今日は青天、風も無く暖かかった。午前はこれまでの計算を TeX にまとめておこうとパソコンに向かう。筋道立てて書き下してみると見過ごしていた点など出てきて勉強になる。昼食後は E 先生と議論。これでは本郷に居た頃とあまり変わりがないようだ。夕方は M さんといろいろと雑談だ。結局数時間だべっていたように思う。家に帰ってもまたパソコンに向かっていた。
いい加減年末年始の帰省の航空券を確定してしまわねばならない。行きの便に関しては、既に往復を買ってあった復路の便が無くなったからどうするかと UA から問い合わせがメールで来ていたので、日本に国際電話をかけて調整した。少々早めに帰って数日基研に寄せてもらおうという計画だ。年始の帰りの便であるが、いろいろ見てみた限りでは、成田経由でANAの web から往復を買って片道を捨てるのが今のところ最も安いようだ。HISを通しても結局それになるらしい。
昨日は本郷が停電だったので日記を書きそびれた。ハロウィーン前ということで日本人の皆さんのパーティに誘われていて、前日までは乗り気だったのだがどうも元気が出ず直前に断ってしまった。というわけで家のまわりをとぼとぼ歩いたり、2時間ぐらいピアノに向かってみたりして一人で時間を過ごした。夜にはすることが無くなって珍しく勉強したりなぞしてしまった。冬時間に切り替わる夜中まで起きて、パソコンの時計が1:59am から 1:00 am に戻る瞬間を見てから寝た。
今日も変わり映えの無い生活だった。研究所の森を散策にいこうと思ったが、歩き始めたところであまりに風が強く断念。Long Island の一部ではしばらく停電になったそうだ。晩ご飯は鍋にしてみた。簡単だし、体も温まって美味しい。
というわけで二日間ぐうたら過ごした。
昨晩はまた夕食後眠くなって朝まで寝てしまった。毎日研究所と家を往復しているだけなのに何をそんなに疲れる事があるだろうかよくわからない。
一昨日書き忘れたが、Apple からリコールされていた電池の替えが届いたので取り換えて返送したのだった。非常に簡単だった。
昨日、今日とつづいて N. A-H さんのセミナー。情熱的な人だが、哲学的に難しくてよく判らなかった。昨日などは昼食後すぐで満腹だったので W 先生の隣に座っていたにも関わらず居眠りをしてしまった。もうここを追放されてしまうかも知れない。
昨日は電車で Trenton の Motor Vehicle Commission まで免許を取りに行った。日本の免許があれば、視力と道路交通法の試験だけで良く実技がないので簡単。視力はCがいろんな向きを向いている日本でよくあるのではなくてアルファベットが並んでいるのを読み上げるだけだ。試験のほうは、パソコンでタッチパネルで、一問ごとに正解不正解が出る。50問中40問正解で合格なのだが、43問正解という案外ぎりぎりで、途中経過がわかるものだから却っておしまいの方はかなり冷や冷やした。
Trenton 駅は以前は貨物の重要な発着地だったのか、車庫だか操車場があったようにみえるのだが、レールも枕木も取り除いていないところに雑木が電車と同じ高さぐらいまで成長しているのが奇妙な光景だった。Princeton までの20分ほどの道程は秋の紅葉を楽しめて丁度よかった。
今日は M 先輩に車を使わせていただいて、しかも助手席に座って運転をみていただいた。研究所の近くの誰もいない道をしばらく回って、最終的に Wegmans まで往復した。右を走る事には殆ど違和感がなかったが、アクセルを踏むのが怖いのは相変わらずだ。途端にバックミラーに後ろの車が迫ってきて仕方なくアクセルを踏む。ともかく森の中の一本道はこれまた黄葉が見ごろで素晴らしい。運転しているので注視できないが、視界の端を流れていくのだけでも充分満足できる。
紅葉も進んで落ち葉で芝生が埋め尽くされる。庭師の皆さんが頑張って片付けているので数日おきには一面の緑の芝生に戻ってしまうが、大変無駄な話に思える。そもそも芝の高さをそろえておくのもそういえば大変な話だ。夏の間は数日おきに芝刈り機で走り回っていた。
昨日は家にもどってカレーを作り、食べ終わったところで眠くなって朝まで寝てしまった。今日も今日とて研究所へ行って勉強するのみ。すこしずつ色んな人と雑談していたところから方向性が見えてきたように思う。
一階でE先生と議論していたら帰りがけのS先生が通りがかって、日本語で物理の議論ってのは面白いねと言う。イスラエルでの話を聞いてみたが、先生の世代からは生まれたときからヘブライ語だそうだ。彼の親の世代で半々ぐらいだというから、民衆の同意があれば三世代で母語を変えてしまえるわけだ。
月曜日。風が冷たい。実家からはこちらはもう大阪の真冬ぐらいの気温なんじゃないかと言われて、勝手にそんなものかなと思っていたが、外に出ても息が白くならないからそんなことは無いんじゃないかと思う。
今日のお昼の付け合わせはイスラエル風クスクスだった。米粒ぐらいの大きめのクスクスだ。スープは団栗と林檎のスープというのがあったのでそれにしてみた。両方ともすり潰して不思議な香りのポタージュ様のものだ。
セミナーは L. Yafffe さんで、最近急に AdS/QGP といって興味を持ち始めた弦理論屋のための通常の計算手法のレビューといった感じだった。Gross-Yaffe の Yaffe さんだと後で E 先生に指摘されて認識した。有名な論文の著者が自分の前を歩いているというのがなかなか認識できず、結びつけるのが遅れてしまうのだ。
あとは NJ の交通法規の勉強。また数字を覚えないといけない。
今日の昼まで axion conference だった。今朝は聞きたいトークが揃っていたので朝から出席。P. S.先生は人間原理は desperate だとか depressive だとか批判的なコメントから入ったが、彼の話も似たり寄ったりだ。speculative だと断って始まったのでそんなものなのかも知らん。ただ、トラぺの簡潔で要を得ているのは見習うべきだと思った。
終わってから家に帰って洗濯など。夕方は研究所の森に散策に出かけた。黄葉の綺麗なこと。家から数分で、舗装の無い落ち葉の積もった道を楽しめるというのは有る意味何とも贅沢ではないだろうか。いろいろ携帯で写真を撮ってみるが、実際に歩いているときの感覚を伝えられそうなものは一枚も撮れない。頬に感じる空気の冷たさ、靴が落ち葉を踏む音、靴の裏にすこしだけ感じる湿った土の柔らかさを含めてのものなのだろうから、素人がいい加減に撮ってうまくいくわけもないが。
数週間悩んだ揚げ句 V. Ashkenazy による Rachmaninov の前奏曲集を iTunes で買った。
今日はぐうすか寝て、昼からすこし conference の話を聞き、4時ごろから買い物に行ってきた。森の小径を通って Wegmans まで。夏の間はつまらないとばかり思っていた道だが、紅葉黄葉の綺麗なこと。Wegmans に着くと M さんと入り口でばったり遇う。途中で自転車の僕と車ですれ違ったらしい。知っていたならば載せてもらえば良かったと思うが、それではこんなに秋のサイクリングを楽しめなかった筈だ。気持ちが良いので帰りはすこし遠回りをした。青空を水鳥が編隊をなして渡っていった。
論文を書いていると困難な点が生じて、一昨晩は非常に苦しんでいたのだが、共同研究者に問い合わせて答えが返ってくると驚いた。全く同じ点で勘違いしたメールを一か月前に出していて、やりとりの結果解決していたのだった。指摘された途端に全て克明に思い出したのではあるが、言われるまですっかり忘れていた自分が恐ろしい。
すっかり秋だ。今日から明日明後日は Axion at the Institute という小研究会。半分以上実験のトークだ。情けないながら半分ぐらいは欠席して自室に籠ってキーボードに向かっていた。論文はあとはまとめれば良いと思っていたら、不可解な点が出てきたのでどれくらい掛かるかまた判らなくなった。
お茶の時間はあまりに紅葉が美しいので研究所の森を散策した。雲が西から東へ流れて風が木の葉を散らす。枝を渡る風の音があたりに轟くほどの風の強さだ。時折太陽が覗いて紅葉が輝く。
芝生を埋め尽くす落ち葉、という情景はなかなか日本では見られないものだ。週末は車で紅葉狩りに出かける人もいるそうだが、僕にはここで充分だ。歩いていると、可憐に黄色く色づいた小振りの木の前で立派なカメラを首から提げてじっと立っている人あり。真剣な表情なので邪魔しては悪かろうと避けて通る。気になって振り返り振り返り歩いたが、ずっと一瞬のチャンスを狙っているようだった。
紅葉がほんとうに綺麗だ。ここ数日は論文から逃避して他の計算をしていたが、今日は何故か論文に向かう気になって朝から晩までキーボードを叩く。細かい係数を合わせていなかったのも何ヶ所もあるので非常に消耗するが、気になり出すと止まらないのが困ったところだ。とりあえず一段落したので今日はここでやめにしよう。頭を数時間冷やさないと眠られないことでもあるし。
昨晩は夕食後に眠くなって一眠りするかと布団にはいったら朝になってしまった。
グループミーティングは A.M. さんが進行中の話を。その他の時間は必要に迫られて BTZ ブラックホールの構造の勉強をした。今までやったことが無かったのかと言われるとお恥ずかしいところだが...
夕方は秋から Santa Barbara の I さんと電話で議論。半分ぐらい近況の雑談だったが、あちらはまだ暑いらしい。去年が懐かしくなった。もう一年たったというのはなかなか信じ難い。あちらの金曜のお昼のトークのテーマは例の Smolin と Woit の本に関するメディアの注目について、ということだそうだ。
夕食は鶏と白菜で鍋にした。
今日は朝から晩まで雨だ。冷える。昼食はポレンタとステーキ。美味しいポレンタだったが少々味が濃かった。日本だと澱粉はかならずご飯で取るが、ここは日によってマッシュポテトだったりパスタだったりライスだったり今日のようにポレンタだったり、変化があるのが面白いところだ。
冷蔵庫が底を突いたのでスーパーまで行った。雨なので自転車は使えず、はじめてシャトルを使ってみた。交通手段の無い所員と家族のために、毎日駅やらスーパーやらを時刻表に従ってバンで巡ってくれる。何とサービスの行き届いていること。自転車では無理なぐらい大量に買い込んできた。
研究所の掃除も毎日非常に丁寧で呆れるぐらいだ。
夕食は豚と白菜で鍋にしてみた。お茶碗でご飯に、ミツワで買った納豆という組み合わせ。ユズポンでいただく。意外に美味しくできた。体も温まった。
内容が固まったので共同研究の論文を書き始める。皆さん忙しいらしいので僕が第0稿を書くことになった。さて投稿までどれぐらいかかるだろう...
今日のセミナーは T. Banks さんで、Intriligator-Seiberg-Shih を hidden sector に使って、direct gauge mediation で現象論をやる話。ほんとうに最近は現象論のトークばかりだ。偉い皆さんについて Mediterra まで夕食に。
戻ってきて M さんと axion について議論。η と a の性質が質量を除いて殆ど同じなので、そもそも a を使わずに η で θ を消せないのか?という馬鹿な話で苦しんだ。解決したら11時になっていたので慌てて帰る。
今日は一日ぐうたらした。洗濯をしに housing complex 内のランドリーまで行った以外は家の中に居た。おまけに昼にしばらく昼寝までした。日曜日に昼寝をして、そこで今更博士論文が仕上がらない夢をみている自分が情けない。
昨日買った栗饅頭をほうじ茶を淹れて食べる。確かに美味しいが、そこまで求めて食べたいほどまだ日本が恋しくはないなと感じた。
あとはこれも昨日買った松本清張の「昭和史探訪」巻1を読む。「鹵簿を邀する」など難しい単語があって困った。
今日も良い秋の日。昼ご飯をどうしようと思っていたら、下の部屋の数学科の人が友達を呼んでパーティをするので君も来ないかということで、すこしお呼ばれした。プリンストン大の院生さん二人が居て、皆出身国が異なるという国際的な組み合わせだった。日本から来たというと、KK先生は凄いよね、と彼の各所での偉大な行動の噂話を何故かみんなで盛りあがってしていた。全世界的に有名なようであった。
その後はE先生、お嬢さん、Mさんに連れられてミツワまで行ってきた。高速で1時間半ぐらい、マンハッタンとはハドソン川を挟んで対岸である。途中ハミルトン公園に寄ったところで眺めを楽しむ。
ミツワというのは、日本の商品ばかり売っているスーパーで、アジア人でごった返していた。日本製の食器洗剤まで売っているのだからどのような状態か想像がつこうというもの。うどんの麺など、乾燥したものをいろいろと買ってきた。和菓子屋さんの吉兆庵、神戸風月堂が入っていてびっくりである。
三省堂も入っていて、日本の文庫本の品揃えもなかなかのものだ。夕食は松島という日本食レストランで先生にご馳走になってしまった。チキンカツを頼んだが、ちゃんとした日本風洋食のチキンカツが出て嬉しかった。建物がハドソン川に張り出していて、夕日に映えるマンハッタンの摩天楼が美しい。暮れ始めたところの夜景も見事だった。完全に夜になるまでは居なかったけれども、素晴らしい眺めだと想像できる。おすすめできる場所だと思う。
澄みきった青天。秋だ。朝は空気が肌に冷たいほど、薄いセータで丁度よい。昼に大学まで自転車で行くと手がかじかみそうになる。街路樹に舞う太陽のきらめきは、日本の真冬に感じるものそのものだ。気温はまだそれほどではないが、湿度が低いのだと思う。
M先生と M先生の後ろを付いていったので、研究所?物理学科間の最短抜け道を知ることが出来た。非常に簡便だ。
朝から Comptroller のところに行って給与の振込の手続き。どうも小切手ではなくて電子的に振り込んでくれるそうで、結局まだ小切手を使ったことがない。研究所の宿舎だと家賃も電気代等全部込みで天引きされるようだ。食堂は身分証で食べられるし、それも月末に天引きで、スーパーはデビットカードで済むので、現金を殆ど使っていない。電車の切符売り場すらカードが使える。
今日はカレーが美味しく感じた。味がなじんだのだろう。
今日も axion を教えてもらう。数年前本郷で Y 先生の講義があった筈なのに、微かにしか覚えていないのが情けない。物理定数の具体的な値をまるで知らないのが次々バレてしまうのも恥ずかしいが、一時の恥であるから... Chiral lagrangian を使って、a-γ-γの結合定数を計算する方法を復習、これも Y 先生にそのとき詳しく習った筈だったが、当時は予備知識が足りなかったか。今になって思えば Y 先生はその方法の原著者の一人なのだった。
今度は 7次元の超重力をやる羽目になりそうな気配だ。全くかじったことが無くてどこからはじめていいやら、だ。
朝は曇、昼から晴れた。船便で届いた羽根布団で寝たところあまりに気持ちよく、朝はいつもより一時間遅かったように思う。お蔭で一日頭もすっきりだ。
昼のセミナーのあと Wegmans まで買い物に。ハウスのカレールーとカリフォルニア米が主な目的で、夕食はカレーライスを作った。船便で自動炊飯器が届いたのを使ってみるという目的。ちょっと水が少なかったようでパサパサしていた。次はすこし多めにしよう。カレーはまあ出来あいのルーだからこんなものかという味。以前は東京で散々おなじようにルーを買ってきてカレーばかり作って文句が無かったのに、少々今日は文句がある。
昼のセミナーは同じく今学期からポスドクのG君で、b→u decay の理論値の誤差を頑張って減らす話。強結合 QCD は難しいということだけ伝わった。予備知識がないのが痛い。月末に axion の研究会があるので、予備知識をつけないと何も判らなくなるぞということで M さんがいろいろ教えてくださっている。昔 Y 先生に本郷でセミナーまでしてもらったのに微かにしか覚えていないのが情けないところだ。
食後はこの日記に写真へのリンクを付けることに費やしてしまった。上部の photocast よりご覧になれると思います。
今日は昼下がりから雨が降った。夕方にはかなり激しくなる。昨日の雲一つない青天からは想像がつかないぐらいだ。しかし雨に煙る木立も美しい。
船便は降り始める寸前に届き、段ボール箱が濡れずに済んだ、非常にめでたい。半分ぐらいは片付けた。沢山送ったように記憶しているが、開いてみるとそれほどの量でもない。ノートパソコンが届いて研究室でもいつもの環境が使えるようになった。バッテリーを確認すると見事にリコールが掛かっていた型番で、早速会社に連絡する。船で太平洋を渡っているころにソニー製の Li ion 電池の不具合が問題になっていた例のあれである。
なんだか研究所の人がぽつぽつ風邪に掛かっているようである。今日のお昼のミーティングで喋ってくれない?僕のどが痛くって... と言われたところを、家で荷物が届くのを待っていないと行けないから参加できないんだ... と断った。
木々が色づいてきた。見慣れない種類の木ばかりなものだから、どのようにこれから色が深まっていくのか予想がつかないところも良い。同じ樹種にみえても木によって真っ赤だったりまだ全く緑だったりするのも不思議だ。一本の木であちら側の葉はすっかり色づいているのにこちら側はそのままというのもある。研究所の池の周りはすっかり見頃だ、夕日が射すときなど言葉に表しようもない。
今日はセミナーも無いので大人しく勉強をした。はやめに帰って、夕食。といっても昨日つくったスープを温めて、野菜を茹でてサラダにして、クスクスをつくるだけだから簡単だ。今日のクスクスはお湯が少々すくなくてパサパサだった。なかなか難しい。
明日は船便が着くらしい。
北の核実験。いまや関係は薄くなったとは言え、ロスアラモスで原爆を初めて造ったのは僕らの分野の直接の先駆者でもあり、そういう歴史から未だ論文は Nuclear Physics に出たものが名誉とされる訳だが、それをどう捉えればよいのか ? ここの所長の Oppenheimer は Manhattan 計画の責任者の一人でもあったわけだ。戦後生まれの僕が日本人として戦前戦中の残虐行為にいくらかの連帯責任があるというのであれば、彼らの系譜に連なると言う意味で核兵器の存在に対しても責任があるのか ? 考えがまとまらない。
昨日は洗濯をして乾燥機が回っている間に駅まで自転車を取りに行った。無事そこにあって良かった。夕方は Princeton 響のメンバーで構成する Ariadne Trio のコンサートが研究所のホールであった。ベートーベン、ハイドン、休憩を挟んでスメタナの15番。前半はごく普通の演奏だと思ったが、スメタナは素晴らしかった。友達がチェコ土産で買ってきてくれた CD に入っていた曲で、気に入って何度も何度も聞いた曲だったから感慨もひとしおだった。
今日はおとなしく勉強。午後は自転車で大学まで行ってセミナーに参加。その後 Princeton Shopping Center まで行って食料品等を購入。いつもデビットカードで払うと、お店の人に、「Would you need some money back ?」と聞かれるのが意味がわからず No. と言っていたのだが、今回 $20 と言ってみたところ、品物以外に余計に $20 カードから引き落とされて、$20 紙幣を渡してくれた。というわけで ATM を使わなくてもよい仕組みになっているようだ。
研究所に戻っていつものように M さんと雑談。今日も面白そうな論文がある。夜はシチューをつくった。暖まった。いつも澱粉がスパゲッティなのは単調だと思って今日はクスクスにしてみたが、慣れないのでお湯の量がすこし多かったようだ。
セミナーは M. Strassler さんで、hidden sector に通常の色とは別の強結合 SU(N) + quarks があった場合にどのような風に Tevatron / LHC で見えるかという話。そのような状況は別段通常の現象論的考察から示唆される訳ではないが、宇宙論とも矛盾しない由、また hidden sector でのハドロン化のためまるで通常のとは異なるイベントになるらし。こういうのを聞いていると LHC で何が見つかってもおかしくない気がしてくる。
金曜は Andy によるセミナー。なかなか面白い話だが、cpx. str. moduli が homogeneous になるのはなかなか大変なので、どの程度意味があるかは... 夜はT さんご夫妻、S さん、M さんと E さんで New Brunswick 近くの韓国料理屋まで連れていってもらった。本格的でなかなか美味しかった。隣に韓国及日本食材店があったので韓茶とほうじ茶を購入。
今日は朝から NY に行って、出張中の Jr 先輩と自由の女神を観光に行く。Princeton 駅まで自転車で行くと徐々に紅葉が始まっているのが気持ちよい。
先輩は Wall street で働いているのだが、目と鼻の先の長期滞在用ホテルに泊まっているそうな。女神像が望める波止場まで 500m と無いのに、そこまで歩いたことすらなかったぐらい忙しかったらしい。積もる話もいろいろあって、フェリー乗り場の長い列も苦にならなかった。像のまわりは観光地化されていていかがなものだったが、移民局跡の博物館はなかなか面白かった。フェリーからの Manhattan の摩天楼の眺めもすばらしい。
そうこうすると夕方になるので、オペラを見にいっていた方々と落ち合うべく Metropolitan Opera 前まで。Broadway を歩くと雑然としていて新宿か渋谷のようだ。これまでアメリカは田舎しかいたことが無かったので巨大液晶スクリーンやネオンサインをみただけで衝撃を受けた。夕食は中華料理へ。上品な味で良かった。特に小籠包が美味しかった。
中華屋のすぐ近くが Apple Store だったので皆さんに無理を言って一緒に眺めに行ってきた。透明の円筒のエレベータは相変わらず故障のようで残念だった。何も買わず冷やかすだけで帰る。(僕に気を遣ってか)皆さん興味深そうに振る舞ってくださっていたので多少気が晴れたが、家に帰ってきて思うに凶信者の布教のようで良くなかったと思われる。
Junction から車で送ってもらって、11時頃帰宅。自転車で夜は走れないので有り難かった。あす歩いて駅まで行って取りに行こう。田舎なので夜盗まれることはないと信じたい。
今日は現象論のセミナー。nMSSM と NMSSM は別物らしい。両方はじめて知ったが。
夕方は SNS (School of Natural Sciences の略) の新人歓迎パーティ。いろいろ雑談を試みるが英語がなかなか出てこないものだ。鱈腹食べた。
その後はMさんと四方山話。本日の hep-ph には sgoldstino という耳慣れない言葉が出ていたのでいろいろ教えてもらった。その過程で僕が πの質量すら知らないのがバレてしまって非常に恥ずかしかった。
最近は毎日小学生のような日記だが、以上。
今朝はトレントンの Social Security Office まで Social Security Number を発行してもらいに行ってきた。名前とは裏腹に、納税者番号のようなものらしい。研究所が至れり尽くせりなので、9月下旬に到着した新任の人を集めて研究所のバンで連れていってくれた。車で40分ぐらいだが、トレントンは少々危ない街だという。確かに町並みは大違いである。ビザとパスポートを見せるだけだった。二週間ぐらいで出来上がって郵送される由。そういうわけもあって久し振りに朝7時に起きた。木立に霧が満ちていて、これをみるだけのために明日も早起きしてもいいと思った。
午後は今学期はじめのグループミーティング。最近出た hep-th/0610003 をネタにざっくばらんに話そう、ということだった。どうでもよい話だが、その論文は Grothendieck-Riemann-RochTMと無意味に TM が付けてあって少し笑ってしまったが、誰の趣味だろうか。
その後は Seiberg さんが公開講演会で LHC で何がわかるだろうかという話。わかりやすく面白く作ってあって(失礼な言い方であるが)感心してしまった。スーツを着てタイを締めた先生ははじめてみた。質疑応答で、プリンストン大の学生と思われる人が「弦理論は何種類もあるそうですけど...」と本題と関係ない質問をすると、「ひとつだよ。君の隣に座ってる人が統一したんだ」と返事。彼の隣には Witten 先生が座っていたのだ。皆さんの笑うこと。
食べるものがなくなったのでその後はプリンストンショッピングセンターまで往復して買い物してきた。
夜は雷雨が通った。
ここ数日は毎日のように面白い論文が出る。今日は頑張って精選したつもりであるが、結局計120ページほど印刷してしまって、きちんと読まなねばならない。そうやって家にもどって夕食を食べて、最新の論文をチェックしてみるとまた数個面白いものがでているので堪らない。焦燥感のようなものも感じずにはいられない。僕も研究がしっかりできるようになりたい。
今日は E 先生と散々議論した... というよりは以前から何度も誘われている計算について更に詳しく聞いたというのが実際のところだが、漸く彼の動機が理解できた。そうしてみるとそれは非常に意義のある仕事だと思える。僕になにか手伝えるかはまだ判らないが...
昨日届いたベストを着て研究所に行くとちょうどこの時期にぴったりの暖かさだった。
実家から誕生日プレゼントが届いてとても嬉しい。父が雑誌「地理」に記事を書いたのも同封されてきた。久し振りに読んでみると面白い雑誌だ。
今日は研究所で大人しく机に向かう。10月1日付けで正式にこちらのポスドクになったことに伴って多少 paperwork があったのが大部分だ。今晩は沢山面白い論文が出た。一日では到底読めないのですこしずつ読みたい。自分の計算もそろそろ再開しなければいけない。
昼は大学で Kennaway さんのセミナー。タイリングの話。
素研のwebサーバが死んだので復旧を手伝った。半日ぐらい死んでいたようだ。
今日は一日のんびり過ごした。木漏れ日が部屋に射し込んで気持ちの良い秋の日。自転車で Market Fair というモールへはじめて行ってみた。二週間ぶりにカナル沿いを走ると随分木々が色づいてきたようだ。Market Fair には Barnes&Nobles があって、別のモールに入っている Borders より本が良くそろっている。付属の喫茶店も良さそうなので、今後本屋はここにしようと決めた。
取り敢えず 3001年宇宙の旅を買った。ときどき金額のセントの部分を10の位と1の位を反対にして聞き取ってしまうようで、今日は $7.48 ですと言われて quarter を二枚、dime をみっつ... と 84 セントのつもりで出し始めてしまった。言い間違えましたね... と店員さんが謝ってくれたが、おそらく間違えたのは僕だ。
さて、行きしなはカナル沿いの歩道を使ったので、同じ道を帰るのは面白くなかろうと大通り沿いに帰り始めたのが失敗だった。9割方は歩道があるのだが、すこしばかり車道を走らないといけないところがあって困った。信号を過ぎたところからそういう区間になったので、信号を渡ったところで背中の信号が赤になるのを待って、車が途切れたのを見計らって車道の真ん中を走った。幸い青になって車が来るまでに歩道があるところへたどりついたので良かった。
こちらで最近大きな話題といえば、議会がテロリスト被疑者の拷問を許可する法案を可決したということだろう... 民主党系のニュースは大騒ぎである。始末に悪いのはある人がテロリスト被疑者かどうかは政府が決められるような曖昧な条文になっているところで、(現時点で合憲かどうかは兎も角、)悪い政府が現れれば悪用が簡単に可能だそうだ。日本の破防法を酷くしたようなものらしい。
さてこちらでも月が変わった、もう10月だ。今日は夜が遅い。
昨日は Günaydin さんのトーク、いつものように Jordan alg. の話。
お茶の時間のあとは M さんにショッピングセンターにつれていってもらって CompUSA, Best BUY, Walmart, Target と電化製品、日用製品店を回る。主な買い物はスピーカー。面白い形だと目をつけていた Harman Kardon の Sound Stick II というのは、実物をみたらプラスチッキーだったのでやめて、結局 JBL の Creature II の黒にした。$99 也。専門家に言わせるとスピーカーでは無いかもしれないが、とりあえずノートパソコン内蔵のスピーカーよりは格段に改善した。あとは Wegmans で食料品を買い物。車で載せていってもらったので大量に買い込む。
今日はぐうたらしていた。雨模様のなか洗濯。夕方からは経済学部の院生の日本人のかたに誘われて食事に行った。僕の本郷での研究室での同僚の高校からの友人だそうで、紹介してもらっていたのだ。世の中は狭い。財務省から留学してきているひともいたり、なかなか面白い参加者だった。食事のあとは宿舎にお邪魔して、更に日本人に声を掛けて騒いだ。
日付が変わって車で送ってもらって帰ってきた。さて遅いのでそろそろ寝ないといけない。