Jun 30 21:25, Tokyo

昨晩は赤ちゃんが熱が高くて大変だった。

というわけで、今日は休みをとって、奥さんと看病。午後は数時間、以前からシッターさんが来てくれることになっていたので、その間だけ、僕は喫茶店に行って、仕事。

今晩は熱はそれほど高くなっていない。


Jun 29 22:34, Tokyo

一日曇り空。雨は時折ぱらつく。

赤ちゃんは昨日より調子が悪そうだ。昼まで家にいる。

午後は修士一年の弦理論の輪講。


Jun 28 22:38, Tokyo

チョウセンアサガオ。

今日は一日小雨、涼しい。

昨晩赤ちゃんがどうも咳をして何度も目を覚ますと思っていたら、朝になって発熱。僕が学校にいった後お医者さんへ行った。普通の風邪らしい。最近気温の変化が激しいのが原因か、夜布団を転げ回るので寝冷えさせてしまったか。

講義はまあのんびり進める。講義のあとの質問は例のように盛りあがる。今回は輪講している教科書の内容について質問しに来た人までいて、一時間ぐらい追加で話をしていた。

図書館で軽い読物を借りて、瀬左味亭で昼食。戻る際に古本屋の軒先に面白そうなものがあったので一冊購入。

部屋に戻って、学生さんと雑談のような議論のような。去年九月に柏で聞いた当時未発表の面白いセミナーの話になって、論文が出たのか調べてみるが、まだのようだ。

和菓子を買って帰る。


Jun 27 21:45, Tokyo

今朝は電車の中で査読中の論文を読んでいたら、あと少しのところまで来た。というわけで、ららぽーとでいつもの喫茶店がランチを出す11時までベンチに座って続きをおしまいまで読んで、早めの昼食にしてから、学校まで歩く。

途上、別のことを考えていたら、判らなくなった。ちょうど研究所前で昼食に行く # 君と * に会ったので、食堂までついて行って質問する。

その後は、研究所報に頼まれた短い記事を書いたり、? 君と議論をしたり。

晴れて風も気持ちが良いので、久し振りに帰りもキャンパス駅まで歩いた。


Jun 26 23:02, Tokyo

今日は晴れ。気温は案外暑くなったようだが、涼しい風が流れて、気持ちの良い一日。

今日も一日、赤ちゃんと遊ぶ。

夕方近くの公園まで散歩に行くと、すこし離れた所で、父親と娘がそれぞれフルートとリコーダーの練習をしていた。フルートのほうがたどたどしく、聞いていてほほえましい。ショパンの「別れの曲」など。

さて、その時に赤ちゃんはぐっすり寝たので、そのためか、夜はなかなか寝ず、寝室で大運動会だった。


Jun 25 20:44, Tokyo

朝は路面が濡れる程度の小雨、徐々に晴れる。青空は余り出ず。

一日赤ちゃんと遊ぶ。

今日は僕がお風呂に入れる番だったが、昼寝が足りずご機嫌が斜めだった上に、赤ちゃんを奥さんから受け取って風呂に入れようとした将にその時にピンポンが鳴って宅急便が届いたので奥さんがそちらに急に行ってしまったこともあってか、入れている間ずっと大泣きされてしまった。十数分たって上がってくると、なんだかかえって気分がすっきりした。

そういえば、赤ちゃんの夜の寝相はむちゃくちゃで、あちらこちら動くのだけれど、出張から帰ってきて十日ほどは僕のほうに動いてこなかった。こちらも最近は、僕の所まで転がってきてくれる。


Jun 24 22:53, Tokyo

朝は曇り。

久し振りに千葉大の農場を通って駅から学校まで行ってみた。マメナシの木には沢山若い実がついている。

お茶の時間は * 君と ? 君と議論のような雑談のような。

家に帰ろうと思うと、ちょうど雨が降りだす。


Jun 23 22:56, Tokyo

ねむの大木。

今日は雨の中柏へ。

ランチトークは # くんが最近の Witten 先生の parity anomaly の論文の解説。その後は彼とぼちぼちやっている話について、ちょっと議論。

お茶の時間は、まず、研究所に滞在中の芸術家さんと雑談。プログラミングを使ってデジタル作品を作っているとか

お茶の時間の後半は一時帰国中の % 君やら # 君やらと雑談

そうこうしていると、雨はあがって、雲も徐々に去り、帰宅の時間。大学の芝生や木立の水玉が射し込んだ光に映えて綺麗だった。草むらでは虫が鳴きはじめている。


Jun 22 22:41, Tokyo

今日の雨は強くはならないがしとしとと降り続く。

朝は途中の八百屋で山形産さくらんぼが安かったので 1 パック買い求める。

昼前は京都の研究会から帰ってきた $ くんと話をする。

午後は修士一年の弦理論の輪講、持ってきたさくらんぼがおやつで、皆でつまみながら。

帰りは雨があがったので、ぼちぼち歩いて家に戻ると、やはり汗がじっとりとにじむ。幸い今日は窓からの風にあたっていると汗もひいて気持ちよくなる。

今日の昼はうちではベビーシッターさんを頼んでいたのだけれど、その人よりは僕のほうがいいや、と、赤ちゃんは判断したようで、家に戻ってからは昨日までとは打って変わってぺたぺたくっついてくるようになった。


Jun 21 22:34, Tokyo

今朝は案外の雨。

午前の講義。初回に折角参加するのなら沢山質問してくださいと言ったら、最近は、講義のあとに沢山質問が出るようになって、嬉しい。今回は、午後の演習で発表の担当になっているところがわからないのですが、という質問があった。僕の教え方が良ければ、当然演習の問題は解ける筈であるが、さて。兎も角、説明をはじめると、他の学生さんも集まってきて、侃々諤々、面白かった。

その後は研究室のお茶部屋で雑談やら議論やら、昼食にいくのは一時半頃になる。

図書館で出張前に半分読んで返した本をまた借りて、瀬左味亭にでも行くかと歩いていると、赤門前の信号を渡った所でダージリンの店主と目があった。というわけで、タンドーリセットにするが、久し振りのインドカレーでおいしかったけれど随分胃にもたれて、夕食にまでこたえた。食後には雨はあがっていた。

図書館に貼ってあった国立博物館の宣伝のポスターによると、天正遣欧少年使節のひとり伊東マンショの肖像画が数年前イタリアで発見されたものの初公開をやっているという。そんな発見が今でもあるもので、びっくりだ。

ちょっとだけ用事をして、帰宅。


Jun 20 21:49, Tokyo

柏の初夏。

昨日今日と赤ちゃんは朝は七時ごろまで寝てくれて有り難いのだけれど、昨日の朝は僕は六時頃に起きた。というのは、それぞれ犬の散歩中の老婦人と老紳士がうちの前で偶然再開したらしく、声高らかに話をはじめたからだ。元気なことは素晴らしいけれど、少々、五月蝿かった。お互いの犬の特徴など、見なくても、良く伝わってきた。

今日は暑くなった。柏へ。行きの電車で、出張中に買ったデルフィの歴史の本を読了。これまで読んだ英語の人文系の本より随分文体が軽くてはじめは当惑したが、内容は面白かった。

大学では、いつものようにいろいろメールに返事。しかし、気合が入っていなくて、ぼんやりしていて、研究は進まず。

というわけで研究所の図書館の新着図書をみる。最近 $ さんが公開講座で中国古典哲学者と対談したからか、その人の書いた本が入っていたので借りてみる。

帰りの電車でぱらぱらと見るが、残念ながら、僕の趣味には合わなかったようだ。中国の古典は好きなつもりだったが、哲学が入ると、僕には難し過ぎる。


Jun 19 22:16, Tokyo

今日は鋭い陽射しが顔を見せたりもするが、概ねくもり。風が湿っている。

朝は乳母車に赤ちゃんを連れてあたりを一周。

その後は、奥さんが友達と会う為赤ちゃんを連れて街のデパートまで行ったので、お茶の時間あたりまで、僕は家でぐうたら。最近ふとはじめて買ってみたブルックナーの交響曲八番の CD を掛けてみる。

今晩も僕が赤ちゃんを風呂に入れる。また一昨日のように大泣き。なかなか信頼を取り戻すのは難しいようだ。

夜遅く雨になった。


Jun 18 22:03, Tokyo

ねじばな。どちら巻きもあるようです。

昨日の写真の実はヤマモモだそうで、食べられるようだ。

今日も暑くなる。が、まだ朝晩は涼しく、昼も木陰に入ると風は気持ちが良い。徐々に本格的な夏になるのだろう。

赤ちゃんが本棚からコーランを引っ張り出してきたので、ぱらぱらめくったら、天国には素敵な木陰があるらしい。

朝昼は食事以外は一日ぐうたら、ぐうすか寝ていて、頭がはっきり目が覚めたのは午後三時ぐらいだったろうか、コーヒーを淹れて、すっきり。

今日も僕が赤ちゃんをお風呂に入れるが、また大泣きされる。しかし、昨日よりは多少ましだった気がする。


Jun 17 22:06, Tokyo

何の実でしょう。

昨日は雨。一昨日は夕方晴れたため傘を本郷に忘れてきてしまって、折り畳み傘で出掛ける。

柏には ? が滞在中、* くんも来ていたので、旧交を暖めつつ、いろいろ議論。

お茶の時間はポスドクの $ と雑談をした。

家に向かう頃になると、どうも疲れが出て、家についてからもどうも元気が出ず、家族に迷惑を掛ける。夜もそのまま寝てしまう。

今日は晴れ、暑くなった。幸い起きると昨日の疲れは取れていて、また柏へ。

先週の出張の帰国後の手続きを済ませていなかったので、それを処理したり、その他いろいろ事務用をこなす。

午後は、研究所のオープンハウスということで、学部生のひとが沢山来たから、いろんな話をする。アメリカ東海岸出張中の + さんは Skype で遠隔で参加、あちらは深夜の筈。

今晩は久し振りに僕が赤ちゃんをお風呂に入れたら、大泣きされた。十日間出張して戻ってきてから、どうも赤ちゃんの僕への応対が少しよそよそしい気がする。


Jun 15 21:36, Tokyo

今朝は雨。どうも眠くて、朝食後、親子三人でまた寝る。昼前に起きて、昼食をとって、学校へ。

昼は修士一年の人の弦理論の輪講。僕が出張中も勝手にやっていてくれたらしく、順調に進んでいる。

その後はいろいろメールのやりとり。雨が上がっていたので、曇天のもと、徒歩で帰宅。歩きはじめたときは涼しかったけれど、家に着くと湿気で汗だくになった。


Jun 14 21:57, Tokyo

今朝は青空に雲が流れて気持ちが良い。歩いて大学まで行く。

午前中は講義。まあ、可もなく不可もなく、か。やるべき内容が少なめだったので、講義とあまり関係のない雑談をしたら、ちょうど時間通り終わったが、雑談への学生さんへの反応はあまり宜しくなかったので、大人しく早めに講義を切り上げれば良かったかも知れない。講義後はいろいろ鋭い質問が出た。

生協で昼食後は、メールの返事、税金の納付、等。

時差ぼけなのか何なのか、四時頃にどうも眠くなったので、家に戻る。


Jun 13 21:41, Tokyo

昨日は昼過ぎに奥さんと赤ちゃんが奥さんのご実家から帰ってきた。赤ちゃんはしばらく僕の顔をキョトンと眺めていたが、すぐに思い出してくれたようだ。

しかし、奥さんの風呂を待っている間は大泣きされた。

時差ぼけもあってか夜はすぐに寝てしまって、日記を書きわすれる。

今日は雨、ざあざあ降る。

柏まで行く、いろいろとメールに返事をしたり、メールを書いたり。

お茶の時間は @ くんと議論、僕がいろいろと誤解をして非常に混乱していることがわかった。なかなか、難しい。

今日は赤ちゃん、奥さんの風呂を待っている間は半分は楽しく遊んでくれたが、残り半分は泣く。


Jun 11 22:49, Tokyo

空の旅。

やはり東海岸と日本は遠い。

金曜朝は、軽く朝食ののち、片づけをして、荷物をまとめたら、MIT との途中にあって毎朝行っていたカフェでコーヒーを飲んで読書。Harvard Sq. 駅まで歩いて地下鉄に乗って、南駅で乗り換えて空港まで。

空港の Legal Seafoods で蟹肉サンドイッチというのを頼むと、コールスローは横についてきたものの、パンの間にはほんとうに蟹の肉しか挟んでいなくてびっくりした。

出発まで待っている間、空港のテレビでモハメド・アリの葬儀と、ヒラリーとトランプがそれぞれ演説をしているのを生中継で見た。

まずシカゴへ飛ぶ。これは晴れて素敵な空の旅だった。オンタリオ湖の南、エリー湖の北を抜けていったので、ナイアガラの上あたりを飛んだはずだが、ちょうどそのころだけ雲があって下は見えず。

次に成田まで。行きは論文を読んで案外勉強出来たので、今回も論文をいろいろ iPad に入れておいたのだけれど、はじめの食事までは映画をひとつ観て、そこでワインを飲んだのでぐっと眠くなり、気が付いたら残り三時間。その後もうつらうつらしていたので、論文は読まずじまい。情けない話だ。となりの席が空いていたのは良かった。

成田から家までもなかなか時間がかかる。おおまかに片づけをしたので、風呂に入って寝る予定。


Jun 9 21:33, Boston

素敵な青空。

今日は昨日よりさらに涼しくなった。20度までしか上がらず。秋口のような空。薄いセーターを着る。

朝は ? さんに最近の * くんとの論文の話を聞いてもらう。昼は # ともう少し議論。

その他、いろいろと議論の電子メールが飛び交う。

夕方、宿に戻って、Grafton Street Pub で夕食。ハンバーガーとビール。ポテトの替わりにサラダを頼めたのは良かった。

楽しい MIT 滞在だった。明日は日本へ飛ぶ。


Jun 8 21:37, Boston

夕陽。

昨日は29度まで上がったが、昨晩の大雨は前線が通ったのか何かだったようで、今日は晴れたが22度までしか上がらず。大学の建物内は冷房が効いていて、昨日は長袖で丁度良かったが、今日はちょっと肌寒かった。セーターを持っていくべきだった。

午前中は # が彼の学生さんとミーティングということで、僕も参加して、ずっと議論。

昼食後はセミナー、最近は非専門家むけの話ばかりしていたので、今回は思い切り専門家むけにしてみた。それでも質問が沢山でて、嬉しかった。Harvard からもポスドク友達やら学生さんが沢山来てくれて、セミナー後もずっと議論。

夕食は Area 4 という高級ピザ屋に連れていってもらう。


Jun 7 20:47, Boston

今日は暑くなって、入道雲が沸き、ときどき雨を降らせる。一応傘を持っていくが、幸い行き帰りの散歩中は降られず。

# とその学生さんの $ と議論をする。どうも去年 + くんと * くんのやった話に、僕の昔やった話を組み合わせれば、調べようと思っていたことは出来てしまうことが判明して、拍子抜けする。

それは兎も角、生協での昼食時も三人で議論に熱中していたら、席を立ち上がって戻ろうとしたときに他の人に呼び止められた。なんでも、椅子の下に財布が落ちていたそうで、戻ってみてみると僕のものではないか。とても助かった。

大学と宿との間に Whole Foods があるので、ついやはり今晩もそこで出来合いのものを買ってきて夕食にしてしまった。

日記を書いていると、急に雷が鳴ってまた大雨になった。


Jun 6 20:53, Boston

市庁舎。

今日は晴れ。

一時間弱のんびり歩いて MIT まで行く。ギリシャ風の巨大な列柱のある入り口から建物に入るまではよかったが、そこから理論物理のところに行くまでが広大なので少々迷った。

予定通り、? と議論。順調な滑り出しだが、さてどうなるか。

帰りものんびり歩いて戻ってくる。夕食は途中で Whole Foods で買ってきて済ませた。


Jun 5 20:56, Boston

Harvard St. にて。

今日は休日。雨がざあざあ降ったりやんだり。涼しい。

午前中は、水曜にこちらでするセミナーの為に、以前日本で黒板でやったランチトークの内容をタイプしてスライドにした。まあ、タイプせずに、こちらでも黒板でやっても良かったのだろうけれど。

日本から持ってきた本を読み切ってしまったので、地元の本屋に行って一冊本を購入。

また、明日からどんな議論をしよう、と思って、ちょっと計算をする。

夕方は # くんが誘ってくれたので夕食に行ってきた。シーフード屋。ボストンらしく、クラムチャウダーを食べる。


Jun 4 21:08, Boston

対岸から望むマンハッタン。

さて、徐々に時差ぼけも治ってきたから、夜に日記を書くのに戻そうと思う。

三時間の特急の旅、この路線も何度目か判らないので、車窓に釘付けと言うよりは、溜まった電子メールに返事を書くのと、本を読むのと、論文を読むのに使う。

Boston 南駅のフードコートの Oath という不思議な名前のピザ屋で昼食、これは案外美味しかった。地下鉄で Harvard Sq. まで、ハーバード生協のコーヒー屋に入ってしばらく休憩、その後は宿に。ホテルではなくて、長期滞在用の部屋の一室をおさえてもらった。MIT に寄せてもらうのに、宿自体は Harvard のほうに近くなったのは偶然だけれど不思議な感じがする。

というわけで、近くの Whole Foods に食材を買いに行く。夕食を料理するほどでは無いけれども、朝食とお茶と果物ぐらい買っておこうと思ったのだ。考え事をしながら歩いていたら通り過ぎてしまったので、少しく戻ることになったが、無事たどり着く。夕食はそこで出来合いのインドカレーを買ってきたのを食べる。

買い出しの前に、本屋にも寄ってみた。Harvard Bookstore という古くからあるところと、ハーバード生協のものと、二ヶ所みたが、生協書籍部の三階建てで充実していること!老舗のほうは「本はこちらでお買い求めになって、歴史ある我々をご支持下さい」と格好良くデザインされたポスターが貼ってあるが、時代だ。

宿ではその他、相変わらず溜まっていた電子メールの返事をこなす。


Jun 4 08:38, New York

Cloisters.

金曜は会合の二日目。

朝食時は # さんの隣に座ったので、はじめて系外惑星を見つけたときの話など、折角だからいろいろ教えてもらった。気さくな良いひとだ。

会合自体は、神経科学の話とナノ科学の話、後者はまあ物理だから何の話かわかったが、前者は滅多に聞かない話だから難しい。

昼食前にお開き、ホテルのバーでおいしいアメリカンハンバーガーを食べて、軽く観光へ。ハイラインは以前行ったときよりすこし延びていた。地下鉄で 23st から 190st まで北上、久し振りに Cloisters へ行く。アメリカの大金持ちが、ヨーロッパから古い修道院を丸ごと船で持ってきたもの。二時間強ぼんやり休憩して、心が洗われた。丁度小雨が降ったり止んだりしていたのも風情がある。

宿に戻って、パスタとグラスワイン。すぐにお酒が回って、すこし寝ようと思ったら、気が付くと九時間寝て朝の五時。

シャワーを浴び、ホテルをチェックアウトして、Penn Station の Au Bon Pain で朝食。午前8時発の特急 Acela で Boston に向かっているところ。


Jun 3 08:16, New York

四月からの職場は Kavli 財団から寄付をもらっているのだけれど、今週は二年に一度、同様に Kavli 財団から寄付をもらっている研究所全体の総会というのがあって、そこで二十分ばかり話をしろということで、ニューヨークまで出て来たのだった。

朝はマンハッタン南端のニューヨーク大のホールにて、Kavli 賞の発表式典があったので、それの後ろのほうに座っている。Kavli さんはノルウェー出身で物理を専攻ののち大金持ちになった人だったそうで、隣国スウェーデンのやっているノーベル賞に対抗してはじめたらしい。Brian Greene が話すのをはじめて聞いたが、如何にもアメリカのテレビに出ていそうな人の話し方だ。その後、NSF の長官の France Córdova が話して... と逐一書いているとキリが無いが、とにかく、皆さん学問畑出身のはずなのに話の巧い事。

さて、昼にはホテルにもどって、そちらの会議室で、総会。なんでも世界で二十ヶ所うちと似たような研究所があるそうで、まずはそこの代表の方がそれぞれ五分紹介をする。理論物理天体物理が七か所、神経科学が七か所、ナノ科学が五か所、あるらしく、うちのように数学が含まれているのは珍しいそうな。

その次が僕の番。何回か笑いも取れて、まあまあの出来だったのではないか。

上記のとおり、数理物理屋は聴衆に殆ど居ないが、かといって、聴衆はそれぞれ自分の分野の専門家なので、単に非専門家向けの話をするわけにも行かず、内容に苦慮した。

その次は LIGO グループの @ さん、その次は研究所の中で巨大望遠鏡を建設中のところのパネルディスカッション。

しばらく休憩、バンケット。昼ご飯を食べ過ぎたのか、折角の美味しいステーキを食べきれず、殺された牛に申し訳なかった。食後のスピーチは太陽系外惑星の初発見者の # さん。

部屋に戻ったら時差ぼけの限界だったようで、布団に入って、朝まで寝る。これから朝食だ。


Jun 1 18:20, New York

美術館の食堂。目前のは Maillol の作品だそう。成田の水田。雨に濡れる街路樹。

奥さんも赤ちゃんも少々風邪気味で不安だが、朝八時過ぎ、家を出て成田へ向かう。

飛行機は揺れたり揺れなかったり、大円を通らず随分南寄りを飛んだ、シアトルあたりから上陸。普段は映画は観ないのだが、映画のリストをみていると、どこかで良く紹介されていたのを読んだ気がするのがあったので、それを見てみたら、どうも違ったようで、駄作。まあ、人は死ななかったし、二時間弱は潰れた。

こちらのホテルは Penn Station からすぐで至便。時差ぼけ解消のためなるべく起きていようと、早速 Metropolitan 美術館に行って土産物でも買おうと決心した。が、入って少し経って、お腹が減ったので、割高だがまあ美味しい昼食なのか夕食なのか判らない食事を中のレストランで摂ったあたりで限界が来る。ぼんやり幾つか見てから外に出て、美術館の土産屋でぐるぐる歩くも決断できず宿に戻ってくる。帰りはバスに乗ったら夕方のひどい渋滞で時間が随分かかった。

というわけで、疲弊したのでとりあえず寝ることにする。