじっとしていた。休日にこうやって何も用事がなく家で物思いに耽ることが出来るというのは幸せなことだと言わねばなるまい。

年度末という時節柄、この一年の総括という方向に頭が向きがちであるが…少なくとも多少は勉強はしたということは出来るのではないかな。だからどうしたということだが…


Mar 6 00:37

今日は特に何もせず。

グルジア、ウクライナに続きレバノンで大規模な民衆のデモ。


Mar 5 00:37

昨晩日付のかわるあたりからみぞれが降り始め、いつのまにか雪に変わり、朝にはかなり積もるほどに。丁度東工大へ行く日だったので地下鉄を利用したが、案外の乱れが出ていた。地上部が少しでもあるとそこから影響を受けるようだ。キャンパスの桜並木に雪が積もっているところなどなかなか美しい。水墨画のようだ。

東工大でみなさんと最終チェックをして論文を hep-th に投稿。威勢のいい東工大軍団に混ぜてもらって仕事ができて勉強になった。なにより人的つながりをいろんな方面に伸ばすことができたのが今後の為にも有益だったのではないかと思う。

さて、夕食時には本郷にもどっていろいろと。帰るころにはまた小雪がちらつく。


Mar 3 01:17

徐々に暖かくなってきた。とりたてて特筆すべきことも無いけれども、まあ穏やかな一日である。

帰りがけに11時を過ぎて後輩君が非常に濃いコーヒーをいれていたので皆でびっくりする。計算が非常に調子が良いそうで、朝まで頑張るのだとか。

今日 math のほうに出ていた J. Carrell et al. の論文は、何故か最近 Carrell-Lieberman の定理を勉強したことなどもあって興味深かった。読み間違っていなければ、同変コホモロジーの観点からの別証明になっている由。


Mar 2 01:19

kongozan

メールサーバーの不調で未来からメールが届いたように見える今日この頃である。財布は無事発見。

準備中の論文の eps の図版が最終的な .ps と .pdf に上手く取り込まれてくれないという非本質的な問題で困った一日であった。