2000年3月僕の手に停まった本

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3日三修社『ドイツ語「新正書法」ハンドブック』在間進 編 最近ヘブライ大学が出しているEinstein全集で手紙も載っているのだが接続詞 daß (エスツェットです。)をdass と書いてあってああ、新正書法がこんなところまで。昔のひとの手紙まで新正書法で書くかなあ、と思った次第。日本では昔のは案外旧字旧かなで書くからね。
5日Springer『Algebraic Geometry』Hartshorne 湧源クラブのお部屋に行ってふとめくるとADEが見えたので借りたが、読むとは思えぬ。
5日Princeton Univ. Press『Quantum Theory and Measurement』Ed. by Wheeler, et. al. 西田に貸す。もしくは該当ページコピー。EPR is clear, Bell's argument also is easy-to-understand ; Bohr's reply I cannot comprehend.
6日Cambridge Univ. Press『The Quantum Theory of Fields, III』S. Weinberg Supersymmetry だ。8日からしばらくこれとPS(Peskin&Schroeder)を持って帰省する。

持って帰ったのは結局WeinbergのI, II巻だけ。(23日に追記)

11日日本評論社ピーターフランクルの中学生でもわかる大学生にも解けない数学問題集1』p. frankl 丸岡に貰う。第2版からは平太館通信がなくなるそうなので皆さん急いで買いましょう!
11日『「語」についての断想』宮岡伯人退官講演を聴いたときに配られたレジュメ。ユピックエスキモーの言語の研究をしていた人。
11日岩波『言語』E.サピアそのあと丸岡に勧められて買ったが、うーむ。まず各種自然言語をよりよく知らねば論旨がわからんようだ。
11日?『一次元代数的特異点とディンキン図形』『幾何学を視る』て本の一章のコピーだということで、丸岡から奪う。三枝君へ:ハーツホーンの演習にも記述があったので私に簡潔に説明してください。
15日岩波『三四郎』夏目漱石本郷あたりの地理また恋の機微を知ってから読むとまた。(中一のときに読まされたのだと記憶する。)
17日白水社『超民族語』Louis-Jean Calvet文庫クセジュの776。父が最近買ってきて読めというので。多言語状況で伝達のため使われる言語とその消長。
19日岩波『代数的整数論』高木貞治 高校生のころ粋がって買ったのだったが。序に「珍しくフランスからHerbrandとChevalleyが参加して」とあり。今や整数論がフランス語の最後の砦であるというに。
20日D『QCD in Extreme Conditions』F.Wilczek タイトルに反して?QCD全般にわたる解説。85ページもある。お勧め。QCDを定性的に説明するのに既に良く知られている系とのアナロジーを使われると勉強のたりん私には判らない。勉強勉強。
21日Academic Press『Exactly Solved Models in Statistical Mechanics』R.J. Baxter 取り敢えず借りてみた。
23日Cambridge Univ. Press『Conceptual Foundations of Quantum Field Theory』Ed. by TY Cao 会議録。予定した内容はタイトルに示されているが招いた物理学者が自分たちの関心ばかり喋っているので哲学には役立たないが私には面白い。とくに各講演後の白熱した質疑が載っているのがとても面白い。標準理論が出来て20年、その解釈に関して皆バラバラなのは当然かもしれないがそれを知るのは初心者には有益。

Written by 立川裕二。ご意見は こちらへ。