Sep 30 00:55, Santa Barbara

最近は非常に乾燥して暑い。山火事もLAとの間で起きているそうだ。これはサンタナという現象だそうで、風向きが夏から冬に変わる途中に、砂漠側から山を越えてこちらに風が吹き下ろすからだそうである。今日は海上に霧の塊が見えたが、僕が学校へ行く頃には陸からはすでに離れていた。

昨日は少々いそがしくて日記がおろそかになりました。今日の Z. Bern さんのレクチャーは非常に面白かった。内容もさることながら、語り口がなんとも言えない。昼食は最近はじめて寄ったサラダバー。こっちのサラダは主食なのでびっくりする。昼食のテーブルでは大体話を聞いているだけだが、一日に一回ぐらいは発言および議論が出来ている気がする。同僚とはどうでもいい雑談をすこしだけできるようになってきたつもり。

夕方になってみなさん帰った頃から、本郷と議論。というわけで毎日充実しています。


Sep 27 23:10, Santa Barbara

今日は朝から雲ひとつない晴天...と思いきや、自転車で大学へ向かっていると、むむ、前方になにやらもやもやとしたものが見えてきた。とするうちにどんどん近づいて、大学はすっかり霧の中だった。海との温度差で霧が出来て流れてくるようだ。こんなに地表まで降りてきていたのは初めてだと思う。自転車道の微妙な高低差で霧の下面を出たり入ったりするのも楽しい。昼にはすっかり霧は晴れてしまった。

今日はかなり集中して考え事をした。別段進捗があったわけではないが...

Vienna の即興は Köln のに比べて暗く重い。即興を録音で繰り返して聞くのはなんだか変な話だ。


Sep 26 23:42, Santa Barbara

昨晩は眠っていると雷が鳴り響いて雨が降った。大学にいたときも、ときどきざっと降ったりしたが、夕方になってすっかり雲は流れて星が綺麗だった。う〜む。

今週は organizer は differential geometer を呼んだようだ。知らない先生ばかり。今日はさっそく弦理論屋と数学屋の議論のセッションがもたれて、なるべく数学者にわかる言葉で現今の弦理論の問題を語るというのがあった。面白し。

僕の生活とはほとんど関係ないが、重い話なので... MSNBC TV でのインタビュー(これこれ)の Aaron Broussard さんのところを読むなりリンクされているビデオをみるなりしていただきたい所だが... Broussard さんはおそらく民主党の、Louisiana 州 Jefferson 郡の郡長さんである。

かいつまんでいうと、事実は、

  1. Broussard さんの部下の危機担当係のひとの年老いた母親は、Katrina による洪水で老人ホームに取り残されて亡くなった。
  2. Broussard さんは、9/4 にテレビのインタビューで、郡の庁舎で対応に追われている同僚が母親に電話はしたものの結局数日自らは助けにいけず、政府の救助も来ず死なせてしまった話を涙ながらにして政府を糾弾した。
  3. しかし、後日、Broussard さんのした話は、かなり劇的に潤色されていることがわかった。
  4. そこで、24日の二度目の同じ人によるインタビューで、事実を曲げたこと、連邦政府を糾弾するためにわざと事実を曲げたのではないかと Broussard さんは追及された。
  5. Broussard さんは、これだけの救助の不備があったのはあきらかで、人が死んでいるのに、そんな細かいことの揚げ足を取るのはなんと感情に乏しい話だと逆に切り返した。
という話である。そしてネット上の論調を見ていると、扱っているのだ。個人的には前者に組したいが、しかし何とも可哀想なのはその部下の人と死んだお母様ではないか。悲劇に巻き込まれただけではなくて、こうやって政争の具にされ、僕の日記にまで書かれる始末だ。


Sep 25 20:54, Santa Barbara

今朝はまず洗濯をして、大学の自転車屋でタイヤに空気をいれて、Farmer's Market へ行って果物をかって...

Borders 内のシアトル最良コーヒーでアイスコーヒーを飲む。レシートが、一週後ならボーダーズで本やCDが25%引きというクーポンになっていることに気がついた。

というわけなのかそうでないのか、 CD をもう一枚購入。といっても iTunes Music Store なので実体のないダウンロード販売ですが。アメリカ版のプリペイドカードが欲しい方は言ってくれれば買いますよ、ってそんな物好きは居ないか。

今日は久しぶりに大学の鐘で演奏しているのを聞いた。Farmer's market に行った帰りに通りがかるとやっていたので、しばらくベンチに腰掛けてのどかな昼下がりに音楽の時間。


Sep 24 23:23, Santa Barbara

徐々に夜型化しつつあるな。今日は9時半に起きて朝食を食べたもののまた就寝、昼まで寝てしまった。昼から大学へ行ってのんびりする。中庭を独り占めして本を読んでいると何とも素敵だ。

夕食に Isla Vista へゆくと丁度 Aさんがいらっしゃったので昨日に続いて一緒に食事だった。彼は地震の workshop の参加で、これまで殆ど喋っていなかったが、話しやすい人だった。研究室に一度戻って、夕暮れのサイクリングを楽しみつつ、スーパーに寄っていろいろと買い込んで帰る。

スーパーではアジア梨というのが売っていた。日本では洋梨というのがこちらでは単に梨なので、あたりまえといえばあたりまえですね。


Sep 24 00:10, Santa Barbara

また一週間終わってしまった...

なんだかもう毎日セミナーが二つあって頭が飽和しそうだ。今日の Chris による Exceptional Collection の話は非常に pedagogical で判りやすかった。

むかしからずいぶん疑問だったのだが、最近徐々にセミナーなどでの発言から理解してきたことであるが、Ami はアルゴリズムを提唱して、それが調べた例ですべてうまくいっていれば満足しているようである。僕などは、物理の話が何通りかの方法で組み合わせ論に帰着するはずだということになると、組み合わせ論の範疇で同等性を示したいなあという欲望に駆られるのであるが... V さんはそういう点では心持ちは多少僕に近いようだ。

今晩はイタリア人ふたり日本人ふたり、男ばかりで食事に行った。


Sep 22 00:13, Santa Barbara

え〜、あ〜、なんだか忙しいです。日々の皆さんのトークに加え、本郷の皆さんとの議論も白熱していて飛ぶように時間が過ぎます。もう9月も下旬ですか。

とはいえ今日は研究所主催のビーチでのピクニックだったり、ピアノの練習をしてみたり、研究ばかりというわけではないですが。

アマゾンの配送がいつのまにか加速して今日届きました。Skype を良く使うので、耳から掛ける無線式のマイク&スピーカセットを買ったのと、"Hitchhiker's Guide to the Galaxy" の DVD とでした。

昨日は arxiv.org の調子が非常に悪かったですが、どうなっているんでしょう。システム入れ替えとか物理のプレプリントの分類を変更するとか言うので混乱しているんでしょうか。


Sep 19 20:46, Santa Barbara

今日は朝から前輪がパンク。原因はこいつです。とぼとぼと歩いていると、自転車で通りがかった気のいい兄ちゃんがパンク修理キットを取り出して数分で修理してくれました。「全く good karma だろ?」と言っていた彼は科学史を専攻の院生らしい。有り難い話でした。

また別にアマゾン経由で買った本が届いた。Arnold 他著の Singularity Theory I 。アマゾン本体だと $70 のところが、Used&New で他の会社から買うと送料込みで $25 也。 どないなっとるんだろうか。Prometheus Books に注文を出したはずが、届いた本は Sunshine Books からだったので微妙に謎ではあるが...

夕食を食べに Little Asia へ行くと丁度 T さんも登場。店のお姉ちゃんには「今日もビビンバでしょ?」と言われる始末。こないだそう言われたときから食べてないはずだが...いや、二回目かな。

BBC ニュースをみていると、イスラム化の進むイラクで(日本語がこれでいいのか知らないが)マンダ教徒が迫害されているとか。聞いたことのない宗教なのですこし調べてみると、全世界で数万人、主にイラクとイランにいる、ユダヤ、キリスト、イスラム教と源流を同じくするが、洗礼者ヨハネを真の預言者としイエスやマホメットはそうでもないとする宗教らしい。そんなものが何千年と生き残っているというのは驚きだ。もっと古いものとしては、ユダヤの北王国系のなごりのサマリヤ教というのもほんの少しだけ残っているそうだ。


Sep 18 21:38, Santa Barbara

とりたてて何もございません。同室の同僚とは普通に雑談できるぐらい仲は良くなった。とはいっても英語をしゃべるのが遅いので三人以上で雑談をはじめると会話に参加するのが難しい。ふたりで話すのならまあなんとかなるのだが...

土曜日の夕方は東京の先生に Skype で呼び出されて議論だった。

最近の夕食を無意味に記録しておこう。金曜の夕食は T さんと Camino Real Marketplace のイタリア料理屋の Pascucci に行く。パンとサラダは美味しかったのだが、メインのリゾットが大味で参った。お腹は膨れたので良しとするか。

土曜の夕食は Isla Vista の Silvergreen へ。こっちは安いパスタ屋だが、ちょうどメニューが一新されてなんだか全品 50c か $1 ぐらい高くなった気がする。これまでは注文したのが出来たら番号を大声で呼び上げていたのが電子式のポケベルみたいなものになったのも変わった点だが...

日曜の夕食は Isla Vista の Freebirds に入る。こちらはメキシコ料理だ。チキンタコスにグアカモレ付きで、なかなか旨い。とひたすら外食です。

今日はサイクリングを兼ねて Camino Real Marketplace へ。昼前にいったら陽射しが強くて参った。Seattle's Best Coffee でアイスコーヒーを飲んで息を吹き返した。アイスコーヒーなんてアメリカに来て初めてだと思われる。Farmer's market という朝市のようなものをやっているので果物と蜂蜜を買う。あとは大学へ行ってピアノの練習など。

アマゾンの発送はどうも本当に27日まで掛かるのではないかという気がしてきた。毎日アマゾンのページで状況をみていると、一日ごとに隣の州の集配所に渡っているようだ。


Sep 15 23:26, Santa Barbara

毎日非常に exciting なのだが、日記に書いても仕方がなさそうなことばかりなので滞りがちになる...

最近は1日あたり二つはセミナーがあって殆ど常軌を逸しているが、この一年ぐらいの重要な発展を、誰かが journal club で紹介するのとは違って論文の著者本人が解説して、しかも堅苦しくなく、この分野の第一人者たちが厳しい質問をして議論が沸き起こるとあっては、参加しないと勿体ない。議論が盛り上がって予定の時間を超えることもしばしばだ。

アメリカのアマゾンで買い物をしてみた。遅いかわりに送料無料というのを選択したら、今日ケンタッキー州はレキシントンから発送して、予定到着日は 27 日らしい。陸路だとそんなにもかかるのか、それとも余裕をみて長めに書いてあるんだろうか。


Sep 13 23:49, Santa Barbara

正午から話をするというのが朝のうちに O 先生に漏れて、相談のうえ多少逡巡したものの workshop 参加者のメーリングリストに流していただいた。というわけで偉い先生方が揃っているまえで黒板で説明することに。英語さえもっと出来ればと悔やまれるが、それを除けばまあまあだったんではないかと思われる。話し終わったところで他の若手の皆さんの何人もから中々良かったぞと言ってもらうが、そうやって言ってもらえる経験は初めてなのでなんと解釈して良いかわからない。

兎に角こんな形でアメリカでのセミナーデビューをするとは思わなかったので衝撃だった。だいたい話すことが決まったのが、昨日自転車ヘルメットをかぶってさあ帰ろうと common room を通りかかったときに Sasaki-Quiver 派の皆さんに捕まったときだったわけだから...

終わったら汗だくだった。いそいで BRC Burrito を買ってきて胃袋に詰め込んで E. Silverstein のセミナーに出席するが、うとうとしてしまった。これはいけない。

その後の Integrability 派の会合では Joe Polchinski が話題を提供しつつ円卓につどった偉い人が議論しているのを聴衆が囲んでいるという形で、才気煥発として聞いているだけで非常に心躍った。

帰りにはいま同じ下宿をかりている、地震と摩擦ワークショップのほうの参加者の Israel 人の先生と偶然一緒になったので、Goleta の中心街の寿司照り焼き屋に行ってきた。これは非常に genuine な上品なところだ。

日本料理屋といえば、こないだの土曜日も T さんに連れられて Turnpike を過ぎたあたりの日本の定食屋に行ったのだった。こちらは根津の和幸のような感じ。僕は雑炊を食べた。非常に興味深い世間話をいろいろ聞かせてもらった。


Sep 12 23:40, Santa Barbara

う〜ん、徐々に9月も中旬だ。こちらに来て、日本人の先輩方には世話を焼いていただいて、偉い先生方の講義も毎日聴けて、雑用もなく研究出来ていうことはないが、折角ここにいるのだから皆さんと議論したいという欲望が湧いてきたな。とはいえこちらから話しかけるのは怖いのであった...

と思っていたところ、幸いこないだの論文の内容を明日軽くここの黒板で紹介してよという声がかかったので、さて慌てて準備しようかというところである。こないだ本郷で話したときのノートがあるが、英語で説明出来るのかいな。また、聴衆は本郷で聞いてくれた皆さんにくらべればこの話題について専門家だから、重点を別に置いて話さないといけないし...

ここの大家さんのところには僕以外にも地震のワークショップのほうの参加者の初老のかたも泊まってらっしゃる。


Sep 11 23:18, Santa Barbara

日記にあいだがあきました。

金曜日は特に何も無くごく普通の1日。Berenstein さんは LLM の先駆けになったほうの論文の紹介だった。Hanany さんと多少しゃべることができた。Benvenuti さんともちょっとだけ会話した。年齢は多分僕とおなじかもう少し上だと思われる。あとこちらの Department のほうの院生の激烈にオタクなアメリカ人と会話した。こちらで言えば KEK の K さん並みにオタクだ... 日本のアニメのせりふの英訳をして配っているらしい。

土曜日は引っ越し。これまでの下宿はインターネットが使えなかったので、housing 担当の秘書さんに言って探してもらった。前の下宿から歩いて20分ほどなのでてくてく歩いていると、横に車が止まって、「ここで何してるんだ?」という初老の紳士。となりの女性と、まあこいつは危険じゃないよ、とか話をしているのが聞こえる。というわけでありがたく乗せてもらって運んでもらった。

どうせ UCSB に来たんだろうけど何してるんだ?と聞くので超弦理論をやってます、というと質問攻めに会った。なんであんなもの信じてるんだ?というので、「まあ、重力を量子力学で扱えるのは弦理論だけですから...」と言ったらひどく納得していた。兎に角アメリカでは案外弦理論が人口に膾炙しているらしい... と一例で判断していてはいけませんが。

さて昨日はこちらの大家さんに借りた自転車をさっそくパンクさせてしまったので、今日はこれまでの大家さんにしばらくこれまで使っていた慣れた自転車を使わせてもらえないかと頼みにいくところから。どうも話をきいてみると大家さんどうし知り合いらしい。

大学に行くと日曜日にもかかわらず H さん一家と遭遇。急に T さんと一緒に夕食に呼んでいただけることになって、夕方から出かける。おいしいご飯をごちそうになりました。東京にいるときより皆様に面倒をみていただいているような気がする。二歳になる寸前の娘さんと一緒にしばらく遊んだ。非常に可愛い。ちょうどこの一か月ぐらいしゃべりはじめたところだそうだ。

ということでこちらでも日記を寝る前に書けるようになりました。


Sep 8 19:54, Santa Barbara

今朝は午前 8 時から非常によい天気だった。「今日は特に空が綺麗ですね」と大家さんに言ってみると、「でもそろそろ夏も終わっちゃうのよね...」とのお言葉。ここに数年住んでらっしゃる日本人の先輩にその話をしてみると、長年住んでいると微妙な違いがわかるんだろうかという話だった。

英語はあいかわらず下手だが、同室のイタリア人には一度「アメリカに来たばかりで訛がひどいのに凄い速くしゃべるひといるじゃない、そういうのは聞き取れないけど、そうじゃなくてあなたのはゆっくりで判りやすいから良いわ」と言われた。微妙な形容だ。

今日は Jan Louis 先生の SU(3)-structure を持つ多様体への compact 化の話。途中で次元還元の計算の便として無限次元の special 幾何が出てきてびっくり。これはすごい。Louis 先生の英語は非常に聞き取りやすい。

今日は昼は大学のメキシコ料理屋で Quesadilla というのを頼んだ。メキシコ料理は慣れないので、なんという名前のメニューを頼むと何が出てくるのかわからないので面白いところだ。Quesadilla というのはチーズと具をトルティーヤで包んだものだと思われる。


Sep 7 20:54, Santa Barbara

ふにゃ〜。必要に迫られて久しぶりに純粋数学の論文を読んでいるとなにもわかりません。Poincaré 計量をいれた上半平面から、リッチ形式がケーラー形式の負の定数倍で上から押さえられているようなケーラー多様体への正則写像は定数倍をのぞいて距離を縮めるというのは簡単にわかるんでしょうか。代数的整数ですべての共役の絶対値が 1 なら 1 の冪根であるというクロネッカーの定理も昔証明を読んだような記憶はあるがまるで思い出せないなぁ... (さて、このふたつが証明に必要な定理はなんでしょう?)

とまあ一応研究に関してはめまぐるしく頭の中は回っているつもりですが、日常生活は非常に穏やかです。昨日は日記をさぼってしまったぐらいだ。

徐々に他の Grad Fellows と仲良くなってきた。これまではそれぞれ指導教官が居たのでなんだかそちらにかかりきりだったけれども、先生方は9月から仕事があるので帰ってしまったのでだろうか。

というわけで昨日は東京にいる先生と電話で議論した。


Sep 5 18:32, Santa Barbara

月曜日だがこちらは Labors Day という休日です。といっても下宿にいてもしかたがないので昼前から大学に。中庭でのんびり。外のサボテンの花壇にはと蜜蜂がたくさん集まっていて微笑ましい。

とサンタバーバラは相変わらずのどかなところだが、ニューオリンズのニュースは聞くほどに涙ぐましい。 聞いて嘆息しているだけではいけないだろうけれども。日本も大きな台風が近づいてきているようなので皆さん気をつけてください。

T さんと共著者の新論文。なるほど当然考えてしかるべき問題だ! よく雑談はしているのに全く物理の話をしていなかったので勿体ない話...とりあえず読んで勉強しよう。


Sep 4 17:43, Santa Barbara

昨日は O さんが ITP に居る比較的若い日本人を呼んでくださってパーティ。おいしいご飯をありがとうございました。一方 O 先生はパサデナとサンタバーバラ間を毎週末車で往復なさるらしい。

今日も日曜日だがとりたててすることもないので大学に来て論文を読む... 図書館に行って本を借りた。KITP に居るという証明とパスポートを見せれば、その場ですぐ図書カードを発行してくれる。日曜日だというのにカウンターに人が数人居る。というわけで東京大学にくらべればなんと柔軟な仕組みであることか。

今日大学に来たのは11時すこし前だったのだけれども、自転車道が東西に走っているところからの眺めはなんとも不思議なものだった。山側は雲一つない晴天だが、大学および海側は霧が地表まで出ていて建物がかすんでいるほどだ。見ている間にも境目が前後しているのがわかる。大学に着くとほどなく霧は海の向こうへ去って見事な晴天になった。


Sep 2 19:09, Santa Barbara

最近はこちらは曇り気味で、おとといは午後二時から数時間青空が見えただけだったように思う。昨日今日と徐々にまた晴れる時間が増えてきた。

天候の変化は、霧におおわれている時間と何も無い快晴の時間に24時間がどう割り振られているかというだけなのだ。午後四時ごろに霧が出てくる場合などは、空を海から山へ雲の切れ端が流れていく様が刻々と見ることができ、青い背景に白い繊細な模様がなんとも美しい。

こちらに着いていつのまにやら5週間目が終わった。案外早いものだ。

昨日の arxiv は、いろいろ面白そうな論文があって盛りだくさんだった。8月中に KITP にいた人や、常任メンバーやらが論文を続々と論文を出していてなんとも恐ろしいところだ。

New Orleans の市長のインタビューを聞いた。胸を打つインタビューだった。


Sep 1 19:06, Santa Barbara

New Orleans の状況はあまりにひどい。数ばかり並べ上げた Bush の昨日のスピーチもかなりのものだった。水が腐る前になんとか人を移送してしまわねば疫病が蔓延してどうしようもなかろうが...

研究のほうだが、O さんに紹介してもらって Morrison さんに質問してみた。いろいろ教えてくださった。彼の homepage をそのあとに見て、まず、これまでの彼(と共同研究者)の論文と彼その人とのつながりがいまいち僕の中ではっきりしていなかったのが急につながった。論文のほうは何度も眺めたことがあったが、非常に怖い論文ばかりだったので、その怖さが質問した後に Morrison さんに乗り移ってしまったような感じだ... うまく言語化できないけれども。

更に驚きだったのは、彼は Fink の主要な maintainer の一人で、O'Reilly の OS X conference でしゃべったりしているのだ。僕みたいに半分 fashion で PowerBook をつかっているのとは大違いだ。


Aug 31 19:56, Santa Barbara

ハリケーンでニューオーリンズなどは大変なことになっているようだ。飯屋のテレビをみているとすっかり冠水してどうしようもない。直接の被害もだが今後水が腐ってますます大変だろう...

こちらは今日は久しぶりに朝は雲が出た。それでも昼は雲一つなく晴れるのだが、夕方になるとまた雲が空を覆って夕焼けも見えない。

さて、計算計算。