月曜日。曇り気味だが青空も見える。随分涼しくなった。研究所は本格的に他の学科もはじまったようで、お茶の時間は Fuld Hall が一杯だ。
セミナーは Harvard から ... 君、%先生に虐められるが、先々週ほどではなかった。夕方は皆さんで食事。僕が車を運転して街まで行った。
あとは先々週到着した #がテレビがほしいというので、$先生に貰ったもののつながずに放置してあった液晶テレビをあげた。先週ミシガンにいた間はホテルのテレビで大統領選の報道やらコメディーやらみて楽しんだのでケーブルと契約する良い機会だったかも知れないが、まあインターネットがあるので。
アメリカはニュースよりもコメディー番組のほうが政治批判が鋭いという不思議な国だ。
昨日今日と雨。先週一週間は毎朝7時起きという真面目な生活だったため寝不足で、土曜は長時間昼寝をしてしまった。夕方 Wegmans まで買い物に行く。木によっては随分色づいてきている。
今日は旅費の書類をいろいろ書いたり、洗濯など。あとは Nassau 通りまで自転車で行ってきた。雨が上がったとおもったが、むこうの喫茶店でデニッシュを食べながらコーヒーを飲んでいると激しくまた降ってきた。本屋で立ち読みをして時間を潰しても相変わらずなかなかあがらないので、傘を差して自転車を押して帰ってきた。家に着く頃にはほぼまたあがって、すこし虹が見えた。
研究会も終わってうちに帰ってきた。
木曜は特に何もしなかった気がする... 研究室の本棚に NeXTStep 1.0 のマニュアルがあったのを見つけたので眺めたぐらいか。夜は研究会のレセプションということで軽食が出たが、お腹が一杯にならないので % 君に更に台湾料理に連れていってもらった。
さてぐっすり寝ていると、早朝 4:30 に電話が鳴って、タクシーだけど待ち合わせ場所に居ないのはどうなってるの?という。眠い頭で必死に考えると、どうも午後4:30にお願いしてあったタクシーを配車係が間違えて朝に寄越したらしい。もう一度昼に来てくれと言ったと思うが、その後またすぐ寝てしまったのであまり記憶が定かでなかった。まあ結局ちゃんと来てくれたので良し。
飛行機は定刻で Newark に到着、電車もすぐ来て、あとは車で Junction 駅から家まで。霧雨が降って Ann Arbor より肌寒いようだ。
さて水曜も夜。基本的には %君と雑談している毎日。日本語が使えるのは嬉しい。
月曜は5時前に起きて、Junction 駅の駐車場が埋まる前に車で駅まで降りる。早朝はニューヨーク行きの急行列車は沢山あるのだが、途中のニューアーク空港駅に止まる電車は昼間より却って少ないということがわかった。飛行機は二時間ほどでデトロイトに到着、タクシーで Ann Arbor まで。昼食前には到着。午後のセミナーには参加できた。夕食は参加者の皆さんで % 君に案内してもらってインド料理屋に。
食後ホテルに向かうと、名前にあるとおり本当に Bed&Breakfast だった。非常にいい部屋でびっくりする。朝食は他の宿泊客と雑談しながら皆で台所横の食卓でというもの。家の奥様が卵でも焼きましょうか?というので目玉焼きを作ってもらった。
火曜朝は自分の発表。受けも良くまあまあの出来だったと思う。あとは $の発表が勉強になった。夜はもうひとりの日本人の参加者と%君と日本定食屋へ。夜は街をあるいていると、一年半前きたときと同じ歩道にテーブルを出して古本を売っているおじさんを発見する。というわけで本を一冊買う。
水曜もふつうにトークに参加。それ以外に研究会とは別にこちらの通常の物理学科のコロキアムがあって、雷の物理の話。20 MeV のガンマ線が出て雷雲の上の観測衛星にかかるらしい。すごい話だ。雷雲から上空に延びる blue jet という放電もあるらしい。夕食はこちらの現象論の日本人のかたと、%君とでハンバーガー屋へ。
上旬の Montreal での研究会ほど密ではないが、いろいろと久し振りに話や議論をしたかったひととのんびり話ができるのはいいことだ。
部外者としては大統領選はますます面白くなってきた。
昨日はのんびりする。夕方は同僚とその家族が10人弱ぐらい集まってバーベキュー。木炭に火をつけるところからするアメリカンスタイルだ。といっても wasp は一人も居なかったが。
今日はあわてて洗濯やら旅行の準備やら。セミナーのためのトラペが出来ていなかったのでそれもあわてて書く。
明日は早朝に出発だ。行くことをぎりぎりに決めたので週末発の安い飛行機がなかったからだが... まあ疲れないように気をつけよう。
また一日なにもしなかった気がする。ちょっと気合いを入れないといけないかもしれない。少なくとも来週のセミナーのトラペを作らねばならない。
今日のセミナーは Caltech の # さんが F-理論現象論の話。% 先生が現象論的/場の理論的に解析が甘いところを突くという繰り返しで、共著者に先達がいることは重要だと思った。
昨日の晩はあれから急になにか音楽が買いたくなって、Keith Jarrett のソロ即興の6枚組を衝動買いしてしまった。欲望に弱いが、前回 CD を買ったのが7月だからまあ許してもいいだろう...
今日はあまり何もやらなかった気がする。
昼に @ から突然電話が掛かってきて、彼ももうほぼ満足したから論文を投稿してしまおうという話になった。予想外だったので驚く。
夜はピアノの練習。
今日はグループミーティングということで、自分の話を黒板でした。月曜と同じ話だが、なかなか反応もよく議論もまあまあ盛りあがって気分が良かった。
お茶の時間のあとは # さんが CFT4 の演算子積展開に出てくる次元を押さえる話、これもインフォーマルで、先生方の鋭い質問のお蔭でよりよく理解できた。実スカラーの自分自身との OPE には必ずスカラー演算子が出てくるということが判った。Banks-Zaks 型理論も Banks と Zaks の論文がはじめての論文ではないということも知った。
というわけで研究が進んだわけではないけれども多少気分のいい一日だった。
昨日は朝から U. Penn へ行ってきた。昼はまた案外気温があがって、30度を越えたんではなかろうか。セミナーの調子はまあまあ。U. Penn は物理、数学の建物以外は古くて立派な見栄えのするものであるということが判った。
夜はあちらの人に連れられて、といっても先週 U. Penn に来たばかりのポスドクの人ひとりとフィラデルフィアの街で何故か韓国料理屋に行く。ちゃんとはじめに小皿が沢山出て来た。まっとうな東アジア料理をたべたのは随分久し振りだったので、突然郷愁を感じた。
夜に車を運転するのはいやだったので電車で行ってきたが、乗り換え時間を含めて一時間半ぐらい。随分遅いと感じたが、まあ直線距離にすると実家から京都ぐらいなので文句は言えないか。Suburban Station で帰りの電車を待っていると % から今日顔を出さなかったけど元気か?とメールが届いた。有り難い話だ。さて日が暮れてしまえば車窓からみえるものも街灯と、車のランプと、家の窓のひかりだけ。日本と似たようなものでこれも郷愁を誘う。
今日は涼しい。のんびりと @ との論文に手を入れる。今回は計算だけですっきり行かないところがあるので、英語だけで数頁分の議論が続く箇所があって、なかなかそこの決定稿ができないのが仕上がりがいつまでも先延ばしになっている主因だ。本文の英語はいつも @ が徹底的に正してくれるのがありがたい。正されると確かにこう書いたほうがいいというのは何となく判るのだけれども、はじめからそうは書けないものだ。
今日は夕食前にピアノに行ってみた。
今日は真夏が戻ってきたようで暑かった。34度まであがったという話。昼は久々にクーラーをつけて、なぜか部屋の掃除。
夕方は自転車で Nassau 通りまで行ってふらふらして、帰ろうと思ったら日が沈むのが早くなっていて自転車はのりたくない暗さである。というわけで歩いて押して帰ってきたのだが、気温は下がってきてはいたもののひどい湿気で汗が髪から滴るほど。家に戻って早速シャワーをあびた。
さて明日は U. Penn まで行ってセミナーだ。
昨日は大学でのセミナーに行ったら小雨が降り始めて帰りは少々こまった。Jadwin 四階の改装が終わったので見せてもらったら、同じ建物とは思えないほど良く出来ている。部屋だけでなくて黒板がそこここに天井から床まである構造で、チョーク入れは後ろに磁石がついていて黒板にどこでも留めておけるはず、なのだがすこし黒板が曲がっているのでうまく取り付けられないとか。
うまくいかなかった半分のほうも何とかできないかと思うが、簡単ではない。
今日は一日ぐうたらする。夕方は出身高校の高二の人が東海岸の大学を受験するとかで旅にきていたので、%さんとで夕食に行った。英語を喋らないといけないのに勇気のあることだ、と思っていたら、英語はぼくなんかより全然できる。小さい頃しばらくオーストラリアに住んでいたとかで、それはずるい。
何の御用かは判らないが今日は研究所に % 大先生がいらっしゃった。
昨日の予想は半分正しくて半分間違っていた。すなわち昔からの技術的な問題の一部は解決するが、これだけで解決するわけではなかった。セミナーの準備はほぼ終了。
今日も涼しい。森を散歩してみるがまだ紅葉がはじまったというわけではなさそうだ。色の変わりはじめた葉もちらほら見かけた気もするけれども。
今日は昼に外を歩いても涼しく感じた。もう秋がそこまで来ている。
来週のセミナーの準備をしていたら、SU(N) SQCD の Seiberg 双対に関して、当然なりたっているはずだが自分で確かめたことのないことに行き当たった。文献にのっていることを組み合わせれば示せたが、これまでどこでも読んだことは無い気がする。奥が深い話だ。
しかも今回認識した事実をつかうと、長らく放置してあった技術的な謎が解決するような気がする。
夜はピアノ。
今朝は雷雨。徐々に雨は止むが、雲が薄くかかったままだ。
8月にここを離れた %さんにタダで貰った自転車を今学期から来た # の旦那さんにあげたら、お礼に今晩は晩ご飯に呼ばれた。というわけで三人で楽しい会話。本来はお礼は % さんに行くべきものなんであろうけれども、有り難い話だった。
モントリオールは近かったので、帰ってきてすぐの今日もちゃんと働けた気がする。
また Boyer-Galicki の "Sasakian Geometry" に学ぶことがあった。やはり自分で購入すべきか。
Workshop のことについて全く書いていなかったので短く書いておくと、お題は例の Bagger-Lambert & ABJM で、分野が小さいところに三日間に13もトークがあったから、ほぼ全ての話題が尽くされたのではないかと思う。主に # 先生のお蔭でトークの最中まで議論も非常に活発なのが良かった。皆さん導入の部分はほぼ同じなので、二日目の後半になるとそのあたりは省略して本題にすぐ入れるというのも密度が高く感じられた原因だろう。
しかし今回一番印象に残ったのは # 先生の活力、知ることへの渇望だ。%先生もそうだが、やはり超重力を築いた先生方は何か余人とは違う迫力がある。恐るべきことだ。
Montreal での workshop から帰ってきた。
木曜は研究所で昼食を食べてから、institute shuttle で駅まで行って電車で Newark まで。たまたま珍しく35度もあって暑かった。飛行機は横に四席、縦に13列という小さいものでびっくりするが、無事 Montreal に。そこの空港は公共交通機関が全く無いというさすが北アメリカの空港。しかしタクシーを空港側が非常に管理していてすぐに街まで出られた。値段も固定だ。北に行ったので涼しいかと期待していたが、蒸し暑くて残念。
Workshop は金曜朝から日曜昼まで。
金曜夜は %に連れられてベジタリアンのタイ料理店にゆく。似非牛肉、似非エビ、似非鶏肉などを出すところで野菜に対する敬意が足りないのではないかとおもうが、似非牛肉は食感もなかなか良く出来ていた。土曜夜は全体の夕食で中華。これもおいしい。
日曜になって涼しくなった。日曜の解散後は $ と Montreal の旧市街なるところに行くが、まあヨーロッパの都市の旧市街とは比べ物にならない。あとはタクシーを拾って空港に。カナダからアメリカへ行く飛行機は入国審査をカナダでするのが変なところだが、コンピュータのトラブルでアメリカ人、カナダ人以外は30分程まったく審査が出来ずに長蛇の列だった。
まあ無事に飛行機に乗って Newark 空港まで戻ってきたが、今度はただでさえ本数の少ない週末の電車が不具合だかなにかで一本中止になって、空港駅で1時間ほど待つことになる。これ以上のトラブルはなく無事帰宅。
昨日今日と非常にいい天気。昨日は多少勉強しつつ洗濯やら部屋の掃除やら。ピアノも長い時間弾いてみた。
今日から新学期、急に人が沢山いてびっくりだ。食堂も再開して、昼食にまっとうなものが食べられるようになったのは素晴らしい。
昼食時にはポスドク連中で大統領選の話をしていたら、保守派の先生方も多少のってきて面白かった。超保守派の某先生は、小さい子供がいるのに母親が政治をするというのはそもそも保守派ではないというご意見。あとはプーチンが虎を倒したという話。
お茶と自家製クッキーの時間も再開して、これも嬉しい。そこで % と#先生とすこし議論を始めたら、平然とノンストップになって夜8時までやっていて日が暮れてしまった。これまた随分久し振りだがすこぶる疲れた。
日付が変わって9月になってしまった。月曜は Labor Day でまだ休日。
昨日はあいかわらずぐうたらして、殆ど昼寝をしていた気がする。今日は流石にずっと起きていた。フランス語の歴史の本は案外面白くてやめられず、おおかた読んでしまった。かなりの部分はケベックがどうやって英語に抵抗しているかという話。それも含めて半分以上20世紀以降の話にあてられていて多少不満だけれども... 去年一般向けの英語の歴史の本を買うとそれも半分以上20世紀以降の話だったのを思い出した。
それで思い出したのは、ジュネーブで国連ヨーロッパ本部を見学したときの案内の係のひとが、スペインのバルセロナ出身だという紹介だったが、途中で旧国際連盟大会議室の壁画の説明の際に、画家が「スペインのカタロニア出身」と言ったこと。
トラペは一応 9 割がた書いた。今回は持ち時間が40分なので既に書き過ぎの気がする。