Jul 31 21:53, Aspen

パラグライディングをしている人がいます。

今日も気持ちよい晴れ。午後に自分が話す番だったので、朝はおととい準備した内容を反省する。

昼の発表は、五月に Aharony 先生と Seiberg 先生と書いた論文の話。質問も沢山でて悪くなかったのではないか。いったん終わった後に休憩をはさんで、興味のあるひとに集まっていただいて、最近やっている続きの話。その後もいろんな方からの質問に答えていると夕方になる。

発表中に失敗だったひとつは、* に「そこは一般の場合はどうなるんだ」と聞かれて、煩雑になるのは判っていたにも拘わらず説明をはじめてしまって、途中でやはり煩雑だからといって元の場合のみやったところだ。聴衆から詳細についての質問が出ても、あとで説明するから、といって、その場では敢えて答えないということも必要だと思った。* は如何にもそういう質問をしそうな人だから、事前に応対を考えておくことも出来たはずだ。

夕食は四人で研究所近く、7th Street の BBQ 屋に行った。


Jul 30 22:33, Aspen

研究所の空。

今日は青空に雲が流れて気持ちが良い。

朝は考え事。昼はセミナーが二つ、 = が RG wall の話、; が umbral moonshine の話。

聴衆に超弦理論の建設者が二人、; 先生は混成弦を見つけた四人のうちひとり。彼が説明中に「昔 FLM が出た頃はまだ弦の orbifold はなかったんだけれど」と言ったところを少し考えると、弦の orbifold を定式化した四人のうちの一人が彼なわけだ。僕からすればそれらは遠い昔になされて、理論の土台になっている結果なわけだけれども、そんなに昔でもないのかもしれない。

その後は研究所の芝生でピクニック。アメリカでピクニックというのは、肉を持ち寄って屋外でグリルで焼いて食べることだ。というわけで、スーパーまで行って pork chop とトウモロコシを買って、アメリカ人の @ の指示に従って焼いて食べるとすこぶる美味しかった。

ビールの小瓶を飲んだので、夕焼けのもと、自転車を押して宿に戻る。途中で自転車にのった若者の大群に追い抜かれる、「何で自転車押してるの?一緒に来なよ!」と皆さん陽気だ。


Jul 29 21:47, Aspen

曇のアスペン。

朝も空は曇っている、ときどき雨もぱらつく。研究所では水曜日に話をさせてもらえることになったので準備をする。

昼食時には丁度太陽が射して、外の芝生でいつものように食事ができる。? 先生が ER=EPR の話を持ち出して、? 先生が解説するという流れになって、勉強になるが、さて。

その後 = が「お前の論文に間違いがあると思うんだけれど」と言うので、びっくりして話を聞くが、どうも僕らが主張していないことを主張していると思ってそれに間違いがあると思っていたようだった。

お茶の時間も晴れ、* 先生と少々議論、そのまま街まで中華料理に行く。アメリカらしからぬ大人しい味で悪くなかった。

ビールを飲んだので宿に戻ってぼんやりしていると、また雨になる。


Jul 28 22:16, Aspen

Aspen の街角。

今日は起きてもしとしとと雨。昼過ぎまで原稿に向かう。晴れ間が見えたので気分転換に研究所まで行って、さらに編集の続き。また雨になる。

切りの良いところまで終わったところで共同研究者に回すと丁度雨が止む。宿に戻ってくる。

あとは別件で教えてもらった文献をいろいろと読む。こないだいろいろと判ったと思ったことも半分ぐらいは昔の論文に書いてある。やはり先達に聞けるのは有り難い。

そうこうしていると雨雲は去って、素敵な青空に夕陽が射すようになった。夕食は @ とゴンドラ近くの CP Burger という本格アメリカンハンバーガー屋に行ってきた。うまい。

寝ようと思うとまた雨が通っている。


Jul 27 21:42, Aspen

宿舎の裏の小川。

昨日金曜日は、パン屋でパンとコーヒーを買って研究所へ行く。木曜と同様、朝しばらくピアノを練習して、人が来始めたらいろいろと雑談。+ に新発見の面白い話を教えてもらう、論文が出るのが楽しみだ。

昼食後はしばらく * 先生、? 君と雑談。はじめはブラックホールの防火壁問題を考えていたはずがどんどん脱線して、いったい運動方程式を解いて我々を動かしているものは何なのか、という話になる。

となりの Aspen 音楽祭のチケットがあるから、と誘っていただいたが、共同研究の用事がいろいろあるので、と断って用事をする。夜はポスドク連中が誘ってくれたので四人でタイ料理屋に行った。

今日はのんびりすることにする。朝はゆっくり寝て、パン屋で座って朝昼兼用を頼む。日本から持ってきたイギリスに関する文庫本を読んでいたら、パン屋のおばさんに「絵文字を読むなんて賢いのねぇ」と言われる。

というわけで、英語の本をみるか、ととなりの本屋でしばらく本を見る、一冊購入。

宿にもどって昼寝、その後は研究所まで行ってピアノの練習をしようとしたら、共同研究者の @ が現れる。僕は人生の 2/3 ぐらいずっと適当に弾いてきたのでひどいものだが、それが聞いていられないらしく、ここはこうやって弾くんだ、等丁寧に指導をうける。

「折角だから半年でも先生についてレッスンをうければいいのに」「僕は他のことは全部自分勝手にやっているから、ピアノだって適当に弾いていたいのだ」という会話をして、自分の人間の出来ていないのが情けなくなる。

スーパーで適当に出来合いのものを買って夕食。戻ると雨になる。


Jul 26 08:44, Aspen

研究所の木立。

昨日はあのあとはいろんな旧友、旧同僚と再会を喜びつつ、さっそくいろいろ議論。弦理論の中でも特定の分野の専門家が集まっているので、話がすらすら進むのが楽しい、こういうのは内容を絞った滞在研究会の醍醐味だろう。

二年ぐらい共同研究をやっていたが今回はじめて会った @ とも固い握手を交わす。

昼前には ? さんの話がある。

夕方は * 先生宅に夕食に招いていただいて、ご馳走になった。

宿に戻って、回ってきていた原稿に眠い頭で手を入れたのち、就寝。

今朝はパン屋でパンとコーヒーを買って研究所まで、屋外の木立の下で小鳥の声を聞きながら朝食。その後日記を書いている。


Jul 25 08:31, Aspen

アスペンに来ました

水曜は根津のイタリアンで昼食にして、成田へ。

まずは十二時間かけてヒューストンまで、揺れは少なくて助かる。いろいろと考え事が出来た。通路側の席で、斜め前のひとのみている映画が見えて字幕が読めて、つい時々眺めてしまったが、どうも沢山人が殺されて困った。途中から救いのない話だとわかったので目を向けなければよかったのだろうが、さて。

ヒューストンの入国審査は平日だからかがらがら。眠い頭でのんびり次のゲートまでゆく。アスペン行きの飛行機はちょうど日本から来るとき通過した道を逆に辿る。「ところどころ雷雲があるけれど揺れないと思います」という機長の話どおり、楽しい空の旅、すこし離れて横を通過してゆく雲をみるのは良い。

空港からタクシーで研究所に寄って宿の鍵を得、宿についたら疲れてすぐに朝まで寝た。

朝はシャワーを浴びて、徒歩で研究所へ向かう。お腹が減ったので途中のカフェで入ると、早速 ? に会う。いろいろ話をしながら楽しい朝食、研究所まできて日記を書いている次第。


Jul 23 22:47, Bunkyo-ku

今日は昼からかき曇って、バケツをひっくり返したような雨が通った。しばらくして雨が止むと、気温は下がったが、夕方になってなんだか蒸す。

明日から出張なので、大学の部屋の片づけ等。


Jul 23 01:08, Bunkyo-ku

今日は研究室の昼食会、セミナー。

その他、先週あたりから考えていた話が週末にだいたい判ったので、まとめてしまおうと書きはじめた。簡単に終わるだろうと思っていたがそうでもなかった。半分ぐらい書いたところで家に戻って、風呂に入ったのち再開、ひととおりケリが付いたら日付が変わって 12:30 だった。

書き終わったら出張の準備をしようと思っていたがそれは無理なようだ。寝よう。


Jul 21 23:20, Bunkyo-ku

今日もぐうたらする。昼食後投票に。それほど暑くなかったから、麦わら帽子を被って自転車で神保町まで。旅行中に読む本を買った。

帰りにどこか喫茶店にでも入るかと思うが、大学にコーヒーメーカーがあるのでそれを使うことにする。

ついでに文献をもうすこし調べて、必要な本を総合図書館で借りてきた。家で夕食にする。

ここ数日いろいろ考えて、この件に関しては、随分頭が整理されてきた気がする


Jul 20 22:40, Bunkyo-ku

夕陽。

木曜の晩あたりから、数ヶ月まえから考えようと思っていた件に取り組み始める。というわけで、昨日は文献を漁って、論文をいろいろ眺めるなど。20年まえの有名な論文を引用している論文を片端から見てみると、ほとんど関係ないのに有名だという理由で引用しているのが大多数だけれど、いくつかこれまで知らなかった面白い論文を見つけた。

教室会議があって、6時からは物理学科の納涼ビアパーティ。案外飲んで、片づけを手伝った後、何を思ったか居室に戻って @ 君と共同研究のつづきを始めようとしたが、後から考えてみると酔いのせいで全然見当外れなことを沢山言った気がする。@ 君を引き留めて申し訳なかった。

家に帰ってすぐに寝たわけでもないが、酔いのため日記を書かねばならぬということを忘れているうちに就寝。

今日も昼食後は大学で文献を漁る。だいたい見るべきものはみた気がするので、さっさと切り上げて、休憩。和菓子を買って食べる。夕食のころには花火の音が遠くから聞こえる。夜は随分涼しくなった。


Jul 18 23:43, Bunkyo-ku

+ 君を受け入れていたプログラムがお開きなので、簡単なパーティが夕方にあった。

その他、* 君とちょっと議論する、など。


Jul 17 23:34, Bunkyo-ku

路傍のあざみ。風で揺れてうまく撮れません。

今日は久し振りに何も差し迫った用事がなかった。

というわけで、一ヶ月強ほうたらかしにしてあった共同研究について考える。メールのやりとりも途絶えていたので良くないとおもって、とりあえず適当なことを書いて送っておく。

昼過ぎから雨になる。お陰で随分涼しかった。

生協書籍部に行って何か買おうかと眺めたが、決まらず。有意義な海外出張には、枕元に置く専門外の本の選択が重要なのであるが、さて。


Jul 17 00:17, Bunkyo-ku

真夏の三四郎池。

今日は柏へ行く。昨晩から涼しくなったし、家を出るときは曇っていたから、先週は欠かせなかった麦わら帽は要らないかと思って置いていく。

移動していると徐々に青空が見えてきて、失敗したかと思ったものの、つくばエクスプレスをおりて、千葉大キャンパスを抜けてしまえば後はずっと立派な並木の蔭。気持ちの良い散歩の時間だった。

丁度まえから気になっていた論文の著者がセミナーをしていたのでそれを聴く。

その他、+ やら @ と議論。夕食はその三人で生協食堂に


Jul 16 00:25, Bunkyo-ku

昼はどこで食事にしようと本郷通りを自転車で移動していると、カレー屋の前のインド人の店員さんと目があった。美味しいカレーだった。

その後はノートをまとめる。土曜にやろうとしてうまくいかなかったが、一日頭の中で寝かせたら多少まとまっていたようだ。

途中でキャンパスを散歩。三四郎池はここ数日の猛暑のせいだか知らないが、急に水の緑色が増したように思う。トンボが飛んでいて写真に撮ろうと思うがうまくいかず。

日が暮れて家に戻って、夕食。雨も降らないのに急に涼しい風がどちらかからやってきた。天候は不思議なものだ。


Jul 15 00:42, Bunkyo-ku

大学にて。何の花でしょう。

今日も薄く雲が覆って青空は見えない。昼食後は大学へ行って、今日は案外気持ちよく論文の編集をする。

夕方からは待望の雨、止んで外に出てみると空気が涼しくなっていた。

サクランボをときどき買うのだが、いつのまにか産地が北上して秋田になっていた。


Jul 13 23:13, Bunkyo-ku

曇って空は見えない。そのせいか、天気予報で見る気温よりも暑くない気がする。雨よ降ってくれと思うが、ちょっとぱらついただけだった。

昼食後は大学へ行って、少々用事。しかしあまり気分が乗らなかったので、早々に切り上げて、スーパーに寄って夕食の材料を買って帰る。

汗だくになったのでまずシャワー、その後に夕食。食後はぼんやりしているとすこし寝てしまった。

まあこういう日があっても良いだろうか、昨日も何もしなかったが...


Jul 13 01:06, Bunkyo-ku

今日も暑い。量子群の勉強。

昼の会議と、夕方の談話会。談話会は光電子分光の話、試料やらレーザーに使う結晶やらを作ったり手に入れたりする苦労話が興味深かった。

家に戻って夕食、その後は今日案外判ったと思ったので、ノートに系統立ててまとめようと思ったが、やはりまだいまいち判っていないようで、四苦八苦しているとこんな時間になった。寝よう。


Jul 11 23:16, Bunkyo-ku

柏の夕陽。

今日は論文を読んでお勉強。

夕方は UTRIP の公式な夕食会。出資してくださっている会社の担当者の方もいらっしゃるところでTシャツにジーパンはいけないだろうと思って、ワイシャツにネクタイ、スーツに着替える。

案外飲んで楽しくなった。物理学科の受け入れ教員で来ていたのは僕だけだったか、かえって気が楽だ。参加学生さんひとりずつが一言スピーチをするが、みんなちゃんと話をしていた。


Jul 11 00:36, Bunkyo-ku

今日は柏へ行く。暑い。炎天下を歩きたくなかったので、柏の葉の駅から大学までバスに乗ってしまった。

大学ではいろんなひとと議論や雑談。夕食後も議論していると随分遅くなる。

議論の結果、量子群の勉強をまじめにしようかという気になってきた。


Jul 10 00:27, Bunkyo-ku

芙蓉二種。

今日は暑い、かつ雨が降らなかった。

日のある間はいろいろと用事でばたばたする。夕食後になってようやくおちついて、しばらく前の論文の改訂、および次の論文の執筆。


Jul 9 00:27, Bunkyo-ku

東へ去った雨雲。見事な虹霓。雨雲がやってくる。

今朝もとても暑かった。昼過ぎにはまた雨雲がモクモクと沸いて西から流れてくる。四時過ぎにはバケツをひっくり返したような土砂降り。止んだり降ったりしながら七時ぐらいまでつづいたろうか。

お陰で日が沈むと多少涼しくなった。

今日はいろいろ文章を書く。セミナーは inflation 時に出来たブラックホールが dark matter だったら、という話。本題よりも、もしそうだとしたら、このあたりにはどれくらいの頻度でブラックホールがやってくるか、やってきたら太陽系はどうなるか、という馬鹿な話で盛りあがる。


Jul 8 00:20, Bunkyo-ku

梅雨もあけたそうな。

起きると雲ひとつない青天、暑い。

根津のイタリアンで昼食にして、大学へ行き、お絵描きのつづき。2時間ばかり続けると、必要なものはほぼ清書してしまった。本文に進まねばならぬが、そこまでやる気にはならず。

ふと西の空をみると、にわかに掻き曇って雨雲がやってくる。大粒の雨が降りだしてしばらくして、西から日も射してきたから、これはと東側が開けてみえるところへ行ってみると、見事な二重の虹が見えた。

雨雲があちらに去ったころには、案外暗くなって、買い物に行って夕食を作る気もわかず本郷通りのインドカレーに行ってしまう。

? によると、外側の副虹は漢字では一文字で霓(げい)と書くそうだ。副虹に専用の単語と文字を作る文化は素敵だ。字典によると、雨冠の下の兒は児の旧字体で、すなわち虹の子供なる由、蜺とも書く。


Jul 6 23:00, Bunkyo-ku

去年も撮ったと思いますが、ルリマツリ。

梅雨明け宣言、そう聞くと急に陽射しが強くなったように思う。昼の雲は真夏を告げる。しかし、夕暮れ前の雲は刷毛で掃いたようだ。真夏の夕方の雲はこんなのではなかろう、と思ったが、さて、一体どのようなのが相応しいかと考えるとよくわからない。

外で昼食後は大学に。窓から風を入れていれば十分すごせたのだけれど、風が強くなって部屋の中を物が舞いはじめたので、廊下への扉と窓を閉めて空調を入れる。自分の居室に冷房をいれたのは今年はじめてだ。

夕食は自炊。風呂に入って上がってくると流石に涼しく感じた、が、徐々にまた暑くなってくる。

一日ぼんやりと、講義録に貼るべき図の清書ばかりしていた。図だけでも二十頁ぐらいになりそう。本文を書く気合いが出ないから、と、お絵描きばかりしていたが、それもあと少しで終わってしまいそう。


Jul 5 23:32, Bunkyo-ku

のうぜんかずらを棚仕立てにしてある。

今日は昼までぐうたら寝て、蕎麦屋で昼食、その後は会議。

一時間ほど挟んで、四時からは $ さんの談話会。

その後は $ さんと + さんとでインドカレー屋に行き、つい僕もビールを一杯飲んでしまう。

研究室に戻ったら、京都から @ 君が帰ってきたので、論文の改訂の相談、および四方山話。

今日は夜になっても湿気て、涼しくならない。


Jul 4 22:52, Bunkyo-ku

今日は柏に。

柏の葉公園の濃い緑を見るのは楽しい。赤い綺麗な花が藤棚のようなところに見事に咲いているので、何だろうと思ったが、調べてみるとノウゼンカズラというようだ。

大学に近づくと、車道脇の植え込みのつつじの間に雑草が繁茂しているのを刈っているところに出くわした。通り過ぎると、ちょうど雑草の中にネジバナの立派なのが咲いていて、それも刈られてしまったんであろう。球根は無事だろうと思うけれど。

研究所ではいろいろな同僚と話をする。? は来週駒場の数学科でセミナーをしないといけないとか。久々に = 君に会う。

帰りがけ、ちょうどお茶の葉が切れていたのを思い出して、ららぽーとのお茶やさんに寄って帰る。

買った歴史の本は、日本語訳も出ているものの、英語の原書の古書が安く手に入ったからそれを注文したのだった。しかし、古い本で当時の読者は教養豊かだったからか、読みはじめてみるとラテン語の引用文に訳がついていない。これは困った。大人しく訳書を買っておけば良かったかもしれない。


Jul 3 23:21, Bunkyo-ku

天気は下り坂、午前中は * と今後の方針について議論。

昼食後は改訂せねばならなかったがほうってあった論文に少々手をいれて、@ 君に送る。

まだ三時半ぐらいだったが、どうもやる気も出ないので、片づけて家に帰って本を読んでいた。週末に行けなかった古書店が通販もやっていたので、注文してあったのが届いていたので。

本を読んでいると雨が通った。


Jul 2 23:49, Bunkyo-ku

梅雨は去ったか、雲間の陽射しは強いけれど、ときには随分涼しい風も吹く。

夕方はいろんな国からの学生さんの前で「弦理論とは何か」という話を一時間半。真面目な話というよりは、適当な雑談の繋ぎ合わせという感じで、前半は笑いも取れ、後半も他の国の物理学科から来てくれている人には一応聞いてもらったようだ。終わっても更に半時間ぐらい質問をしてくれるひともおり。

彼ら彼女らが純粋に楽しそうなのに圧倒される。僕はもう自分の分野のセミナーに座っていてもこんな無邪気な反応は出来ない。僕が専門外の入門書を読むときに感じる解放感のようなものを常に感じられているのだろうか。それとももっと違う気持ちだったろうか。遠い昔のことを思い出すのは難しい。

研究室に戻ってひとしきり雑談したあと、本郷通りで夕食にする。ぼんやり流れている音楽を聞いていると、どうも知っている人の知らないアルバムだ。メニューの横に解説があったから見てみると確かにそのとおり、なんだか特別感傷的に聞こえると思って、家に戻って調べてみると、他に買った方々も同意見のようで、今日の僕の気分がそうさせるものではないようだった。

というわけで、つい買って、早速聞く。便利な時代だ。


Jul 2 00:09, Bunkyo-ku

今日は一日掛けて明日の学部生むけ講義の準備をする。

というのは、UTRIP という海外から学部学生を受け入れる理学部の催しに参加しているのだが、その受け入れ教員でオムニバス型の講義をしようというので、明日の一番目が僕なのだ。

いつもぎりぎりまでしないのは良くないが、必要な時間は判っているので食事も抜かさず一応終わった。しかし、もうちょっと分割して慌てず出来るようになったほうが良い気がする。