Feb 28 01:02, Princeton

今朝は5時に起きて、乗合バンで空港まで。走り出した頃は大雨だったが、空港に着くころには上がって、飛行機が飛ぶ頃には晴れ間が見え始めていた。しかしそういう状況だから飛び立ってしばらくは揺れて困った。

機内では本を読んで、映画をひとつみたあとは寝ていた。

ニューアーク空港には5時前に着、電車にのって家に着いた頃は7時前。昨日の雪がまだ残っていて綺麗だった。家に入ろうかというときに丁度研究所の midwinter party に行く同僚に会ったので、慌てて服を着替えてネクタイを締めてパーティへ行く。

おいしい料理を食べて幸せだった。どうも英語が今日は回らなかった気がした。

機内でみた映画は、Ricky Gervais が作ったと聞いて気になっていた "The Invention of Lying." 非常に安直な筋書きの話だが、僕は気に入った。


Feb 26 22:59, Pasadena

今朝はセミナー; なるべく基本的な話をするようにしてみたが、判りやすいと言ってくださった方も居て良かった。

昼は計算をがんばってみたり、いろいろとこちらの人と議論をしたりする。計算は行き詰まってしまって困るが、まあ今週はいつもよりは進展したから良しとしよう。

夜は皆さんと夕食に、こちらの人がペルー料理ができたので行ってみたいというので行ってみたが、特に異国情緒に溢れるものが出たわけではなかった。まあ普通の味だ。

今日で避寒はおしまい、明日は雪の東海岸へ戻る。


Feb 26 00:07, Pasadena

今日はまた晴れて気持ちが良い一日。しかし時差ぼけが戻ってきたようで昼あたりまで眠くて仕方がなかった。昼過ぎからようやく目が覚めたが、夜更かしになってしまいそうだ。そろそろ寝ないといけない。

夕方はコロキアムで、重力波望遠鏡の鏡は非常に低雑音に抑えられているので、それを利用して巨視的物体の量子的な性質を調べようという話。

夜は % 先生につれられて、数学科にいらしているもうひとりの日本人の先生と夕食にお呼ばれしてきた。ごちそうさまでした。


Feb 24 23:14, Pasadena

今日は雨がぱらついた。カリフォルニアの冬にはこういうこともあると聞いていたが本当だった。

一日パソコンに向かって計算する。今日もすこしは進展したが謎も深まってきた。少々議論もする。

夜は $ 君と一緒に Lake St. のアメリカンに行く。ビールを飲んでハンバーガーを食べる。

さて、眠くなってきたので、いい加減切り上げて寝ることにしよう。


Feb 23 22:33, Pasadena

今朝は8時に起床、気分もすっきりした。幸いしばらく自分の研究する時間も取れた。午後はこちらのひとと議論しているとすぐに時間が経つ。その後も机に向かっていると夕方だ。ここの学生の # 君に連れられて昨日とは別のタイ料理に行ってくる。

ホテルに戻っても計算をしていた、今日はすこし進展があったようで嬉しい。非常に眠くなってきたのでそろそろ眠ろう。


Feb 22 20:24, Pasadena

上空からみた富士と駿河湾。実家の夕焼け。

さて、月曜は家族に伊丹まで送ってもらって、成田経由、ロサンゼルス、パサデナまで。まあ特筆すべきこともない。伊丹でチェックインする際になんだか物性実験の話をしているひとたちがいるなと思ったら、結局カルテクまで一緒だった。

伊丹では新人物文庫の「ハプスブルク家の人々」という本を買う、知らない文庫だがちゃんとした研究者が書いているようで巻末に文献表まで付いていた。成田ではこれも前回買おうか迷って買わなかった中公新書「シュトラスブールの歴史」を買う。これも良い。空港の本屋の本棚は随分品揃えの方向性がアメリカと違う気がする。そういうことを研究しているひともいるに違いない。

こちらについてみると見事な陽気で、花が咲き乱れている。セーターで歩いているとすこし涼しいぐらいで気持ちが良い。眠いのだがカルテクのかたがたに早速捕まって議論していた。時差のせいでときどき急激に眠くなるのだが、そういうときは考えているふりをしていたが半分ねていたかもしれない。勿論ばれていたかも知れぬ。

夜はタイ料理やに行ってカレーをたべた。とにかく夜8時まで頑張ったのでそろそろ寝ることにしよう。


Feb 21 22:47, Osaka

今日は一家でお墓参りに行った。あとは相変わらずぐうたらする。


Feb 20 23:10, Osaka

今日も特に書くことは何もない、ぐうたらする。


Feb 19 22:47, Osaka

東工大の梅。

昨日はホテルを出た後、大手町の丸善で本を探す。スーツケースを持っていて邪魔かと思っていたが、場所柄か案外皆さん同様にスーツケースを引いていて安心した。しかし二度平積みの雑誌にあてて崩してしまった。

結局漢字の歴史の文庫本と、「神聖ローマ帝国の宝冠」を買う。前者はあまり面白くなかった。後者は前回日本に戻った時に買うか買うまいか悩んで結局買わなかったものだが、中世から伝わるヨーロッパの王冠の写真と解説をまとめた本。値段は張ったが満足出来る本だ。

昼食に丸善の食堂でハヤシライスを食べる。丸善ではハヤシライスは創業者の林さんが作ったことになっているが、まあそれだけあって美味しいものが出た。

新幹線に飛び乗って大阪の実家へ。

昨日今日は実家でぐうたらしているだけで特に何も書くことはない。今日は三月の出張のための航空券を買った。


Feb 17 23:47, Tokyo

今日は東工大に出かけてセミナー。質問がみな話の肝を突いて下さるのは嬉しいことだ。その後もお茶部屋でずっと議論をする。夕食をご馳走になって帰ってくる。

帰る途中で % と喫茶店に入っていろいろ四方山話をした。


Feb 16 22:03, Tokyo

今日は小雨。本郷に軽く顔を出して、書籍部で何か面白い日本語の本でも買って、湯島の梅でも見るかと思っていたが、懐かしい研究室に顔を出してみると雑談やら議論やらが尽きず結局夕食まで大学にいることになった。皆さんで「もり川」に行く、僕は鰤の焼き魚定食。

宿に帰ってくると時差ぼけですこし寝てしまう。


Feb 15 23:58, Tokyo

そういえば天気を書いていなかったが、書く必要を感じないぐらい東海岸にくらべて暖かいということだろう。それでも土曜と今日は小雨が降って少々寒く、昨日は晴れて早春を感じた。

昨晩はホテルのテレビをつけたら放送大学がやっていて、篆書から隷書への変化を勉強した。案外面白かったので漢字の歴史の本でも買ってみたく思う。

今日は柏の IPMU の新ビルを見にいってくる。また、土日にはじめた質問をさらに # さんに続けていろいろと聞いていただく。お蔭で多少判ってきた気がする。ほとんど同じ問題を 10 年前に考えたことがあったらしく、研究会のトラペには結果が多少発表されているのだが、論文にはなっていないという話。


Feb 14 20:56, Tokyo

千島列島の北端あたりを望んでいるはず。右方に見えるのは阿頼度山ではないかと思うが定かでない。

昨日と今日は駒場で * 先生の還暦記念の研究会、僕の出番は今日の午後だった。二年前に京都で #先生の還暦の際の研究会の際は、国際的な会議で話すのは初めてだったものだから他の方の話を聞いている余裕があまり無かったように思うが、今回は落ちついて話が聞けたように思う。

こういう機会だから、物理の話に入る前に皆さん昔話をするのだが、それを聞くのも良いものだ。僕は下っ端だから、駒場に入ったときに先生に相対論を習ったなどという話をしたが、それでも12年たったのだ。そのころは今回の会場のホールも無かった。

物理の本題のほうは今回はまあ無難に終わった気がするが、後半あわてて喋り過ぎたように思う。なかなか難しい。

久し振りに知人友人にあうのも良いものだし、休憩時間にいろいろ懸案だった質問を専門家に出来たのも良かった。非常に細かい話だが、個人的には微妙で面白いと思っていて、それを理解してくださる人がいるのは嬉しい。

昨晩はパーティ、* 先生にもっとも親しい先生方や、弟子の皆さんのスピーチがある。講演者のひとりの $ さんのピアノ演奏がある。その後もすこし駒場の研究室のお茶部屋でお酒を飲む、% 先生と * 先生ととりとめの無い話をしていた。


Feb 12 21:53, Tokyo

桜に雪。実はこうやって写真を撮っている間に停電していたのだが...

10日は朝起きるとかなりの積雪で、研究所に行ってみるものの事務方、食堂は休みのようだった。昼過ぎになるとまた雪が降り出したので、旅行に必要な書類を印刷したら切り上げて家に帰ることにした。気温は0度近辺なので、少し湿った雪が降ってくる。そのためか雪が木々の枝にこんもり積もって美しい。

出発前日なので落ちつかず、家で勉強する気にもならないので、あたりを散歩して写真を撮ったりしていた。と、ここまでは良かったのだが、しばらく景色を楽しんで家に戻ると停電している。夏の時期の雷のせいの停電ならすぐ復旧するので油断していたが、一時間たっても回復する気配をみせない。とりあえず陽の光があるうちに旅行の準備の確認をして、懐中電灯を探し出した。ガスコンロの点火装置も動かず、マッチもないので暖かいものも飲めない。というわけで、暖炉と薪のある $ のおうちに避難させてもらって、夕食までご馳走になってしまった。

ろうそくの光で夕食をとっていると、遠くの空が青白く光ることが数度ある。どうも雪の重みに耐えきれなくなった木が電線をもろともに倒れているようだ。停電しているのも非常に局地的なことらしく、ずっと携帯は電波に繋がっていた。$ に礼を言って10時ごろ自宅に戻る。雪はずっとしんしんと降り続いていて、あたり一面が真っ白になっていた。街の光が雲と雪に乱反射されて不思議に明るく、懐中電灯なしで問題なく歩けるのが奇妙だった。

家に戻ると暖房も止まっていたが、厚着をしていれば問題ない温度だった。することもないので暗い中布団に包まっていると、12時ごろようやく工事車両が到着、半時間ほどして電気が回復。暖房がもどったのはさらに数時間してからだったと思うが、寝たり起きたりだったので定かでない。

兎に角、8時間も停電するとは思ってもおらず、一日早く旅行の準備をしていて正解だった。どの神様かしらないが、どこかの神様のお導きであろう。

11日は6時にタクシーで Junction 駅まで。雪のため電車の本数も減っているが、いつもの通勤客も半減していて楽に座ることが出来た。遅れもそれほどなく、二度乗り換えて JFK に。空港に着いてみるともうすっかり雪雲は去り青空になっている。

全日空の毎日11時発の飛行機は昨日は飛べなかったようで、今日の午後3時に繰り替え、僕の乗った飛行機はめでたく定時発だ。翼のすぐ後ろに座っていたので、飛行機のエンジンが入って、排気が地面の雪を一瞬にして溶かして飛ばしてゆくのが見える。流石に滑走路は綺麗に除雪されていた。

飛び立って食事が出た後は昨日の疲れかずっと睡眠、目が覚めると残り四時間になっている。あとは外を眺めたり、映画をみたりしていると無事に成田に着陸する。

宿は駒場と大岡山と双方に行きやすいところということで赤坂にしてみた。


Feb 10 00:00, Princeton

昨日写真に収めた氷柱。ひとの上に落ちてくれば一大事だ。

今朝は青空だったが、また南西から雪雲が流れてきて、3時のお茶の時間には太陽がおぼろげにしかみえなくなった。夜から明日にかけてまた降るとの予報で、明日は研究所が閉まるかも知れないという案内が回ってくる。

Bloomberg Hall に出来ていた氷柱がみるからに危険そうだったのは、昼に取り外されたようだ。

お茶の後は %, # と議論、% が帰ってからは & と @ を加えて議論だった。

家に戻って夕食を終えると雪が降り出したようだ。芝生の日のあたるあたりは融けかけていたのに、またすっかり真っ白になった。

夜はスーツケースを詰める。最近は前日まで準備しなかった気がするから、今回はすこしだけ準備が良い。雪の影響がどうなるか、だ。


Feb 9 00:38, Princeton

同僚が写真に収めたハクトウワシ。

同僚の % が奥様と散歩していた際に、土曜に研究所の敷地でハクトウワシを見かけて写真に撮ったというのでそれを分けてもらった。アメリカの国鳥が近くに住んでいたとは知らなかった。羽を広げると 2m ちかくあってそれは見事だったそうだ。

昼は大学でのセミナーに出て、その後は # と議論。9月からポスドクで来ている $ に紹介してもらう。僕と同様 Nekrasov の分配関数を学生の時に専門にしていたらしいから、もっと以前に話をしていればよかった。

夕食後は昨日の続きで論文の列挙をしていた。'99 の 9 月まで来た。


Feb 8 01:20, Princeton

今日は森の散歩、洗濯、街の本屋とコーヒー屋、久し振りにピアノ、としているとすぐに夕方になった。

夜はシチューをつくる。いつも作り過ぎて数日食べることになるので、今回は量を減らしてみたら、一日分には多いが二日分には少なくなってしまった。お腹が減っていたのでなんとか全部胃に収まったが。

その後は、知られている Seiberg-Witten 曲線を全部列挙しようとおもって文献を15年前のものからひとつずつあたっていた。単純作業だがなんだか面白くなってきて、気が付いたら日付が変わっている。このあたりでやめにして寝ないといけない。取りあえず原論文を引用しているのが 2250 通弱あるうち、500 通を処理したが、不毛といえば不毛な話なのでこのまま続けるかは判らない。


Feb 6 23:27, Princeton

軒下にも雪が吹きつけたようで、自転車もこの有り様。

朝起きてみると外は真っ白、20cm ぐらい降ったようだ。軒下においてあった自転車にも雪が吹きつけて酷いことになっていた。まだ空には雪雲が残っているようだが、ちらつく程度、風がないので -4 度でも寒くはない。

研究所に昼食に行って、同じくそこにいた $ としばらく話をしたあと、雪原と化した芝生を横切って森から家に戻る。車に積もった雪を払った後は歩いて街まで出かけることにしたが、生憎本屋は休み。雪のせいで歩くのが大変で普段よりかなり時間がかかった。というわけでコーヒー屋に長居するのは止めて、そのまま帰ってくると、なんとか戻ってきた頃には西の雲に切れ目が見えて、夕焼けになっている。

来週の今ごろには日本にいるはずだが実感が湧かない。そもそも前回戻ってから時間が経っていない気がする。


Feb 6 01:34, Princeton

今日は半神の ? 先生が昨日丁度出した論文の内容のセミナーをなさって、珍しく講義室が満員になる。しかし、あるテクニカルな結果 X と Y を多少物理的に解釈するという話で、時間の都合上 X と Y は知っていると仮定されて話が行われたので、かなりの人にはちんぷんかんぷんであったんではないかと思う。

さてその他はひたすらトラペの中身を作る。なかなか仕上がらないが、研究所に居る間に五割ほど進んだ。家に戻って夕食をとったあと、済ませてしまおうとパソコンの前に向かって、一段落したらこんな時間だ。細かい色付けやらはまた直前にすればいいであろうということで切り上げて寝ることにする。

雪の予報だったがなかなか降り出さなかった。夕食をすませたあたりから降り出したようだ。


Feb 4 23:23, Princeton

今日も青天、外を歩いていると気持ちが良い。

昼は @ に N=4 振幅と Grassmaniann の話のセミナーを頼んでいたのだが、セミナー係の知らないうちに昨日カナダから車で到着したばかりの * が話すということになっていたらしい。はじめはお疲れのようだったが、徐々に調子が出てきたようだ。ノートも何も持たずに黒板で一時間半、判りやすい話だった。

その後は、#、% と $ 先生で # がみつけた小さな問題を解決する。 定法どおり地道にやるだけだが、なんだか達成感がある。

セミナーの準備はあまり進まず。取りあえずトラペの各ページで何を書くかは決めた。あとは中身を書かねばならぬ。


Feb 3 23:06, Princeton

池の氷の上だけに雪が残っています。

夜のうちに雪がちらついたようで、目が覚めると外の芝生がうっすらとではあるが真っ白になっていたが、気温が上がったようで昼には融けてしまった。昼に食堂に行く際に池をみるとそこの氷の上にだけ雪が残っていて神々しい。

今日は論文を読んだり、すこし議論をしたり、昨日の続きで非生産的な悩みを続けたりする。とりあえずトラペの方針は決めたので作ってしまおう。

日曜に買った薄いヒッタイトの本は読んでしまった。なかなか面白かったのでもうすこし詳細まで載った新しい本を読みたい。


Feb 2 23:54, Princeton

昨日と気温は変わらないはずなのだが、今日は薄く曇っているので寒々として見える。冷蔵庫が空になりかけていたので、三時のお茶の時間のあとに買い物に行ってきた。

そのかわり研究所にすこし遅くまでいて仕事をしているふりをするが、何も進まず。

とりあえず以前つかったトラペを開いて、聴衆の顔を思い浮かべつつ、二月に東工大とカルテクでするセミナーのトラペを作ってしまおうと思っていた。しかるに、前者ではおそらく駒場の研究会に来るかたも多かろうし、後者では先生方が大抵昨年夏にアスペンにいらしてそこで基本的に同じ話をしたという問題がある。

よって、週末につくったトラペからさらに構成を或る程度、もしくはかなり変えたものを作らねばならぬ。構成を変えておいたほうが喋っている本人にとっても新奇でやる気が出るだろうというのもある。

しかし基本的に同じ話であるのは替わりがないので、新機軸を切り出せといっても限界がある。

というような非生産的なことを一日考えていた。


Feb 2 00:13, Princeton

何故もう日付が変わっているのかよく判らないが、一日経ってしまった。今日は随分暖かくなって昼は 1 度。 物理は # と議論を少しした以外は何もしなかった。

夜は三月の航空券を決定してしまおうと色々調べる。テキサスからトリエステまで直接飛ぶことにすると、三度乗り換えになることがわかって少々面倒だ。ここを出発する日はアメリカの夏時間の開始日で、イタリアからアメリカへ帰ってくる日は丁度ヨーロッパの夏時間が開始する日のようだから混乱しないようにしないといけない。