Apr 30 23:01, Princeton

今日も昨日と同じような気候、夕方になるとセーターが必要だ。すこし冬にもどった感じ。

昼は Lambert さんによるセミナー。いつになく部屋が満員で、Rutgers からも人が大挙して来ていた。

その後は議論していると夜になる。あれもうまくいかないこれもうまくいかないと黒板の前でやっていると、解放されてみると非常に精神的に疲れている。


Apr 29 23:05, Princeton

すっかり新緑になりました。

今朝は二度まで下がったらしい。昨晩は暖房を緩く入れておいて良かった。雨が上がってすがすがしい。昼は 15 度ぐらい。

昨日の昼食はメニューに dolphin とあったが、やはり哺乳類のではなくて dolphin fish という白身の魚だった。必然的に食事に話題は鯨をたべたことがあるかという話。

また昼からはひたすら議論。もう半年以上やっている話をいい加減まとめたいものだという話をするが、まだ一ヶ所詰めないといけない難しいところがあって、どうしたものか。


Apr 28 21:42, Princeton

昨日はのんびり家の掃除、服の洗濯などしていたら時間が過ぎた。

Amtrak の予約はネットでしただけでは駄目で、駅の窓口もしくは券売機で実物にかえなければならないという話で、初めてでどれくらい面倒なのかわからないから暇なときにとやってきておいた。購入時に使ったクレジットカードを挿入すると、予約番号も何も入れなくても貴方の予約はこれですね?印刷しますか?とでて一分で終わり。簡便なものだ。

その後 Route 1 を使って買い物へ行こう ... と思ったら随分久し振りに半高速に乗ったからか、入るときにひやっとした。僕の後ろを走っていた車に先に本線に入られたので加速車線も短くなってきたので随分あわてた。

夕ご飯を鱈腹たべると眠たくなって寝てしまった。

今日は研究所へいって昼食後はひたすら議論。7時になるとすっかり疲れた。昨晩から雨で今日はかなり降った。森の緑も急に生き生きとしてきた感じだ。1週間ですっかり様子が変わってしまう。

大統領選に関して思ったことなど書いてみると、Michelle Obama が選挙演説か何かで「最近はじめてアメリカという国を誇りに思えるようになってきた」といったのがメディアで問題になっていた。この国は自国を誇りに思わないのが許されないような国だったのか、そもそも不満足なことがあるから良くしようと思うのではないか。


Apr 26 22:54, Princeton

花粉の季節です。

今日は休日、といってもまあポスドクは毎日休日のようなものだが ... 昼食後に研究所に行って読みたくなった論文を取って戻ってくるが、寝転がって読んでいると難しいものだから眠くなって気が付いたら夕方になっていた。

というわけで夕食を適当に作って食べる。

最近僕が多少アレルギーの花粉が飛びはじめた気がする。外を歩いて戻ってくると鼻を噛みたくなるが、まだ大したことはない。その花粉とは別の花粉だと思うが、車にずんずん積もるのでこれは見事でもある。走る前にワイパーを動かさないと前が見づらいぐらいだ。

昨日の夜は referee 依頼から reject まで 15 分という最短記録を達成した。内容がどうこうということではなくて、雑誌 A に出版されている論文を批評する内容なのに何故雑誌 B に投稿するのか。単に雑誌 A の Comments 欄に投稿しろと言っただけ。


Apr 25 22:38, Princeton

すっかり春めいてきました。

今日は昼間は半袖で過ごしてみた。夕方には涼しくなるので長袖が必要になる。

% と二ヶ月前までやっていた話はお互い別の共同研究で忙しくなっていて棚上げにしてあったのだが、双方多少暇になったので再開することにした。二人で議論しながら思い出そうとするが、細かいことを忘れていて間抜けな話だ。数時間話をすると徐々に調子が出てきた。さて、こんどこそものになるかというところ。


Apr 25 00:21, Princeton

これも綺麗な花です。白い花に桃色の蕾の対照が良い。

最近は昼は30度弱まであがって少々暑い。夜は10度を切るのでそこが日本と違うところだ。朝からタイヤに空気を入れて貰いに行く。歩いて戻って、昼過ぎに取りに行ったが、まあいい散歩になった。特に問題はないらしい。

あとは議論やらなにやら。急に多変数複素解析に頭を戻そうとするがなかなか簡単でない。

Boyer-Galicki の "Sasakian Geometry" を図書館で借りてくる。Introduction が情熱がこもっていて読ませるが、この分野の第一人者であった Galicki が出版直前に事故で亡くなったというのは悲しい。

お茶の時間に Fuld Hall でクッキーを摘んで戻ってきて %の部屋に行くと、何か非常に面白そうなことがあったような顔をしている。なんでも、論文の投稿時刻が arxiv の締切直後の午後4時00分02秒になったのだとか、これで一瞬クリックするのが早く今晩論文が出ることになっていたら共同研究者に殺されていたよ、と言っていた。まあ arxiv のサーバーの時計が秒単位まで合っている保障は無い気がするので、かなり際どい話だ。


Apr 23 22:36, Princeton

森の木々にも新緑が出て来ました。森の夕暮れ。

特に毎日これといったこともない。非常に良い気候なので帰りはのんびり散歩することにした。昨日は夕食後眠くなって朝まで寝てしまった。まあこれも春だから仕方あるまい。

今日ははやめに家に戻って陽のあるうちに買い物に行こう ... と思ったら、車の左後輪が少々空気が抜けていることに気付いたので自分の車で行くのは止めにする。%さんが買い物にいくとおっしゃるので載せてもらって行ってくる。明日はまた修理屋さんに持っていってみよう ... ついでにこないだタイヤも見てくれればよかったのにと思うが、向こうには気にならない程度の凹みだったのか ? それとも土曜に駅まで往復した際に何かあったのだろうか。

昼間は毎日いろいろと議論。新しい方向性は見えてくるだろうか。昨日はとりあえずθ角の繰り込みについて疑問が解決したから良かった。ノートにまとめておかないとすぐに忘れてしまいそうだと思いながらまだ何もしていない。


Apr 21 23:41, Princeton

春のゴルフ場。

今日はいろいろ議論したり、考えた結果を TeX にまとめたりする。

昼は自転車で大学まで行ってセミナーに出た。木々に新緑が出てきてなかなか目に穏やかだ。風も心地よくて自転車には最高の季節だ。


Apr 20 23:34, Princeton

今日は昼寝をしてしまって、気付いたら5時過ぎだった。慌てて日が暮れる前に車で買い物へ行く。桜や白い桜も散りはじめ、道路の端には散った花びらが集まっている。今年は日本とこちらと二度桜が楽しめて良かった。

食後は読書。日本で買ってきたドイツ中世の本が終わってしまったから、先週買ったスペイン中世のほうを読みはじめた。今はイスラムの西ゴート征服のあたり。高校の教科書では2,3行で終わるところもじっくり読むとなかなか面白い。

僕はポスドクの生活を遍歴職人にたとえることにしていたのだけれど、ドイツ中世の本を読んで知ったことには、中世末期ではギルドの親方層と職人層は身分的に分離してしまって、親方の息子でなければ滅多に親方になれなくなってしまったのだそうだ。

さて、Gaiotto-Witten がついに出たので目を通さないと。二本に別れていて合計150ページもある。まあ超対称変換の詳細まで書いてあるので厚いことはこの場合は良いことなのだろう、おそらくは。これまで全く聞いていなかったことだが、Gaiotto-Witten は Bagger-Lambert の超対称性を半分にしたものと思えるらしく、殆ど同じ構造をしている。さらに hyper が平らでない場合の拡張も既に含まれている。これが4次元の N=4 SYM の境界として自然に出てくるわけだから、驚きだ。


Apr 19 23:21, Princeton

ごったがえす土曜の夜の Penn Station.

昨日は昼は % のセミナー。近々出るはずの論文の話。前から少しずつ聞いていたが、まとめて聞いてみると明快だった。お茶の時間にいろいろ質問する。そのあとは夕方まで # と議論。

さて今日は Wall Street 出張中の Jr さんに会いに電車でマンハッタンまで行ってきた。

まず昼前に Junction まで車で行くと、# の一家と偶然出会う。あちらもマンハッタン観光のようだ。小さい子供連れで街を行くのはなかなか大変そうだが、電車の一時間の間の暇が潰れてよかった。ハドソン川を潜るトンネルの前で列車が止まったので何かとおもうと、工事か何かでトンネルの中は単線になっているらしく、西行きの列車が抜けるまで待たねばなりません ... と案内がある。と聞くと一本だけ待つのかと思いきや、結局 5 本ぐらい西行きの通過を待つことに。というわけで充分はやく待ち合わせに間に合うはずが、ちょうどよい時間になった。

MOMA 入り口まで地下鉄で行くと物々しい警備。どうも法皇のマンハッタン訪問と重なったようだ。MOMA は Jr さんの会社割引で入れてもらう。あまり展示は見ずにずっとカフェテリアと中庭で雑談していた。付属の記念品店で眼鏡ケースを買う。カタカタのように三枚の帯で二つの蓋がとじてあるので、どちらからも開くという不思議な構造。

その後はセントラルパークを散歩しつつ相変わらず雑談。プリンストンに住んでいるからセントラルパークの緑を見ても仕方がなかろうと思っていたが、あちらはあちらで狭いところにがんばっていろいろ作りましたというのが感じられてなかなか良かった。しかしひどい人出で、芝生は何百人人が居るのかというところ。桜も何本かあって、日本風に花見をしているグループもある。僕らも大木の下に座って雑談。

夕食は中華に連れていってもらう。上品で美味しかった。さて帰りに Penn Station までくるとこれまた酷い人だかりだ。幸い9時発と9時15分発があったので、9時発にのろうと人が殺到しているのを横目に15分発に軽々乗ることを得た。全車両二階建ての最新式で、普段乗っている NJ transit の車両とは大違いだった。


Apr 17 22:25, Princeton

今日はいちにち色々な人と色々な議論をしていると過ぎていった。Bagger-Lambert はやはり非常に謎だ。

修理が出来上がったと夕方連絡があったので、歩いて取りに行く。マフラーだけでなくて、ついでにオイル交換、ワイパーのゴム交換もしてもらって、合計 $600 強なり。なかなかいい親父さんだった。


Apr 16 23:32, Princeton

森の小川です

昨日案外涼しかったので今日はタートルネックに戻すと、案外あたたかくなった。なかなか難しいものだ。

昼のセミナー、お茶の時間のあとは車をすぐそこのいつも使っているガソリンスタンドに持っていった。修理もやっていることが分かったので。信頼出来るのかわからないが、まあこの街だから問題は無いだろう。車を預けて研究所まで森の中を戻ってくる。ちょうどいい散歩になる。高木はまだほとんど枯木のままだが、地面はもう随分緑の葉が出た。ちょっとしたお花畑になっている。

今日は勉強していたことの関連で、θ角の繰り込みがどうなっているのか何もわからなくなった。場の理論の勉強をはじめた頃に頭を悩ませて、結局わからず封印していたのを忘れていた。今回こそ判ったらいいのだが、さて。

夜は日本人三人で街のインドカレー屋まで。お腹が一杯になった。


Apr 15 22:35, Princeton

淡い白い花です

昨晩は外は0度まで冷えたので部屋の中も案外寒くなった。というわけで暖房をまたつける。

昼食は # さんの前に座った。% の議論に対抗出来るのは恐ろしい胆力だ。

午後は $と今後の方針を議論。いろいろやりたいことはあるが、どれが面白いかどれが見込みがあるか考えねばならぬ。お茶の時間の後はあまりに良い気候なので外を散歩していた。長袖一枚で外を歩けて、空気に少し冷たさを感じるぐらいが僕はいちばん好きだ。

夕方は & さんに車をみてもらったら、明らかにマフラーだということで、まあいい加減何とかする決心がついた。


Apr 14 22:28, Princeton

こちらの桜も満開です。

またすこし涼しくなって、セーターがあると嬉しいぐらいだ。桜はまだ満開だ。すこしずつ散りはじめたというところ。

午前中は自転車で街まで行って二つ用事。ひとつは Palmer Sq. の郵便局で税金還付の書類を証明付き郵便で投函。明日が締切なので同様の人で列が出来ていた。Carnegie Ctr. の味気ない郵便局と違って、こちらは歴史のありそうな天井と木組みの受付でなかなか宜しい。

ふたつめは銀行に行ってスイスの銀行に振込み。というのも夏の CERN での弦理論の研究会の登録費がクレジットカードで振込めないものだから。WWW を開発した CERN であるのに遅れている話だ。係のひとに助けられながら用紙を埋めて、サインをすると、それを係のひとがパソコンに打ち込むという変な話。それならはじめからパソコンでやれば二度手間でないだろうに。おしまいの画面をみていると、ウィンドウズの画面の中に古風な黒画面に荒い緑文字の表示が出ていたので、おそらくインターネット以前からある国際金融取引の回線につないでいたんであろうと思われる。

戻って昼ご飯、論文の最終調整。セミナーはトロントの %先生で、京都でこないだ聞いた話だったが、二度聞くと多少よく掴めてきた気がする。

セミナー後の夕食は先生方について Mediterra へ。メニューに Cavatappi というよくわからないパスタがあったからそれにした。あとで調べると、栓抜きという意味で、マカロニが更に曲がって螺旋状になっている。若いえんどう豆とあえてあってこちらが美味しかった!

Bergshoeff et al. の論文によると、Bagger-Lambert の Lagrangian は既存の D=3 超重力の形式を場の理論の場合に使った枠内に収まるとの由。


Apr 13 22:07, Princeton

 木蓮のこれほどまでの並木というのは日本では見たことがないです。

さて、週末。昨日は昼食を研究所の食堂でと思ったが閉店、困って居室にもどると # さんが居らしたので買い物に連れていってもらった。昼食分だけでなく沢山食料を買えたので良かった。

昼食後は気候も良いので自転車で街に行こうと思ったが、冬の間にまた前輪の空気が抜けている。というわけでとことこと30分ぐらい歩いて自転車屋まで行って空気をいれる。途中でもうひとりパンクした自転車を押している人に会ったのが面白かった。

先週から一週間暖かかったので、もうすっかり花盛りだ。桜も満開、木蓮も満開、真っ白なリンゴの仲間の木も満開だ。

今日は部屋の片付け、洗濯など、昨日本屋で見たが買わずにいた本がどうにも欲しくなったので、洗濯機が回っている間に自転車で往復してきた。スペイン中世の本、700ページあるので、ちょっと大変そうだ。しかしその前に日本で買ってきた本を読まねばならない。

ついでに銀行でこないだのカリフォルニア旅行の旅費補助を小切手でいただいたのを ATM に入れて来た。以前は小切手でも現金でも預金する際は備え付けの封筒に入れて機械に入れて、次の日まで待つ、というよくわからないシステムだったのが、日本の用に直接機械に入れられるようになっていた。特にこちらは現金だけでなく小切手も自動認識して、画面に読みとった画像と金額が表示されてこれで良いですか、と出るので感心できる。

夕方は研究所のホールでコンサート。マリンバとピアノということでなかなか面白かった。両手に二つずつバチを持って自在に操るのは見ていてなかなか迫力がある。はじめに演奏された、普通のクラシックの編曲よりは、マリンバ用に作曲されたもののほうが断然良かった。また、何故か戦後しばらく日本で非常にマリンバが人気だったので、マリンバの曲目というのは日本人の作曲家のものが多いらしい。そう言われてみれば小学校にも大きな木琴があった気がする。

その他、税金の書類やら、今後の旅行の切符の準備など。


Apr 11 22:15, Princeton

急に桜がひらいて、ほぼ満開だ。

今日は % 先生が来てセミナー。QCD の因子化とは何かという話。詳細は分からないが、何をやっているのかというのは掴めた気がする。何といってもその軽妙な語り口が素敵だ。

午後は arxiv の deadline が過ぎるのを机の前で待って、午後4時数分過ぎに論文を投稿。これで火曜の更新の時に上のほうに出るはずだ。三月中に出る出ると言っていたが、まあ順当な時間がかかったというところだろう。個人的には今回はこれまでの一二を争う出来だ。

今週は同じ内容の論文が二つのグループから出たが、僕の昔の論文を引いてくれていてもいいところを引いてくれていないので、厚かましくも指摘するメールを送った。片方は知人だからそれほど問題はないのだけれども、もうひとグループは直接の知り合いでないので、書き方は悩ましい。浅ましい行為だが、今回は理不尽では無かったと思いたい。

夕食後はピアノ。しばらく弾いて、ひとつ弾き終わったところで、外から雨音がした気がしたので出てみると案の定降りはじめたところだった。慌てて家にかえる。


Apr 10 22:35, Princeton

お花畑です

今日は20度すこし上まであがったようで、暖かかった。森に散歩に行ってみる。生物学科がシンポジウムをやっていて、昼食時は食堂が満杯だった。いつもの我々のテーブルが占拠されてしまっていたが、他のテーブルに少人数ずつ座るのも良いものだ。

昨日出た論文に引用されていたものだけれど、SU(3)xSU(2)xU(1) を SU(N+3)xSU(N+2)xSU(N+1) 箙標準模型なるもので、U(1)^3 アノマリが自然に相殺するものがあるらしい。弦理論から自然に従うとあるが僕にはわからない。場の理論的に確かめるのはすぐできるが、非常に不思議だ。

あとは Mathematica 6 の新機能でいろいろと遊んでいた。その場で目盛を動かしてパラメタを変えると、実時間で再計算して表示してくれるのはなかなか楽しい。また、標準インストールの段階でノートパソコンの sudden motion sensor で目盛を動かせる仕組みが入っているのもなかなか気合がはいっている。


Apr 9 21:47, Princeton

IMG_0311楓の大木が満開です。

特に大したことは起こらない。昨日はほぼ完成した論文を関係者にメールで配って意見をお願いした。Preprint server に出す以前に身内で回すというのは、pre-preprint ということで、変な話かもしれない。今日は論文に関しては返答待ちということで僕は全く作業せず。最近 Bagger-Lambert 系の話が盛りあがっているようなので、流行に流されて勉強してみることにした。とりあえず元の論文を印刷して眺めてみる。

一昨日は12時間ぐらい寝たが、昨日は10時ぐらいに寝て朝は7時まで寝た。もうほぼ時差ボケもとれたように思う。東京からこちらにもどってみると、こちらでは小鳥のさえずりのよく聞こえること。森の向こうの route 1 を走る車の音がゴオッと低く聞こえてはいるのだが、近くの道を通る自動車は全く無いので静かだからだろうか、それとも森が豊かだからそもそも小鳥が沢山いるのか。実家の近くでもこんなには居なかった気がする。

AT&Tの携帯の電波が家から入るようになった。どうも近くに携帯の中継所が増えたらしい。Google Map のこのあたりの写真も以前の真冬の写真と変わって、夏の写真になった。木々に葉がつくと随分変わってみえるものだ。


Apr 7 21:21, Princeton

さて、プリンストンにもどってきた。こちらは木々の花は咲き始めているが、緑の葉はまったくだ。レンギョウの黄色い花が満開だ。

木曜日は本郷でセミナー。最近本郷は Seiberg-Witten をやっている人は少なくなったので、じっくりレビューから入って、まあ悪くなかったのではと思う。%先生にはいろいろ有意義な指摘をもらった。矢張 SW に凝り固まっていない、場の理論をわかっている人の意見を聴くのは重要だ。夜はみなさんと本郷通りのインドカレー屋へ。その後は研究室へもどってひたすら雑談。

金曜日は理研でセミナー。昼ご飯をご一緒しようと12時すこし過ぎに到着したら、皆さんもう疾うに食堂へ出かけていて失敗した。前日に昼食の習慣を聞いておくべきだったか。戻ってきた $ さんにお願いして食堂で昼食、あとは出て来て会った# とで理研の散り始めた桜をみて歩く。青空に桜吹雪で、道の脇には手ですくえるほど花びらがたまっている。セミナーはどうせ3時間になるのだから、とスライドを短めにして出かけたら、ちょうど3時間かかった。駒場からも聴きにきてくださった方が居て有り難い話。数ヶ月後には新しい地下鉄が開通して、和光市と渋谷は直結するらしい。

理研は金曜の夜には食堂でお酒が飲めるということで、皆さんと軽く飲む。宿に戻る前に、忘れ物は無い ? と聞かれて、ビザとパスポートがあれば問題ありませんよ ... と鞄をあけてその二つだけ確認して帰ったのだが、見事にノートパソコンの電源アダプタを忘れてきた。これは間抜けだ。

土曜は朝から不忍池を徒歩で抜けて上野駅へ、京成スカイライナーで成田まで、無事に充分前に空港に着く。パソコンの電源が切れたから10分100円のインターネットキオスクを使っていたら、10分たってもブラウザで web mail などにログインしているのは自動的にログアウトされないという非常にセキュリティの甘い話だということがわかった。

11時発の飛行機で JFK まで飛ぶ。到着するとまた土曜11時だ。通路沿いをとっていたら、隣の席が空席で非常に楽だった。まわりで赤ちゃんが何人か泣いていたけれども、6時間ぐらいは眠れた。入国審査は全くやる気がなく、アメリカ市民担当の係のひとしかおらず、そちらの列が無くなってから非市民の我々の番が来るという呑気な話。出て来たときには荷物はとっくに回転台に出ていた。あとは電車で頑張って家まで戻る。

夕方に &さんに買い物に連れていってもらった。冷蔵庫に詰める食料品と、ノートパソコンの電源アダプタを買った。

日曜日は食事以外はひたすら寝る。

月曜は普通に活動。普段より朝型だ。しかしそのせいかもう激しく眠い。昼は近々出るはずの論文の細部を詰める。


Apr 2 21:46, Tokyo

いつも旅行に行くと沢山日記を書くものだが、日本に長期滞在すると却って書く気がしなくなるるものだ。

27日、28日は相変わらず実家で休憩。27日は昼に父と軽くサイクリングに行った。自転車が一台しかないので、一台レンタサイクルをしようと駅まで行くと、二人とも何一つ身分証明を持っていないという間抜けな話。というわけで僕が家まで自転車で往復して免許証を取って戻ってくると、見事に自転車の防犯登録に引っかかった。古い自転車だから防犯登録のラベルが消えかけていて時間がかかってこれまた間抜けな話。その後は問題なく進んだ。

28日は特に何もせず。スーツケースが重く大きいので、宅急便で送ることにした。

29日は新幹線で東京まで、週末は兄夫婦の家に泊めてもらうことに。11ヶ月の姪と二日間遊べて良かった。はじめの数時間は兄と僕の顔を見比べて怪訝な顔をしていたが、その後は泣かれもせず楽しく過ごす。丁度つたい歩きをするころで、捉めるところがあればすぐに立ち上がろうとするのが可愛らしい。日曜の30日は曇って花冷えだ。近くの公園まで皆で散歩に行くと、桜の下は宴会をするひとで大騒ぎだ。

30日の夜から雨になり、月曜の朝は大雨。兄が出勤するのを見送ってまた寝るというぐうたらした生活だが、昼前には本郷に到着。龍岡門の辺りの桜並木が雨に打たれるのの見事なこと。満開だがまだ雨で散ってしまうほどではなかったのが幸いだ。まだ旧年度中で、今回は会えないだろうと思っていた研究室を今年卒業する数人が片づけの仕上げに来ていたのに会えたのが幸運だった。あとは研究室にある『数理科学』等日本語の雑誌をいろいろと読む。夕方には雨は上がり、夕食は生協に行った。どうもメニューが油濃く思えた。アメリカに行ってあまり揚物を食べないからかと思う。

火曜日はセミナーのスライドをいろいろと書き直す。こないだの研究会に来ていただいた人も沢山いるので全く同じ話をするのも如何なものかと思ったので、そろそろでるはずの論文の内容を中心に書き換える。現象論のひとにも、場の理論のテクニックとして喜んでもらえるといいのだが ... と思うが、吉と出るか凶と出るか。昼下がりに神田の本屋まで行こうとしたが、書籍部があることを思い出してそちらに行った。昔はわかっていなかったが、何とも専門書の品揃えが良い本屋だ。こういうものが Princeton にもあればいいのだが ... 西洋史のコーナーに行くと、アメリカとは違って英独仏史が満遍なくある。というわけでドイツ中世の本を買う。二巻で7000円也。夜は物性の %君と根津の和幸に行く。

水曜日、まだ桜は満開だ。昼は久し振りに瀬左味亭にいって排骨坦々麺を食べる。変わらない味で美味しい。帰りに本郷通りの古本屋で文庫を二冊購入。少々本を買いすぎだ。今日は基本的に雑談。夜はまた食堂。