Dec 31 23:55

年の瀬です。今日も何もせず。昼は久し振りであるがホットカーペットの上でぐうすか昼寝をしてしまった。夕方にお節を作るお手伝いをしたぐらい。

今年は僕にとっては激動の一年だった。特に年の前半は博士論文に忙殺され、その次の数ヶ月も教習所やら引越やらで研究する元気も出なかったが、秋冬になって徐々に調子が出てきたようだ。来年は納得できる研究が出来るよう頑張りたい。


Dec 30 22:55

雪の京都大学です

今日はまた一日休憩した。朝から家族とお墓参り、僕の生まれる前に買った自動餅搗き器で餅つき、あとは床の間の軸やら鏡餅の準備をお手伝いなど。

あとは先日買った Salt を読んでいた。世界各地の様々な時代で如何に塩が戦略的経済的に重要であったかが時々の料理のレシピとともに書いてあって面白かったが、中国の記事は固有名詞がアルファベットで書かれるとどうも不満足だった。日本に関する記事にはすこしだけ勘違いがあったけれども、それから外挿するになかなか信頼できる内容だと思われる。

先週だが、New York Times の Op-Ed 欄に載せようとした記事が CIA の検閲に引っかかって、真っ黒に墨で塗りつぶされて印刷されたということがあったらしい。アメリカは恐ろしい国だ。(元の記事, 画像) 執筆者が昔 CIA に勤めていたので、機密を漏らさないように事前検閲があるらしいのだが、CIA 内部では OK が出たものの White House から圧力がかかって Bush 政権にとって良くない部分に墨をいれたそうだ。それに対する対抗として、墨の入ったまま印刷へ回したというのだから。


Dec 29 23:24

今日は共同研究をやっている三人が帰省中なのを利用して基研に集合して議論ということで、昼前から京都まで行ってきた。今日は冷えた。大阪は青天だったが、京都が近づくにつれて雪雲の中に入った。ときおり強く雪が降り、歩くと体に積もるほどだ。毛糸の帽子を持っていっておいて良かった。

生協がもう閉まっているので、昼はトンカツ、夜はおめあての店が閉まっていたので百万遍ちかくのハンバーグ屋に行った。家からは片道二時間で、議論していたのは五時間ぐらいだが、お蔭で方向性も定まり、概念的なところは解決したと思われるので、後は頑張って計算すればよいだけだと期待したい。

とにかく進展もあり、雪の京都の風情も楽しめ、言う事無しである。


Dec 28 23:03

今日も実家で休憩。今日はすこし頭を研究に向けてみた。すこし計算が進んで嬉しい。

本郷の皆さんの論文が arxiv に二本出ていて、みんな年末まで頑張っているなぁと思う。特に N=4 非BPS関連の最近の発展は全く追っていないのを目の前に突きつけられて困ったことだ。今日の論文の著者が判りやすくD論にはやくまとめてくれればいいんだけれども。そんなこと言わずに自分で勉強しないと駄目だろうか。

この間の発表で使った LaTeX beamer であるが、なかなか使いやすくて良い。折角なので、OS のレンダラを使って勝手なフォントが直接使える XeTeX を試してみようと思ったが、beamer は pdftex / dvips の special を駆使していて XeTeX では使えなかったので残念だった。しかし、一度 Optima を使おうと思ってしまうと諦め切れず、古典的な方法で頑張って TeX の設定ファイル群を生成して pdftex で使った。面倒だったがまあ満足出来る見栄えになった。


Dec 27 22:52

月曜は朝から京阪で基研まで、セミナーをさせてもらった。研究所に顔を出す前に、お腹が減ったので先に北部食堂へ行ったら、丁度あちらの皆さんも食堂にいらっしていて一緒に食事が出来た。あとは雑談、セミナー、更に雑談、マダンで食事、戻って更に雑談。久々に会う先輩方と会話が弾み時間の経つのも忘れるぐらいだ。雑談は弦理論の話が半分、弦理論業界の話が半分ぐらいか。

セミナーは Wald 公式の導出のレビューを中心に据えたら、案外評判が良かったようである。

夜は芝蘭会館で一泊。湿気臭くて少々困った。DSLモデムを借りてネットが使えたが、繋がったり切れたりだった。

次の日は朝から基研に顔を出して、先輩と議論。昼食をご一緒してまたしばらく議論して、3時過ぎに降り出した雨の中バスに乗って河原町へ、阪急で帰ってきた。紀伊国屋でフランス組曲の楽譜を購入。家に帰る頃にはかなりの強い雨。

今日は一日休養。早速買ってきた楽譜を出してたどたどと弾いてみた。やはりきちんと調律してあるピアノは良い。戻ったら調律だけでも頼んでみようと思う。また、アメリカに送らずこちらに送り返してあった本の詰まった段ボール箱を開けて持ち帰りたい本を物色した。


Dec 24 22:08

木曜辺りから何をしていたかを思い出しつつ書きたい。木曜は家の片付けをしつつ、日本に戻るための鞄や書類やらの準備。夕方は先生とインドカレー屋に食べに行った。研究所の食堂も丁度その日で今年はおしまいだ。牛肉をパイに包んで焼いたようなものが出た。

夜は先日議論した話を考えていたりしてなかなか眠れなかったが、金曜は朝の6時から電車を乗り継いで JFK へ、そこから ANA の11:15の便で成田まで。ここで日付変更線をまたいで土曜、午後4時前ぐらいに成田について、午後5:55の便で伊丹まで。親の愛は有り難いもので空港まで車で迎えに来てくれていて、家までは一時間掛からなかった。

LAの記憶に比べると、JFK は警備はそれほど厳重でない。手荷物に実家の土産の化粧品を入れていたのをすっかり忘れてセキュリティを通ってしまって、液体が入っていますよと言われて大変だった。困りますねぇお客さん... と言いつつ彼がリュックサックを開けると、まずは可愛い虎のぬいぐるみが出て来た。可愛いねえこれ!となんだか急に応対が柔らかくなって、ちょっと液体の量が多かったけれども大目に見てもらえたようだ。プリンストン大のマスコットを買って帰っておいて良かった。

本屋で Penguin Books の Salt という塩の歴史の話を買った。どんな民族がどんな風に塩を製造してどんな風に使ったかなど、興味深い。ローマ帝国時代は魚醤が人気だったそうだ。

機内食は UA にくらべると ANA が断然良かった。少なくとも僕の口にはあっていた。客は殆ど東アジア人だが、案外非日本人もいて、スチュワーデスさんがなんども日本語で話しかけて失敗していた。廃止直前の Boeing Connexion で機内からインターネットにつないで暇つぶしが出来て良かった。廃止直前なので開き直って無料だったのも有り難い。13時間半のフライトのうち9時間ぐらいは寝ていたと思う。

成田伊丹間の夜のフライトは窓側で晴れていたので、見事な夜景を楽しむことが出来た。東京湾の美しいこと。

土曜はいちにち家でぐうたらしていた。上膳据膳なので楽なことこの上ない。お蔭で徐々に時差からも解消されているようだ。とはいえ変な時間に急に眠くなる。昼は下の菜園まで父と野菜を採りに行ってきた。水菜、大根、蕪、人参。楽譜を持って帰ってくるのをすっかり忘れていて残念だ。うちのアップライトピアノは古いが、調律はきちんとしてあって研究所の調律されていないグランドピアノより全然良い。

このあたりはここ数年クリスマスのイルミネーションが派手だと聞いていたが、こんなに早めに帰省するのははじめてなので、僕がそれを見るのは初めてだった。たしかに非常に凝っていて、全面家が電球で覆われているようなところもある。点滅が慌ただしくなければもっと良いのにと思った。しかしうちはそういうのはやらないらしい。


Dec 21 01:20, Princeton

数日トラぺを作っていたことによって頭が共同研究から離れて、今日は今の仕事と関係のない論文に目を通す気に久し振りになれた。ふたつ短い論文を眺めた。

先生がテレビを格安で譲ってくださるということで、久し振りに銀行まで行ってお金をおろして来た。普段は手元に一万円以下しか現金が無いので。自転車で青空を枯れた街路樹の下を走ると傾き始めた日の光の綺麗なこと。こんな素敵な街はなかなかないと思う。

日記を書いて寝ようと思っていたら日本の共同研究者に捕まって一時間議論していた。切りあがったのでそろそろ寝よう。年末年始に帰省するのにまだ殆ど準備をしていないのは東京にいるときのようだ。


Dec 19 23:37, Princeton

昨日は頑張ってトラぺを作成した。beamer の使い方を理解しつつやっていたら、取り敢えず35ページになった。1時間のトークにしては少々多いかと思うがまあこんなものかと思う。

昼は H さんのセミナー、例の plethystic の話。阪大の皆さんの最近の論文が、あれは美しいと激賞されていた。

今日は E 先生に連れられて Rutgers へ 行ってきた。だだっ広い大学で、中を高速が突っ切っている。やはりアメリカはスケールが違う。

今朝起きたら、昨晩食べて片付けていなかった鶏鍋が見事に煮凝りになっていた。夕方は太陽に虹色に傘が掛かっていて写真に撮ろうと思ったが、携帯のカメラでは上手くいかなかった。残念だった。


Dec 18 00:20, Princeton

今日は実家へのお土産を買いに行ったりした。相変わらず暖かく過ごしやすい。研究はいい加減詰まって進展がないので、判っているところまでノートにまとめて日本の共同研究者に送ったが、自分でもよく判っていないところを書いたので読んでも判らないと思われる。電話しないと仕方がないんじゃないかと思う。

さて思い出してみれば、来週のセミナーのトラぺを作っていなかったので、頭を切り替えてそちらに専念す。一応第0稿に至るまでの半分ぐらいは仕上がったと思われる。本郷伝来の TeX マクロから変えて、今回は beamer というマクロに変えてみた。さてどうなるか。

本屋でカレンダーを買ったので、飛行機の中で読もうとアシモフの Forward the Foundation を買ってきた。2007年用カレンダーの値引きも始まっているが、どうせ1月にならないと使わないのだから、ぎりぎりまで待っていれば必ず安く買えるのではないかと思う。


Dec 17 00:01, Princeton

晴れて気持ちが良い冬の日。お掃除洗濯、来週食べるものを買い込んでくる。昼は長閑な日の光のなかぐうたら昼寝だ。夜はE先生に食事をごちそうになった。

計算のほうは、概念的には理解したつもりになったので手を動かしてみるが、一ヶ所うまく合わない。勿論係数はまだ全く合わせようとしていないので仕方がないが、それ以前におおまかな形が合わないのは変だ。

Mac 用の shareware 10本詰めで(2割引ではなく)8割引、 $49 という企画があったので、一週間逡巡して結局購入してしまった。いろいろいい噂を聞いているソフトが数個入っていたので、それのライセンス料だと思って充分元は取れる... と思う。売り上げの1/4は寄付しますとかいうことになっていて上手く釣られてしまった。


Dec 15 22:41, Princeton

研究所にもリースが。

今日は E 先生のセミナー。噛み砕いた分かりやすい話だった。まあ僕は日ごろから内容を聞いていたこともあったかも知れない。

昨晩はパーティのところで飲んだコーヒーが祟ってなかなか眠れなかった。仕方ないので布団のなかで計算していたが、予期していた通り起きてみて見直してみると半分ぐらいはトンデモなことが書いてあった。まあ半分は真っ当だったので良いか。

一般相対論における質量やら角運動量の定義を勉強する。昔教科書で読んだ、一般共変性のせいで有る程度以上はエネルギー運動量テンソルを共変且つ局在化することはできないなどという話を鵜呑みにしていたが、軸対称定常なら Komar の表式という美しいのがあって、囲むサイクルのホモロジー類にしか依らなくなる。というか、そもそもそれを拡張したのが Wald の表式なので、論文を書いておきながら今になってそれを認識するのは少々おかしいのだった。


Dec 15 00:13, Princeton

昨日は少々調子が悪く、10時になる前に寝てしまった。おかげで朝8時に起きたときにはかなり快復していた。

昨日はさっぱり研究しなかった顛末を記しておくと、朝、生ゴミの袋をもって家を出てポストをチェックすると車のディーラーからの郵便の不在通知が入っていたので、鞄に入れて、生ゴミを集積所に放り投げて研究所に向かった。さて研究所で鞄を開けてみると不在通知が見つからない。さてはゴミ袋と一緒に投げ捨てたかと思って家にもどってみるともう回収されたあとだった。このあたりで非常に気が動転して、研究どころではなくなる。

昼食で G先生と馬鹿話をしたので多少快復したので、Google Map で郵便局を調べると Carnegie Center の真ん中辺りにあるというので車でそこに行って見ると、製薬会社の研究所が広がっているが郵便局の看板が見つからない。広い構内をぐるぐる回っても埒が明かないので一度研究所にもどって、仕方なく郵便局に電話をかけて場所を聞いてみると、Carnegie center の入り口すぐ外だということで、やっとたどり着いたという訳。このときは丁度郵便の集配の車の後ろを付いていったので間違いようが無かった。という訳でやっと車の権利証を手に入れられたわけだ。

しかし Google Map にせよ、郵便局の web page からリンクを張ってある地図会社にせよ、500m ぐらい場所が間違っていることは日常茶飯のようだ。はじめから電話を掛ければ良かった訳だが、英語で電話をするのが面と向かって会話する以上に大変なので、非常に億劫なのだ。

兎に角いろいろあって昨日はすっかり研究はおやすみして、今日は Jadwin までセミナーに行った以外は一日いろいろ文献にあたっていた。これはいけるかもしれないという文献をみつけて印刷して帰ったので、夕食を食べながら読んでみるとまさにそれであった。これですこしは進みそうだと急に元気になる。ちょうど大学の Sからパーティだから来ないかと誘われたので、すこしだけ顔を出す。八割方イタリア人のパーティだ。

車を運転しないといけないのでお酒は断ったが、帰りには霧が出ていて少々怖かった。他に車も殆ど無かったのでのろのろ運転で帰ってきた。研究所の周りは森と池があるからだろうか特に濃くなっていた。

上記これはという論文は非常に美しい。弦理論では電荷の概念は 'brane charge' 'Maxwell charge' 'Page charge' の三つに細分すると理解しやすいということで、これまで Page charge という言葉は何度も耳にはしていたが初めて有り難みを認識した。


Dec 13 00:05, Princeton

今日は曇り。セミナーも何もないのでのんびり研究。夕方は所長主催の軽いパーティで、Fuld Hall の広間で Mince Pie と暖かいワインが振る舞われた。ワインは果物とスパイスを煮出したもので、これは美味しい。最早漢方みたいな感じだ。イギリスの風習らしい。

夕食はまたまた懲りずにカレー。大量に作る予定だったので E 先生も呼んで食べた。ちょうど家を片付けるいいきっかけになって良かった。

その後は日本とすこし議論しているとこんな時間だ。そろそろ眠らないと。


Dec 12 00:47, Princeton

今日は昼は15度まであがったらしい。お蔭で昼間はコートを羽織らなくても外を歩けた。何故か今日の昼食は殆ど人がいなかった。僕を除けば今日のスピーカーの S 先生、所長、W先生、Rutgers からいらっしゃっていた M先生といった偉い人ばかり。どなたかの奥様の専門の話から、聖母の無原罪の宿りがいつどのように教会の教義になったかという話が展開して、ここは恐ろしいところだと思った。全く会話に参加できなかった。

セミナー前はM先生を捕まえて少し議論してもらったが、英語がいつになく回らなくて困った。いつもあまり話をしていないから困っていないだけかも知れない。セミナーは axiomatic な話だった。

日曜の朝起きる寸前、久し振りに日本に戻ったらば右も左も判らなくなっていて、これならプリンストンにいれば良かった...と思うという夢を見ていたのを書き留めておこうと思う。英語もろくに喋れないのになぜこういう夢をみるものかな。


Dec 10 23:12, Princeton

今日はさらに暖かい。天気も良く長閑な一日。昼まで寝て、夕方から運転の練習も兼ねて本屋にまで行ってきた。ガソリンも入れたが、今回は正しい向きに入ったのはよかったが、出るときにパーキングに入れたままアクセルを踏んでしまって派手に音が鳴って少々恥ずかしかった。

双対性の両側の表式があわないと数日前書いていた式であるが、昨日から項がまとまる前兆があって、家にもどってしばらく計算していると見事に一致した。嬉しい。

夕食、ピアノ。食後は昨日買ってきたヨーグルトにラズベリーを乗せて食べた。年中あるので温室栽培なんだろうと思うが、ブラックベリーのほうはもう売っていないのはどうなっているのだろう。


Dec 9 23:07, Princeton

昼は5度を越えた。昨日寒かったものだからこれが暖かく感じる。来週はまた大阪並の気温になるようだ。

今日は掃除洗濯買い物、ほとんど勉強はせず。あとは家でぼおっとしていた。自分が好きなように時間を使えるというのはなんと素晴らしいことか。


Dec 8 23:54, Princeton

今日は非常に寒かった。建物の中は暖房が効いているので問題ないのだが、家と研究所の間が寒い。大学でセミナーがあったが、自転車で行くのは不可能だと思った。頑張って自転車を使っていた人もいたけれど。

また一週間経ってしまった。ずっと同じような計算をしていて、進展があるのかないのかわからないぐらいだ。去年の今ごろと非常に似た計算をしているのだが、進歩の無いことだ。まあ去年も半分当て推量で上手くいく ansatz が見つかっただけなので、今回もしばらく頑張らないと見つからないのだろう。


Dec 8 01:19, Princeton

気がつくと深夜になっているので良くない。昨日は布団に入ってあともうすこし...と計算していると気がついたら3時になっていた。そのかわり11時まで寝たので別段昼眠かった訳では無かった。今日は大人しくこれで寝よう。

今日は L. Dixon さんのセミナーで大学まで行く。最近の摂動計算の進展の話。なかなか面白し。Witten の twistor string の論文からもう三年経ったというのは恐ろしいことだ。

夜は M さん、 E 先生と Market Fair まで夕食。お目当ての Chinese Bistro はあまりの混みように断念、Big Fish でシーフード。蟹、帆立、海老、白身魚のトマト煮を食べた (もっと洒落た料理名が付いていたが忘れた)。熱々のトマトを頬張りながらのシーフードの上手いこと。$25也。

昨日の研究所の昼食で不思議な黒い穀類のような何かの小さな種のようなものが出たので首をかしげながら食べていると、隣に座った G が、最近 hip なレストランでは欠かせない quinoa だぜ、と教えてくれた。hip なところに行かなくてもこういうのが楽しめるのは有り難い。


Dec 7 00:52, Princeton

気がついたらこんな時間なので、そろそろ寝ないといけない。少しは計算が進んで、両側で真っ当に見える公式がそれぞれ出て来たが、それらが双対になる筈の場合に答えが一致しない。謎だ。

今日は比較的暖かかった。昼は Penn の TW さんがセミナーだった。彼は CY 上のバンドルを自在に操る数少ない人の一人であるようだが、今日はもっと分かりやすい話だった。


Dec 6 00:36, Princeton

見事な夕日でした。--と書きましたが、良く考えてみるとこれは月の出の筈です。

急に寒くなった。外は寒くて手袋もしている。が、室内は家も研究室も暖房が効いていてセーターも要らないぐらいだ。昨日今日と満月が綺麗である。昼は研究所、夜は戻ってピアノをひいて... といったところだけれども、残りの時間は大人しく計算していた。

昨日は非常に混乱していて日記を書くどころではなかったが、今日は更に混乱が拡大したので共同研究者に質問のメールを書いてとりあえず寝ることにしようと思う。兎に角慣れない次元はこれまでの常識が通用しなくて困る。

計算しているといいつつ、今日はしばらく居室の窓から青い空に猛禽類が舞っているのを眺めていたのを思い出した。朝研究所まで行く道、水鳥が群を成して飛んでいて、向きを変えるときに白い腹に日の光を反射して輝いていたのも思い出した。

研究所の食堂はクリスマスの飾り付けだ。キリスト教だけではないだろうにいいの?とかいう話になったが、そもそもキリスト教以前の習慣なんだから気にするものかというリベラルな皆さんだった。


Dec 3 23:54, Princeton

今日は相変わらずぐうたら。また明日から平日なので研究する雰囲気に持っていかねばならない。

夕方は研究所の Wolfenson hall でコンサート。フルートとハープの夕べということで、小さい子供も沢山いた。ハープの仕組みの説明もあってなかなか面白い。枠を叩いて音を出すのも最近は標準的な技法らしい。おしまいの曲は日本の民謡をもとにした変奏曲で、なにかと思えば草津よいとこ〜とソーラン節であった。そうやって目を閉じて聞いてみるとお琴と和笛との合奏だと思って違和感がなかった。

その後は Wegmans へ買い物に。車のベルトはどうも問題ないようである。


Dec 3 00:10, Princeton

やっと冬らしくなった。青天。寒くなったが車のベルトの調子はいいようである。午後はいつものように日本人の勉強会ということで、あいかわらず僕が話した。なんとか終わった。

そうするともう夕食、ピアノをひいて、ぼけっとしていたら夜だ。

Intel mac 用の Windows エミュレータがバージョンがあがって、Windows のデスクトップを表示せずに mac のソフトと並べて Windows のソフトが実行しているように見えるようになって急に使い勝手が良くなった。随分久し振りにしまいこんで合った高校時代の PC98 のハードディスクのコピーを出して、Windows エミュレータの中で PC98 エミュレータを動かして少々ノスタルジーに浸った。Bio_100% など非常に懐かしい。こうやって何でも使えるようになるのなら、捨てる前にハードディスクをまるごとコピーしておけばよかったのだが、一部しかないのが残念だ。


Dec 2 00:01, Princeton

今日の昼食は bamboo rice なるものが出た。竹の実かと思ったらそうではなくて、調べたところによると短粒種の米を竹のエキスで蒸したものらしい。乾かしたものを輸入できるようだ。淡緑色で良い香りがしてなかなかよろしい。日本でも手に入るのかよくわからないし、そもそも何と呼ばれているのだろう。

夕方になると一週間が終わったという気分に急に変わって、遊ぼうという気にもならないけれども計算しようという気もなくなった。というわけでしばらくピアノを弾いてみたり、ネットを徘徊したりした。

前線が通過して滝のように雨が降った。雷も激しい。まだ気温はそんなには下がっていないけれども、明日には寒くなるらしい。


Nov 30 23:05, Princeton

最近異常気象で暖かいのでこの木は芽が膨らんできたようです。遠めに眺めると日の光を柔毛が反射して木の全体が銀色に見えます。猛禽類のどなたかは知りませんが、優雅に空を舞っていました。目には大きく見えても写真には写らないものです。

今日も暖かい。朝、研究所までの道で、空を優雅に舞っている鷹を見た。気持ちが良さそうだ。庭を散歩していると建物近くの木が銀色に輝いて見えたので近寄ってみると、あまりの陽気に春と勘違いしたのだろうか、柔毛に覆われた木の芽が随分大きくなっていた。しかし天気予報が正しければ明日の午後に前線が通過して寒くなるはずだ。

今日は Rutgers に滞在中の SLAC の # さんがこちらのトークを聞きにいらっしゃっていて、いろいろと雑談をした。SLAC の % さんも元気だそうで、日本人の消息がわかると嬉しい。トーク自体は landscape の隣の真空をどうやって確認できるだろうか?という難しい話。Q-ball という単語が出てきて、そういえばきちんと理解できた試しがないと思い出した。考えてみたい。

夕方は車で大学まで、Topological Quantum Computing なる話を聞く。スピーカーは UCSB と Microsoft の合同の研究所の若い教授さんである。適切な分数量子ホール効果系をとってくると braiding の準粒子ヒルベルト空間への作用がユニタリ群のなかで稠密になってどんな計算でも出来るようになるとか。位相的な性質に寄っているのでエラーに強いと言う話。予想外に現実的な話で驚いた。準粒子を実験的に操作できるというのが凄い。2 qubit の実験が進行中らしい。

車はベルトがまるで鳴かないのでこれも有り難い。ただ今日は異常に暖かかったのでなんとも言えない。

夜は先生が Shoprite に行くというのでついでに載せてもらって買い物に行ってきた。