昨日の暖かい春の一日とは一転、すこし冷えて、雨がしとしととずっと降る。まあこれも春らしいか、とも思う。
夕方に買い物から帰ってくると、青空に夕焼け雲が見えた。桜は満開になってまだ一日だから、この雨にもそれほど花を散らせていないようだ。
と思って夕ご飯を食べていると、また急に雨になり、今度は案外土砂降りになって雷まで二三度鳴らして行った。
明日の発表の準備は昨日の午前中に慌ててやったのだが、反芻をしていない。このままではいけない。
あたりの桜は開花四日目にしてほぼ満開になった。近くの桜並木は大きな人出。朝から近くの学校のブラスバンドが順繰りに演奏しているのの案内と音楽が聞こえてくる。
植物園まで行ってみると、こちらも案外の人、それでも十分空間がある。散策してみると、雪で大枝が裂けて、傾いて地面に付いてしまっているけれど、健気に花を咲かせている桜がいくつかある。北端の旧医学部本館の前の池の桜もそうなっていて、こちらは水面まで花を付けた枝を垂らしている。
夕食後は前後不覚に寝てしまった。
今日は暖かい。桜もどんどん開く。
しかし、来週月曜に頼まれているセミナーの準備を全くしていないのが心にのしかかって来て、陰鬱だ。取り敢えず、主催者の方に、タイトルの小変更は伝えた。
+ 君に会ったので、もう一度はじめから白板の前で説明してみるが、矢張りおかしな結果になった。困った。
夕食後、家に戻って、セミナーの準備から逃避するために本棚の片付けをした。
今日は小雨が夕方まで続く。辛うじて夕焼けを見る。
家で昨晩やろうと思っていた計算をはじめて、昼になる。その後に地下鉄で大学まで。
計算の結果は芳しくない。大学でもう一度確認したのち、タイプして + 君 * 君に送る。
生協での夕食の後、* 君に会ったので、説明を兼ねて白版で計算の詳細をもう一度追ってみるが、やはり変な結果になる。方針は悪くないと思うが。
家まで帰る途中に桜並木の坂がある。坂の下の桜はもう三分咲きぐらいだが、上までのぼるとまだそれほど咲いていないのは面白い。
数日前からアルカンの大ソナタの「30代、ファウストのように」を繰り返し繰り返し聞いていると、頭に染み付いてきた。
今日は家の前の桜がほころびはじめた。雨の予報だが、小雨がぱらついただけ。
+ 君が来てくれて議論。あちらの疑問の相談にのったり、こちらの疑問の相談にのってもらったり。
ここ数日解析したいがどうしたものかと考えあぐねていた件は、@ 君と * 君が関連論文をみつけてくれたので、それに目を通してみると、まさに必要なことが書いてあった。判ってみれば、なぜ考えあぐねていたのか馬鹿らしいほどだ。
これを使うと、さらに一歩踏み出せるように思う。
柏へ行く。都心の桜の花芽はもう咲かんばかりだが、柏では随分膨らんではいるもののまだしばらく掛かりそうだ。
草むらはオオイヌノフグリの青い花やホトケノザの紫の花で一杯だ。
あちらでは # 君と再会。? 君のセミナーを聞く。
お茶の時間は %さんと F 理論で何か出来ないかという話をする。F 理論は僕はこれまでほとんどやっていないので感覚がなかなか掴めない。ここ数日はいろいろ関連して初期および近年の論文を読んでいるが、さて。
その後は # 君と雑談のような議論のような。 夕食を生協で摂って家に向かう。
もうすっかり春の日。
皆さんで昼食に第二食堂に行くと、この時期には珍しくごった返している。部屋の一部分を卒業生の写真を撮るのに使っているからだ。ガウンを着て、証書を持って、写真に収まっている彼ら彼女らはどんな気分だろうか。僕自身は卒業式に出たかどうかあまり記憶が無い。少なくともガウンはまだそのころは無かったと思う。
午後は体は健康なのだけれども、どうも研究に気が入らないので、大学の植物園でも散歩をしようと出かけてみる。しかし、到着してみると月曜は休園であることがわかった。というわけで、そのまま家に向かう。
しばらくピアノの練習をしていると徐々にまたやる気になってきたので、いろいろと論文を読んでみた。
夜は肉じゃが。
今朝はのんびり。
昼食後は学校にいって、少々用事。その後は、? 君が送ってくれた計算と自分のが部分的には合っていることを確認。
残りの部分をどう計算したものか、と思案中に、廊下をふらふらしていると、* 君が居たので、少々議論していると、それほど根拠は確かではないが、検算する方法を思いついた。一つの未知数に対して沢山方程式が出るので、過剰に決定されるはずだ。
というわけで、机に向かってやってみると、うまく行って、満足する。
自宅に向かう。夕食は焼き魚。
今日はほぼ元気になったので、昼前から大学へ行く。
大学では、* 君やら、インドから一時帰国して日本滞在中の = 君やらといろいろ議論する。
最近一時帰国中のポスドクの人と何人かと会ったが、みんな目がやる気に輝いていて、眩しい。それに引き換え、僕は現状に呑まれていて、停滞している気がする。この落差はなんだろうか。
今日は雨。
どうも週の頭からのどが微妙に変で、昨晩は鼻が流れて仕方が無かったから、そろそろ熱がでるかと思って今日は有給休暇を取って家で寝ていた。しかし、結局熱は出なかったので有給休暇の使い損であったか。
まあしかし、読書と論文を読むのは進んだ。
今日は曇って、昨日ほど暖かくはない。
昼まで講義録をふたたび弄る。その後は柏へ行く。# さんの面白い話を聞いた。
= 君と弦理論の四方山話、また + と % とちょっと相談。その後は ? 君と以前の話の続き。
家に戻ると遅くなる。つくばエクスプレスにのっている時間と、都内でバスに乗っている時間が似たようなものな気がするが動いた距離は随分異なるのが不思議だ。
今日は暖かい。桜の枝をみると、蕾が随分ふくらんでいて、いまにも咲き出しそうだ。気温も随分あたたかくなった。
大学へ行って、昨晩発表のあった primordial b-mode の発見についていろいろ専門家に聞いてみる。
? くん、* くんと計算あわせ。まだ合わぬ。
夕食を生協中央食堂にいこうと思うと、安田講堂の工事に伴っておやすみ。文学部下のメトロ食堂まで行く。その後バスで帰宅。
土曜に送られて来た計算を自分が別の方法でやったのと付き合わせてみるが、全然合わない。まずは手元の計算を再検討すると、いろいろ間違いがみつかって、あとはあちらの計算で一ヶ所係数が異なれば合うことが判った。さて。
昼は追レポートの締め切りが過ぎたので、それの採点。
夕方は一時帰国中の * 君のセミナー、先週の @ さんの話と関連していて、合わせて勉強になる。
* 君、= さんと ; 君とで夕食。
今日は春霞、というと聞こえは良いが、空気中にいろいろなものが漂っているのであろう。
昼前から僕はスーツに着替えて出かけて、皆で昼食。
昼食後は、そのまま新幹線で東京まで戻る。
今日は所用で大阪に向かう。東京は晴れていたが、富士は生憎雲に隠れて見えない。
実家からしばらくのところの旧市街は、昔は旧家があるだけの寂れた街であったと思うが、最近随分観光地化されていると聞いたので、すこし歩いてみる。確かに、案内所が出来たり、古い家がカフェやらパスタ屋やらに変わったりしている。丁度地元の人が立ち話をしている横を通ると、このあたりも変わったねぇと言っていた。
夜はのんびり。久しぶりに古いアルバムなど出して自分の小さい頃を再確認する。
今日はぼんやりと曇った一日。
行きは電車、帰りは徒歩にしてみる。
講義録に一節足そうと思って、準備に修論を参考にしながら計算をしてみたが、一ヶ所どうも修論の式変形におかしなところがある。すぐに修正して、きちんと答えは出たが、判って書いていればありえない間違いだ。
その他、いろいろ自分で以前書いたものから式を集めてきて、本文を書いて、計六頁也。それほど意味のある作業では無かった。
途中、研究室の年度末恒例のお別れ会。
朝は小雨。
大学では、論文を読んだり、手を動かして細かい係数を合わせたりしてみる。
雨は徐々に強くなり、夜にはひどい雨。その中を帰ったが、まあバケツをひっくりかえしたような雨。御殿下の運動場脇の沈丁花の植え込みはそれでも良い香りを漂わせていた。
今日も少々ピアノの練習をする。
今日は随分あたたかい。新居の近くの河津桜は満開で、そこだけもうすっかり春のようだ。
いろいろ論文を読んだり、? 君と今後の方針の話をしたり、* 君と議論をしたり。
久しぶりにしばらくピアノの練習をしてみる。
昨日はまず引っ越しの際に発見した古い銀行口座の通帳とキャッシュカードを銀行に確認しに行ったり、旧居を不動産屋に確認してもらって鍵を返したりする。といっても、不動産屋に直接ではなく、部屋の退去の確認代行業というものがあるらしく、その人に返したのだが、よくわからない仕組みだ。
根津神社にお参りしてから大学へ行く。
大学ではメールに応対やら、+ 君と軽く議論をするやら。
今日は柏へ行く。家が動いたので、どうやって行くのが最適なのかまだ判らない。
朝は研究所の存続をお役所に訴えるために事務の皆さんが作っている文書のための研究者の聞き取り調査というのに出る。僕は、自分および自分の属する組織を誇るというのは、伝統的日本的価値観からは御法度であるから、今のような保守政権には逆効果なのではないかと思うのだが、まあ、仕方が無い。
昼は ? さんが先週個人的におしえてくださった話のセミナーをなさるというので出た。面白し。
また、予期せず研究会をやっており、そこに友人が沢山来ていることがわかった。お茶の時間のあとは = と雑談、夜はイタリア人三人 とこちらのポスドクふたりをつれてキャンパス脇のうどん屋へ行く。ちょっと熱燗をいただいていい気分になる。
行き帰りの電車の中の読書は、先日借りた中国神話の本。図書館では本文をちらちら見ただけだったが、序論から読みはじめてみるとまず神話を研究するのに如何にマルクス主義、毛沢東主義的に意義があるかが語ってあって少々驚く。本文にはそういう政治臭は無い。
晴れ。数日前ぐらいから、沈丁花が咲き始めている。
午前中はぐうたらする。午後は買い物。
図書館で借りた張光直著「中国青銅時代」を読んだ。良い本だった。数年前日本に戻ってから、中国古代の歴史の本はいろいろ読んだけれども、貝塚茂樹にせよ白川静にせよ日本人が僕が生まれる前に書いた本で、かつ戦後の発掘の成果が取り入れられていないから如何なものだったが、この本を読んでいろいろ目から鱗が落ちることがあった。といっても原書の発行は1982年だそうだから、それでも古いのだけれど。ここ二十年ぐらいの研究の進展を取り入れた読みやすい本はないものかしら。
今朝は晴れ。
昼頃に西から雲がやってくる。 ? さんが来てくれて、しばらく議論。
と、窓の外をみると雪が舞っている。レーダーを見てみると、東西に細く雲が伸びて、二十三区内でもごく一部だけちらついたようだ。
夜はまた雲は去って晴れた。
新居から通勤。
* くんと久しぶりに喋っていると、$ 先生が ? さんと仁科財団のお偉いさんお二人をつれて現れる。? さんが仁科アジア賞というのにあたったので、大学で講演会があったのだ。時間まで暫くあったので、? さんと物理の話。賞の対象および講演会の話自体は彼の数年前の結果についてだったから、進展中の話が聞けて良い。
講演自体もいろいろ復習になって面白し。絵が Penrose 図ひとつだけだったのはなかなか潔い。
その後は皆さんの松本楼でのお食事のご相伴に預かる。はじめは講演の内容についての話だったが、途中から昔話を聞く。
- 仁科財団の書庫から発掘された朝永から湯川への手紙で中間子論とほぼ同内容のことが湯川の論文以前に書いてあるものの話、
- ? さんのいる Tata 研究所で行われた Sudarshan へのインタビューの話で、Gell-Mann - Feynman 以前に Marshak-Sudarshan による国際会議での発表で V-A 相互作用は発見されていて、Feynman 自身自分の論文にそう書いているという話、
- Bohr が日本に1937年に来たときにカラーのビデオを撮っていたフィルムがデンマークで書庫から発掘されて、近々公開されるという話、
今日は引っ越し。といってもすぐ近くだが。
生憎の雨だが、小雨なのでなんとかなる。引っ越し屋さんの力の強いのには感心する。
夜まで頑張って、段ボール箱は二個を除いて解体された。本棚の本は主題別に分かれていたのが滅茶苦茶になってしまっているが、これはおいおい修正しよう。
今日はぼんやり考え事。
多少あたたかくなってきたので、三四郎池の端に座ってぼんやり太陽にあたってみる。
答えがいろいろな方法で求まっているが、一般にやる方法がわからない、という前からの問題を、また考えてみる。とりあえず、これまで求まった答えを一ヶ所にまとめてみた。しかし、だからといって進展があるわけではないが...
夜はさらにすこし片付け。
昨日は日記を書くのを忘れていたことがわかった。
昼はひたすら家の片付け。大方おわったか。夕方になって眠くなって、気が付いたら午後九時前。夕食をどうするかと悩んだが、近くの中華屋がまだ開いていたのでそこで焼きそばを食べる。
今日は案外寒い。
昼食を生協で食べて、建物に入ろうとすると、面白そうな統計力学の研究会の案内が貼ってある。というわけで、午後はそれに出て講演を三つ聞いてみた。
先週はじめ共同研究者の + とメール越しに議論していて、僕は相手が全然間違っていると思っていたのだったが、しばらく忙しくて放置してあったものを、今日時間があったので再考してみた。すると、全然間違っていたのは僕のほうであった。
図書館で本を借りて帰宅。