さて今年も12分の1が終わってしまった。昨日は夕食をたべて、ピアノを弾きに行って、戻ってくると眠ってしまう。
今日は先週に宣言のあった通り三時間 collider の講義。もっと難しい内容から入るかと思って危惧していたが、luminosity の大きさの感覚から入る丁寧さで楽しかった。なんといっても、知らない話を勉強をはじめたときというのは単位時間あたりに得られる知識が段違いに多いので楽しいものだ。自分の専門ではこうはいかない。
Olden lane 脇の浅い溝を埋めて歩道にするという案内が来た。来週から工事が始まるらしい。水路といっても日本の街にあるようなコンクリの溝でなくて、草花も生えて見ていて悪くないものだが、そのせいで雨の度に道の脇がすこしずつ崩れていたので、なんとかしないといけないというのは理解できる。上をまたいでいた歩道の木製の橋は無くなってしまう由。
最近昼は五度を越えて暖かい。建物から外に出るときに覚悟が要らなくてよい。
今日はセミナーを切って # と議論。数学の文献を一緒に探していたら、Siberian Mathematical Journal というものにクラスノヤルスク大学の人達が書いた関連論文がいろいろあるのを発見した。先生がよく似た話を弟子にいろいろやらせているのではないかと思われるが、地図で調べてみると物凄いところである。
今日ものんびり。午前中に Wegmans で買い物を済ませて、昼食後は眠気に負けて昼寝をする。夕方起きて、洗濯とピアノ。
引き続き多変数複素解析の教科書を眺める。情けないながら証明は理解していないが、事実を知るだけでもなかなか面白い。
Leptogenesis というのは、宇宙初期のレプトン生成という意味だけでなくて、聖書で正典には入らなかったが著名なヨベル書、英語では Book of Jubilee、別名には小創世記、のギリシャ語名でもあるらしい。まあどちらも 小 + 生成なのでそうといわれればそうであるが。
Strings 2007 のトラペをダウンロードしていなかったことを思い出して、全部落としてくる。ぼんやり眺めていると、参加していたはずなのにほとんど忘れている話や、多少覚えていても気付いていなかったコメントがいろいろあった。思い出して有益だった。
今日はのんびり。気温は1度だが、風が無くて暖かい。食堂に昼食に行くと $ 先生ご一家がいらしたので、日本語で食事。その後は % さんと日本語で雑談す。
散歩しようという気になって芝生を歩いていると、池で遊んでいるひとがいる、どうも氷の上に立っているようだ、まだ薄いから入るなという赤い旗が立っているのに愉快なひとだと思っていたら @ 先生だった。君もどうだい、といわれるが遠慮しておく。そのあたりを歩きながら議論の続き。理解してしまえば当たり前の話に思えてきた。あとはどう論文に書くかという問題だ。
森の中を通って家に戻って、またピアノを弾きに行く。
多変数解析関数の話をネットで調べていたら、岡潔先生の論文著作選集が奈良女のホームページにあがっていたのをみつけた。昔数学セミナーにあった、先生が「faisceaux analytiques cohérents などと気取ってもそんなことでは岡をコエランよ」と弟子に言ったという逸話を思い出した。
昨日の昼食では、何故か各国の発音と綴りの話になったので、日本には s と sh の対立はないとか、長母音と短母音の対立があるが「大」を O とかくか Oo とかくか Ou と書くか決まっていない。という話をしたら、セミナーに来ていたドイツ人のひとが、自分の地元では Geschichte の sch と ch に区別が無いという。
一方今日の昼食はイタリアの議会の解散とこちらの大統領選の話。Caucus というのは、広い会場に参加者を沢山集めて、この候補者を支持するならこちら、あの候補者ならあちら、と大移動をさせるものだそうで、投票するわけではないそうだ。原始的な話だ。
今週は研究に進展がいろいろあって良かった。こういう週はなかなか無い。今日は必要に迫られて Donagi-Witten を開いたら、昔読めなかったのが読めるようになっていたのが嬉しかった。
今日の現象論セミナーは、heterotic の orbifold コンパクト化を網羅的に調べて、その中で種々の現象論的制限を満たすものを調べるという話。制限といっても、数値がキチンと出るという以前の質的な制限だが、それでも滅多にモデルがないものだ。
セミナーがお開きになると、新教授の & 先生が「来週のセミナーは俺が三時間で LHC を理解するための collider physics の基礎を全部教えてやるぜ。逃げられると思うなよ」とおっしゃる。僕にとっては有り難いはずだが、何とも言い難いところだ。
% と議論していると多変数複素関数論の本を何故か読むことになった。一変数の場合とは随分違うようだ。
今日もまあまあ暖かい。4度になると軽く芝生の上も散歩したくなって、またすっかり凍った池の側まで行ってみたが、氷の上を通る風は殊のほか冷たい。慌てて Fuld Hall に向かって温かいお茶を飲む。
今日も色々議論。MIT から戻ってきた @ を捕まえてお互いの話など交換する。
今日はみぞれのような小雨のような。すなわち普段よりも暖かい。今日のように 4 度まで上がれば僕はかなり満足できるようになった。
土曜日の続きで # 先生と議論、面白くなりそうな気配がする。
夕方は研究所の学期初めの立食パーティ。いつものように気の利いた所長の挨拶がある。
早朝はさすがに部屋の中も冷えて、布団を一枚加えた。それでも日本で暖房の効いていない部屋で寝ていたときよりは薄い組み合わせだけれど。部屋の暖房の調整はノブで室温を設定することにはなっているが、単にこれぐらいをめざして頑張れと雰囲気で指定するだけで、外気温に追随して変わる。まあ空調でなくてラジエータだからそう細かく調整はできなかろうが。
今日は numerical coincidence をひとつ見つけた。正当化できるかどうか。
今日は晴天、気温があがらない。結局 0 度を越えなかったようだ。しかし冬の低い太陽が部屋を暖めるので心地よく昼寝が出来る。夕方ピアノを弾きたくなったが、外の気温を考えてしばらく逡巡する。結局重装備をして気合いをいれて出かけた。まあ -5 度は何とかなるものだ。早朝は -10 度まで下がる由。
探していた本は結局ソファーの隅に夏の布団を積み上げていた底から出てきた。トロイオンスのトロイはずっとトロイ戦争のトロイだと思っていたが、シャンパーニュの古都の名前だということを学んだ本。
今日は昼食に食堂に行くと、ちいさいお子さんのいるはずの # 先生がひとりでお食事だったので雑談。ご家族は Institute のツアーでマンハッタンの美術館へ行ったそうな。どおりで土曜の昼食がいつになく人が少ないわけだ。そのままいろいろ議論。面白い方向へ広がればいいんだけれども。
その後 Wegmans へ行くとレジは長蛇の列。土曜の夕方はこうなのか。家に戻ってしばらくピアノ。
ふと、半年ぐらい前に買った中世の暮らしの本を読もうとおもって本棚をみたが見当たらない。別段特に読みたいわけでもないので構わないはずだが、どうも気になって家捜しするが出てこなかった。そのかわり壁収納型ベッドのすきまに探していなかった本を一冊発見した。
夕食はカレーにした。体が温まった。
今日は昼食時から議論をはじめて、気が付いたら6時半だった。
というわけですこぶる疲れたので家で夕食、そのまま昼寝。
週末の天気予報の寒いのは徐々に改善して、最高気温の予報が -6 度だったのが -2 度まで上がった。これは希望が持てる。今日は 10 度ちかくまで上がって雪はすっかり融けてしまった。
今日は雪雲に覆われて今にも雪になりそう、と思っているがちらつく程度でなかなか降りはじめず。日が沈んだ頃から牡丹雪になって、家にかえるときには一センチぐらい積もる。それほど寒くもならずいい景色だ、と思っていたら、夜遅くなって雨に戻ってしまった。
夜は豚ジャガをつくったつもりが、食べ終わって何か変だなとおもったらジャガイモを入れていなかった。まあ澱粉はご飯で取ったから良いことにする。
文献紹介は可もなく不可もなくというところか。多少議論も盛りあがって良かった。重要なところの質問は大体 % 先生が答えてくれた気がする。
時間がたつのは速く、前の論文を出してからもう二ヶ月なわけで、# と10月からやっている話は行き先が見えないし、他に数ヶ月で実りそうなネタも何か考えないといけない。といってすぐ出てくれば苦労はない。
三月下旬の日本行きの予定など建てていると、それが終わった時点での自分を考えているわけで、そうなると今年も四分の一が終わったことになる。なんとか時間の流れに抵抗することはできないものか。
今日は風花が舞うが、本格的に降るまでには至らず。明日の文献紹介の準備はすませたつもり。discrete global symmetry のアノマリというものをはじめて認識した。勉強になった。
昼食の時に選挙になって、日本ではほとんど選挙カーから拡声器で名前を叫ぶだけだと言ったら、イタリア人の友人ふたりが50年代の映画みたいだという。そういうシーンが出てくるらしいが、いまはもうそんなことはないらしい。
Apple の新製品がいろいろ出た。MacBook Air は薄くて格好良いが、とりたてて用途が変わらないのでこれに20万つかえとは自分を説得できない。使っている古いほうのノートでまだ買って二年半だから。
それよりは iPhone の地図で、携帯の塔から三角測量で場所がわかるようになったのが有り難い気がする。
昨晩から雨、降ったり止んだりだ。そうして気温も下がってきた。次の週末にはまた最高気温が零下になるとかで、少々気が重い。
今日の昼はシイラが出た。
水曜に文献紹介の担当で、まあ自分の論文を宣伝すればよかろうと高を括っていたが、いざ準備をはじめてみると基礎的なところがわからなくて Seiberg-Witten の原論文(hyper 付きのほう)まで辿ることになった。テクニカルには、知られている curve を書けばしまいなのだが、curve の導出はおおごとで、導出につかっている前提条件から直接従うべき話のはずだから。
原論文の著者が faculty やら visitor やらでいる状況だから、その場で聞けばいいのだろうが、それも多少みっともないだろう。
今日は昼は晴れて洗濯、いつもは一度家に戻るが、今日はずっとピアノを弾いてみた。昨日印象派の楽譜を本屋で見たので、家の本棚から久し振りにドビュッシーの楽譜など取りだしてみたが、音の響きはやはり独特だ。
夕方は Wolfensohn hall でコンサート。後半はシュニトケで難しかった。
帰りに研究室に寄ったら同僚が部屋にいたので、しばらく議論。理解は地道ながら進んでいるつもりだが、道は遠い。
今日のコンサートの曲目に Kol Nidrei というヘブライ語があったので調べてみる。Bruch の同名の曲があるというので CD を買った。
前回いつ CD を買ったかと調べてみたらもう二ヶ月前だった。時間が経つのははやい。
今日も暖かく、悪くない一日。ShopRite のとなりにある楽譜楽器屋に行ってみた。楽器の稽古もやっているようだった。楽譜も案外沢山ある。ドビュッシー他、印象派の楽譜の表紙に大きく印象派の絵画がつかってあってそれも面白かった。日本で楽譜を買うと表紙は無地に文字だけというイメージがあるけれども。
Wegmans に寄って買い物。済ませて出てくると、太陽に一部だけ暈がかかっていたのであわてて写真をとった。今回はうまく写った。
家にかえってピアノでも弾こうか、と思いつつお茶を飲んでお菓子を摘んでいると、部屋があたたかいものだから昼寝をしてしまった。気が付けば夜で、ピアノは諦める。
昨晩遅くから雷雨が通って、今朝はしとしとと雨。夕方は一度青空が見えたが、夜になると霧が出た。それでもまだ10度弱あって暖かい。
同僚がイタリアから帰ってきたので夕方は議論。年末に毎日議論していたときは日々ほとんど進展が無く気詰まりだったが、数週間空けて話をするといろいろお互いその間に考えたことを交換できて有意義だった。やはり一人だけでは行き詰まりがちになるということだろう。
今日の昼食にいくまえにメニューをみると、escolar という魚で、聞いたことが無いので wikipedia で調べてみると日本、イタリアでは販売が禁止されているそうだ。という話を食堂へ行く道で同僚にすると、彼も恐れたらしく二人でベジタリアンのほうを頼んだ。別段毒があるわけではないが、ヒトには消化できない油を沢山含んでいるので、食べ過ぎるとお腹が下るらしい。
今日の昼食には鹿が出た。はじめて食べたと思うが、なかなか。さすがに地元の森の鹿ではないらしい。
三月中旬に日本に戻るので、折角なので桜が咲くまで居ようといろいろ策を練る。策を練るといっても、いろいろメールを書いて寄せてくれとお願いするということ。
いちおう日本の物理学会誌を送ってもらっているのだが、届くのが非常に不定期だ。昨日 12 月号が届いたと思ったら、今日 1 月号が届いた。何が起こっているのかは謎だ。
また今日も夕方はピアノ。楽譜/楽器屋が近くにもう一ヶ所あることが判ったので行ってみようと思う。
今日もあたたかい。池の氷もすっかり融けて、さざ波に太陽が反射しているのが綺麗だ。お茶の時間も外に出て陽にあたりたくなる陽気だ。
Group meeting は # が flux vacua の tunneling に対する安定性の話。Rutgers から % 先生もきていて、聴衆の偉い先生方の議論を聞いているのが面白かった。まあそんなことばかり書いておらずに参加できるようになれという話だが、なかなかそうもいかない。
夕食の後はピアノを弾きにいったら、最近調律したようで和音がきちんと鳴った気がした。
徐々に気温はあがって、今日は昼は20度弱まであがったとか。服装を日々調節しないといけないのが大変だ。それでも先週凍りついた池の氷はまだ半分残っている。
日曜は Cranbury まで行って古本屋をみてきた。車で20分ぐらい。街の通りは18〜19世紀の木造の可愛らしい家が建ち並んでいる静かなところだ。その一軒が丸々古本屋になっている。床が抜けそうなぐらいだ。本は多いが、何から何まで置いてあるのでテーマを絞るとあまり本がないのが残念なところだ。
月曜は研究所で昼食をとってから、MVC に車の免許の更新に行った。帰りに Wegmans へよると家族連れの同僚にあう。
ここ数日は相変わらず E 型の Seiberg-Witten をするが、進展はほとんどない。まあ副産物としてとりあえず A 型と D 型はよく理解できたが。
今日の昼は日本人数人で、%先生のお家でお屠蘇を戴いてきた。もうこちらに四十年以上いらっしゃるそうだ。# 君のお蔭でこのような機会に恵まれて有り難いことだ。プリンストンのうつりかわりなど聞いた。
徐々に暖かくなって、夜は雨。明日は今日教えていただいた大きな古本屋に行ってみようと思う。
今日は徐々に気温があがって、昼には零度を越えた。日が沈んでこの時間になってもまだ -1 度ぐらいだ。
まだそれほど人はいない。%先生も忙しそうでないので勇気を出して質問をしてみる。短い質問なんですが ... とはじめると、その答えは長くなるなぁというお話。説明をはじめても僕がちんぷんかんぷんな顔をしていると、その問題は多分未解決だけれど、とりあえずこのあたりの論文から読んだほうがいい、と教えてくだすった。そういえば彼の部屋に入ったのははじめてだ。緊張して背中に汗をかいた。
夕方は、日本から「論文を投稿したんだけど図が大きすぎて arXiv にはじかれたんだけど」という悲鳴が skype で届いたので、図を小さくするお手伝いをした。といっても eps2eps -dNOCACHE の説明をしただけ。
昨日から研究所は食堂もお茶の時間も再開、徐々に人がもどってきた。
昨晩は # 君宅でそろそろ結婚なさる %さんと奥様、& 君とで鍋。% さんとは随分久し振りにじっくり話をした気がする。同じ高校を出てこんなところで会うのだから世の中は狭い。体も温まって楽しかった。
しかし帰る際に車まで歩くだけで凍えそうになる。日が暮れた頃は0度弱だったのが急に -7 度とかで、こんなときに外を動くものではないと思った。最近は手持ちのいちばん厚いダウンジャケットを着ていて、前のチャックを一番上まであげれば口まで隠れるぐらいだからずぼらでマフラーをしていなかったが、さすがにあの気温だと隙間から入った空気で一瞬で寒くなる。
今日も青天、しかし太陽が昇っても氷点を越さない。クリスマス休暇中はずっと +5 度近辺をうろついていたから、昼に散歩も出来て暖かくて良かった。誰もいない休みの間ずっとこの気温だったらとおもうとぞっとする話だ。兎に角、昨晩ので懲りて更に重装備にする。夕方も日が沈んでまた気温が下がる前に帰ってきた。
新年。有り難いことに # 先生宅に呼んでいただいておせちと日本酒をご馳走になった。息子さんと剣玉をしたりする。お蔭でプリンストンにいても暖かい元日だった。
一応初詣に行かないと気が済まないので、研究所の庭の大木の前まで行って拝んできた。立派な木だが、樹齢はどれくらいなのだろう。研究所を建てる前からあるのか、建てた頃に植えたのか。
家に戻ると % さんがいらして雑談。そのあとは酔いが回って夜まで寝てしまった。しばらくピアノを弾きに行く。
去年の春やっていてお蔵入りになっていたのをぼけっと眺めていたら、すこし新しい方法を思いついたような気がする。その頃気が付いていて良かったはずだが ... まあ上手くいくかはわからん。