木曜は会議の四日目。? と少々議論するなど。
その日のプログラムが終わって、夕方にタクシーで空港まで。
空港では身体検査に並んでいると $ と * と一緒になる。さすがにイスラエルだけあって格段に真剣だ。全ての客に対して、手荷物鞄の中を丁寧に調べるだけでなく、何の旅行だったか数分質問をしている。若いロシア系の女性の国境警備官だったが、話の途中でジロリと怖い目で睨まれてびっくりした。
三人でレストランに入って夕食。ソウルまでの飛行機の中では僕はほとんど寝ていた。ソウルで乗り換えて、成田まで。そこから家まで戻るにはさらに二時間ほどかかった。
会議の三日目。昨日までは真剣に話を聞いて内容を頭に刻みつけようと思っていたが、あきらかに溢れぎみなので、今日は短くノートをつけることにする。
とはいうものの、朝食時は $ に会ったのでそのまま一コマ目の時間もずっといろいろと教えを乞うていた。その後も * さんにいろいろと学ぶ。
その後からは真面目に出席、話を聞く。ポスドクの頃とはまた違った楽しみ方があることを知った。というのは、当時は時間が有り余っていたから自分に興味のありそうな論文は大体目を通していたのだけれども、最近はそうはいかない。それが数日でこの一年分の発展について教えてもらえるのだからたまらない。
? のレビュー講演も楽しむ。レビューなのに案外沢山自分の仕事の話をするなぁと聞いていたが、後で数年前僕がレビュー講演を頼まれたときのスライドを確認してみたら僕のほうが数倍酷かった。反省する。
午後の後半は social activity なるものが幾つか用意されていたが、僕は antisocial なので宿の部屋に戻って休憩する。
夕食も外に行くのは面倒だと思ってホテルのロビーの喫茶店で済ませようとすると、丁度 = があらわれて、最近のアメリカと日本の政治の話やら、物理の話やら、思わず楽しい食事になった。星の表面から出る光が丁度化学反応を起こすのに丁度よいのは微細構造定数の14乗か何かがプランク質量と陽子の質量の何だかんだとほぼ同じだという偶然から来ている等教えてもらったが、詳細が再現できない。兎に角何でも知っている人だ。
研究会も二日目。どの話も勉強になるが、徐々に頭の容量の限界に近づいてきた気がする。
昼食時は * と雑談、彼とはじめて会ったのは最早11年前で、先輩ポスドクであった彼には随分お世話になったのだった。思い出話やら、最近の話やら。
夜は講演者と世話人の夕食会。僕の感覚では壁がボロボロの建物の並んでいる中に、突然ひとつだけ中がピカピカの洒落たレストランがあって、そこに連れていかれたのだが、不思議な混ざり具合である。綺麗な店が突然普通にあるということは、治安は悪くないのであろう。実際、夜でも女性も含めて普通に歩いているようである。一昨日昼に歩いたときもそういう印象を受けた。単に建物の外装に関する感覚が違うのかも知れない。
さて、会議の一日目。朝食では偶然 ? 先生の前に座って、気になっていたことを質問出来て良かった。
講演も面白く、休憩時間に雑談やら議論をするのも楽しく、瞬く間に時間が過ぎる。
午後には自分の出番もあった、あまり笑いもとれず、質問も # がしてくれただけだったが、まあ、時間もきちんと守って、悪くなかったのではないか。
夕方はレセプションが会場のホテルのプール脇であった。眺めのなんともよいことよ。日が沈んで三日月が見えると、* が「今日の月はアラビア風だね」という。
* さんから不思議な話を聞く。これは考えてみたい気がする。
部屋に戻ってシャワーを浴びてのんびりしているとこんな時間になった。そろそろ寝ないと明日に差し支えそうだ。
休日。青天。部屋から地中海が見える。
朝食時は # に会う。午前中は部屋で論文を弄るなど。
昼食と気分転換を兼ねてホテルの周りを適当に歩いてみる。暑さと湿気ですぐに汗ばむ。両側に小さな食料品店が並んで賑わっている通りがあったのでそこを抜けて、出たところのカフェでローストビーフサンドイッチで昼食。あとで調べると、Carmel 通りというらしい。
ホテルに戻るとロビーで $ と # が論文の仕上げの議論中、ほぼ一段落したところだったらしく、しばらく雑談。途中で $ は眠くなったといい先に部屋に戻ったので、# と話をする。「最近は子供もいるし、去年は引越もしたから忙しくてかなわなかったけれど、でも最近では一番いい仕事が出来たよ」という彼は眩しい。
部屋に戻って、明日の講演の最終調整。一度読み上げてみると、N と n は区別しにくいと言う事が分かったので、変更。黙読するときは、判りやすいと思うのだけれど。
夕方は # のお薦めにしたがって、Shabazi 通りから Rothschild 通りをぶらぶら歩き、適当なイタリアンに入ってピザとワインを頼んだ。確かに歩くのに気持ちの良いところだ。全般に物価は東京より高い気がする。
帰り道、Shabazi 通りの本屋で可愛らしいヘブライ文字とアラビア文字のポスターがあったので土産に購入。
その後さらに歩いていると、通りかかったおばさまにヘブライ語で道を尋ねられた。旅行者なんですけど、と英語で言うと、あらごめんなさい、と答えが帰ってきた。
金曜朝はベビーカーを押しはじめると「ほいくえんいや!だっこ!」と泣くので、抱いて歩くが相変わらず泣く。そこで「どうせ泣いてるんだったらベビーカー乗ってよ」というとそれもそうかと思ったのか、機嫌が良くなって、保育園に着く頃には鼻歌も出た。
家に一度戻ってスーツケースを詰めてから、柏へ。あちらでは少々 ? と議論、等。
僕が出張中にヨーロッパに戻ってしまう % と固く握手を交わしてから帰宅。
土曜朝は六時に起きる。娘も起きてしまって、機嫌が悪かったが、僕が出掛けたあと寝なおしたようでよかった。
成田では時間があったのでパソコンを開いて仕事をする。
まずは Jin Air という大韓航空の子会社でソウル仁川空港まで、そこから大韓航空でテルアビブまで飛ぶ。仁川空港で昼食にビビンバを食べたら、次の飛行機の中でもビビンバが出たのは面白かった。いつになく滑らかな飛行でテルアビブまで来る。六時間ぐらいは眠った。
一体どう飛ぶのだろうと思っていたら、やはり大円に沿っては飛べないようで、北朝鮮を避けて中国に入り、そこからカザフスタンに、カスピ海に出て、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコと来て、90度南に折れてキプロスの東端をかすめて地中海側からイスラエルに下りた。あたりが平和になれば飛行時間は随分短くなるのではないかと思う。
同じ便には会議の他の参加者も乗っていて、テルアビブの空港では丁度サンフランシスコから飛んできた $ 大先生とも合流、会議に頼んであったタクシーに分乗、そのままホテルへ。
今朝は熊のぬいぐるみを持っていくなら僕と保育園に行くというのでそうするが、あちらに着いた所でぬいぐるみを取りあげたところで大泣きされる。
兎も角僕は柏へ。午前中は出張の準備。
昼は # さんのセミナー。面白いが、僕はきちんと追っていなかった分野で、それを「〜という人は〜だと言っているがそうではなくて、正しくは〜だ」式に説明されたのは困る。別段僕はその分野の研究の歴史を知りたいわけではないから、正しいことだけ教えてくれればいいのであるが。
その後は、 $ と % 君と少々議論、等。
娘は夜はうまく眠れなかったようで10時ぐらいになった。奥さんが疲れて先に寝てしまうが、「ままのだっこがいい!」と大泣きをはじめて、こうなると僕が抱こうとしてもかえって大暴れをしてどうしようもないのである。
今朝はまた母親でないと保育園に行かないという。なかなか難しい。
本郷に行く途中で雨が強くなってくる。あちらでは中断していた論文の原稿を書いて、共同研究者に送る。
第二食堂で昼食後は久し振りに書籍部に寄って、出張の移動中に読もうと本を買う。
午後は修士一年の輪講。外は大雨だ。
ほんのちょっとだけ $ 君と amplitude の話をして、帰宅。幸い大雨は通り過ぎたところ。
夜は九時頃娘が寝る頃に僕もどうにも耐えられなくなって一時間ばかり寝る。その後に風呂に入った。
今日は無事娘を保育園に連れてゆく。途中で「あるかない。だっこ」というので、半分くらい抱えて歩いたが。
柏では昨日ほぼ書いた発表スライドを推敲する。
午後は $ くんおよび * と議論。
さて、家に戻ろうとキャンパスを出ると、交差点で大学一年で同級生だった # 君にであってびっくりする。彼は新領域研究科にいるらしい。
今日は娘は八時すぎには寝た。
今朝は娘を保育園に連れていこうとすると「ままといく!」といって離れない。まあ折角なので三人で出掛けた。
その後は柏に。一日かけて発表のスライドを作り直す。
お茶の時間は ? くんと # くんとちょっと雑談。
また、今日到着した $ 君とも話をする。彼は香港の某理系大学の学部生で、あちらの大学には予算は全部あちら持ちで一部の学生に二ヶ月間他の大学で研究をさせるプログラムがあるらしく、それで来たのである。
半年くらい前にそれで来たいとメールが来たときは、いくら優秀でも学部生で二ヶ月では素粒子論の研究はできない、教科書をよんで練習問題を解くだけなら日本にきても仕方がない、と、何度も説得したのだけれども、本人は、頑張れば研究できるはずだ、と、いうのである。
というわけで、彼に、何をやってもらうかは、悩ましいところだ。
今日は小雨。昼前から奥さんの御実家に寄せてもらってのんびりする。
僕は昼寝をしたり、またピアノを弾かせてもらったりする。今回は iPad を持っていったので楽譜があった。それでもひどいものだが、楽譜を読んで練習をする。
夕食までいただいて、夜に家に戻る。途中で娘は寝てしまった。
娘は長い文章を時々口にするようになった。小さなボールを集めて並べて置いてあったものを僕が何気なく崩すと、「まるくしてたのをばらばらにしないでください。ぶ。」と言われた。
今朝は奥さんが外で娘を遊ばせている間、僕は家でパソコンを開いてメールの返事をしたり遊んだりしていた。
昼食後は娘の同い年の遊び友達の ? ちゃんとそのお母さんがうちに来たのだが、? ちゃんはまだお父さん以外のおじさんは苦手らしいので、僕は寝室にいると、いつのまにか寝てしまって、すっかり何もせず夕方になってしまう。
娘は夕方にしばらく昼寝、寝覚めが悪くしばらくひどいご機嫌だったが、夕食後はまあ楽しくなったようで、十一時すぎにようやく寝た。
兎に角、僕はぐうたらして、家のことの手伝いを殆どしなかった、駄目な一日だった。
今日も娘を保育園に連れていって柏へ行く。
学校ではまずは推薦状を一通書く。次に物理の議論のメールに二通返事を書く。
昼食のあとは昨日考えた粗筋にしたがって講演のファイルを作る。
半分強できたかなというところで帰る時間になったので、駅に向かって歩きはじめる。すこし遠くには大きな積乱雲がある。
歩いていて二つのことに気が付いた。まず、今日は生協で昼を注文した以外は誰とも口を聞かなかった。これなら家にいて仕事をやっていても良かった。
つぎに、昨日考えた粗筋は駄目だということだ。というのはこうだ。今回の内容は昨年の別の研究会でやったものの続きだが、前回も今回も僕の話を聞くであろう聴衆も案外いるだろうから、同じ話を聞かせるわけにはいかない。そこで、昨日は、話の組み立てをすこし変えてみたつもりだった。しかし、今日実際に書いてみた内容を反省すると、まだ基本的に同じ話である。もっと別の切り口があるはずだと思う。
研究会で話すように呼んでもらったのは有り難いが、去年やった仕事が面白いから呼ばれたのか、単に以前すこし名を成したから惰性で、もしくは世話人と仲が良いから呼ばれただけなのか。何にせよ、30分聴衆の皆さんの時間を貰うわけだから、なるべく面白い話にしないといけない。
などと考えながら、ぼんやり歩いていて、駅に付く頃には、頭上も暗くなり雨がぱらつきはじめる。幸い公共交通機関で移動中に雨雲を通過したようで、家に戻ると足下は濡れているが空はまた晴れていた。
今日は娘は八時すぎに寝た。
徐々に気温が上がる。再来週の研究会での話の準備を昨日から本格的にはじめた。今日は頭の中で構成を練る。
娘は昨日寝たのが遅かったので寝不足なのか、機嫌が悪い。保育園に連れていって、ふと一昨日買った傘を学校の置き傘にしようと思い立ったので家に一度戻る。折角なのでコーヒーを淹れてのんびりしてから出掛ける。
柏の葉のららぽーとの喫茶店で少々早めの昼食。ポイントカードが丁度一枚溜まる。
学校まで歩いて、? 君の文献紹介を聞く。# 君との未発表論文の話で、面白い。
珍しいことに、早めに返事をすべきメールも何もなかったので、その後は研究所のベランダに座ったり居室の椅子に座ったりして青空と雲を眺めていた。ポスドクの頃はよくこんな感じでぼんやりしていたなぁと思い出す。
お茶の時間の途中で抜け出して、溜まったポイントカードで早速カフェモカを飲む。その後、和菓子を買って帰宅。兎も角、一日ぼんやりして、研究会での話の流れはほぼ固まった気がする。
娘は保育園でも機嫌が悪く先生方を困らせたらしい。今日は七時半には寝た。
奥さんが出産前に見つけて読んでいた「逃げるは恥だが役に立つ」は、いつのまにかドラマ化されてさらに原作も完結していたらしい。出産前までの六巻しか読んでいなかったが、残りの三巻を奥さんがとうとう買ってきたので、僕も読んだ。
今朝はどうも眠くてたまらなかった。朝はまだ空は曇って肌寒い。娘を保育園に連れていって、本郷へ行くが、どうも調子が出ない。
昼は修士一年の輪講。その後は「散乱振幅」組としばらく議論兼雑談。このあたりで空も晴れて、気分も良くなる。
歩いて家に戻ると湿気で汗をかいたので早速風呂に入った。
昨晩娘は珍しく八時前に寝てくれて有り難かったのだが、今日はそのせいか十一時まで起きており、これまた疲れた。
夜の間に雨が降ったようで、まだ雲がどんよりしている朝。保育園へは今日は娘は歩いていくというので、のんびりてくてく歩く。
柏ではいろいろとメールに返事など、また、昨日の続きの計算。ようやく勘違いが分かって答えが出た。
というわけで、機嫌よくお茶の時間に広間に行ったら、# さんが居るのでどうしたのと聞いたら昼にセミナーがあったらしい。概要をかい摘んで教えてもらう。
さて、帰ろうと思うと小雨が降っている。傘を忘れてきたので、仕方なく生協でビニール傘を購入。
夕食時、奥さんが娘にかぼちゃの炊いたんを食べさせていて、緑の皮をスプーンで取っていると、娘がだみ声で「ぎゃー」というのであるが、「皮を剥がれているカボチャの気持ちになったの?」と聞いたらえへへと笑っていた。
娘を楽しく保育園に連れていってから、柏へ。
先週なかばからぼつぼつやっていた計算はようやく真っ当な値をだすようになってきた。まだ出るはずの値は出ないが。
? とちょっと議論。彼らとの共同研究もようやく一段落だが、我々はなんといっても素人なので、専門家の友人数人に論文の原稿を送って意見を聞いてみる。
あとは * 君と、= と三人での共同研究について議論。最近 * 君が指摘した重大な問題について、ようやく僕も理解が出来てきた。
日差しは強いが風が涼しい。家に戻る。
娘が寝た後パソコンを開くと、さっそく意見を聞いた一人の % から返事があった。有り難いことだ。
今朝は奥さんが娘と公園に行っている間、僕はルンバに部屋を掃除させてぐうたらしている。
昼食後は皆で三時間昼寝。その後は皆で買い物に。
昼寝が長かったから娘は十一時まで寝なかった。
暑い日。今朝は三人で水族館に行く。
まずアシカショーのところに行ってさて座ろうかと思うと、アシカの跳ねた水がバシャッとひとかたまり飛んできて、娘のすぐ横に落ちた。ちょっとずれていればずぶ濡れになって、すっかりお着替えだった所だ。
娘はもうお腹が空いたというので、早めに館内の休憩所で昼を食べさせたあと、水槽を見る。帰りにお土産物屋に寄ると、娘はあれもこれもと手に小さなぬいぐるみを持つ。がんばってなんとか一つ選らばせると、トラフザメのぬいぐるみになった。
その後は都合よく娘が昼寝をしたので、僕らはのんびり昼食。家に戻って、夕方はどうにも眠くなってしまって僕だけしばらく寝る。
娘は遊び疲れたのか9時半には寝た。
今朝も楽しく保育園に娘は向かう。
僕は昨日の続きの計算をやりたくて仕方がなかったので、ノートパソコンを持って通勤、行きのつくばエクスプレスの中で計算をやりはじめて、柏の葉の駅についてもカフェに入って座って昼までそこで用事をしていた。
しかし昼に駅前から大学まで歩くと暑い。
しばらく # と議論をして、遅めの昼食、その後はすこし $ と議論。
それからはうちの研究所の大学院説明会。今年は僕はあまり学生さんと話をせずに、ほぼ他の人に任せきり。
和菓子を買って、帰宅。
今日は機嫌よく保育園に行ってくれた。
柏では、? と議論、# と議論、あとは自分の計算。昨日から、半年ほど前に書いたプログラムを掘り出してきて、使おうとしているが、解読するのに骨が折れる。主に半年間で文字の使い方を変えたのが祟っている。とりあえず今の文字の使い方に書き換えた。
また、隣の物性研の図書館で一冊本を借りる。僕のような研究者にとって柏が本郷駒場に比べて有り難いのは、数学の本ならうちの研究所の図書館に大抵あり、物理の本なら隣の物性研の図書館に大抵あることだ。本郷には数学の本があまりなく、駒場には物理の本があまりない。
今晩は娘は九時半すぎには寝てくれて、ほっとする。
今日も曇り空、涼しい。娘を保育園に連れていって、本郷へ。
あちらでは僕が学生のころから使われていた流しがとうとう新しいのに取り換えられる際中。数年前から管が詰まってうまく流れず、どうしようもなかったので、丸ごと取り換えることにしたそうである。
午後は修士一年の輪講。順調に進んでいる。
その後はすこし # 君と $ 君と相対論的二体問題の話をしてから、家に戻る。
保育園がはじまってから、急に娘の寝る時間が九時半頃になって助かっていたのだが、どうも随分慣れてきたこともあってかまたここ数日じりじりと寝るのが遅くなってきた。これは弱った。
今日は案外涼しい。
今朝は娘の調子も治ったようで、機嫌も良く、無事保育園まで楽しく一緒に行き、いつもなら抱えてあがらないといけない園の中の階段も自分で昇ってくれたのだが、先生に渡したところで大泣きされた。それによしよしと言っていると、他の子供たちが何だ何だと僕の周りにあつまって、おもちゃを僕にくれた男の子まで居た。
さて、気を取り直して柏へ。あちらでは # と議論、また * と議論。? にも最近彼がやっている研究についていろいろと教えてもらう。
その他、原稿をいろいろと弄る、など。
昨日の帰りの電車では、内藤湖南の「応仁の乱について」も読んだ。これもどこかでの講演録であるが、学殖に加えて抱腹絶倒の話術で、こういう境地を目指したいものである。
夜遅くになって、昨晩 Apple の開発者会議の基調講演があり、Mac の新製品が発表されたことに気がついた。ということは、新製品の出る数週間まえに旧製品を買ってしまったのだ。数年前であれば、この時期は例年この会議があって新製品が出るから、こんなことは決してしなかったのだが、会議があることすらすっかり忘れていた。それでいてすがすがしい気分である。人間にとって優先順位は変わるものだ。
柏へ。日射しは強いが風は心地よい。柏の葉の駅から学校まで歩くのに、久し振りにホットコーヒーを買う気になった。
あちらではまず昨日考えたことをノートにまとめて共同研究中の学生さん達に送る。
また、ひとつ査読を頼まれたのを読みはじめてみたが、明らかに僕より適任の人がいるので、エディターに相談して替わってもらうことにした。
昼は $ と議論。こちらも二転三転しているが、そろそろ収束すればいいけれど。
朝は娘の調子がちょっと悪そうだったので、家にすこしはやめに戻ることにした。
幸い家に戻ると娘の調子はよくなりつつ有るようだ。おむつを換えた際に次のをはきたがらないから、夜風呂に入るまで、はじめてパンツをはかせてみたが、きちんと説明した甲斐あってか、おしっこが出そうになるたびにきちんと「といれ!」といって、全然漏らさなかった。
さて、帰りの電車の中では、ふと漱石の「私の個人主義」をはじめて読んだ。学習院での講演の記録だが、はじめに文士である自分が如何に上流階級の聴衆の学習院の学生さんからすると詰まらない人間であるかを長々と述べたあと、皆さんは将来金力と権力を持つに至るだろうから乱用に気をつけるようにとあからさまに注意するなど、言いたい放題書いてあって、漱石の面目躍如たるものがあった。
今日は奥さんの御実家に朝からお邪魔して夜に帰ってきた。
あちらにはアップライトのピアノがあるので、弾かせてもらったのだが、最近全く弾いていないため、以前なら覚えていた曲が指から出てこない。あちらにある奥さんの昔使っていた楽譜を取り出して弾こうとしてみるが、全く譜面も読めなくなっている。
先ほど娘が奥さんに抱かれて眠る少し前には「ぱぱのぴあのはうるさい」と言われたが、まああの惨状では反論も出来ないところだ。
しかし最近の娘の僕の扱いは少々ひどい。あちらの近くの駅ビルでベビーカーを押していて、エレベーターに乗るとちょうど大きな鏡があったので娘と目があって、あやそうと手を振ったら、しばらくそれを見ていたあと「いや」というのである。乗り合わせていたおばさまが我慢出来ずに笑っていた。
あちらでは娘と奥さんが昼寝をしているあいだはぼんやり考え事をしていた。相対論的束縛状態は難しい。
今朝は奥さんと娘は近くのお友達と少し遠い公園に遊びに行った。
その間、僕は区役所でやっている子供の服、おもちゃ交換会なるものに行ってきたが、あまりの人だかりに、こちらの持っていったものだけ渡して殆ど何も受け取らずに帰ってきた。
合流して昼食、家に戻って昼寝。その後は三人でのんびり買い物に行く。
今朝は無事僕が連れていく。
柏では、? と # くんと超対称場の理論の四方山話。研究所の三階のバルコニーで椅子に座って、風にあたり緑を眺めながら議論するのは良い。
その他、論文のためのあまり重要でない図を綺麗に作るのに二時間ほど無駄に使ってみる、等。
帰るころには随分風が強くなった。そのせいか家に戻ると目が痒く鼻が出た。
今朝はどうも僕では嫌だというので奥さんが娘を保育園に連れてゆく。
僕は柏へ。ここ数日暑かったが、今日は小雨があがったところで涼しくて良い。
あちらでは今日は主に $ と議論。また、# と四方山話。
最近 @ は京都に観光に行ったらしいのだが、泊まったホテルの部屋に変な本が並んでいて、きちんと英訳もついているから読んでみたらびっくりしたと言っていた。いろいろと背景を説明する。