Dec 31 22:35, Osaka

基本的にあいかわらずぐうたらしていて特に書くことは無い。昨日は祖父のお墓参りに行った。

今日はおせちのお煮しめを作る手伝いをする。味付けをするところだけだけれど... 毎年やっていることだが去年は日本に帰らなかったので二年振りだ。どうも今年は全般的に味が濃くなってしまった。

姪が実家に来ているので大騒ぎだ。一度高い高いをしてやったら何度もせがまれて案外大変だった。

そろそろ除夜の鐘が鳴る。


Dec 29 22:43, Osaka

地面に虹が出ていたので、何かと上を見上げると、渡り廊下のガラスがプリズムの働きをしていました。数日前の本郷での話です。

昨日今日は家でぐうたらする。ぐうたらしすぎて特に書くことも無いようだ。 昨晩は鏡餅やら掛け軸やら、神棚の飾り付けをした。それぐらいだ。


Dec 27 21:21, Osaka

富士川の鉄橋から望む富士。新幹線の車窓から。

昨日は実家でのんびり。昨日の夕方は雪雲が来てひらひらと雪がちらついた。古いノートパソコンを父が使ってくれることになったが、Mac ははじめてなのでいろいろ使い方を教える。あとは久し振りにピアノを弾く。ペリメタにはピアノがあったが、それから弾いていないので2週間ぶりとかそれぐらいだ。

今日もぐうたらする。いい加減研究を再開しないといけない。


Dec 25 23:14, Osaka

昨日はセミナー。結局 Argyres-Seiberg の Higgs ブランチの話をした。多少は面白がってもらえたのではと思いたい。僕の後は #さんのセミナー。あとは皆さんでララポートの八菜とかいう和食バイキングへ行く。お酒の飲み放題という仕組みに # さんがびっくりしていた。そういえばアメリカにはそんなものはないかもしれない。

今日は朝はゆっくり目に起きて、昼には本郷に顔を出す。久し振りに瀬左味亭に坦々麺を食べに行った。やはりおいしい。店内ではテレビの番組で東京の坦々麺一位に選ばれたとか自慢げに貼り出してあった。

実家へ帰るためにお茶の水までバスでいこうとおもったら、第二食堂前から出発してすぐ等大病院前が大渋滞で、龍岡門までいくのに10分以上かかった。年末年始だからそれほど深刻でない入院患者さんが家にかえされているのだと思われる。こんなのははじめてだった。というわけで途中でおりて本郷三丁目まで行き、地下鉄で東京駅へ。まだ新幹線はガラガラ。

すこし出発が遅かったので、富士を通過する頃には日はすっかり沈んでしまい、おぼろげに浮かび上がって見えるのみ。折角の晴天だったので勿体ないことをした。

夜 9 時には実家に着いた。


Dec 23 22:01, Kashiwa

今日は天皇誕生日だが、研究所へ行く。あまり人はいない。昼は % さんとみなさんで十余二の和風ファミリーレストランへ行く。僕は鍋焼きうどんと茶わん蒸しを頼んだ。美味しい。

あとは昼のうちにホテルに戻って、明日のセミナーの準備をする。30分+1時間で、はじめの30分は IPMU 内の他分野のひとにも判るようにせよというのがここでのしきたりらしい。僕としては数学側に寄せるか物理側に寄せるか難しいところだ。まあなるようになれ。

持ってきた本を読んでしまったので、本屋で「物語・イタリアの歴史」という新書を買う。なかなか面白し。


Dec 22 22:42, Kashiwa

金曜はふつうに IPMU で過ごした。メールのやりとりを沢山しないといけなくてやはり研究には時間がとれないようだ。とりあえずいろんなひとに Argyres-Seiberg の宣伝をしてみた。夜は %さんに連れられて柏の葉駅前のモールでトンカツを食べる。

土曜は兄夫婦宅へ姪に会いに行く。土産をいろいろ持っていく。三月に会ったときはまだ立てるか立てないかというのだったのに、もうてくてく歩いている。言葉も単語は発せるようだ。ときどき文章ぽいものも口にするがまだ意味はなさない。なんとも可愛いものだと思った。

日曜はホテルで大人しく過ごす。昼は柏駅前で行列ができているラーメン屋に入ったらあまりに油が多くて閉口した。行列ができていても自分に合うとは限らないということを学んだ。あたりまえだが。夜はすぐ眠くなって9時ぐらいには寝てしまったようだ。

日本に着いた日を除いては晴れて暖かかった。今朝は20度ぐらいあったが、天気予報通り寒冷前線が近づいてきて空模様も見事に悪くなり、気温もずんずんと下がって行く。おやつの時間には雨がぱらつきはじめ、夕食時はひどい雨になる。ホテルにもどるのを雨が止むまでまっていたら案外遅くなった。今日はさすがにすこし何か考えようと頭のリハビリをはじめるが、はかばかしくない。


Dec 18 20:46, Kashiwa

今朝は日本に着いた次の日の常で朝の6時ぐらいに目が覚めた。しばらくホテルの部屋でのんびりして、ドトールコーヒーで朝食をとってバスで柏キャンパスへ向かう。つくばエクスプレスの高架をくぐるあたりが交通量が多いのに片側一車線だから渋滞するということがわかった。

IPMU はまだ建物ができていなくてプレハブだが、中で暮らしている分には問題ない。部屋も割り当ててもらって、いちにち色んな人と話をする。夕方は滞在中の #さんのセミナー。夜は # さんと、こちらの先生方と柏駅前の沖縄料理屋で夕食。

柏駅前で大きな本屋はあるかと思って調べたら、東口のアーケードにある新星堂というのが大きめのようだ。品揃えもなかなかよい。知人が『現代思想』に記事をかいたからと聞いたので探していたが、生憎11月号はもうなくなっていた。お店のひとに聞いてもおいていないそうだ。


Dec 17 22:50, Kashiwa

16日は7時の Airporter で空港まで、11時発の飛行機で日本まで飛ぶ。飛行時間は13時間半、馬鹿げた長さだが、まあ半分ぐらい寝ていてあとは買った本を読んでいたからそうでもなかった。こんな大きな機体の飛行機に乗るのは久し振りだったので離陸するのは感動だった。技術というものはすごい。

最近研究所のひとに教えてもらった Seat Guru というサイトを参考にして、前日にネットでチェックインする際にエコノミーの最前列にしたら確かに足がゆうゆう伸ばせて快適だった。このサイトは各航空会社の飛行機タイプ毎に内装を細かく書いていて、各席のサイズから空調の利きから何でも乗っているすぐれものだ。

成田につくと17日になっている。着陸態勢に入って今日はなかなか雲を抜けないなと思っていて、地表がみえたとおもったらもう滑走路だった。小雨で霧が出ていたようだ。

あとは電車で柏まで。夕食は駅前の大戸屋に行ったが、先払いだということを忘れていてテーブルに座ろうとしたところを店員さんに止められた。さばの塩焼き定食を食べる。知らないうちにパスモというのがどこでも使えるようになっていて浦島状態だ。

新パソコンは数日使っているが、背中にしょったときに前のものに比べて軽くなったのがわかる(2.5kgだったのが2kgになった)。Spotlight でファイル検索するのも随分速くなった。昔は上下左右キーの横に Enter キーがあったのがなくなっているのでときどき操作を間違うのが玉に瑕だ。


Dec 15 22:37, Princeton

今日は一日研究所で雑用。%先生のセミナーに出る。Dual conformal invariance というのは不思議だ。

夜ひとつペリメタの皆さんの論文が出たので早速読む。

さて明日からまた出張(と帰省)だ。いい加減スーツケースを詰めるのも慣れてきてしまったが、そう気を抜いたときに思わぬ忘れ物をするに違いない。気をつけるようにしないと。明日は6時起きだ。

研究室から家に帰る前には、この12月で研究所を去る同僚と名残を惜しんで話をする。狭い業界だから何度も会うことはあるはずだけれど。


Dec 14 19:38, Princeton

昨日は朝はのんびりホテルで朝食を食べて、一度 Perimeter Inst. へ。昼すぎに数人で研究所の呼んだリムジンでトロント空港まで行く。晴れた空に雪に覆われた林を抜ける高速を通り抜けて行くのは悪くない眺めだ。

空港では自動チェックイン器を通ったあと、アメリカの入国審査があるので結局 Air Canada のカウンターと入国審査官のところと二度並ぶという手間のかかる仕組み。「それなら自動チェックイン器などおかずにカウンターで全部やればいいじゃないか!」と叫んで怒っているおじさんが居たが、怒ってもどうにもならない。モントリオールの空港より大きいせいで時間がかかった。

家に帰ってから買い物に行きたくなかったので飛行機の出発前に腹ごしらえをする。レストランに入ってハンバーガーを食べた。まあなかなかの味だ。

飛行機は実質一時間ほど。もう暗くなってきて飛び立って、雲の上に出たところでぼおっと外を眺めていると満月がのぼってきた。これはなかなかできない経験だった。

Newark からは Airporter で 研究所まで直通。居室に $ がいたので雑談してから家に帰る。

家に帰ったら眠い頭で早速新パソコンの設定に掛かる。旅行中に移行の手順を考えて、準備もしてあったので2時間ほどで完了、無事に使えるようになった。この日記も新パソコンから書いている。

今日は朝から食料品を買い物、兄夫婦宅にお土産、このあいだ買った本を読み切ってしまったから一冊さらに購入、スーツケースの中身を洗濯、次の旅行の書類を印刷、等していると日が暮れてしまった。そのあいだは平気だったが部屋にもどってくるとどうもふんわりとした疲れがあるようだ。夕食を食べたら眠ってしまいそう。

買った本は Roger II of Sicily というもの。同じシリーズから同じ値段で倍のページ数、ほぼ同じテーマの Norman Kingdom of Sicily という本も売っていて悩ましかったが、持ち運びの便という観点からページ単価が倍のものを購入。


Dec 12 23:11, Waterloo, Ontario

いい加減気温はどうでもよくなってきた。

11日はひとり参加するはずだった人が来られなくなって弦理論のコマが一つ空いたので、こちらの先生方からお前が今回は自分の話をしろ とのお言いつけを前日に貰ったので、慌てて準備して発表。持ち時間は30分+質問10分だが、内容の切り方が甘く話が終わったところで40分たってしまったのは失敗だった。

夜は pub night とかいうものでビールを飲んで上等のホットドッグを食べる。毎週あるらしい。

12日は &さんが秘書さんに頼んで研究所に部屋を取ってくださったので過ごしやすくなった。おしまいの Panel Discussion にも犠牲者として各分野から一人出ろということで司会の +先生のよくわからない質問で虐められた。まあ馬鹿話で盛りあがって良かったのではと思う。

夜はこちらの日本人のみなさんに連れていっていただいて Kitchiner のタイ料理へ。日曜からずっとアメリカ料理ばかりだったのでアジア料理はほっとする味だった。


Dec 10 22:20, Waterloo, Ontario

辺境研での研究会も半分が過ぎた。もう三日がすぎたと言うのはあまり理解が出来ないが、朝の9時の朝食から夕方5時半まで発表が詰まっているので時間が経つのが速いのは仕方がないか。

研究所の建物は吹き抜けが一階から大きくあって高所恐怖症の人には怖いだろうという造り、まあ近年の研究所はどこでもこうかというモダンな内装。カフェテリアも建物内にあって至便だ。

月曜は気温があがって最高気温は -3 度とかだったか。火曜は雨が降って気温が更にあがって、+7度である。今日はまた下がって最高でも -2 度。今晩は晴れて月が綺麗だが、そのせいで気温がぐんぐん下がっている。朝には -14度になるらしい。

しかしまあ服装は上のコートに毛糸の帽子を被って、ズボンの下にパッチをはけば食事のために外を五分ぐらい歩くのは問題ない。意外に一番寒いのは手袋の下の指先だ。これは家を出るときに適当にひとつ手袋を取ってきたからで、もっと通気性のないものにすべきだった。

朝食と昼食は出るので簡単だ。月曜夜はバンケット。火曜夜は研究所の食堂でたべた。水曜は # と % とでアメリカ風イタリアンに行った。

今日は自分の発表があった。今回の研究会はポスドク応募者が集められて総合面接みたいなもので、こちらのポスドクによる各分野の入門講座がついているのだが、何故か弦理論は僕が入門の話をやることになって日曜月曜夜にあわてて準備していた。まあまあうまく出来た気になっていたが、録画されていると聞いたのであとで気になってみてみると、まあなんと落ち着きのない奴だ。スライドのほうと聴衆のほうを顔が頻繁に行き来するのは良くないとわかった。子音の発音も弱いようだ。

まあとにかく改善点を認識するというのは良いことだろう。

全く関係ないが、ホテルの ATM がビザカードが使えないことがわかった。モントリオールでも一度ビザカードが使えずに最終日現金が足りなくて閉口したことがあった。どうもクレジットカードは2種類持っていたほうが良いらしい。


Dec 7 22:47, Waterloo, Ontario

昨日の土曜日はゆっくり休憩した。夕方に % の家に寄って、そこから車で & さんのお宅まで連れていってもらってパーティ。& さんと会うのは10年ぶりぐらいでは無かろうか。お互い全く変わっていなくて驚く。

今日は昼からボストン空港へ、そこからトロント空港まで飛んで、タクシーでウォータールーまで。

ボストン南駅から空港までの Silver Line というのは地下鉄かと思っていたら、トロリーバスと普通のバスの兼用という不思議なもので、途中で架線がなくなったらガソリン(かディーゼル)に切り替えていた。

トロント空港では、予約済みタクシーの係のひとのところで僕の予約がはいっているのを確認してからタクシーが所定の場所に来るまで待っていたのだが、そこで「ウォータールーにいくんでしょ?」と声を掛けてきたのについてタクシーに乗って発車してみると自分の予約したタクシーではなかった。馬鹿な話だが、幸い法外な値段を吹きかけてくるとかそういうことではなく無事にホテルまで運んでくれたのだけれども、他の国だと今ごろ身ぐるみをはがれているかも知れないので、いつまでも気を抜いてはいけないことだ。

気温は -10 度とか、おそろしい気温だ。知り合いとホテルの隣の建物まで食事のために三分歩いて行くのが一苦労だ。まあ服装を準備してきただけあって無理な行動ではない。


Dec 5 23:48, Boston

今日は午前中は普通に論文を読んでみたがさっぱりわからない。昼は学生さんの最近やってる話の発表があってピザが出た。午後は % に AdS/CFT とは何なのか聞かれたので三時間ぐらい掛けて説明してみたが、場の量子論をわかっている相手に説明するというのは面白い経験だ。

夜はそのまま % のおうちにお呼ばれしてまた奥様の手料理をご馳走になってしまった。


Dec 4 23:59, Boston

今日は朝は普通に MIT にいって、昼までいろいろ各方面とメールでやりとりする。昼食は食堂でスープを買って CTP のお茶飲み場で皆さんと食べていると、Goldstone 先生がいらっしゃっていろいろ話を伺う。

その後は Harvard まで行っていろいろ雑談。$と二人で、こないだ一緒に書いた論文の反響が全く無いので嘆いていた。悪くない論文のはずだし、単純な拡張もあるので誰かやってくれてもいいはずだなどと愚痴。例外群を使うのが良くないか。

セミナーは今日も Son 先生。二回きくと為になる。@ 先生が沢山質問していた。セミナー後の夕食に厚かましく付いていく。Henrietta's Table というところ。美味しいマヒマヒを食べた。(何時までたっても日本語と英語の魚の名前の対応が覚えられないが、シイラだそうだ。)


Dec 3 23:10, Boston

昨日は朝から # に駅まで送ってもらって、New York の Penn Station まで普通に電車、そこから Amtrak のアセラエクスプレスでボストンまで。合計4時間半だが特急に乗り換えてからはぐうすかねていたのですぐだった。半年ぶりのボストンだ。

MIT には今年の9月から % が来ているので、いろいろ日本語で駄弁る。旧交を暖めるというのはいいものだ。メールや Skype ではやりとりしていたが顔を見たのは随分久し振りだと思う。夜はおうちに呼んでもらって奥様の手料理まで戴いてしまった。なにかお礼をしないといけないがどうしたものか。

今日の午後はセミナー。a-定理の話をしたが悪くない反応だったと思う。夕食は皆さんとインド料理屋へ。いろいろ議論もできてよかった。明日は Harvard に顔を出す予定。


Dec 1 23:07, Princeton

今日はいろいろ研究所で議論できて有益だった。Son 先生のセミナーも分かりやすくて勉強になった。

新ノートパソコンはめでたく届いたものの、明日から出張なので設定している暇がない。Mac 同士だから全自動でコピーしてくれるのだが、転送をはじめてみて残り時間をみると朝までに終わらなさそうだ。諦めて旧ノートパソコンで出かけることにした。

次に Princeton に戻ってくるとまた数日でこんどは日本に出かけるので、一体いつ新マシンに触れるやら。