Jan 31 22:56, Tokyo

冬枯れのケヤキと青空。

昨日は起きると雪。

止むまで家にいて本を読む。昼に作ってもらったうどんを食べたあたりで収まってきたので、歩いて学校へ。

午後は真面目に講義の準備をする。

暗くなって、足元が滑りやすいので、公共交通機関で帰る。

夕食をたらふく食べて、そのまま朝まで寝てしまう。

今日は起きると昨日と対照的な青天。

奥さんのご家族に昼食をご馳走になる。その後少々散歩して帰宅。

家でおやつを食べて、昼寝。ぐうたらした休日。


Jan 29 23:48, Tokyo

今日は 3 キャンパス合同の弦理論の修論審査会が駒場であった。

ひとり一時間で、六人、昼食を挟んで、十時から五時まで。こんなに真面目に六時間話を聞くのは小学校以来ではなかろうか。

間に5分ずつぐらい休憩があって、その度にすこし紅茶かコーヒーを飲んでお菓子をつまんでいたので、今日はカフェインと砂糖をいつになく沢山とった気がする。

部屋からは新宿副都心がよく見渡せる。朝は快晴だったのが徐々に薄く雲がかかってくるのを見る。この部屋は景色がいいよね、というと、+ 君が、ちょうど夕暮れどきにこの部屋で講義があって、暮れてゆく街が綺麗なんです、と言う。

終わって、上原まで歩いて、帰宅。


Jan 28 23:36, Tokyo

今日は晴れ、昨日より随分風が冷たい。

四年生のゼミ。大学の時間割の一環としては今日でおしまいだが、あとすこしで本のちょうど良いところまで進むので、まだ数回する予定。

集中講義の準備は 4 コマ分やった。のこり二コマは少々話題を変えるので、どういう構成にするか考えていると時間が過ぎる。

その他、現実逃避に自分の居室とお茶のみ場の掃除に精を出す。


Jan 27 23:42, Tokyo

花瓶の花。

夜は雨が降ったが、朝になって晴れる。気温も上がって、春のよう。まだ濡れた路面を歩くのは楽しい。

昼は四年生のゼミ。学期はじめに使う教室を予約しておかなかったのが祟って、火曜日は空き部屋を毎回放浪しているのであるが、最近は審査会があるのでさらに困難だ。今日は開始30分で正しく使用権のある方々に追い出されて、他に使える部屋もなく、研究室のお茶飲み部屋を使うことになった。やってみると案外悪くない。

終わると日は暮れている。少々 $ さんと議論。

その間録画してあった夕焼けをみると、西へ沈む太陽のあたりから細い雲が上空に羽衣のようにたなびくのが美しい。

総合図書館に寄って何か読む本を借りようと思うが、なかなか定まらず。買い物に寄って帰宅。


Jan 26 23:40, Tokyo

さて、今日は一念発起して柏へ行く。$ と議論するため。

行きの車中は朝出ていて面白そうだった論文を読む。

柏の葉の駅からキャンパスまでは、青い空に風もあまりなく、のどかな散歩。

あちらでは予定どおり議論。

日が沈んだあたりで切り上げて、図書館の新着図書を見る。Topological modular form なるものの教科書があって、面白そうだが、借りるのは断念。

暗くなって、帰途につく。薄い雲の向こうにまだ細い月。

帰りの車中は講義ノートの続きを書くための詳細を詰めようとする。何年もやっているのに理解していないことが案外あるものだ。

と、いうわけで、家に戻ってもしばらく唸っている。半分ぐらいは整理できたが、時間切れ、寝る時間。

いつのまにか雨。


Jan 26 00:17, Tokyo

昨晩風呂で思いついたと思った話は、日記を書いた後すこし計算してみると全然駄目だということがわかった。そもそも同じアイデアは以前も試してうまくいかなかったのも思い出した。

というわけで悲しい気分で寝る。

起きると気分は良くなった。天気も悪くない。

昼からぶらぶらと街に買い物に行くと、人混みに驚く。

日が暮れて、またすこしだけ準備の続き。


Jan 24 23:02, Tokyo

昼の少し前までぐうたら寝る。

昼食後は掃除、終わったあたりに雲間から日が出るようになる。

散歩に行くかどうしようかと思うが、奥さんもちょっと用事だというので、こちらも夕食まで講義の準備をすることに。結局一歩も家から出ない一日だった。

風呂の中で今日準備した話を反芻していると、これまで闇雲に何度かやったがまるでうまく行かなかった問題が、基本的に今日ノートに書いたのと同じ方法で解けるはずである、という気がしたが、さて。


Jan 23 23:30, Tokyo

透き通った晴れ。

今朝は細かい事務仕事をいくつか片付ける。昼もすこしその続き。

その後は博士論文の審査がもうひとつ。終わると夕方。

集中講義の準備もすこしだけ。今までなんども黒板に書いていた式に微妙に間違いがあったことに気づいた。

買い物に寄って帰宅。審査会の間、居室に仕掛けてあった夕暮れのコマ落とし録画を見る。思いがけず、日没後にそれを追って宵の明星と細い三日月が動いているのが写っていた。


Jan 22 23:29, Tokyo

今日も雨。朝は案外降っているが、徐々に止む。

駒場の講義は最終回。上下分割黒板で、上にあげたところを指差すのに、二度ほど跳び上がったら、ピンマイクが声を拾わなくなる。

スイッチが切れたかと思って入れなおしても駄目だったが、電池を入れ替えるとまた音が鳴るようになった。ということは、跳んだ際にちょうど電池が切れたということだろうが、そんな偶然があるだろうか。

帰りは上原まで歩く。途中のパン屋でデニッシュとカフェラテで休憩して帰る。

家に戻ってから講義ノートを 2 ページ書いた。如何にまとめるか移動中考えていたのだ。さて、あと 25 ページぐらい書けばよいはずだが、間に合うのかしら。


Jan 21 23:35, Tokyo

蝋梅の花。

冷たい雨。大雨にはならない。ときどきみぞれ混じりになったそうだが、自分では見ていない。

朝はまたピアノの練習をしてから学校へ。

四年生のゼミ、今日は $ 君が教科書のかなり本質的な間違いを発見して、びっくり。一昨年秋に出たばかりだから仕方がない。よく売れて、最近第3刷が出たから、今後修正されていくだろうけれど。

集中講義の準備を一コマ分やった。あと五コマ分。

図書館に寄って、一冊本を借りて、公共交通機関で家に帰る。

本は、本屋さんで見て買おうか悩んだが、お値段も高く、買ってしまったからには全巻買って通読せねばならぬという自分に課した掟があるので、一度借りて読めそうかを確かめたかったのだ。


Jan 20 23:43, Tokyo

午前は博士論文審査。いつも発表は新機軸を狙う # くんだが、今日は標準的な方法。

午後は四年生のゼミ。式計算の細かいところをどう上手く処理するか、まで、楽しそうに語ってくれるのは若くて良いことだ。

その後は月末でお辞めになる % さんの送別会。

ちょっとだけ事務用を済ませて、帰宅。


Jan 19 22:57, Tokyo

今日は騒音で目覚める、近くでしばらく工事だとか。

午後の駒場での審査会まで用事がなかったので、どうせ騒音なのだからとしばらく家でピアノの練習をする。

審査員は僕のみ若輩者で、僕以外の副査の $ 先生、% 先生、+ 先生は同年代のようだった。思い出話が咲くのを横で聞いているのは楽しい。

夕暮れを代々木上原駅まで歩く。赤い西の空を背景に大学の木立の黒い冬枯れの枝を見るのは悪くない。

帰りは駅前の本屋でまた一冊本を買う。「工学部ヒラノ教授」、80年代から二十年ぐらいの工学部の内情を面白おかしくかいてある。こんなのを興味深く読めるようになってしまった自分の境遇が情けない。

池袋で買い物をして帰宅。

電子メールを見ると、柏に一月末まで滞在中だが議論できないか、と友人の @ から連絡がある。

僕は出席しないといけない講義/会議/審査会がある日は心が乱れて研究にならないので、何もない日を議論に使うか自分の研究に使うかを決めないといけない。しかし一月は用事が多く、来月引き受けてしまった講義の準備に必要な時間を考えると、ちょっと柏に行く暇はなさそうに思える。

というわけで、折角の連絡は有難いが断らざるを得ない。似たような話が先週もあったので悲しい。

こういうことを書いていると、午前中ピアノを弾いていたり、夕方本屋によっていたり、この日記を書いたりしているのを研究に回せばよいではないか、と、自分でも思うのだけれど、さて。


Jan 18 23:04, Tokyo

昨日は風が強かったが、今日は穏やかな一日。

日付が変わるぐらいに寝て、起きると11時。

昼食後は掃除。日が傾いてきたころ、パソコンの電源を取りに大学まで往復する。センター試験中なので、キャンパス内がいつになくガランとしている。徐々に暮れてゆく空を見ながら歩くのは悪くない。

夜はようやく来月の出張の宿を取った。


Jan 17 21:54, Tokyo

昨日は晴れ、雲が流れて日没時は夕焼けが綺麗だった。

昼はまた担々麺屋に行く。その後は教室会議。

三時半からは博士論文審査会、主査の大役に少々緊張する。聴衆の一人が鋭い質問を何度も浴びせて、発表者と丁々発止のやりとりで、良い雰囲気の審査会になった。あとで聞いてみたら、少し専門分野の異なる友人だとか。暖かい友情だ。

家に戻って、学校にパソコンの電源を忘れてきたことに気づく。

夕食をたらふく食べたら眠くなって、朝まで睡眠。

今日も良い天気だが雲が多く、日が射したりかげったり。ぐうたらして頭を使わない一日。

昼下がりはまた奥さんの実家へお邪魔してお菓子を頂く。

今日は久々に大阪風お好み焼き。なかなか美味しい。


Jan 15 23:58, Tokyo

気の早い梅の花。

今日は駒場で講義。

朝起きると既にもう降りそうな雲をしている。駒場についたころには案外の雨。

午前中の講義はまあまあだったが、午後は途中で黒板で導出した符号が気になって講義ノートを確認すると合わない。そこで、黒板のどこで間違えたか探しはじめて、しばらく頭を悩ます。聞いている学生さんも加わって原因を追求すると、講義ノートが間違っていて、黒板でゆっくり導出した符号は合っていたのだ。

結局20分ぐらい無駄にした。全く情けない。昨日一昨日の件もだが、学生のときに学んだときに散々悩んだあと整理して頭にしまった論理の筋道があって、その記憶自体は正しかったので、何だかわからなくなった気がしたら、落ち着いて、考え直すようにしないといけない。

図書館にいって、一冊本を借りる。雨なので上原まで歩くのはやめて、普通に駒場東大前から帰宅。途中、大学の梅園に、既に花を綻ばせている梅の木が一本。ずいぶん気が早い。


Jan 14 23:10, Tokyo

朝は良い天気、だが少しずつ雲が出て、日没は見えず。

午前中は修論発表練習会がふたつ。

昼は短い会議。

その後は四年生のゼミ。昨日わかったと思って説明したら、途端に皆さんからそれはやっぱりおかしいと指摘があって、すぐに正しい理解に至る。皆さんよくわかっているのは良いことだが、十数年こればかりやっている僕がさっと正しく説明できないのは情けない。反省しきり。


Jan 13 23:24, Tokyo

今日は少々早めに昼食を蕎麦屋で摂る。

その後面白いセミナーを聞く。

そして四年生のゼミ。一箇所質問が出て、とっさに答えられずまごまごしていたら、丁度教室を次の用事に使うとかで、解放された。

居室に戻って、質問を # さん、$ 君に確認すると、すぐ解決した。

% 君の論文の原稿がほぼできたのを見せてもらったので、興味深く読む。

帰宅時に家の花瓶に挿す花を買う。今日はお店の人に花の取り合わせに文句を言われなかった。


Jan 12 23:30, Tokyo

今日も休日、だけれど、奥さんも在宅でちょっと仕事をしないといけないというので、僕は大学に出かけた。来月の集中講義が近づいて来たので、そろそろいい加減に準備をはじめようというのだ。

しかし、講義の筋道を整えようと思うと、いろいろと既存の文献に欠けている小さなところを埋めたくなる。というわけで、今日は一つ考えた。

また、関連して以前どこかで聞いたことはあることで、勉強したいことも出てくる。それも一つ勉強した。

というわけで、実際の講義の準備は何も進まず。勉強することが現実逃避である、という、締め切り前にはよくある話。

雲のない綺麗な夕焼け空。暗くなって、夕食の買い物をして帰る。


Jan 11 22:59, Tokyo

昨日はあれだけ昼寝をしたのに、夜もぐっすり寝た。

今日も一日ぼんやり。読書。掃除。

奥さんの実家からブレンダーなるものがもたらされたので、今晩は人参のポタージュ。どれくらい細く砕くかは研究の余地が沢山ありそう。


Jan 10 22:14, Tokyo

良い天気、一日ぐうたらする。

昼食後眠くなって、うとうとしはじめたら、奥さんに布団に入れと言われて、気が付いたら日没後だった。

さて、まだ西の空にすこし赤みが残っているところに、外に出て、まずは近くの和菓子屋で贈物を頼む。その足でクリーニング屋にコートを取りにいったのだが、手袋を和菓子屋に忘れてきたことに気づいた。

無事手袋は出てきたが、これも縁だろうと、自宅用に二つ上生菓子を買って帰る。


Jan 10 00:04, Tokyo

今日の昼は久しぶりに瀬佐味亭で担々麺を食べた。

その後は会議。会議の前のセミナーはなかなか面白い。質問もたくさん出て、盛り上がった。

残りは事務的な用事に費やそうと思って、いろいろメールに返信を書いたりする。


Jan 8 23:57, Tokyo

夕暮れの副都心。

今日は晴天。

駒場で講義、午前の後半はちょっと説明を端折り過ぎて良くなかったと思う。

その後は修論審査会の一つ目。勉強になった。

帰りはいつものパン屋で菓子パンにカフェラテ。薄暮を代々木上原まで歩く。駅前の小さな本屋にふらりと入ってみると、中の品揃えの良いこと。店主の見識だろう。新大阪のリブロの店長に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものだ。

平凡社の東洋文庫まで有る。話題のバーブル・ナーマがあったから、どうしようかと思ったが、値段に怖気付く。代わりに別の本を購入して帰宅。

さて、審査会の部屋からの眺めが良かったから、終了後夕暮れの写真を撮った。家で奥さんに見せたら、「まさか審査会の途中に撮ったんじゃないでしょうね」と。流石に僕もそこまで非常識ではないつもりだが、全般的な傾向は間違いではない。


Jan 7 23:15, Tokyo

今日は冷える。

大学に行って、四年生のゼミ。その他、いろいろ論文を眺める。

今日の夕食、ご飯のかわりに七草粥を作ってくれた。喜んで食べる。


Jan 6 23:33, Tokyo

朝は曇り。昨日に比べて随分あたたかいので、同じ服装で歩くと少々汗ばんだ。

昼食はみなさん病院の上のイタリア料理屋に行ってみたそうだが、僕は遠慮して、普通に生協に行く。

昼食後は四年生のゼミ、終わると夕暮れになっている。その間に案外雨が降ったようだ。

その後は $ 君、% 君と雑談のような議論のような。

さて、気温は結局14度まであがったとか。

図書館に行って本を借りて帰る。


Jan 5 23:00, Tokyo

今日は徒歩で学校へ。穏やかな日射しの冬の日。

今年初めての「今日の論文一覧」が出たので、眺める。面白そうなのもいくつかある。論文番号の形式が 1401.0001 から 1501.00001 に変更になった。

自作の論文管理ソフトは、この変更を見越して先月はじめに修正を加えたはずだったが、2015010001 が 231 より大きいという理由で上手く動かないということが分かった。というわけで修正に数時間を費やす。

その後ようやく面白そうな論文にざっと目を通す。

その他、# 君から修論を受け取る、等。


Jan 4 23:05, Tokyo

東京の新年。

奥さんの実家に行って年賀の挨拶、ご馳走になる。


Jan 3 21:53, Tokyo

新幹線の車窓から。

昼過ぎからぼちぼちと東京へ。

まあ新大阪駅の混雑していること。昨晩の関ヶ原の辺の積雪で新幹線が少々徐行しているのも拍車をかけているようだ。これまでは帰省ラッシュの時期は避けていたのもあって、驚きが増しているのだろう。

なんとか土産を買うが、下の待合室には座る場所などない。スターバックスの長蛇の列に並ぶ。僕の前に並んでいた初老のおっちゃん三人組が味があって良い、一人を見送りに来たらしい。

しばらくして暖かいカフェラテを得て、ホームの椅子で15分ばかし待った。

京都はすっかり雪が積もっていて、ちょうど夕陽が射すのがよい眺め。名古屋あたりで日は暮れて、しばらく冬休みの宿題。一時間ばかし昼寝をする。

東京駅もごった返していたが、地下鉄にのると案外空いていた。大阪の我が家から、東京の我が家まで帰ってくるのも、悪くない。


Jan 2 22:21, Osaka

雪雲が去ります。

元日は風花がちらつく。氏神様へお参り、長い列。時代の流れか、こちらもゆるキャラを始めていた。

ほぼ寝正月。

夜は両親とお節の残りで少しお酒を飲む。

原稿は二頁半ほど書いた。続きは詳細を詰めていなかったけれど問題なかろうと思っていたら、一癖あったようで、寝ながら考えようと思うが、お酒のお蔭でぐっすり睡眠。

初夢は、どこだかのピアノのコンサートに行って前列に座っていると、調律が始まった、というようなもの。

昼は吹雪いたり、晴れて青空が見えたり、目まぐるしく変化する天気だ。

寝正月。昨日の間違いに気づいて、少々ペンを取り上げて計算すると、なんとかなりそう。

また夜は両親とお節の残りで少しお酒を飲む。