Feb 28 23:40, Bunkyo-ku

昨日の小雨とは一点、晴れて気持ちの良い一日。

しかし今日も一日用事。

こないだ借りた本は読んでしまったので図書館に寄る。書経の入門書はないかと思っていたが、よさそうなものを偶然見つけたので借りて帰ってくる。


Feb 27 23:35, Bunkyo-ku

今日はややこしい用事がある。

家にとぼとぼと帰る途上に梅の木がある。そこはもうほぼ満開で、夜も街灯の光にぼんやり浮き上がって見事なものだ。夜桜とは異なった美しさと、なんといっても香りがある。日が暮れたあとの梅も悪いものではないことを知る。


Feb 26 22:51, Bunkyo-ku

午前中はレビューの原稿を弄る。方針転換をしただけあって筆は進むが、それでも一朝一夕には終わらない。

午後はいろいろと雑用。

久々に根津の和幸に行って夕食にする。鰤の塩焼き。

昼食時などキャンパス内は勿論沢山受験生がいることに気付く。自分が大学院生だったときに受験の日に出くわした記憶が全く無い。自主的に家に引きこもっていたのだろうか。

また、僕自身が受験したときの記憶をたどろうと思ったがこれまた困難だ。大阪への帰りの新幹線に乗る前に八重洲ブックセンターだったか丸善だかに寄ってオーウェルの「1984」を買ったのではなかったか。それともあれは大阪で買って持ってきたのか。何にせよ移動中はあれを読んでいて随分暗澹たる気分だったように思う。


Feb 26 00:32, Bunkyo-ku

今日は月曜だが、明日から忙しくなるので共同研究者の @ さんと話しに柏に行った。

風は冷たいが、空は晴れて、郊外の並木道の下を歩くのは悪くない。

到着して聞いてみると、週の後半から @ さんはアメリカにいってしまうとかで、丁度来て良かった。というわけで今日は久し振りに例の頑固な問題について考える。夕食も挟んで遅くまでやっているが埒が明かない。

というわけで家にかえると遅くなる。帰り道は満月が綺麗だった。


Feb 24 23:56, Bunkyo-ku

今日もなかなか良い天気だ。しかし風は冷たい。

大学へ行ってレビューの原稿を弄る。

寝る前に読む本を、と思って帰りしに総合図書館に寄る。中国の歴史の棚で、面白そうな本だ、と思ってぱらぱらとめくるが、どうも読んだ気がするので別の本を借りてきた。買った本は記録しているのだが、借りた本はしていないので、どうも定かでない。

夕食は家で。

日記の写真をクリックしても大きく表示されないことがあるという話を母から聞いたので、原因を追及。ついでに日記スクリプトを少々調整した。


Feb 24 00:58, Bunkyo-ku

ビルの谷間に月を望む沈む夕陽。

今日は晴れ、一日のんびりする。

昼は学校へ行ってパソコンに向かって仕事をしようとする。秋にやった講義をタイプしようというのだが、これまで何回か書こうとしてみたものの、はじめの一般論もどきを壮大に展開しようとして挫折を繰り返している。その方法は諦めて、まず実質の部分を書いて、それが出来てからそこに必要な最低限の議論を前半に付けるべきではないかと思う。

夕食は外で。


Feb 22 20:46, Bunkyo-ku

宿からの眺め。

朝は招待講演二つ。

+ さんは宇宙のインフレーションの標準的な解説だったが、おしまいに年末にダライラマと対談したときの話を聞かせてくれた。+ さんが、最近は太陽系外の惑星で液体の水が存在するものが数個みつかっているから、生物もいてもおかしくない。輪廻転生する際にそちらの惑星に行ってしまう心配はないのか。と聞いたら、宗教は局所的なものだから私はチベットに生まれ変わるつもりだ。という答えだったそうだ。

研究会は昼まで、新幹線で東京へ戻る。直接大学へ行って、少し用事をする。

夕方は今年度で去る皆さんの送別会。少し飲んだが少々疲れが溜まってきたので早めに家に戻ってきた。


Feb 22 00:47, Atami

水平線からの日の出。

研究会二日目。

朝は水平線から日が昇るのが窓から射し込んで目が覚める。昨晩ひとつ問題が解決したから随分気が楽だ。

朝から発表、招待講演、発表、夕食のあともポスターセッションと盛りだくさん。

ひとりの時間はぽちぽちと原稿を弄る。


Feb 21 01:38, Atami

大学院の Resarch Associates の合宿があってそれの引率なのか何なのかで熱海まで来た。

行き方を調べたら、新幹線でない東海道線の特急の踊り子号というのがあったので、それに乗る。指定席は満席に近いがひとつ空いているというので乗ったら、車内は僕より若いぐらいのカップル以外はみな定年前後の方で楽しそうである。僕はひとつの団体さんのつかっているボックス席の隅にお邪魔することになったら、いろいろ話しかけてくださって面白かった。お兄さん若いねぇ、二十歳ぐらいじゃないのといろいろおだてられる。

車窓は蜜柑の黄色と赤白の梅が美しい。湯河原のあたりでは迫る山並の頂はうすく雪を被っている。昨日寒くて降ったのがまだ解けていないのだろう、今日の青天との対照が良い。

降り立つと見事な観光地の駅前。宿は海に面して一昔前という雰囲気、崖に沿って経っていて、津波の時は最上階から逃げろと書いてある。

講演もポスター発表もなかなか面白し。物理学科全体から大学院生が来ているから、物理といっても自分の専門とはすこしちがう分野なので、話のうしろ 2/3 はわからないけれど、話の動機の 1/3 のところでいろいろ感心することが多い。

ひとりの時間はいろいろ考える。とりあえず一昨日生じた疑問はひとつ解決した気がするので寝ようと思うが、先週あたりからの問題は棚上げだ。


Feb 20 00:08, Bunkyo-ku

今日は曇って雪がちらつく。

柏へ行く。イタリアから * が数ヶ月滞在に来たので会いにいった、メールで何度も議論したが、実際に会うのははじめてだ。

研究はいろいろひっかかってうまく進まない。


Feb 19 00:21, Bunkyo-ku

駒場の白梅。

今日は小雨。

まずは用事で駒場へ行く。雨の中に上原から歩きたくなかったので、いつもと違って南北線から銀座線を使ったら、乗り換えを間違えて気が付いたら銀座にいた。というわけで一度降りてホームの反対側に行って渋谷へ向かう。

駒場の駅前の梅園はほころびはじめている。

本郷に戻ると夕方、* さんのセミナーに出る。

そのあとは原稿をいろいろ弄る。


Feb 17 22:47, Bunkyo-ku

太陽の暈。

朝起きて、こう数日考えてわからないことばかりずっと考えているのも不毛だと思って布団を出る。

軽く部屋の掃除、洗濯物等。昼になって出掛けようと外に出ると霜柱が沢山だ。

大学で別の共同研究の原稿を一日弄る。そのうちに暗くなったので、インドカレー屋に行って帰ってきた。

数日前のことだが、地球の裏側の共同研究者 A とメールで話をしていて、ふと最近こちらでは B といっしょに○○という内容の研究をしているのだがと言ったら、A もあちらで C と一緒に同じ○○という内容の研究をしているということが判った。まあ A とは興味が似ているから共同研究をしているからこういうことにもなるわけだが、こうなるとどうしていいやら判らない。もうお互い論文を書き始めるところまで来ているので、今更合流するというのも変な気がするが、かといって別個に論文を仕上げるまで待って投稿することに意味があるだろうか。

特に先週あたりから頭を悩ませている議論のギャップはこの○○に関する話なのだ。 A に聞けば彼はもう方策を知っているかもしれない。そうだとしたら何とも時間の無駄な話だ。僕は単に解決策を知りたいのであって、それを自分で見出す必要は特にないのだ。まあ、あちら組の○○に対する手法はそもそもかなり異なって、同じ議論を通るわけではないかもしれないが。


Feb 16 22:55, Bunkyo-ku

夕暮れの空木。

その後も議論のギャップは埋まらない。

朝起きる寸前の夢の中では、「新幹線の台車に僕が自分で何か仕掛けてしまったのを解除する」というのと「ギャップを解消する」というのが何故か等価になっていて、警察に追われながら必死に何とかしようとするのであるが、結局家の周りをパトカーに取り囲まれたところで目が覚めた。

自転車で学校に行こうと思ったら見当たらない。良く考えてみると、昨日自転車で登校したのを忘れて徒歩で下校したのだった。

学校では更にいろいろ考えるがうまくない。途中 * くんに話を聞いてもらったりする。

夕食は家で。

陽射しは暖かくなってきたが風が強くて寒い一日だった。


Feb 16 00:50, Bunkyo-ku

昨日は何も用事のない日。とある共同研究の論文の原稿を書き始める。詳細を完全に詰められてはいないが、書くことによって洗い出されるかと思って。

途中三四郎池を回って考え事などする。

夜は寝てしまった。

今日はいろいろ会議があることがわかっていたので、今週は他の日に用事をせず溜めていた。というわけで会議と用事とで夕方まで費やす。

というわけで夕方から夜遅くまで原稿を弄る。

雨か雪になるという予報だったが、大学にいる間に小雨が通っただけで済んでしまった。


Feb 14 00:05, Bunkyo-ku

駒場の椿。

文献を読んでいると良く眠れず、深夜雪がちらつくのを見た。

起きると曇っているが徐々に晴れる。朝は共同研究者からのメールに答えたあと、駒場へ向かう。

いつものように上原から歩く。昼は随分久し振りにフレッシュネスバーガーで食べた。洒落たフレッシュネスバーガーらしからぬ古いアメリカのダイナー風の木造平屋を使っていると思って後で調べると、第一号店だそうである。しかし机のみは新しくなっていて少々残念。

大学では ! さんと | 君と少々微妙な話の議論を小一時間して、博士論文関連の書類を提出にいく。ものによって違う建物の事務に出さねばならないことに気付いておらずキャンパス内を右往左往する。

その後は本郷へ戻って用事。論文の原稿を書き始めるがはっきり書くのはなかなかややこしい。宇宙論のほうに滞在中の学生さんが話をしたいというので相手をするなど。

寝る前に読む本が無くなったので、朝永さんの論文選集を借りてきた。


Feb 12 23:32, Bunkyo-ku

今日は IPMU の学生さんで就職してしまうがいい修論を書いた =君がセミナーをするので聴きに言った。

その後は ? さんと @ とで議論。とても微妙な所以外は解決したが、 @ がその箇所以外は五年前の論文でやってあることを発見したので、そこを詰めないといけない。弦理論では一番微妙なところ以外をだいたいやって論文を書く、ということが多々あるからこうなるのであるが...

その後はロシアに発つ # 、ポーランドに帰る * 、= 君を囲んで沢山でららぽーとの豚カツ屋に行く。

本郷に戻って少々用事をしてから家に戻る。


Feb 11 22:28, Bunkyo-ku

ルノワール。

今日も11時過ぎまで寝ている。

良い天気なので、先だって渋谷を通った際に宣伝を見かけた印象派の展覧会に丸の内まで行ってきた。建物を修復中のクラーク美術館の展示品を持ってきたとかで、以前 2007 年夏にニューヨークのメトロポリタン美術館で特別展が同様にあったのが懐かしかったのだ。その時に撮った写真を貼っておく。

五年前に会った絵々に再会するのは嬉しいが、おもったより沢山の絵が掛かっていて随分疲れた。

外に出ると皇居前に素敵な夕焼け雲が広がっている。印象派の風景画を見たが、今そのものがどれほど美しいのではないか。とも思う。

丸善で少し本を見て帰る。


Feb 10 23:30, Bunkyo-ku

昨日は朝を食べて寝、昼を食べて寝、おやつを食べて寝、夕ごはんを食べてしばらくしたら寝、とすると今日の朝になってしまった。土曜日がどこかに飛んでいった。

その間いろいろ変な夢をみた記憶があるが、もう忘れてしまった。おやつの前の夢は、なんだか秋に紅葉の綺麗な季節に引越の準備をしていて寂しくなり、おんおん泣いて目が覚めたのだった気がする。最近忙しい日々だったがそんな泣きたくなるようなことがあったかしら。

今日も基本的にぐうたらする。金曜日に発覚した問題について考えるが、××の考え休むに似たりだ。

夜はカレー。

金曜から外は風が強くて手が冷たい。一時期もう春になった気がしていたがそうは問屋がおろさぬようだ。


Feb 8 22:28, Bunkyo-ku

懲りずに夕焼けです。

朝から駒場に行って、そちらの会議に出て、本郷に戻って、そちらの会議に出る。終わると夕方。

移動中古本屋で一冊文庫を買う。

博士論文の審査結果を報告するのであるが、駒場のほうは黒板も使わず口頭で説明するだけ、本郷のほうはスライド数枚をつかって解説。本郷のほうのしきたりだけ聞いてそういうものだと思っていたから、駒場では絵を見せながら解説しようと思っていたことが出来ず少々動揺するがなんとかこなした。聴く側としても、口頭のを聞いているだけよりは画像等をみているほうが楽しめると思う。

その他の会議の事務的な部分は詰まらない。

会議ということで柏から ? さんがいらしていたので少々議論。ゲージ群が大きい場合に拡張しようとすると少し考えないといけないようだ。


Feb 7 23:40, Bunkyo-ku

雲をまとう京の山。

朝は駸々堂でコーヒーとパン、その後は昼まで @ さんと雑談のような議論のような。昼は皆さんでインドカレー屋に。戻ってもうすこしあちらの研究室に居てから、帰途につく。

まずは今出川通りの吉岡書店で古書をみる。出張に来る度に買おうか買うまいか悩んでいて一向に売れていない「漢字の歴史」をとうとう購入する決心がついた。新幹線で読んでいたがなかなか面白し。

市バスに適当に乗ったら、祇園、清水寺経由で京都駅に向かうもので途中から観光客でぎゅうぎゅうに。新幹線自体は案外空いている。ラッシュ寸前の中央線をお茶の水まで来て、バスで大学に。大学行のバス停がお茶の水橋にあるのか聖橋にあるのか覚えていなかったので片方に出ると反対側だった。

大学では明日の会議のための書類一式を確認して、鞄につめて家に持って帰ってくる。明日は駒場と本郷と両方の会議に出ないといけない。


Feb 6 22:26, Kyoto

京都の夕焼け。

今日は京都でセミナーのため出張だ。明け方から雪になって積もるかもしれないという予報だったので、早めに起きて、7時20分の新幹線で西へ向かう。京都駅についてからバスにのるまでのんびりしていたため、大学へ着くと10時半ぐらい。

徐々に空も晴れて青天に白い雲が綺麗になった。昼は文献紹介を聞いたあとは僕の話す番。物性をやっている旧友の * 君がわざわざ聴きにきてくれて有り難い。

皆さんで構内のカンフォーラで夕食、その後は @ と ? さんに連れられて少し飲む。

これまで京都で常宿にしていたホテルがやめてしまったので何処に泊まろうかと思って、大昔利用したことのある芝蘭会館別館にした。悪くない。


Feb 5 20:57, Bunkyo-ku

今日は柏。ほぼ二週間ぶりだ。郊外の枯れた並木の下を歩くのもまた趣がある。

* と議論、お茶の時間のあとは ? さんと議論。昨日残っていた論理の穴もきちんと閉じられたように思う。

また = が研究所に滞在中だった。ポーランドからフロリダにいって柏にきて、またすぐポーランドに戻る由。フロリダでは代数幾何の研究会があったそうな。


Feb 4 22:17, Bunkyo-ku

夕暮れの雲。

今日の昼食会はマグネターの話の紹介、面白かった。

また、昨晩柏の共同研究者からノートが送ってきたのに関してキャンパスを散歩しながら考えて、その後はメールでやりとりをする。明日は柏へ行って直接話をしよう。

散歩途中に総合図書館の書庫に入って下記の安倍亮さんの手記を見てみたが、彼が夭折したより少し年上の僕が読むようなものでも無さそうだったので借りず。僕がもっと若ければ、もしくはもっと年を取っていれば感慨も違うのだろう。

また夕焼けを録画してみた。今日は途中から雲が増えて空を覆ってしまった。


Feb 3 22:52, Bunkyo-ku

内堀より丸の内を望む湯島天神の梅。

良い天気だ。昨日ほど暖かくはないが、外へと誘われる。

ほうじ茶を切らしたので、一保堂が東京にもあるだろうと調べると、丸の内に店舗があるようなので運動と気分転換を兼ねて自転車で行くことにする。

まず途中で湯島の天神さんに寄ったら人、人、人で驚く。節分の催し物のようだ。梅は日当たりのよいところにある大木のみ開きはじめていたが、その他はまだ蕾が硬そうだった。

お茶のお店もごった返していた。エスプレッソを持ち帰りで売るような感じで抹茶を淹れて売るコーナーもあって、これはうまくいけば日本でも外国でも流行るのでは無かろうか。香り高くカフェインを取るのにエスプレッソである必要もあるまい。

そのまま帰るのもなんだから、皇居のお堀をぐるりと回って帰ってくる。10年前はよくこうやって東京の中心部を自転車で回ったものだ、と懐かしくなる。いろいろな交差点や小径にかすかな記憶が無くもない。

今日は三食とも家で食べた。


Feb 2 23:20, Bunkyo-ku

朝は曇っているが、昼には晴れて、暖かい一日。春になったようだ。

というわけで久し振りに三四郎池でのんびりする。雪のあと雨がしっかり降っていないから、池の水が随分少なくなっている。

一日ぐうたらしたが、夜はテストの採点をした。

とある論文に「この積分は収束する」と書いてあって、いくら考えても判らないので、勇気を振り絞って著者の先生に昨日メールを書いた。夜の間に丁寧に返事をくださったので、「どうもありがとうございます、ここの詳細を詰めないといけませんがそれは自分で出来ると思います」と返事をしたら、しばらくして「そこはこうやったら出来るはずだけれど」と短い返事が届いて冷や汗を流す。


Feb 2 00:16, Bunkyo-ku

今日は徐々に薄く曇り、夜には小雨が通った。明日は雨だとか。

朝は共同研究者に返事など、昼は会議、その後は論文審査後に書かねばならない書類を一式書いたら夜が遅くなる。

審査した論文の中で Abe homotopy というのが使われていたから、どのアベさんかと思って調べると、安倍亮(あべまこと)さんという数学者だそうだ。何でも電子化されている有り難い時代で、本人による日本語の解説、昭和14年のものが「全国紙上数学談話会」184号801として公開されている。若くして結核で亡くなった。戦前戦中の小平先生やらその世代の数学者との逸話は探せばいろいろ出てくる。