Feb 29 23:07, Tokyo

沈丁花の花。

朝は何も考えず出掛けたので、傘を持っていかなかったが、今日は小雨が降ったり止んだり。

しかしずっと雲があったわけでもなく、夕方は空が綺麗に晴れて八割がた青空になっていた気がするから、天候の変化が速かったのだろう。

日本に戻ってきてみれば、一週間前は咲いていなかった沈丁花がもう咲き誇っていて、道を歩けば良い香り。

学校では、用事やら、査読の続きやら。

夜には少しく降られたのでコンビニでビニール傘を買った。何も考えずに手に取ったものにお金を払ってみたら650円で、随分安いなと思ったら、一度開いて閉じただけで閉じる紐がぐにゃりと伸びた。安物買いの銭失いという言葉を思い出す。

赤ちゃんはハイハイであちらにもこちらにも行けて随分楽しそうだ。運動を良くするようになったので寝る時間が早まったらしい。


Feb 28 22:05, Tokyo

朝焼け。

離陸してしばらくはまた案外揺れたが、いつの間にか寝て、起きた頃には滑らかな飛行になっていた。十一時間のうち七時間半ほど寝ていたので、それほど疲れもなく早朝の羽田についた。

というつもりだったのだが、家に戻って、簡単に片づけをして、すこし仮眠をしようと思ったら、気が付くと正午。

軽く昼食後、奥さんのご実家に行く、というのは、出張の間あちらに奥さんと赤ちゃんが戻っていたので。一週間で随分ハイハイで速く動けるようになっている。

夕食をいただいて、家に戻ってくる。日本は勿論あちらより寒いが、おそれていたほど寒くは感じないようだ。


Feb 26 19:55, Pasadena

何の花でしょう。柑橘類ですが。

まずは昨日の Morrison 先生還暦パーティで書き忘れたことをひとつ。? 先生によるお祝いのスピーチでは、そこにいらした Morrison 先生のお母様がお元気なのと、こんな素敵な息子さんをこの世に連れてきてくれて有り難う、という一節があって、なかなか感動的だった。

さて、昨日の晩でお開きになった気がしていたが、研究会はもう一日ある。

午前中の前半は、参加している学生さんの十五分講演がたくさん。その後は皆でざっくばらんに今後の研究の方向性を考えましょうというもので、最近あまり研究されていないが面白い筈の方向性はなんだろう、と、いろいろ発言がある。

昼食で公式の予定は終わって、あとは皆さん三々五々散ってゆく。Morrison 先生の所には研究会の参加者が何人も「ちょっと質問したい/議論してほしいことが有るんですが」と来るので、じゃあ君の次は君ね、と順番がついて、先生はひとりずつ丁寧に質問に答えていた。なんとも度量の広い先生だ!僕は時間が有ったので、先生と現在共同研究中の話の相談をするのは一番おしまい。

Morrison 先生は、はじめは純粋数学者だったのに、今の僕の年ぐらいのときに弦理論の勉強をはじめて、今では業界の第一人者である。僕も、殻に閉じこもらず、何かやってみたいところだ。

その後は、Old Pasadena までバスで行って、うちに持って帰るお土産を買う。宿に戻って、荷物を詰めて、軽く夕食。これから空港へ向かうところ。


Feb 25 22:18, Pasadena

藤の花。

今日も研究会、今日は Dave Morrison 先生の(誕生日では無いけれど)六十歳記念ということで、長年の共同研究者の皆さんが講演。

しかし、四日目になって時差ぼけが出て来たのか疲れが出たのか、昼食後非常に眠くなって、おしまいの二つの講演はあきらめて、宿に戻って一時間半ほど寝る。

夜は六十歳記念の夕食会、Morrison 先生はこれまで指導した学生 13 人、受け入れたポスドク 13 人、論文の共著者が 78 人だそうだ。一方で僕の左隣にすわった ? の指導教員の % 先生は同じく今年還暦だけれど、学生は彼ともう一人だけらしい。右隣に座った * も % 先生と論文を書いたことがあるので、いろいろ両隣から逸話を聞く。


Feb 24 22:20, Pasadena

カルテクの朝。

今朝は自分が話す番。準備しておいたジョークは、笑ってもらえたものもあり、無反応だったものもあり。

今回の研究会はきちんと全ての講演に出てメモをとるように心がけていたのだけれど、今日はコーヒー休憩の間にペンを落としてしまい、二つの講演はメモをとり損ねる。その次の休憩の間にペンを探して拾ったので残りは何とかなった。

夜は会議のバンケット。大きな丸テーブルが幾つかあったが、自分が一番若くなるようなテーブルに座る。いろいろ面白い昔話を聞いた。

大学構内に藤が咲いているのに今日になって気づいたのだけれど、なかなかよい写真が撮れない。


Feb 23 20:30, Pasadena

本日の朝食。

昨日もよく寝て、今日も楽しく研究会に参加。

しかし何故か昨日よりも時差ぼけを感じる。

昨日よりも知らない話の割合が増えて、話についていくのが大変だった。休憩時間には他の参加者の方々といろいろ議論をする。

夕食は宿の地下にバーがあることがわかったのでそこでフィッシュタコスを食べた。


Feb 22 20:12, Pasadena

研究会の会場の建物。

昨日は八時半頃寝て、起きたら朝の七時だった。お陰ですっきりする。

外はとても暖かい、昼は 27 度まであがったとか。が、講堂の中は暖房も冷房もついていないから案外涼しい。薄いセーターを持ってきておいて正解だった。

研究会は「二十歳になった F 理論」というもの。弦理論の一部ではあるが、僕はあまりやってこなかった話なので、参加者の中で馴染みのある人の割合はいつもより少ない。その分これまで全く聞いたことのない話題も幾つかあって、勉強になる。

夕方は部屋で原稿を弄っていると他の人と夕食に行きそびれた。そこで泊まっているアテネアムの下の豪華な食堂で散財してみる。ギネスビールがあるというので黒ビールを飲んだら酔った。


Feb 21 19:35, Pasadena

僕の乗る飛行機じゃないけれど。

土曜夜は赤ちゃんが頻繁に目を覚ましたせいか、朝になっても皆眠く、機嫌が悪い。まず僕が一時間余計に寝させてもらって、その後奥さんが、しばらくして赤ちゃんがしばらく寝る。

そうやってもう一度起きてくると皆機嫌が良くなった。

昼食後、僕は出張へ。家を出る前に慌てて ebook を一冊購入。東京駅には少し早く着いたので、成田エクスプレスでなくて普通の快速で行く。これで ebook 代が取り戻せたというものだ。

日曜午後の成田はひどい混雑、手荷物検査の列が長々と続いていてびっくりする。

飛行の前半は案外揺れて閉口するが、後半はまあ滑らかな空の旅。

ロサンゼルスの空港は入国審査も荷物の受け取りも比較的速かったものの、おしまいにもう一度係員の検査を受けて出口に出るところに成田を遥かに上回る長蛇の列でこちらも閉口した。

しかし外に出ると暖かなカリフォルニアの青空で、気分も良くなる。

宿に着くと部屋がまだ準備が出来ていなかったので、荷物を預けて、Corner Bakery まで歩いて昼食。その後はキャンパス内の屋外の机でパソコンを開いてちょっと用事をする。

機内ではあまり眠れなかったので、昼寝。夕食は Pie'n Burger でチーズバーガーを食べる、パサデナはチーズバーガー発祥の地なので。古典的なアメリカ的ダイナーという店だ。


Feb 20 21:59, Tokyo

休日。朝はまだ空が見えるが、徐々に雲が西からやってきて、夕方には小雨、今は大雨。

というわけで朝のうちに三人で散歩に行って、八百屋で苺を買ってくる。

一応出張の準備。あちらは来週暑くなって昼は三十度まであがる日もあるとか。

奥さんと昔読んだ本の話になって、いろいろ思い出す。「クレヨン王国」は案外読んだ。もう一つ、Ltd. と書いてリティッドと読む登場人物がいる児童小説を覚えていたが、ネットで調べてみると、「かがやく剣の秘密」という本だったようだ。グーグルで調べると何でもわかる時代になった。


Feb 19 21:56, Tokyo

今日も特に変わりのない一日だった気がする。

学校へ行って、来週の研究会での話の準備の続き。ひと通り全体を改良。僕の話は三日目で、それまでに関連する話も誰かするだろうから、それに合わせてあちらで最終的な調整をしようと思う。

また、書いている論文の原稿を弄る。

帰りに旅行中に読むべき本を、と思って、赤門前の古本屋に寄る。一冊購入。これは以前総合図書館で借りたような気がするけれど。

僕が帰ったときは奥さんのご両親がいらしていて、赤ちゃんはご機嫌だったのだけれど、ご両親がお帰りになって僕ら三人になると、急に奥さんが抱いていないと満足出来なくなる。


Feb 18 21:55, Tokyo

何だか春めいてきた気のする夕焼け。

気持ちの良い天気が続く。

相変わらず準備のつづき。ひと通りおしまいまで作った。あとは推敲をしなければ。

今日は赤ちゃんはなかなかご機嫌。

ゼロ歳児用絵本を読んであげても、論文を読んであげても、本人のわからなさ加減は変わらないだろうと思って、共同研究者から送られてきた原稿を読み聞かせてあげたら、印刷した紙の白さが面白いのか、素早くにじり寄ってきて触ろうとするので困った。


Feb 17 22:12, Tokyo

今日も晴れ。

学校ではセミナーの内容の準備のつづき。三分の二ぐらい出来た。といっても、三分の一は九月にした話をほぼ流用しただけだけれど。

レビューをしてくれということだから、全般に考え直すことが出来て、いろいろ反省することがあり勉強になる。

帰ったらまた赤ちゃんは母親が恋しい時期らしく、僕だけになるとしばしば大泣きする。


Feb 16 21:52, Tokyo

春を予感させる空。

朝八時半ごろまどろんでいると、近くの工事で大騒音がして飛び起きる。

外は晴れ、澄んだ青空が綺麗だ。軒先の梅も随分開いてきた。あるおうちの梅は、ほぼ白梅なのだけれど、いくつかの枝が紅梅になっている。

学校へ。昼までは原稿を弄る。昼からは、来週の研究会で頼まれたレビュー講演の構成の詳細を考えはじめた。日が陰ってきて、ファイルをつくりはじめるが、タイトルを書いた時点で放棄、家に帰る。

ぼんやり構成の続きを考えながら歩くと、夕陽のあたった街路樹、青空、すこし色付いた雲、そして上弦の月の対照が綺麗だった。

赤ちゃんは這えるようになって一日の運動量が増えたのか、すこし早めに眠くなるようになった。いつもの時間にお風呂を準備していると、大泣きする。


Feb 15 23:35, Tokyo

さて、暖かい日は二日だけで、また寒くなる。

実家へ帰る母がまた寄って孫の顔を見たいというので、昼過ぎまで家に居る。

昼食後、早めに母が買ってきてくれたシュークリームを食べて、東京駅まで母を送る。

その後は大学へ行って、? 君と議論。

また、原稿を弄ろうとするが、あまり進まず。メールにはいくつか返事を書いた。


Feb 14 20:01, Tokyo

今日はあたたかい、20度を越えて春の陽気。それでも建物の中はひんやりしているから、不思議な感じだ。

午前中はパソコンに向かって仕事。

昼は数時間ご実家に赤ちゃんを預かってもらって、二人で昼食、おやつ。

赤ちゃんは毛布を渡して「いないないばあ」というと、顔の前で言葉に合わせて自分で毛布をぱたぱたできるようになった。


Feb 13 22:16, Tokyo

低気圧がやってきて湿気とともに暖気を連れてきた。四月中旬ぐらいの気温だとか。夜遅くからは小雨になる。

朝は東京に来ている母が赤ちゃんに会いに来た。

その後はのんびり。ときどき査読のつづきもするが、難しいので捗らない。

赤ちゃんはようやくうつ伏せで這うことが出来るようになって、嬉しそうである。離乳食も沢山食べるようになって、うんちもかたくなって来た


Feb 12 21:20, Tokyo

今日は大人しく学校へ。共同研究者から沢山メールが届いていたのに返事をする。

午後は身体検査。血を抜かれる。

ブラックホール合体からの重力波が捉えられたの報、以前から理論計算でこんなふうに見えると言われたままの波形で、びっくりする。夕方は丁度滞在中の研究グループの一員によってコロキウムがあって、大盛況だったようだが、僕は血を抜かれて元気がなかったので、帰宅。

しかし家に戻って家族の顔を見たらほっとして元気になった。


Feb 11 21:27, Tokyo

夕闇の大学構内。

昨日は学校では共同研究者のメールに返答、査読の続き、等。

また、用事をすこし。研究室のウェブページのセミナー管理機能が長らく壊れていたので、修復。半年以上まえから頼まれていたのだが、ようやくやる気になって、しかしログインして調べてみるとすぐに解決。うちの素粒子研究室はセミナーの講演者と題目が 1998 年から保存されていて、日本のこの業界の変遷を伝えるなかなか他に無い情報だと思うので、続けて欲しいと思う。

夕方から奥さんの実家へ、昼からそちらに行っていた奥さんと赤ちゃんと合流。

夜には $ 君から研究に進展があったとメール。送られてきたノートを読む。

今日は休日、のんびりすごす。気温は低いが、外に出ると風はそれほど強くなく、陽射しさえあたれば暖かい。

またサイホンでコーヒーをいただいた。夕方には帰宅。


Feb 9 21:26, Tokyo

伝通院の梅。

今日も大人しく学校へ行く。

査読の続き。共同研究者のメールに返事。

夕方は # 君と議論。


Feb 8 21:18, Tokyo

夕焼け雲。

今日も風が冷たい。

博士論文、修士論文の審査がようやく一段落したので、今日からは頼まれていた査読すべき論文を読むことにする。

また、散髪に行く。お店の人に、以前と違って定期的に来るようになりましたね、と言われたので、前髪が長くなって顔を赤ちゃんに近づけると掛かるようになったら来るんですよと答える。

食卓に飾る花を買って帰る。


Feb 7 21:21, Tokyo

のどかな休日。青天だが、風が強く冷たい。

昔から知っているべき基本的なことを判っていないことに朝気づいて、一日ぼんやり考え事および調べものをする。

青天に誘われて、朝と昼過ぎと三人で散歩に行く。と、言っても、赤ちゃんはまだ歩かないけれど。

赤ちゃんは徐々に同じ音を繰り返すだけでなく違う音をつなげて口に出すようになってきた。泣いているときも何か言っているように聞こえる。が、あいにくまだ僕がその意味を汲み取れない。

こちらが言うことは最近はときどきわかってくれるようだ。いつもトントン叩いて遊ぶものをそうしないので、「今日はトントン叩かないの?」と言ったら、急に叩きだす、等。


Feb 6 22:19, Tokyo

昨日は僕の登校と共に奥さんと赤ちゃんはご実家に。

まずは昼に博士論文審査報告会がある。主査が自分の審査した論文の概要を五分ほどで説明する。多数論文審査があったので、分野別に並行してやるのだけれど、それでも、うちの分野のを聞いているだけでもとても為になる。読むべき論文を二つ知った。

その次は会議。X がしたいという要望があったが X はうちでは面子の問題があってできない、しかし実質同じことは Y という名前でやることはできるので Y はする、という報告があって、何という硬直化した組織か、と、びっくりする。が、後で他の人から、実質同じだからしてはならない、でなくて、名前を変えるという妥協でやらせてくれたのだから、これでも柔軟なほうじゃないか、と、指摘されて、それもそうかいな、と考え直した。

夕方からは僕も奥さんのご実家にお邪魔した。

今日はいちにちあちらでぐうたらさせてもらう。

昼食後はあちらのお義父さんがサイホンでコーヒーを淹れてくださった。お湯が下から上にあがって、コーヒーになっておりてくるのを見るのは楽しい。これをみるのは自分が子供の時に父が淹れているのをみて以来ではないかという気がするが、父が本当に淹れたことがあったか記憶があやふやだ。できあがりも随分まろやかな味だと思った。

おやつのあと、三人で家に帰ってきた。


Feb 4 21:31, Tokyo

早咲きの桜の木。

今朝起きるとどうも体がだるく、昼まで家に居る。

しかし、昼食前に赤ちゃんのおむつを替えたら大量にうんちをしていて頑張って拭いた際に、急に気持ちも切り替わったらしく、元気になった。

というわけで、投稿。途中に早咲きの桜があるのだけれど、今年は特に咲くのが早く、もう満開だ。暖冬のせいだろう。

学校では ? 君と雑談のような議論のような、また、共同研究者から沢山とどいていたメールに返事を書く。

夕方になったので帰宅。家に戻るとちょっと疲れていたが、またすぐに回復した。


Feb 3 21:23, Tokyo

昨日の夕陽。

昨日は日記を書かずに寝てしまった。

一昨日、論文の原稿をアメリカの # さんに送ったら、すぐに返事があって、あちらもそろそろ関連論文を投稿予定だというのでびっくりする。そこで、昨日の昼はこちらの共同研究者の $ 君と Skype で慌てて論文の最終調整。

あまりそれ以上仕事をやらないようにして、帰宅。

今日は、忙しい用事もほぼ一段落したので、一日休暇をとって、家に居る。

昼下がりは赤ちゃんをつれて奥さんと和菓子を出すカフェに行った。ちなみに、そのカフェはコーヒーは出さないのだけれど、お店の名前にはカフェが入っている。

というわけで、ずいぶん気分もすっきりした。


Feb 1 21:14, Tokyo

今日は一日学校の長い用事。

すこし予定より早めに終わったので、ちょっとさらに自分の用事をしようと、パソコンに向かってノートをまとめはじめたのが良くなく、終わってみると随分疲れた。病み上がりにやりすぎたようだ。

家に帰ってしばらく役に立たず、幸い、奥さんのお母さんが来てくださっていて、なんとかなった。が、長い用事が終わったらすぐに帰るべきだった、と、反省。

夕食後は回復して、赤ちゃんを抱いて子守歌を歌って寝かせる。

赤ちゃんといえば、数日前、食卓の小さい茶筒を取ろうとするので、これはこうやって叩いて遊ぶものだ、と、ふたを太鼓のように叩いて音を鳴らして見せたら、早速真似をして、茶筒を取る度にそうするようになった。