Jul 31 21:41, Kyoto

夕方には虹が出ました。

今日は暑くなる。いつもの喫茶店で朝食後、現象論の研究会で一コマ聞いたあと、数学の研究会へ。

昼食はどこへ行くか悩んだ後、学生の頃に京都に来たら良く言ったチャーリーに入る。美味しいが、すごい量でお腹が一杯になった。

というわけで、昼食後の一コマ目はうとうとしてしまう。はっと気が付いて窓の外をみると、大文字山の上に積乱雲がもくもくとしつつある。

夕方頃には頭上まで雲が広がったのだけれど、雨は結局大学のあたりではふらず。

北部食堂で夕食にした後今出川通りを歩いていると、今回呼んで下すった % 先生がお帰りの所に会う。

宿の前の交差点でふと空を見上げると、夕陽で赤くなった東の雲の前に虹が出ていた。


Jul 30 22:19, Kyoto

小学校の朝顔。

朝は時差ぼけで早く起きたので、七時ごろから下鴨神社に行ってみる。

糺の森に入ってみると蝉時雨、犬を散歩しているひとがいるくらいで気持ちが良い、と思っていたら、すぐにそうではなくなった。というのは、昨日まで境内の池で足を洗うお祭りが行われていたようで、夜店は片付いているものの、ゴミ袋がまだ回収されておらず、そこに烏が群がっていたのだ。

お参りを済ませて、歩いていると、徐々に暑くなってくる。またいつものお店で朝食。

数学の研究会は十時からだが、隣でやっている素粒子現象論の研究会が九時からなので、そちらに一コマ顔をだしてみる。

お昼ご飯のまえは自分が話す番。沢山質問も出て、良かった。

夕方に雨が通ったが、あまり涼しくならず。いちど宿に戻って、また夕食に出る。食後は査読を頼まれていたのに返事を書く。


Jul 29 21:11, Kyoto

研究会二日目。朝は昨日とおなじ喫茶店に行く、と、他の参加者のかたがいらした。

大学まで来る途中に、綺麗な黒い蝶をみたが、写真を取り損ねた。

箙多様体の量子化やら、ザスタバの話を聞く。自分のやっていることにも使えるだろうかどうだろうか、とぼんやり考える。

夕方は基研に顔を出して、$ さんと物理の四方山話をする。生協で夕食をとって、宿舎に戻る。


Jul 28 21:58, Kyoto

研究会一日目。朝は蝉の合唱で目が覚める。

朝食は今出川通りの古めかしいコーヒー屋に入った。早く着いたので、基研の一階で用事をしていると、$ さんに会う。

研究会は11時から、数理研で話を聞く。昼食は改装なった生協の北部食堂。

午後の講演のあと、夕方は食堂の二階で懇親会。

話は判るような判らないような、だ。暑さは幸い恐れていたほど酷くはない。


Jul 27 22:21, Kyoto

眼下に望む富士。

午前五時に起きて、軽く朝食、鍵を研究所に返却して、Fuld Hall 前でニューアーク空港行き乗り合いバンに拾ってもらうのを待つ。# 君と合流。

待っていると徐々に夜が明けて、朝焼けが美しい。乗り合いバンは、途中で予定より一人乗客が多くなって運転手さんが困っていた。早めのバンしかなかったので、空港ではのんびり。

ようやく搭乗して、滑走路に向かいはじめたとおもったら、機長曰く、操縦席のシートベルトが止まらないので、ゲートに戻って修理するという。シートベルト自体は部品がないから、取り敢えず shoulder harness を付けることになった、等、説明はあるのがいいが、合計二時間弱かかる。

飛び立ってからはまあ滑らかな飛行。去年なんども出張したお陰で、自動でエコノミープラスの席になって少し前が広かったのも良かった。

さて、そろそろ着陸、というところで、降りる滑走路がかわったとか何とか言って、太平洋上を一回転する等、これも時間がかかる。

無事着地、入国審査も終えて、スーツケースが出てくるのを待つが、出ない。係の人に調べてもらうと、# 君の荷物も共にニューアークにまだ置き去りだという。

そんなこんなで、伊丹行きの飛行機まで三時間あるはずが、三十分ほどしかなかった。成田まで奥さんが顔を見にきてくれていたのだが、一緒にお茶を飲む時間も無かった。

伊丹までの飛行は窓からの眺めが見事だった。伊丹からはMKの乗り合いタクシーで京都まで。同じ研究会に参加する方が乗っていたことがわかった。

夕食はすこし歩いて、以前何回か行ったことのある美味しいイタリアンへ。鱧のスパゲッティを食べて、ワインを飲む。

帰り道、自転車に載った % 君に会った。もう少し歩いていると、浴衣を来て自転車を頑張って漕いでいる女の子が居た。京都は不思議なところだ。

限界なので、シャワーを浴びたら寝る予定。


Jul 25 23:13, Princeton

夕陽のあたる大学の塔。

さて、今回の滞在もいつのまにか終わりに近づいて、今朝は部屋の片付け。

昼食後はいろいろと議論。

お茶の時間のあとは一度街まで歩いて、飛行機の中で読む本と買いに行く。丁度研究所のバスがパルマー広場に居たので、それに乗って宿舎にもどり、またすこし片付け。

夕方はまた街まで歩いて、Chez Alice で簡単な夕食。明日の朝食を Wawa で買って、ゴルフ場を横断して戻ってくる。ゴルファーの皆さんはゴルフ場端のロッジでバーベキューのようで、鼻をくすぐる良い香りが流れてくる。

しばらく本物のピアノを触れなくなるので、また練習に行く。明日は日本へ移動だ。


Jul 25 00:06, Princeton

今朝はいろいろと片付け。

昼食後は、$ 君のセミナー発表の練習を聞く。

お茶の時間の後も、すこし片付け、その後は、# 君、% 君、$ 君とで今後の方針の議論をする。

夕方は日本人沢山で Princeton Shopping Center の中華屋に行った。その後は Bent Spoon でデザート。

風呂上がりに計算をはじめてみたが、うまくない。


Jul 23 23:48, Princeton

芝生に蛙を発見。

今日は三十度を越えて暑い、といっても、日本はもっと暑いようだが。

午前中はいろいろと用事を片付ける。

午後はここ数日の懸案をいつものように考える。が、相変わらず進展は無い。少なくとも、問題点はよりはっきりと見えて来た気はするが。

夕方はあたりをすこし散歩する。夜になって、雷雨がやってきて、しばらく降った。涼しくなった。


Jul 22 23:53, Princeton

午前中は来週の数学の研究会で話す内容の準備をする。といっても、二年まえに話した内容と同じ予定なのだけれど。そのころから言っている、数学者に解いてほしい予想があるが、なかなか興味を持ってもらえないので、また呼んでもらったのを機会に、もう一度宣伝しようというのだ。

午後は、先日来の懸案をいろいろと考える。夕方は、$ 君に時間をとってもらって聞いてもらう。が、進展は特になし。

またアーティチョークを買って来たので、茹でてみたが、ちょっと育ち過ぎで硬かったようだ。夕食後はピアノの練習。


Jul 21 23:09, Princeton

午前中は書いているレビューの査読の結果を原稿に反映させる。

昼食後は、こちらのポスドク数人 と雑談していると、場の理論の基本的なところがわからなくなって、議論しているとお茶の時間になる。

その後はここ数日の懸案を考えるが、あまり進展がない。

夜は、大学の Richardson auditorium で無料のコンサートがあると知ったので、数人で出かけて来た。クラシック有り、ジャズ有りでなかなか面白かった。


Jul 20 21:51, Princeton

驚かせてごめん!変わった品種です。

午前中はのんびり。

昼食に街まで行こうと外に出ると、鐘の音がする。Graduate College の鐘楼で丁度コンサートをはじめた所だった。途中でしばらくそれを聞いてから、Chez Alice に行き、いつものようにサンドイッチとコーヒー。

遠回りして戻ってくると、それほど暑くはないものの随分汗をかいたのでシャワーにする。

その後は、先週の中頃にやってうまくいかなかった計算を確認してみるが、やはりうまくない。

というわけで、それは放棄して、買い物へ行く。ピアノの練習、夕食。


Jul 19 21:44, Princeton

六時前に起床、ホテルをチェックアウトし、トラムの駅へ。昨晩の宴のあとで、ごみの散らかっていること、これまた一週間前とは大違いだ。トラムの中は夜を明かしたらしき若者で一杯。ヘントの中央駅まで来ると、このあたりはヘント祭には使われていないようで、落ち着いている。研究会の参加者が何人も居る。

というわけで、僕はポーランド人の方と雑談をしながら空港まで。空港は休暇に行くのだろう人々でごった返している。長い列を随分待った後、係の人にパスポートを見せると、アメリカ行きの便は警備が厳しいからこちらでは扱えない、と言われた。幸い、アメリカ行きの窓口は列は無かったので、なんとか搭乗口には搭乗時間すこし前に辿り着く。

飛行機に乗り込んで、自分の席に座って深い息を付くと、隣の人が「これから飛ぶのにそのため息は何?」という。「列を並び間違えたから時間が無くって慌てて来たんだ」と雑談を始める。

すぐ飛ぶのかと思いきや、チェックインしたにも関わらず飛行機に乗り込まなかった客が四人いるので、その人達の荷物を取り除く、というので、出発が遅れる。

それほど揺れず、七時間半の飛行。半分以上寝ていた。

到着すると、入国手続きがこれまた長蛇の列。一時間ぐらい掛かったように思う。

ペン駅での乗り継ぎはうまくいったが、プリンストンジャンクション駅まで来るもののそこからのバスが無く、三十分待つ。まあ、読む本があるので大した問題ではない。ヘントより随分気候が良く、ベンチで座っているところに吹く風が心地良い。

ワワで牛乳と夕ご飯のサンドイッチを買って、宿舎まで歩く。

シャワーを浴びてさっぱりしたあとは、早速スーツケースの中身を洗濯する。その間、すこしピアノの練習。


Jul 18 22:32, Ghent

研究会も最終日、今日も暑くなって、昼は三十度を越える。天気予報は来週は涼しくなると言うので、特に暑い週に来たのだろうか。

午前の部に出て、今日の昼食は生協へ。

その後はホテルにかえって読書、夕方に聖バボ教会の「神の子羊」という祭壇画だけ見に行く。

教会までは徒歩数分なんだけれども、来た日とはうってかわって、中世の広場が近代的なもので埋め尽くされてしまった、ヘントフェスティバルは今日の午後から徐々に始まっているようで、お客さんも沢山。月曜あたりは、随分静かな趣のある街だと思っていたら、見違えるようだ。

夕食はホテルのレストランでムール貝。


Jul 17 23:28, Ghent

聖バボ教会のオルガン。

ヘントも徐々に暑くなって、今日は29度まであがったとか。

今朝は自分が話す番だった、まあまあの出来だったか。昼食はまたいつものサンドイッチ屋。

パラレルセッションにいくつか出た後は、宿に戻る。信じられないようなニュースを知る。

近くの教会で丁度オルガン演奏会があったので、夜はそれに出た。鍵盤が地上階にあって、偶然近くに座れたので、弾いている所もよく見ることができる。聞いている間は、いろいろ忘れてしまえた。

夜はヘント風魚介の煮込みを食べた。


Jul 16 23:27, Ghent

暮れてきた空に浮かぶ教会。

今日は晴れ。午前はパラレルセッション、その後は昨日とおなじサンドイッチ屋で、今日はスープも頼んでみた。

その後は研究会主催の街の散策および船遊びの予定だったが、どうも眠くて敵わないのでホテルに戻って昼寝。

起きてみると、執筆中の論文に意見を頼んでいた所に返事が来ていた。そこの助言に従って、すこし別の計算をしてみるが、合ってほしいものが合わない。これは困った。

夕方はスーツを着て出かける。お開きになって、一度宿に戻って普段着に着替えた後、軽く夕食に。ベルギー名物だと書いてある vol-au-vent というのを頼んでみる。パイ生地で真ん中のくぼんでいるパンの上に鶏のクリームソース煮を掛けたものが出て来た。


Jul 15 22:27, Ghent

街を流れる川。

今朝はまた小雨がぱらついている。傘を差すほどではない。

昼は生協でなく、近くで何か食べようとふらついて見た。行列の出来ているサンドイッチ屋があったので入ってみたら、これが当たりで、おいしい。

午後のパラレルセッションは後半は割愛して、宿に戻って自分の講演の調整をする。

そうこうしていると晴れて来る。夕食は St. Baaf の前の店で白ビールとフランドル風牛肉の煮込みを食べる。

そのあとは夕暮れの街をふらふらと歩く。ちょうど夏のフェスティバルで大騒ぎになるようで、いろいろ仮設の舞台やらテントやらを街の広場や川岸のそこここに建てている。僕のような異国からの旅人には、単に中世の名残を見せてくれればよいので、わざわざ近代的なものを短期的に並べてくれなくても良いのだけれど、地元の人達はそういうわけにもいかないのだろう。


Jul 15 00:17, Ghent

市庁舎であった会議のレセプション。

今朝は七時に自然に目が覚めた。昨日に変わって青空が美しい。朝食のあと、のんびり会場まで歩く。

午前は全体会議。テーマがごった煮の研究会なので内容を聞いている感じを何といっていいか定かでない。僕には意義があまりわからない講演もあるが、しかし本人が楽しそうであるのは伝わってくる。まあ、僕自身の研究も大抵の人にはそう思われているのであろうから、お互い様なのであろう。

大学生協で昼食、お味はまあまあ。午後は八部屋ぐらいに分かれてパラレルセッション。テーマを選ぶと、こちらは何をやっているか伝わってくる。

夜は市庁舎のホールでレセプション、市の偉い人のスピーチがある。ホールの内壁には歴代フランドル伯と伯妃の紋章と名前が並んでいる。昔「中世の秋」を読んで以来、ずっと興味があるので、思いがけず喜ぶ。

その後は日本人の皆さんでカフェで休憩、夕焼けの街は美しかった。

宿に戻って、この街は伯に好意的だったかいな、と思って、Wikipedia をみる。ヘントは伯に反乱を起こしてばかりだったようである。というわけで、市庁舎の内壁に紋章が描いてあるのは謎だ。


Jul 14 01:54, Ghent

さて、その後は取り敢えずは軽く食事をするか、とホテルの外に出かける。しかし、オルガンの音に弾かれて、聖バボ教会に入った。僕より少し若い人が練習していて、となりで六十前ぐらいの先生が教えているのであった。

ろうそくをあげて、出てくると、朝から曇り空だったところから小雨がぱらついてくる。

部屋に入ると寝てしまうだろう、と思って、沢山食べることに変更。教会からすぐのブラッスリーに入って、ヘント風 Waterzooi というのを頼んだ。鶏肉のスープ煮で、体が暖まって、お腹も満杯になる。

食べ終わって、宿に戻ると、部屋の準備も出来ていた。部屋に入って、シャワーを浴びると、限界が来て、睡眠。途中、大雨になった音や、隣の部屋でワールドカップ決勝を見ていて騒いでいたような声がしたが、9時間ほど寝て、いま目が覚めたので、日記を書いた。


Jul 13 12:15, Ghent

ホテル近くの教会。

さて、一週間ベルギーに出張。

研究所の11時前のシャトルバスでまずはプリンストンの電車の駅まで。プリンストンジャンクションまでのローカル線は今日はやっていなくて、振替バスだというので、まずそれを待つ。あとは電車でニューヨークのペン駅、そこで乗り換えてジャマイカ、そこから JFK。手荷物検査を終えて、ゲートまで来たら、14時半ぐらい。

飛行機の出発は18時だったので、非常に時間がある。その間、読もうと思って溜っていた論文を片端から読んでいると、すぐに離陸の時間になる。

ブリュッセル航空でブリュッセルまで、六時間半の空の旅、揺れも少なく快適だった。ちょっと椅子の背中の形が僕に合わなくて、困ったが。食事は美味しい。この航空会社は、ヨーロッパ内以外は、ニューヨーク便と、アフリカ各地への便をやっているようで、機内誌を読むのが興味深い。アフリカ各国の首都の空港から、街へ行くための助言が乗っており、お国柄があるようだ。

空港に朝の7時過ぎに到着、とりあえずホットチョコレートを飲んで休憩。そこから電車でヘントまで。空港を九時に出て、農村地帯を一時間半ほど。

ヘントでは、トラムに乗り換えて、どこで降りるか、ということしか調べていなかったので、何番のトラムのどちら行きに乗れば良いのかなかなか判らない。まあ、別段急がないので、とりあえず行きたい駅まで行く列車が来たのでそれに乗る。

そうすると、どうやら案外遠回りして行く路線だったようで、町並みのいろいろなところを見ることが出来た。目的地は観光地の中心部だった。

というわけで、ホテルに着くと十一時半過ぎ。しかし、会議で丸ごと予約した部屋だからチェックイン出来るのは遅くて午後四時だ、と言われて、とりあえずロビーでここまでの日記を書いた。


Jul 12 00:06, Princeton

午前中から、お茶の時間にかけて、来週の話のスライドを弄る。

その後はすこしぼんやりしていた。% に以前の論文について質問をうけて、答えていたら、論文のおしまいのほうの計算が間違っていることがわかった。何故か答えは合っているようだが...

夕方は $ 君に車に載せてもらって、+ 君、? 君と四人で街に夕食に行く。はじめに入ろうとした日本料理屋が一杯だったので、韓国料理屋に入る。僕は石焼ビビンバを食べた。

家に戻って、出張の準備。


Jul 11 00:18, Princeton

研究所の芙蓉です

今日はそれほど暑くない。

一日掛けて、来週の話のスライドを作る。とりあえず第0稿はできたので良しとする。基本的に一昨年に数学会で話したときのと同じ構成にすることにした。

夕食の付け合わせにまたアーティチョークを茹でた。

風呂上がりに、一日研究出来なかったので何か計算がやりたくなって、ついはじめてしまうと日付がかわってしまう。寝よう。


Jul 9 23:40, Princeton

研究所の森の夏。

今日は蒸すが、雲が薄くあって、太陽はそれほど暑くない。

お茶の時間までは居室でまた別の件を少しく考える。

その後は、さすがに来週の準備をせねばと思って、まずは構成をどうするか考えるべく、研究所の森に行ってぐるぐる歩く。

夕食後は夕焼け雲が綺麗だったから、宿舎のまわりを歩いていると、鹿の群れに会った。その後はピアノの練習。


Jul 8 23:28, Princeton

今日も暑い。

相変わらず現実逃避を続けて、昨日の続きを考える。昼食後に広間に # 君、$ 君、% 君が居たので、困った話を聞いてもらう。途中から + も現れて、いろいろ議論をする。

お茶の時間のあとも、もやもやと考えていたが、夕方になって一応正しい解釈に辿り着いた気がする。しかし、さらに確認が必要だ。

宿舎に戻ろうと思うと、朝に出るときに鍵を閉じ込めてしまったことに気が付いた。警備の人に頼んで開けてもらう。

夕ご飯を食べ終わった頃に、雷の音が聞こえて来て、大雨が通った。雨が止んでから、すこしピアノの練習。


Jul 7 23:41, Princeton

蜜蜂が芝生の白詰草に。

今朝はいつになく眠かった。

学期の終わりで、こちらも人が少なくなって来たようだ。昼食に行ったら、物理のテーブルに日本人しか居なかった。というわけで、どうでもよい四方山話をしていたのだが、途中で $ 先生がいらっしゃる。

午前中ずっと考え事をなさっていたようで、こういうことを考えているのだがうまくいかない、と、滔々と説明なさる。僕は議論を半分ぐらいついていくのに精一杯で、相づちを打っていただけ。まあ、僕に説明しようとしてご自分で誤解に気付いたり、前に座っていた % 君が誤解を指摘したりしていたので、僕の存在も無意味ではなかったのではないか。先生ご自分でも「なんだかこんなに一方的に話をして、精神科医に悩みを聞いてもらっているみたいだな」とおっしゃる。

さて、本来は来週する話を準備すべきだが、現実逃避で研究をする。先週 % 君に触発された話。昨日までは全部うまくいっている気がしていたが、やはりうまくいき過ぎで、微妙な点があるようだ。

夕暮れは # がやってきて議論。

家に戻って、夕食。またアーティチョークを茹でた。その後はピアノの練習。


Jul 6 23:26, Princeton

今日も良い天気。昼食前は少々パソコンいじりをする。

昼食を終えて、洗濯物を洗濯機のところまで持っていこうとすると鐘の音が聞こえる。七月の日曜日は午後一時から Graduate College の鐘楼で演奏会がある、というのをすっかり忘れていた。慌てて洗濯機を回して、その足で鐘の近くまで向かうが、ちょうど到着したところで終わってしまった。歩いている間もすこしは聞こえたので良しとするか。

洗濯機と乾燥機を待つ間は、ピアノの練習および部屋の掃除。

その後は研究所へ行ってコーヒーを入れる。$ 君と % 君が居たので持っていったデニッシュをわけてお八つの時間にした。

昼間は歩いていると直射日光がじりじりと暑かったが、五時ごろ外に出てみると、薄い雲が出て風が気持ちよくなっている。綺麗な夕焼け。

夕食には久々に買ったアーティチョークを茹でたのを付けてみた。

食後はあたりを散歩。いつもより明るいと思ったら、薄暮に加えて半月の光だ。木立や自分の半月による影が見える。Fuld Hall 北側の草地は蛍がそこここで明滅していて素晴らしい眺めだった。


Jul 5 23:55, Princeton

散歩のあと帽子をみると、蛍が。

今日も素敵な青天。

昨日は寝る前にいろいろ計算していたが埒があかない。起きてから気を取り直してやり直すと、不思議にいろいろな項が相殺をはじめた。

昼食の時間になったので、街まで徒歩で出かけることにする。歩いているうちに頭が整理されて、Chez Alice に着いた頃には何が起こっていたのか判った。帽子を脱ぐと、表に蛍がじっと止まっている。大学の木立に逃がす。

本屋に寄ってしばらく何を買うかを悩む。幸い面白そうなものが見つかった。徐々に暑くなってきたので、ペットボトルを買って水分を補給しながら帰途。途中 Marquand 公園の木陰のベンチで涼む。

研究所に行くと $ 君が居たので判ったことの説明をした。

その後はノートにまとめる。途中夕暮れに買い物。戻って来てノートを書く続き。夕食後、書き終えたものを共同研究者へ送る。ピアノの練習。


Jul 4 23:26, Princeton

起きると曇、久々に涼しい一日。独立記念日で研究所はお休み。

買った本を読み尽くしたから、本屋に行って何か一冊かって、それを持って Chez Alice で昼食にしようと街まで行ったのだが、独立記念日でどちらも休み。あてが外れた。これはどちらも個人経営系だからで、チェーン店はあらかた開いている。パネラでサンドイッチとコーヒーで昼食にして、そそくさと宿舎に戻る。

やってしまいたいが面倒な計算をすべきかどうか逡巡するが、しばらくして研究所へ行って机に向かって計算をはじめる。すると、そもそも計算以前にいろいろわかっていないことがあることに気が付いた。気分転換にと思って何か飲もうと広間に行くと、% 君と # 君が居たので、議論。多少理解はすすんだようだが、はて。

そうこうする間にすこしずつ晴れ間がひろがって、綺麗な雲一つない夕焼けになった。家に戻って夕食。

その後も計算をなんとか続けるが、何箇所かうまくいかないところがある。


Jul 4 00:13, Princeton

芝生の中の野いちごです。

今日はまた暑い一日。

午前中は書いたレビューの査読が届いたので、助言を原稿に反映させる。

三時頃まで何をしていたのかあまり記憶がないが、コーヒーでも淹れようと広間に言ったら % 君が居たので雑談をはじめると、偶然 # 君、$ 君もあらわれて、そのままずっと議論をしていた。気が付いたら七時半になっている。

雲行きが怪しいのであわてて宿舎に戻ると、雷鳴、稲妻、土砂降りに。

夕食を終えるとほぼ上がってしまった。あたりを散歩して、蛍を眺める。

その後はピアノの練習。四苦八苦している。


Jul 2 23:06, Princeton

この花はなんでしょうか。何故か一本だけ生えていた蒲の穂。

昼は外はうだるような暑さだ。

昨晩からの考え事の続き。$ 君に朝に相談したあと、昼食時に % と * に相談してみる。

その後は関連する文献を読んで勉強。徐々に積乱雲が西から流れてくるようになる。

夕方から雨になるという予報だったので、はやめに帰って夕食の準備をしていると、雷鳴、とうとう降り出した。随分激しく降った。

この雨だから独立記念日前の花火は中止かと思っていると、ぱらつくぐらいまでおさまった頃になって花火の音が聞こえて来た。研究所の宿舎街の木立の切れるところまで行こうと外に出る。遠くには去って行った雨雲に稲光が映っている。少し先の池の上では花火が開いて、歩く僕のあたりには蛍が沢山舞っている。

さて、そちらに着いてみると、同じ考えの陽気なアメリカ人ふたりに会う。雑談をしていると、なんでも片方は今はうちの大学の天文学科にいるんだそうで、こちらには今日来たところだとか。いつもは本郷では同じ建物にいるらしい。世の中は狭い。

また雨が降って来たので、宿舎に戻る。今日考えたことをノートにまとめて、メールで送る。


Jul 1 23:48, Princeton

今日は昼は33度まで上がったそうだ。お茶の時間に芝生の上を歩いたら暑かったこと。

一日かけて頼まれていた査読の返事を書く。

その他はいろいろ考え事。夕方は $ 君が現れて、面白いことを教えてくれて帰っていった。

夕食後はそれについて考える、また、ピアノの練習。