今日も真面目に講義に出てノートを取る。Quasimap をつかうのと、stable curve を使うのとでは、Aモデルの分配関数の値が一見違ってしまうのだけれど、きちんと有限繰り込みをしてやると答えが一緒になるそうだ。(と、勝手に結果を物理の言葉で解釈したが、真面目な数学的構成の話を聞いた。)
夜は本山駅近くの鳥料理屋へ皆さんで行った。今日は飲んだので宿に戻ると頭が働かないので、返事をせずにたまっていたメールにいろいろと返事を書いているとこんな時間になる。
風呂に入って寝よう。
今日は朝から晩まで研究会に参加して大人しくノートを取る。
ひとつは quasimap の定義を習った、これは修士のころから眺めていた数学の論文に出て来ていてちんぷんかんぷんだったが、門前でずっとお経を聴いているだけでも 5 年以上たつと判ってきた気が少しずつしてくる。
また次の # 君の話では代数多様体のモチーフなるものが出て来てびっくりした。弦理論に関連した数学でこんな恐ろしげなものが効果的に使われるとは。
またいろいろと皆さんに議論をしてもらう。
夜はグランピアットで皆さんで食事。宿に戻ってからはいろいろ計算をする。
こないだ購入したアメリカ行きの航空券が安くなって一部返金するという案内が来た。
金曜はすこし $ 先生と議論したあと、夕方からまた大阪の実家へ戻る。今度は近鉄特急を使ってみた。家までの測地線には新幹線より近いはずだが、一時間ばかり余計に掛かる。しかしラッシュの市内を通らなくて良いのは利点か。
家の最寄り駅まで来たところで、偶然父が同じ車両に乗っていたことに気付いた。一緒にバスに乗って家まで戻る。
土曜、日曜は実家でのんびりしていた。ようやく何やらする気になってきたので、土曜は懸案であった論文管理ソフトを spires から inspire へ移行する作業を三ヶ月ぶりにした、ほぼ完成。日曜もパソコンに向かって TeX でノートをまとめてみる。
夜は両親とお酒を飲んだ。
月曜は朝からまた名古屋大へ。明日からの数日インスタントンモジュライの研究会に参加するためだ、今回は聴くだけである。今日は机に向かっていろいろ計算する。夜はまた皆さんと中華屋に行った。
今日は明日の話に繋げるために、六次元の理論との関連を説明する。明日は KEK で話す予定だった内容を話すつもり、スライドがあるが、折角部屋に大きな黒板があるから黒板でやるべきか、いかがなものか。
夕方は構内の Craig's Café で懇親会。
昨日あたりからようやく研究しようという元気が出てきた。象牙の塔に居て世の中の役に立たないことを研究していることになっている僕であるが、その役に立たない研究もしないのであれば、全くどうしようもないではないか。
昨日は二コマ講義をして、N=2 超対称性の基礎と、クォーク無しSU(2)理論の解を説明した。今日は一コマ、クォーク1つの場合のSU(2)理論の解の詳細を説明する。
明日はクォーク2つ3つの場合、明後日は SU(3) の解の話をしようかとも思っていたが、あんまり基礎的な話を丁寧にやるのも詰まらないという声が聴衆の中の学生でない方から多少あったので、ちょっと方針を変更しようと思う。
夜は皆さんと中華屋に。鯛を蒸したのが美味しかった。
いろいろあって日記を書く元気がなかったが、折角長い間続けてきたのだからここで止まってしまうのは良くないと思って書く。
先週月曜の14日は午前中に研究所に出勤、事務的やら電話で用事の議論やらをする。昼食を食べると停電がはじまる時間になるので、信号が消える前にと家に帰った。その後は家で大人しくしているが、結局柏には停電は来ず。
火曜の15日は、弱虫なものだから停電やら原発の様子やらが気になって何もすることが出来ず、急遽京大に週末まで出かけることにした。水曜に数理研であるセミナーに前から出たかったという理由も一応あったし、僕のような役に立たないのが柏の電気を使って無為に過ごしているのも良くなかろうと自分に言い訳をする。
昼前に出かけるが、常磐線の本数が少なく着くのに時間が掛かった。京都の街はごく平常だった。宿に着く途中に下鴨神社の前を通ったので、お参りしてゆく。夜は # 先生と今出川通のイタリアンに行く。
水曜は $ 先生が Maulik-Okounkov の話を紹介なさったので、セミナーで三時間みっちり勉強する。代数幾何の部分は僕には難し過ぎるが、可積分系の部分は解読できてもよさそうなものだと思った。夕方は現象論の研究会にいらしている皆さんと食事に行く。
木曜は特に何もない。水曜に聞いた話を理解すべくいろいろと文献にあたってみる。コーヒーを飲みに駸々堂へ行くと、テーブルをひとつ占領して、歴史科のゼミだろうか、先生から学生まで集まって「戦国策」の講読をやっているようだった。
金曜は前から気になっていた話を % さんと夕方まで議論をする。その後、実家へ向かった。
土曜はお墓参りに行く。
日曜はようやく腰が回復してきた祖母と実家の辺りを散歩するなど。昼からは名古屋へ向かう、というのも、名古屋大での春の学校の国外からの講師が二人来ないことになったので、代行を頼まれたからだ。こういう形でも何かの役に立てるというのは有り難いことだと思って快く引き受けた。
夜に大学内の宿に着いたあと慌てて準備をする。
月曜は朝と昼に二コマ講義。@ が講義をしている間も準備をして、なんとか間にあったというところ。明日の講義の準備もこれからしないといけないから綱渡りだ。以前似たような話を講義したことがあるのだが、どうも全く同じのをするのは気にくわないので。
夜は皆さんとトンカツ屋に行った。繁華街ではなくて大学からしばらく歩いた静かなところにあるが、おいしい。
何から書いていいか判らないが、日記を書く。
金曜はまず # 君の昼のセミナーに出た後、しばらく事務用、その後二時頃に本郷での談話会のため自転車でキャンパス駅に向かう。北千住で千代田線にのりかえて、地下鉄が走りだしたところで「緊急地震警報のため停車します」との放送が入る。列車が止まったか止まらないかというときに大きな揺れが来た。
車内が安全ですので絶対に外に出ようとしないように、というアナウンスを聞きながら、停電になったら困る、携帯が懐中電灯のかわりになるだろうか、と考えていた。本震とすぐ起こった余震をやりすごしたあと、列車はそろりそろりと次の町屋駅に。どうしようもないので改札から出て、公衆電話から大阪の実家に連絡。水と食べ物を売店で買った後、どうやって本郷へ移動しようかと考えた。
地上にでると丁度浅草行きのバスが来たので、あまり考えずそれに乗ってみる。幸い丁度そのバスは鴬谷を通ったので、そこで降りて、言問通りをてくてく歩いて大学まで来た。一時間前に到着予定が時間ぎりぎりの到着だった。
談話会が開催されるかはよくわからなかったが、電車も止まっていて皆さん帰りようもないので、定刻より30分遅れて結局話をすることに。途中でごく簡単なところを説明しているところで、聴衆が首をかしげて目を見合わせはじめたので、なにか説明がおかしいでしょうかと聞くと、僕の説明が悪いせいではなくて余震だと言われることが数回あった。
夜は素研の学生さんとピグへ。久し振りにチキンごまだれ焼きを食べた。本郷通りは徒歩で帰宅する皆さんが列をなして北へ向かっていた。
夜遅くになって徐々に地下鉄が回復して皆さん帰宅の徒に。僕のように帰れない数人は研究室で一晩を明かす。僕はお茶飲み場の長イスで寝た。
土曜は、一泊した $ 君と % 君とで本郷通りのダージリンで昼食をとったあと、それぞれ帰宅の徒に着く。こういうときは神頼みだと思って、僕は湯島天神にお参りしてから地下鉄に乗った。
乗り込んでみると幸いもう帰宅ラッシュは終わっていた、と思ったのもつかの間、北千住から急に満員になる。常磐線は回復したというものの本数がすくなかったからだ。というわけで案外のラッシュのなか何とか家まで辿り着く。
家の本棚は本がいくつか飛び出していて、台所に立ててあったオリーブオイルの瓶が倒れていたが、その他は問題なかったようだ。お茶を飲んだらまずはキャンパス駅に自転車を取りに行く。残念ながらららぽーとは点検で休館、中のスーパーは使えず。自転車があるから移動は簡単で、ほかのスーパーで日もちのしそうなものをいろいろと買う。夜は簡単に食べたら寝てしまった。
日曜は昼過ぎまで寝ている。起きたらずっと福島の原発の状況ばかり確認していた。現地で身を賭して働いている皆さんには頭が下がるばかりだ。僕に出来ることはとりあえずは他の人に迷惑をかけずにいることだろう。物理学科長の早野先生がtwitterで原発関係ニュースの解説吟味をなさっていて、ありがたい。
夕方はまたスーパーに物を買いに行く。また回鍋肉でも作ろうと思ったが、豚はあるがキャベツがない。それだけでなくて野菜の棚は殆ど空である。なぜかニラは大量にあったのでそれを一束買ってきて、豚ニラ炒めにした。しばらく前に買った豆板醤をつかったが、ようやく使う量が分かってきたようで、今回は案外美味しく出来た。
さて、明日からは計画停電だが、きちんと備えて、落ちついて過ごすのみだ。
今朝は外がうるさいなぁと思ってもしぶとく寝ていたら、部屋から出ると家の前の歩道のアスファルトがすっかり剥がされていたのが判った。家に帰ってくると綺麗に舗装されている。年度末だからだろうか。
生協で昼食を食べていると $ 先生がいらしたのでいろいろ四方山話する。
昼はスライドの残りを作る。ほぼ完成。細かい調整は前日やればいいだろう。
来週話さないといけない丁度その時間に、京都で % 先生が Maulik-Okounkov の話をなさるというのを知った。僕も用事さえなければそちらに行くのだが。
夕食も生協に行ったら、ちょうど今日の四時間にわたるセミナーに出席していた # も居たので、概要を10分ぐらいにまとめて教えてもらった。
今日は Gross 大先生が研究所にいらっしゃって、すこし早い昼食のサンドイッチを他の皆さんと一緒にご相伴せねばならないということで11時に研究所に着く。今日のお茶の時間は10時からだったらしい。
12時には食事も終わってしまって、一日たくさん時間があって驚いた。普段は12時すぎに研究所について、昼食に行った後、3時のお茶の時間までは雑談、それからお茶を飲みながら雑談して、仕事を開始するのは4時ぐらいからだから。
金曜のスライドはほぼ完成。頁数が多過ぎて減らさねばと思っていたら、実は持ち時間が一時間でなく一時間半だったようで、このまま使えそうで良かった。
その後、来週水曜の発表のスライドの作成にうつる。ほぼ同じ話だが、こちらは専門家向けなので、作り直さないといけない。
と思って半分ぐらい仕上げたところで、去年の二月の研究会で専門家向けに殆ど同じ話をしたのを思い出して、そのスライドを見てみるが、内容も似たり寄ったりである。一年間進展がなかったかと自問すると、基本的なところの理解も多少深まったし、一般化も進んだと言い訳がしたい。何にせよスライドは一から書く必要はなかった。
しかしここまでやってしまったのでこの調子で明日には作ってしまおう。
寿司屋で夜定食を食べて、帰りは街の本屋に寄って「論語」を買ってきた。
今日は晴れ、案外あたたかい。
昼は $ さんのセミナー。その後はスライドをせっせと作る。夕食は $ さんと皆さんとでららぽーとの湯葉専門店に行く。美味しいものを食べて元気が出たので、研究所に戻ってスライドをさらにせっせと作る。
ほぼ出来上がったので、週末練習出来なかった分ピアノの練習をして家に帰ってきた。
土曜日は東京から知人が二人訪ねてきたので、柏を軽く案内する。二時前には帰っていったので、その後は研究所でパソコンに向かって OpenCL で Ising モデルを組んでみる。まあ速くはならないが、GPU で計算が出来たので良しとする。
さて、夕陽を眺めながら駅まで戻って、夕食の用意を買い、家まで戻る。と、ここまでは良かったのだが、どうも喉の調子が変なことに気が付いた。というわけで、夕食をつくって食べたらさっさと寝ることにした。
日曜は暖かく晴れていたようだが、喉の調子がますます悪く、食事を作って食べた以外は一日寝ていた。まあ食欲があるので良かった。
月曜は起きてみると喉はほぼ回復していたが、鼻がでて困る。おまけに雪も降ってきた。熱はないから、食事がてら研究所に行こうとするが、ちょうどバス停でバスを遣り過ごしてしまい、いちど家まで戻ってうどんを作る。
その後気を取り直してまた大学へ。金曜に本郷で話をすることになったので、スライドの準備をはじめる。夜まで頑張って、6割ぐらい出来た。生協で夕食を食べて、家に戻る。
体調が万全なら、日が変わるまで頑張れば残り4割もやってしまえなくはないと思うが、今日はこのあたりにして休むことにする。
今日も冷える。明日明後日はすこし暖かくなるという予報だが。
午前中から昼食までは、所用で東京に出て来た父を連れて柏の葉を案内する。といってもあまり見せるものも無いけれど。
その後は結局2次元 Ising 模型で遊んでいた。夜の間に走らせておいた相転移点上のデータを解析してみる。厳密解によればスピンの二点関数が x-1/4 で落ちるはずだが、まあ大体そういう値が出た。
あとはいい機会だから、 OpenCL でも勉強してシミュレーションを高速化してみようかと思った。一冊キャンパスの図書館に解説本があったが、こないだ延滞したため貸し出し出来ず。ららぽーとの本屋には置いていなかった。
今日も冷える。
今日は & に有限群論を教えてもらっていた。
夕方からは、所用に関連して、2-インスタントン解の作用密度のグラフを Mathematica で作成する。具体的にグラフを描いて理解が深まるかというとそうとも言えないが、自分でパラメタをいろいろ振ってインスタントンの形が変わるのを見るのは楽しいといえば楽しいことだ。
あとは、Ising モデルの相転移点あたりで揺らぎが共形不変になっている絵が欲しいが、どこかに無いかしら。
今日は冷える。三寒四温。昨晩は雨で自転車を大学に置いてきたので、歩いて駅まで行き、そこからバスに乗る。
柏キャンパスの生協のちいさな本屋さんでも本をみてみるが、あまり気に入ったものが無い。
研究所の図書館でも新着図書を眺めてみる。こちらは面白そうな本はいくつかあるものの、専門の本は気分転換に読むには重過ぎる。
と思いつつ更に本棚を眺めていると、片隅に「謎を解く人びと」という数学者の写真及エッセイ集があるのに気付いた。
これは掘り出し物で、僕も知らないでは無い先生方が IHÉS で議論している写真に本人による散文がついているのである。Ngô さん曰く、「IHÉS を初めて訪れた数学者は、誰しもメッカを訪れたイスラム教徒のような気持ちになるものだ ... 」
一冊自分の本棚に置いておきたくなった。訳でなく本人の言葉を読みたいから、原書のフランス語版を買おうとも思うが、エッセイの一部はもとが英語のようだから、英語版を買ったほうが良いかもしれない。難しいところだ。
今日は昼から研究所でセミナー。喋っている本人は楽しく出来た。お忍びでいらしていた # さんとお茶の時間に歓談する。
しかしセミナーのあいだ興奮しすぎたらしく、そのあとはぐったりしていた。ピアノの練習をすこしして、キャンパスの寿司屋で夜定食を食べて、家に戻る。
朝は曇っていたから自転車で行ったものの、夜はまた雨、バスを乗り継いで帰る。途中でららぽーとの本屋で何か買おうかと眺めるが、なかなか気に入った本がなくて困る。一度本を探しに都心の巨大本屋まで行ってみようか。それとも柏キャンパスの図書館に何か面白いものがあるだろうか。
今日は雨、寒い。というわけでバスで大学まで行く。夕方には一時みぞれになったが、夜にはあがった。途中までバスで、あとは歩いて帰ってくる。
明日のセミナーの準備をした。なんどもやっている話だが、数学のひとも交えて一時間半ということで、内容を組み替える。